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三重県名張市のかつての中心地、旧名張町界隈とその周辺をめぐる雑多なアーカイブ。
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きょう、朝のうちに、桔梗が丘にある獣医さんで、小春ちゃんにお注射をしてもらってきた。

▽病院の玄関で、帰ってゆく先客を見送る

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▽意気揚々と、病院に入ってゆく

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▽入ったらすぐ、またドアが

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▽病院からの帰り、護送中の車内で

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こんなことやっとる場合か。

しまむらのシャツを着て

きのうのことである。名張まちなか再生委員会の第三回理事会が午後7時から名張市役所二階庁議室で開かれた。先日、ファッションセンターしまむら名張店で購入した九百なんぼかの長袖シャツを着用して出席したのだが、シャツはやはりパジャマにしかみえなかった。

事項書がこれ。

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要するに、規約改正でもめておるのである。きのうの理事会では、委員会の内部組織として規約改正委員会なるものが発足した。とにかくもう、もめまくっているのである。

規約第二条の問題

経緯を確認しておく。

昨年6月1日、名張まちなか再生委員会の定期総会で、規約に不備があるから改正を進める、という委員会の意向が明らかにされた。以来、委員会役員の手で、規約改正案をまとめる作業が進められた。

1月25日、臨時総会。規約改正案が審議され、条件つきで承認された。委員会の目的を規定した規約第二条に重大な問題が認められるが、臨時総会では改正案を成立させ、そのうえであらためて規約を見直す。そういうことになった。

規約第二条というのは、これである。

   
第2条 この委員会は、「名張まちなか再生プラン」を指針として取り組む、市民・事業者・行政などの多様な主体協働の各事業を継続的かつ円滑に運営するための総合的執行管理に対し、意見具申又は答申を行い、支援することをもって名張地区既成市街地の再生を図ることを目的とする。なお、「名張まちなか再生プラン」とは、名張市が、名張市総合計画に位置づけられた「まちの顔づくりプラン」の実現に向け、平成17年3月に市民・事業者・行政の共通共有の計画として、策定したものである。

もめまくる委員会


2月25日、第一回理事会。規約改正を審議した。なにもまとまらなかった。

4月1日、第二回理事会。ほぼ流会。もめまくるばかりである。

どうしてもめるのか。中先生がいるからである。中先生がぎゃあぎゃあぎゃあぎゃあわめくからである。だからといって中先生、不合理なことや理不尽なことはいってない。中先生の主張が不合理理不尽なものなのであれば、そんな主張はだれからも相手にされず、臨時総会であれ理事会であれ、審議はすらすら進んでいるはずである。しかし、中先生の主張がごくまっとうにしてごくあたりまえのことであるがゆえに、臨時総会であれ理事会であれ、その主張にもとづいて協議検討を進めなければならなくなるのである。

入れたりしていいのかよ

きのうの理事会では、規約改正を進めなければならない、という合意に達した。で、先述のとおり、規約改正委員会なるものが組織された。委員は四人。うちひとりが、中先生である。きゃはは。名張まちなか再生委員会、終わったな。きのうの理事会でも明言しておいたのだが、中先生の目的は名張まちなか再生委員会をぶっ壊すことなのである。そんな人間を規約改正委員会に入れたりしていいのかよ、とは思う。だからきのうの理事会では、規約改正の審議をいつまでも終わらせないという自信はある、とも明言しておいた。難しい話ではない。規約第二条を前にして、ふつうのことをいい、あたりまえのことを述べ、筋の通ったことを主張していれば、それでいいのである。インチキをインチキだと指摘していれば、それでいいのである。

あのギャグはどうした

毎度おなじみの定番ギャグ、

──ケータイで市長を呼び出せ。

はどうであったかというと、おかげさまで完全に定着した。きのうの理事会でも、出席者のひとりから、このギャグがくりだされた。理事会の場全体に、いちどは市長においでいただいて、あれこれお聞かせいただかないとなあ、というか、おら、おらおら、おらおらおらおら、というか、そんな空気が漂っていた。早い話、規約第二条を改正するにあたっても、いまの時点で名張市が委員会をどう位置づけているのか、名張市が委員会になにを求めているのか、名張市と委員会の関係性はどのように規定されるのか、名張市がいうまちなかの再生とはいったいどういうことなのか、そのあたりを明確にしてもらわないことには、委員会は永久に独り相撲をとりつづけるしかないのである。

寝耳に水の施政方針

ところで、「今後の計画づくり」はどうなっておるのか。3月に発表された今年度の施政方針に記されていたあれである。

   
まちなか再生事業については、本年度をもって、一旦事業を終えることから、名張まちなか再生委員会と共に、5ヵ年の事業内容を見据えた今後の計画づくりを進めてまいります。

「名張まちなか再生委員会と共に」とあるけれど、こんなのは寝耳に水の話である。名張市から委員会に対しては、驚くべきことにいまもなお、「今後の計画づくり」とやらにかんしてなにも伝えられていない状態である。

不適切なんじゃね?

名張市公式サイト「市長への手紙」で確認した。

3月9日にこう尋ねた。

   
1)名張まちなか再生委員会と名張市が「今後の計画づくり」を進めるとあるが、名張まちなか再生委員会以外の市民は計画づくりに参画できないのか。また、名張市において、計画づくりを担当する部署はどこか。その部署以外に、計画づくりに参画する部署はあるのか。

2)「今後の計画づくり」には、いつ着手するのか。

3)「今後の計画づくり」について名張まちなか再生委員会に知らせることなく、いきなり施政方針で発表したのは不適切なことであったと認めるか。

3月13日付の回答が届いた。

   
計画づくりの中で名張まちなか再生委員会以外の市民の参画につきましては、事業の推進においては、市民・事業者・行政等の多様な主体の協働により取組むべきであると考えており、計画づくりの段階においても多くの皆様の参画機会を設けて参りたいと考えております。
また、名張まちなか再生委員会は、広く市民の方に委員としてお入りいただくことのできる組織でありますので、現在、委員でない方も、「今後の計画づくり」をはじめ、まちなか再生に向けた取組みにご参画いただければと考えております。
「今後の計画づくり」は、引き続き、市街地整備室を主担当に、関係各室から構成する庁内プロジェクトを設置し、市の方針として今後とも名張まちなか再生委員会と連携し、平成21年度より着手していきたいと考えております。

しつこく尋ねる


3月17日にこう尋ねた。

   
1)「今後の計画づくり」にかんして、3月13日付回答には「市街地整備室を主担当に、関係各室から構成する庁内プロジェクトを設置」するとあるが、「庁内プロジェクト」にはどの部署が参加するのか。具体的な部署名をお示しいただきたい。

2)「今後の計画づくり」は、3月13日付回答によれば「平成21年度より着手」されるとのことだが、何月に着手し、何月に計画をまとめる予定なのか。具体的な日程をお示しいただきたい。

3)「今後の計画づくり」について名張まちなか再生委員会に知らせることなく、いきなり施政方針で発表したのは不適切なことであったと認めるか。

3月23日付の回答が届いた。

   
【ご質問】
1)「今後の計画づくり」にかんして、3月13日付回答には「市街地整備室を主担当に、関係各室から構成する庁内プロジェクトを設置」するとあるが、「庁内プロジェクト」にはどの部署が参加するのか。具体的な部署名をお示しいただきたい。
【回答】
市街地整備室を主担当として、総合企画政策室・健康福祉政策室・商工観光室・都市計画室・道路河川室・営繕住宅室・教育委員会事務局生涯学習室等によるプロジェクトを考えています。

【ご質問】
2)「今後の計画づくり」は、3月13日付回答によれば「平成21年度より着手」されるとのことだが、何月に着手し、何月に計画をまとめる予定なのか。具体的な日程をお示しいただきたい。
【回答】
具体的な日程は、名張まちなか再生委員会と共に決定して参りたいと考えております。

【ご質問】
3)「今後の計画づくり」について名張まちなか再生委員会に知らせることなく、いきなり施政方針で発表したのは不適切なことであったと認めるか。
【回答】
市として名張まちなか再生委員会と共に計画づくりを進めていくことを述べたもので、「今後の計画づくり」につきまして、工程等も含めて協議して参りたいと考えておりますことから、不適切なことであったと考えておりません。

しつこいしつこい


3月23日にこう尋ねた。

   
1)3月23日付回答に記されていた「市街地整備室を主担当として、総合企画政策室・健康福祉政策室・商工観光室・都市計画室・道路河川室・営繕住宅室・教育委員会事務局生涯学習室等によるプロジェクト」は、いつ設置されるのか。

2)3月23日付回答には「今後の計画づくり」の「具体的な日程」を「名張まちなか再生委員会と共に決定」するとあるが、名張まちなか再生委員会との決定は、いつ、どのような場でなされるのか。

3)「今後の計画づくり」について名張まちなか再生委員会に知らせることなく、いきなり施政方針で発表したのは、委員会の自立性や主体性を無視した行為であり、明らかに不適切なことである。これを不適切ではないと主張するのであれば、名張市はみずから発足させた各種委員会の自立性や主体性をいっさい認めようとしない、と判断せざるをえない。このように判断して差し支えないか。

4)「今後の計画づくり」によって新たな計画が策定されるのにともない、名張まちなか再生プランは無効化されるのか。

3月27日付の回答が届いた。

   
【ご質問】
1)3月23日付回答に記されていた「市街地整備室を主担当として、総合企画政策室・健康福祉政策室・商工観光室・都市計画室・道路河川室・営繕住宅室・教育委員会事務局生涯学習室等によるプロジェクト」は、いつ設置されるのか。
【回答】
平成21年4月末までには設置したいと考えています。

【ご質問】
2)3月23日付回答には「今後の計画づくり」の「具体的な日程」を「名張まちなか再生委員会と共に決定」するとあるが、名張まちなか再生委員会との決定は、いつ、どのような場でなされるのか。
【回答】
平成21年6月での名張まちなか再生委員会総会での決定を想定しています。

【ご質問】
3)「今後の計画づくり」について名張まちなか再生委員会に知らせることなく、いきなり施政方針で発表したのは、委員会の自立性や主体性を無視した行為であり、明らかに不適切なことである。これを不適切ではないと主張するのであれば、名張市はみずから発足させた各種委員会の自立性や主体性をいっさい認めようとしない、と判断せざるをえない。このように判断して差し支えないか。
【回答】
市として、今後の計画づくりについて名張まちなか再生委員会と共に進めることを表明したことをもって、名張まちなか再生委員会の自立性や主体性を認めないものではないと考えております。

【ご質問】
4)「今後の計画づくり」によって新たな計画が策定されるのにともない、名張まちなか再生プランは無効化されるのか。
【回答】
「今後の計画づくり」は、過去5ヵ年の事業を踏まえたうえで、今後行なうべき事業、行なうことのできる事業について、十分議論したうえでの計画づくりを想定しています。名張まちなか再生プランをさらに有効にするための計画づくりに取り組みたいと考えておりますので、ご協力の程よろしくお願いいたします。

おつむのなかはお花畠

この名張市という名のインチキ自治体は、協働とやらのパートナーであるはずの名張まちなか再生委員会にひとことの相談もなく、通告もなく、じつに身勝手に「今後の計画づくり」のことを施政方針で発表しておいて、どったの? だとか、なにが問題なの? だとか、そんなことをいっておるのである。ま、名張市のいう協働なんて、しょせんそんな程度のものなのである。でもって、その計画づくりについては、「名張まちなか再生委員会と共に決定して参りたい」という。その時期は「平成21年6月での名張まちなか再生委員会総会での決定を想定しています」ともいう。

想定しています、なのである。パートナーのことなどまったくなにも考えず、ただおつむのなかのお花畠で好きなように思いつきを並べただけの施政方針なのである、ということを、名張市みずからが証明してくれたわけなのであるが、6月の総会でなにを決定するというのかな。なにが決定できるというのかな。いまにいたってもなお、名張市からはなにもいってこんのであるからな。総会で決定するというのなら、そろそろ話をもってこないことには間に合わんのではないかな。

議事録はコンサルタントに

きのうの理事会で中先生、コンサルタントのことを話題にした。理事会にはコンサルタントも出席している。というか、理事会の議事録をつくるのはコンサルタントの役目である、ということになっているらしい。名張市の職員諸君には、理事会の議事録をまとめることさえできない。だから中先生、4月1日の理事会では、委員会の規約にコンサルタントの役割を明記したらどうよ、と提案してやったり、コンサルタントコンサルタントゆうけれど、あんな名張まちなか再生プランみたいな程度のわるいプランしかようつくらんようなコンサルタントやないの、と指摘してやったりしたのだが、きのうの理事会で配付された「第2回名張まちなか再生委員会理事会議事録」では、どちらの発言も削除されておった。

さて、きのうの理事会である。事務局に対して、今年はコンサルタントにいくらお金が流れるのかな? と質問した。答えがないので、くり返して質問した。すると、二百万円である、という答えが返ってきた。そこで、いったいどんな名目で? と尋ねた。去年は「まちづくり活動推進事業」という名目であった。昨年度総会の資料に明記されている。

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二百万円のゆくえ

まちづくり活動推進事業の予算四百五十万円は、そのまますーっとコンサルタントに流れていった。コンサルタントがなにをしたのかというと、まちづくり交付金がらみで国土交通省に提出する報告書の作成であった、と聞きおよぶ。いうまでもなく、そんなのは職員の仕事である。職員が手がけるべき業務である。しかし、できない。理事会の議事録さえ、コンサルタントまかせにしている。それが名張市なのである。だから今年度、コンサルタントに流れる二百万円は、いったいどんな名目になっているのかな? と尋ねた。

業務委託である、という答えが返ってきた。意外である。まともな名目ではないか。たしかに業務委託である。ここ名張市においては、議事録作成さえコンサルタントに業務委託しているのである。だから、なかなか正直である。まちづくり活動推進事業、などという虚偽にまみれた名目より、はるかに正直な名目である。で、なにを業務委託するの? と尋ねた。いささか答えにくそうに、次期計画づくりの業務委託である、との答えが返ってきた。はっはーん、そういうことか、と思った。

施政方針のうそっぱち

次期計画づくりというのは、施政方針に記された「今後の計画づくり」のことであろう。はっはーん、そういうことか、と腑に落ちた。施政方針にうたわれた「今後の計画づくり」とかいう事業のために、二百万円の税金がコンサルタントに流れていってしまう。そういうことなのである。ひどい話である。どこまでもひどい話である。この名張市という名のインチキ自治体、名張まちなか再生委員会にはなんにもいってこないくせに、コンサルタントとはこそこそこそこそ密談を重ねてきたらしい。そんなことならこらこのインチキ自治体、施政方針には、

「名張まちなか再生委員会と共に」

などといううそっぱちなんかではなく、

「コンサルタントと共に」

と正直なところを書いておけ。

蹴るかもしれませんよ

4月1日の理事会でも、「今後の計画づくり」のことは話題になった。あくまでも、話題である。名張市からの提案や要請、といったものではまるでない。議事録から引いておく。

   
(長川理事)
・中理事が言っているように、新たな計画を作ると言って、市長は口から出任せを言ってしまった訳です。言ったら何の根拠もなしに、しかも、その前にまちなか再生委員会と一緒になってと言っています。だから、これを議論していけばいいと思います。

(事務局)
・いろいろとありがとうございます。

(長川理事)
・そのかわり、本人を呼んでもらわなければいけません。その意思決定と言って悪いですけど、それはトップの責任だと思います。だから、次に進みません。
・これを書いたのは政策部局なのか、あなた方なのか、まちなか再生委員会とともに5年間の計画を新たにやっていきますと市長が口で言いました。市民に約束したわけですから、それが、私達には伝わっていないのです。
・再生委員会と共にと言いながら。

(中理事)
・もうそろそろ終わりませんか。1時間30分やから、丁度いい頃合だと思います。

(田畑委員長)
・ありがとうございます。いいご発言頂きまして。

(中理事)
・まだまだ、波乱がありますので。

(木津副委員長)
・1つ私の方から、再生プランとは、名張のまちなかを再生するための計画でございます。これについては総合計画でございます名張の顔づくりプランを実現化するためのプランです。
・市民参加のもとワークショップなども開催しながら、計画を策定しています。
・それを具体的に実施していこうと再生委員会を設置し、実行してきました。
・それで、そのプランについては、基本的な計画を決めてあるのみで、それの中のそれぞれの事業の中で、出来る事業、出来ない事業を精査し進めてきました。
・その中でも、市の公共事業に関わるハード事業は、概ね実施してきました。それも市に関わった部分です。
・今後のことは、出来たものを検証しながら、本再生委員会とともに、新たなプランを作っていきたいと思います。

(中理事)
・いや、市の言ってる今後の計画づくりは、蹴るかもしれませんよ。委員会として。

(福廣副委員長)
・その話です。多分ですけど、さっきも言ったとおり、事務局を皆さん責めて、責められてお気の毒だと思いますが。

(長川理事)
・責めてないです。辞めなさいと言っているのです。

(福廣副委員長)
・それはいわゆる事務局機能を果たしているところを責めるのではなく、ついつい、行政マンの市長の部下だから責めたくなるのです。
・ここにも書かれてますように、施政方針演説で、市長が新たな計画を作ると再生委員会と共に言ったとありましたが、共にですが、われわれのところには伝わってないです。
・少なくとも協働というのは、パートナーと信頼関係があるから協働ですよね。信頼関係がなかったら協働ということにならないと思います。
・従って、市長をトップとする行政の皆さんにお願いしたいのは、行政マンとして木津副委員長も再生委員会に入ってもらっていますので、委員会と信頼関係を築かないと今後何も出来ないことになります。
・そういう意味では、市長にこの場に来て頂き、釈明してもらいたいという中理事の意見もまったくその通りだと思います。

(長川理事)
・釈明してくださいと言ってないですよ。言ったことはきちんと説明してくださいと言っているのですよ。

(福廣副委員長)
・共に言っていますので、共にではなかったら、釈明してもらわないといけません。

(長川理事)
・だから、共にしていこうというなら、それを受けた行政マンは、どういう動きをするのかいう事を、私達と一緒に考えなければいけません。

蹴るかもしれませんよ、というか、中先生、個人的にはこの計画づくりの話、思いきり蹴ってやるつもりである。最初からそのつもりではいたのだが、きのうの理事会で、その計画づくりのために二百万円の税金がコンサルタントに流れるという事実が判明した。これはもう名張市から、どうぞ蹴ってくださいと頼まれたようなものである。名張市は今年度の施政方針において、「名張まちなか再生委員会と共に」という大うそをかました。そんな大うそをかます自治体と、とても協働なんてしてられねーやばーか、と名張まちなか再生委員会が計画づくりの話を蹴ってしまったら、いったいどんなことになるのかな。

規約改正委員会発足す

でもって、きのうの理事会で発足した規約改正委員会、メンバーはこんなあんばいである。敬称は略。

・福廣勝介(副委員長、川の会・名張)
・木津義明(副委員長、名張市都市環境部)
・中 相作(理事、歴史拠点整備プロジェクトチームサブチーフ)
・辻 孝信(理事、乱歩関連事業プロジェクトチームサブチーフ)

ほんと、いったいどんなことになるのかな。
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けさのエントリで、「こんなんどうでしょう」と提案してみた。そうするとおかしなもので、これはぜひともやらなければならんな、みたいな気になってくる。市議会不人気アンケートのことである。「是非やって頂きたいものです」とのコメントも頂戴したことであるし。

4月15日:こんなんどうでしょうの巻 > 無題

しかもそのうえ、本日の2ちゃんねる名張市政スレには、早くやれ、早くやれ、アンケート早くやれ、となんだか中先生のケツをばんばん叩きまくってるような気配が漂っておるではないか。なーんで2ちゃんねらーにケツを叩かれにゃならんのよー、とか思いながらも、きょうのうちにかましておくことにした。

けさのエントリにも記したことだが、参考にしたのはこれ。

住民至上主義:2009/01/12 (月) 市議会不人気アンケート

阿久根市長の竹原信一さんとおんなじことを、ここ名張市においてやってみる。ま、猿真似というやつである。

名張市議会議員のみなさんの名簿はこれ。

名張市公式サイト:議員名簿

おおざっぱなところを転載しておく。記載は、市議会議員二十人のかたのお名前、お名前の読み、会派、党派、ご住所、期数の順。敬称は略。二十人の先生がたには、なにかとあれこれご理解とご高配をお願い申しあげる次第である。

   
永岡 禎(ながおか ただし)
心風会 無所属 鴻之台3番町 3期

石井 政(いしい ただし)
公明党 公明党 梅が丘南3番町 2期

浦崎 陽介(うらさき ようすけ)
── 無所属 美旗町中1番 1期

森脇 和徳(もりわき かずのり)
心風会 無所属 桜ヶ丘 1期

細矢 一宏(ほそや かずひろ)
公明党 公明党 百合が丘西2番町 1期

三原 淳子(みはら じゅんこ)
日本共産党 日本共産党 すずらん台西4番町 1期

高田 稔嗣(たかだ としつぐ)
自由クラブ 無所属 黒田 1期

田合 豪(たごう たけし)
自由クラブ 無所属 桔梗が丘5番町 2期

吉住 美智子(よしずみ みちこ)
公明党 公明党 すずらん台東1番町 2期

川合 滋(かわい しげる)
民主クラブ 民主党 桔梗が丘南2番町 3期

福田 博行(ふくた ひろゆき)
清風クラブ 無所属 夏見 3期

藤島 幸子(ふじしま ゆきこ)
公明党 公明党 つつじが丘北1番町 3期

中川 敬三(なかがわ けいぞう)
自由クラブ 無所属 百合が丘東5番町 3期

松崎 勉(まつざき つとむ)
自由クラブ 無所属 下比奈知 3期

梶田 淑子(かじた よしこ)
自由クラブ 無所属 平尾 3期

樫本 勝久(かしもと かつひさ)
清風クラブ 無所属 赤目町檀 4期

橋本 隆雄(はしもと たかお)
清風クラブ 無所属 つつじが丘北6番町 4期

橋本 マサ子(はしもと まさこ)
日本共産党 日本共産党 梅が丘北1番町 5期

柳生 大輔(やぎゅう だいすけ)
民主クラブ 民主党 丸之内 5期

山下 松一(やました しょういち)
清風クラブ 無所属 東田原 6期

アンケートなんてのは、むろんはじめてのことである。パイロット版ということにして、アンケート期間は「2009-04-16 00:00:00 ~ 2009-04-18 00:00:00」の二日間限定に設定した。あすとあさっての正味二日、4月16日午前0時から18日午前0時までの四十八時間である。つまり、今夜の12時からあさっての夜の12時まで、ご閲覧各位にアンケート回答をお願いするという寸法である。

方法は簡単で、というか、なにしろはじめてのことだからよくわからんのだが、市議会議員二十人のかたのお名前からひとつを選び、お名前の左にあるラジオボタンをクリック、あとは下のほうにある「投票する」をクリックする。それだけでいいはずである。その時点での投票状況は、「結果」をクリックすれば確認できると思う。重複投稿はできない。つまり、一台のパソコンから一回しか投票できず、むろんケータイでも同様で、二回以上投票してもカウントされることはない。そういうことになっているはずである。

それでは、名張まちなかブログ史上はじめてのアンケートなり。

…………………………………………………………………………

アンケートの受付は2009年04月19日で終了しました。
結果
…………………………………………………………………………

しかし、こんなことやっていいのかよ、とも思う。それでなくても中先生、名張市議会のみなさんのみならず、名張市役所のみなさん、名張まちなか再生委員会のみなさん、というか、あっちこっちそこらじゅうのみなさんからもう嫌われまくりなのである。先日など、はるか海を越えて洲本市議会の先生からもお叱りのコメントをいただいたくらいなのであるからな。そのうえまたこんなアンケートをかましたりなんかしたら、四方八方からお叱りの十字砲火を頂戴してしまうかもしれぬ。へたすりゃこのブログ、めらめらめらめら炎上かもよ。中先生、なんだかこわい。

とはいえ、アンケート回答者が五人とか六人とか、そういう結果に終わる可能性だってあるわけだから、先のことはわかんねーや、といっておくしかない。それにだいたい、こんなものはしょせん座興である。興味本位の面白半分、竹原信一阿久根市長の言にならえば、「試しにやってみた。背景も、大した狙いもない」というだけの話である。

MSN産経ニュース:【衝撃事件の核心】ネットの活用? 悪用? 「議員不人気投票」市長ブログで議会“炎上”の波紋(2月28日)

もちろん、そっちはほんの座興のつもりでもこっちは本気で噛みついてやっからな、とかおっしゃるかたがいらっしゃるようであるならば、誠心誠意お相手いたす所存である。遠慮はご無用に、と申しあげておく。
このブログは、サムライファクトリーが運営する忍者ブログというサービスを利用して開設している。オプションで使用できるツールのひとつにアンケートフォームというのがあって、ブログ閲覧者を対象にアンケートを実施することができる。ブログでアンケート、といえば、想起されるのはやはり鹿児島県阿久根市のブログ市長、竹原信一さんであろう。

住民至上主義:トップ

最新エントリ「2009/04/15 (水) みんなで渡れば破綻」には、「今回提案する職員給料削減6パーセント程度、市長報酬削減30パーセントなどが成立しなければ、給与水準が前年度よりも上がってしまう」とある。阿久根市公式サイトによれば、臨時議会の開会は4月17日。竹原市長の不信任案が賛成多数で可決され、市長が自動的に失職するのは避けられない情勢と伝えられるが、この臨時議会に竹原さん、職員給与を6%程度、市長報酬を30%、それぞれ削減するための議案を提出するということか。「この議案に対して、議会が私の選挙対策などと言いがかりをつけて反対する可能性も有る。これによる損害は全て市民が受ける一方で職員と市長は手取りが増えてしまう」とのことで、まあなんつか、ところで名張市はどうよ、とか思ってしまう。

ところで、竹原さんがブログ市長として一躍名を馳せたのは、今年1月のことであった。話題になったエントリがこれ。

住民至上主義:2009/01/12 (月) 市議会不人気アンケート

現職市長が自身のブログでこんなアンケートとった日にゃ、そりゃ話題にもなるだろう。しかし、一介の市民がおんなじことをやってみても、とくに問題はないんじゃね? とは思う。だったら、このブログでやってみっか? とか思って、朝っぱらからアンケートフォームを利用するための登録をおこない、テンプレートを頼りにつくったのがこれである。名張市公式サイトに掲載された議員名簿にもとづき、アンケートのタイトルと設問は竹原さんのひそみにならった。市議会議員のかたの敬称は略した。あくまでも見本だから、アンケート期間を過去に設定して、投票はできないようにしておいた。

…………………………………………………………………………

アンケートの受付は2009年04月14日で終了しました。
結果
…………………………………………………………………………

いや、いかんいかん。けさも大超寺歴史講座寺子屋で講師を務めるためのおさらいに精を出しておったのだが、朝っぱらからルターがどうのカルヴァンがこうのとかいってるとさすがに煮詰まってきて、しかも、だいたいお寺が主催する講座でキリスト教の話ってのはどうよ、という根源的な疑問が芽生えてきたりもしたので、ちょっと気分転換してみた次第である。頭には、このレスのこともあった。

三重県名張市の市政について語りませんか?Part2:873

だから、ついふらふらと、ただの出来心、たんなる思いつきで、こんなアンケートを試作してみたわけなのである。他意はない。ヒラメもない。あ、ベタなこといってしまったな、と反省しつつ、しかしこのアンケート、かましてみるのも面白いかな、とは思う。というか、かますべきか、かまさざるべきか、ご閲覧各位にそれを問うアンケートをまず実施するべきなのかもしれん。

ところで、群馬県桐生市の市議会議員、庭山由紀さんのブログはあいかわらず面白い。

由紀日記 にわやま由紀の議会ノート:トップ

がんがんかましたれ由紀ちゃん、とか思ってしまうが、由紀ちゃんつながりでもう一件。永遠のJガールこと吉本興業の新矢由紀さんが、あっと驚くトラバーユ、なんてことはご閲覧各位もとっくにご存じのことと思うけど、いやまあそれ以前に、トラバーユってのはまたいかにも古いことばで、いまごろなーにバブリーなこといってんの、みたいな感じではあるのだが、とりあえずお知らせしておく。

永遠のJガール:トップ

新矢由紀さんの前途にさち多かれ、と心からお祈りする次第である。
4月10日、「あすにつづく。あるいは、13日の月曜につづく」と記して休みに入ったのだが、もう14日の火曜である。うそをつく結果となってしまって、どうもすまなんだ。伊賀市上野寺町の大超寺で催される歴史講座、そろそろ講師としておさらいとレジュメづくりをしておかなければならんなと考えて、連日朝っぱらからとっかかっておるのであるが、日ごろの不勉強がたたって、もうひいひいものなのである。大超寺からはポスターもお送りいただいたのだが、サイズが大きいせいでスキャンできない。内容を引き写してPRしておく。

歴史講座寺子屋

シリーズ「大超寺に眠る先人達」第9回
平成21年4月26日(日)

田中善助翁 2回目
田中善助翁と資本主義の倫理

講師:中 相作
場所:大超寺本堂
時間:13時30分〜15時
参加費:無料
 
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第10回 平成21年5月17日(日)
「立入奇一氏」三重県初の日本帝国議会議員
講師:吉村利男氏
(三重県史編さんグループ専門員、三重大学客員教授)

第11回 平成21年6月21日(日)
「冨山淳道氏」わが国最初の医師会組織創設者
講師:北出楯夫氏
(伊賀市文化財保護審議会委員)

午後3時に終わって、そのあと宴会などの予定はとくにないようなのであるが、よろしかったらぜひどうぞ。


以上、本日はとりあえずこれだけ。4月10日付エントリのつづきは、またあした以降に。
群馬県桐生市の市議会議員、庭山由紀さんのブログが面白い。市議会という不可解きわまりない世界にごくふつうの市民感覚で特攻かましたらどうなるのか、どんなふうなてんやわんやちゃんわちょんわが惹起されるのか、ということがよくわかる。3月24日に開設されたばかりのブログなのに、早くも女性ならではのブログ芸を身につけていらっしゃるのがたいしたものである。いやおもしれーなー由紀ちゃんは。われらが名張市議会にもこんな議員先生がおったなら、それはもう市民から絶大な支持を集めるのはまちがいのないところなのであるけれど、しょせんは無理な相談なのであろうな。ばーか。それにしても、この、ばーか、というのは、いったいだれにたいする悪態なのであろうか。

由紀日記 にわやま由紀の議会ノート:トップ

寄ると触ると、といってしまうのはさすがにかなりオーバーだけれど、当節、たとえば数人でお茶を飲んでいるときなどに、つぎはどーなるのよまったく、という話題がよく出てくる。先日、名張市役所のそばにあるコメダ珈琲店名張店に入ったところ、従業員にかわいいおねえさんがいたものだから、中先生は必死になってちょっかいを出した。この店にはいつから勤めてるの? とか、胸のネームプレートをみて、「田」という字は「た」と読むの? それとも「だ」と読むの? とか、そんなことを尋ねつつ親身になってちょっかいを出しておったのだが、いっしょに入ったやつがいちいち水を差してきたせいで、せっかくのちょっかいもさっぱり実を結ばなんだ。コメダ珈琲店の本拠地である名古屋には、名古屋の恋はコメダではじまってコメダで終わる、ということばがあるらしいのだが、名張のコメダではなにもはじまらんらしいな、と思い知ったその日にも、やはり、つぎはどーなるのよまったく、という話になった。つぎの市長はどーなるのよ、という話である。

個人的には、どうだってかまない。紅旗征戎わがことにあらず、といっておく。とはいえ、たとえばやなせ宿の問題ひとつとってみても、これまでにくり返し指摘してきたとおり、現在ただいまは明らかに異常な運営がつづいているというしかないのであるが、さりとて、いまからではもうどうしようもないのである。そういう事態に立ちいたってしまっているのである。どうにかしようというのであれば、先日も記したとおり、市長の強権発動によってすべてを初期化したうえで、やなせ宿の運営をオープンな場で最初から考え直す、とでもいうことにするしかないはずなのであるが、そんな強権発動はとても期待できない。期待するのであれば、市長をチェンジするしかない。しかし、なんつったって市長である。そこらのデリヘル嬢のおねえさんみたいに、右から左へ簡単にチェンジすることはできない。チェンジのためにはとりあえず、来年の市長選挙に新人候補が立候補することが必要になる。しかし、しかしなあ、ろくなタマがいねーんだよなあこれが、という話になる。いつもそうなる。

じつは中先生、自分でいうのもあれではあるが、市長用のタマとしては結構いい素材である。しかし、致命的な問題がある。市長になりたい、という気持ちがまるでないことである。これでは話にならない。気持ちがないどころか、市長になるのなんて絶対にいやである。市長になる以前、あの選挙戦というやつからして、もう死ぬほどいやなのである。だから、もしかしたら市長にならなきゃしかたないのかな、と心の片隅でかすかに漠然と思っていないわけでもないのだが、とにかく市長なんていやである、ということで通している。で、そうなると、実際、ろくな人材がいないのである。そこらの市議会議員とか県議会議員とか、そのあたりの先生がたではどうしようもない。先日、おねえさんの苗字の「田」という字は「だ」と読むのだということを聞き出しただけでちょっかいが終了したコメダ珈琲店名張店においても、やはりそういう話になってしまった。

だから、いっそのこと阿久根市長でも呼んでくれば? とアドバイスしておいた。ブログ市長として名を馳せた鹿児島県阿久根市の市長、竹原信一さんのことである。ちょうど、阿久根市議会の不信任決議を受けて竹原市長が市議会を解散し、それにともなう出直し市議会議員選挙が注目を集めていたころのことである。そこで、あの阿久根市長はたぶん失職するはずだから、名張市の市長選挙に出馬してもらったらどうよ、と提案した次第であった。いま確認してみたところ、3月22日に投開票がおこなわれた出直し市議選では、反市長派が定数十六のうち十一議席を確保。これにより、今月17日に開会される見通しの臨時議会で不信任決議が再可決され、市長は自動的に失職する公算が大きくなったと伝えられる。

もっとも、かりに失職した場合でも、竹原さんは5月におこなわれるらしい出直し市長選挙に出馬する意向であると報じられており、今月8日には反市長派市民らが擁立する元国土交通省川内川河川事務所副所長も立候補を表明、といったあんばいで、どんなとこだかまったく知らんのであるけれど、阿久根市はなんとも面白い様相を呈している。しかし中先生、こんな展開になるとは思ってもおらず、市長を失職したらそれっきり、と思い込んでいたものだから、それならあのブログ市長を名張市長にどうよ、と考えた次第ではあったのだが、出直し市長選挙では竹原さん、やっぱり当選してしまうのではないか。というのも、3月30日、阿久根市民七百人が参加した「議員と市民と語る会」でアンケートが実施され、市長不信任に賛成が33%、反対が62%、という結果が出たらしいからである。

山田勝のいきいき日記:市民と議員と語る会のアンケート調査の結果(3月30日)

このアンケート結果がそのまま出直し市長選に反映されれば、竹原さんは阿久根市長に返り咲くことになる。その場合、名張市長選挙に出馬してもらう話など出る幕はなくなってしまうのだが、名張市はとにかく無茶苦茶なのであるから、名張市内にはなんのしがらみもなく、依存や癒着や互酬といった関係性をいっさい身に帯びておらぬ竹原さんに名張市長になってもらい、阿久根市長時代とおんなじ手法で市役所と市議会をぼこぼこにしてもらいたい、どうせもう無茶苦茶なんだから、竹原さんの流儀で無茶苦茶にしてもらったほうがはるかにすっきりする、と考える名張市民も少なくないのではないか。それに、竹原さんは防衛大学のご出身なのであるから、市長選挙の応援には元航空幕僚長の田母神俊雄さんをお招きしてもいいのではないか。そうだそうだ。それがいいそれがいい。そうなりゃメディアがこぞって飛びついてくる。名張市は全国の注目を一身に集めることになる。紙媒体といわずネットといわず、名張市ついに発狂か? みたいな論調のニュースが全国を駆けめぐり、名張市民を狂喜乱舞させることうけあいである。いやー、慶賀慶賀、とか思って竹原信一さんのブログを閲読してみた。

住民至上主義:トップ

で、掲げられていたリンクをたどって、桐生市議会議員でいらっしゃる庭山由紀さんのブログを知った次第であったのだが、それにしても、われらが名張市議会にも庭山さんみたいなブログを開設する先生がひとりくらいおらんものか、と思ってみまわしてみたところ、市議会唯一のブログ派議員が「定額給付金の申請用紙がきた〜!」とかいってんだもんなあ。はは、はははは、はははははははは、と力なく笑うしかないような気がする。日本全国津々浦々、どちらの土地にお邪魔いたしても市議会議員の先生などというのはしょせん程度のおよろしくないものと重々承知はしているものの、しかしそれにしても、だれかあのばかなんとかしてやれよ、とは思う。市議会議長の永岡禎さんはいかがお考えなのであろうか。うりゃっ!

人をいきなりびっくりさせたところで、ようよう本題に入る。やなせ宿ももうアウトだし、乱歩もおなじくアウトである。この場合の乱歩というのは、名張市にとっての、いわゆる地域資源としての乱歩のことであるが、もう完全にアウトである。3月30日に開かれた名張まちなか再生委員会乱歩関連事業プロジェクトチームの会議、その報告書にはこんな「まとめ」が記されている。

「名張の顔となる地域資源を考えたとき、江戸川乱歩の知名度は群を抜いていることは議論の余地の無いところである。しかし委員会として乱歩に関し、有効な手だてを見つけられずに今日に至ったことは大いに反省すべきであろう。今後については利害関係や好き嫌いに左右されることなく、本来のまちづくりを真剣に考え、学び、そして人づくりが出来る組織にあらためるべきである」

名張まちなか再生委員会がいくら切歯扼腕してみたところで、名張市が現在のようなていたらくではどうしようもない。委員会に「有効な手だて」がないのは当然の話で、そもそも乱歩と名張はほぼ無縁なのである。いわゆる地域資源として乱歩を活用するなどといってみたところで、手がかりなどまるでないのである。しいていえば、市立図書館が収集してきた乱歩関連資料が唯一の手がかりなのであるが、といったことはこのところ連日のごとく記してきたところなのであるが、それでもなおしつこく書きつけておくと、名張市はこのていたらくなのである。

   
中 相作 さま
    
このたびは「市長への手紙」をお寄せいただき、ありがとうございました。

名張市立図書館が所蔵する江戸川乱歩関連資料を活用するための具体的な方針につきましては、現在のところございませんが、今後、図書館活動の一環として、江戸川乱歩に関連する図書や雑誌などの資料を、収集・保存に努めてまいりたいと考えています。

今後とも、貴重なご意見・ご提案をお寄せいただきますようお願いします。

平成20年10月 9日

名張市長 亀井利克

ならば、「江戸川乱歩に関連する図書や雑誌などの資料を、収集・保存に努めてまいりたい」とかいってるご託の実態はどうよ。先日も掲載したが、名張市立図書館の「江戸川乱歩関連資料一覧(平成20年度受入)」がこれである。

20090406a.jpg

昨年度、市立図書館が乱歩関連資料の購入に要した費用は七万五千百九十五円であった。3月25日午後、名張市役所四〇五会議室でこのプリントを示されたとき、中先生は心のなかで頭を抱えた。購入金額があまりにも少ないから、というわけではまったくない。市立図書館が乱歩関連資料を購入するにあたっては、なんの方針も目的もなく、ただ眼についたものを買っているだけである、ということがよくわかったからである。もちろんそれは、無理もないことである。いまの市立図書館には、乱歩のことを多少なりとも理解しているスタッフが、ただのひとりも存在しない。だから、しかたのないことなのである。もうひとつ、だから、という接続詞を連ねることにして、だから名張市は、もう乱歩関連資料の収集なんておしまいにしてしまうべきなのである。

といったところで、あすにつづく。あるいは、13日の月曜につづく。
話があっちこっち千鳥足で進むようだが、名張まちなか再生委員会の乱歩関連事業プロジェクトチームにたいして、はなはだ酷なことを記しておくことにする。プロジェクトチームのためを思ってあえて書き記す次第なのであるが、要するに、もうどうにもならんぞ、と思うぞ。3月30日に開かれた会議の報告書にもとづいて述べることにして、きのうも引いたこれを再度引用。

「乱歩情報発信の基地としてやなせ宿を使えていない。これはまちなか再生の核施設であるべきやなせ宿が機能していないと言うことに他ならないのではないか」

やなせ宿を運営しているまちなか運営協議会に「乱歩情報」の発信ができるかどうか、ということになると、できない。できるわけがない。それにだいいち、きのうも記したことであるが、名張市には乱歩にかんする情報など存在しておらず、しいていえば市立図書館の収集した乱歩関連資料だけが情報と、あるいは情報の素材と呼びうるものなのであるけれど、市立図書館には、というよりも名張市には、それをデータ化し情報としてネット上で発信しようという気などさらさらない。そもそも、情報の発信というのがどういうことなのか、それがわかっておらんのだし、市立図書館が収集した乱歩関連資料の価値すら理解できんのであるし、それを情報として発信することで名張市にどんなメリットがもたらされるかということも、いやもうほんとにまるっきり判断できんのである。ひとことでいって、もうどうしようもない。

だいたいが、旧細川邸を乱歩に関連づけて整備するというのは、名張まちなか再生プランの素案が発表されたとき、なんなんだこのインチキプランは、と驚き、あきれ、憤りながら中先生が提出したパブリックコメントに記しておいたことなのであって、市立図書館がいっこうに手をつけようとしない乱歩情報の発信を旧細川邸で進める、という構想もそこには明記してあったのだが、名張市にはそれが理解できなかったのである。むろん、旧細川邸がどうこういう以前に、市立図書館が「乱歩情報発信の基地」となるのが当然なのであるが、名張市はそんなこと、考えようともしない。だから、旧細川邸をそうした基地として利用するべきだと考えて、パブリックコメントにそのアイデアを明記した次第だったのであるが、名張市にはきれいに理解できなかった。ま、あほなのであるからな。したがって、いまからまたあらためてなにかをいってやったとしても、名張市にはあいかわらずなーんにも理解できないに決まっておるのである。ま、あほなのであるからな。

それにしても、なぜ理解できないのか。要するに、ものを考えることができないのである。考えるための土壌となる知識もなければ見識もなく、ものの価値を判断することもできない。だから、決めるべきことが決められない。かりに、なにかを決めるということになっても、決めかたというやつがわからない。なんのために決めるのか、だれのために決めるのか。そんなことさえ理解できない。そうした事例は、やなせ宿整備事業のみならず、いたるところに転がっているはずである。で、決められない理由としては、ものを考えることができない、ということのほかに、責任というやつの発生を極度に恐れる、ということもある。とにかくもう、徹底的に責任を回避する。かりに責任というやつが発生してしまったら、あとはいっさい知らん顔をしているだけなのだから、まあ気楽といえば気楽なのではあるけれど、とにかく万難を排して責任の発生を防ごうとする。結局、どうなるのか。知れたことである。なにも考えられない。なにも決められない。先送りするしかないのである。先送りにつぐ先送りである。先送りの結果、どんなことになっておるのか。

「名張市立図書館が所蔵する江戸川乱歩関連資料を活用するための具体的な方針につきましては、現在のところございませんが、今後、図書館活動の一環として、江戸川乱歩に関連する図書や雑誌などの資料を、収集・保存に努めてまいりたいと考えています」

こんなばかなことになっておる。市立図書館が開館して四十年が経過するというのに、「江戸川乱歩関連資料を活用するための具体的な方針につきましては、現在のところございませんが」などと平気でほざいておるのである。まだ先送りをつづけようというのである。開館から四十年が経過した現在、はっきりいって、市立図書館が乱歩関連資料を収集しなければならないという根拠は、完全に見失われてしまっている。根拠があるとすれば、きのうも記したとおり、収集資料そのものを根拠とし、その活用に努めるしか道がない。などといってやっても、いってやってることの意味が理解できんのだから、まったくもって救いがたい。したがって、乱歩関連事業プロジェクトチームにはなはだ酷なことをここに断言しておくならば、やなせ宿が「乱歩情報発信の基地」になることなど、いっさい期待はできない。可能性はゼロである。

なにしろ中先生、こうみえても、名張市が乱歩にかんしてなにをすればいいのか、考えられるだけのことは考えたし、自分でできるかぎりのことは自分でやったし、働きかけるべきことはすべて働きかけたつもりである。その経験に立っていうならば、いまから名張まちなか再生委員会の乱歩関連事業プロジェクトチームがなにをあがいてみたところで、もうどうにもならんぞ、と思うぞ。これはいくら考えても異常と呼ぶしかないことなのだが、名張市というのはそういうところだと思って、あきらめてしまうしかないのではないか。なにしろ中先生の結論は、おらおらおらおらこの低能がよー、なのであり、おらおらおらおらこのヘタレがよー、なのである。それはもう、感心するくらい低能であり、笑えてくるくらいヘタレなのである。だからとにかく、もうどうにもならんぞ、と思うぞ。
ここで、名張市立図書館が乱歩関連資料を収集するべきかどうか、という問題が浮上してくる。いうまでもなく、いわゆる地域資料のたぐいは、一も二もなく収集されなければならない。市立図書館が収集しなければ、名張市の地域資料を集めて保存する施設などどこにもなくなってしまう。しかし、乱歩関連資料はどうか。これは、市立図書館が絶対に収集しなければならない、というアイテムではない。昭和44・1969年の開館以来、市立図書館は四十年間にわたって乱歩関連資料を収集してきた。で、どうなったのか。名張市公式サイト「市長への手紙」を利用して確認したところ、名張市の公式見解はこんなんであった。

   
中 相作 さま
    
このたびは「市長への手紙」をお寄せいただき、ありがとうございました。

名張市立図書館が所蔵する江戸川乱歩関連資料を活用するための具体的な方針につきましては、現在のところございませんが、今後、図書館活動の一環として、江戸川乱歩に関連する図書や雑誌などの資料を、収集・保存に努めてまいりたいと考えています。

今後とも、貴重なご意見・ご提案をお寄せいただきますようお願いします。

平成20年10月 9日

名張市長 亀井利克

まったくわかっておらんようである。この名張市という名のインチキ自治体には、なーんにもわかっておらんようなのである。どうして市立図書館が乱歩関連資料を集めなければならんのよ、その根拠はなによ、と尋ねられたら、いったいどんなふうに答えるつもりなのか。答えることができるのか。できるはずねーよなばーか。はっきりいってしまえば、そんな根拠はきわめて薄弱である。そもそも、乱歩という作家と名張という土地との関係性というやつが、おあいにくなことに稀薄きわまりないのである。それにだいたいが、ごく現実的な問題として、市立図書館が乱歩関連資料の収集をたったいま中止してみたところで、名張市内はもちろん日本全国津々浦々、完全無欠の無問題というやつなのである。

逆に、市立図書館による乱歩関連資料の収集をオーソライズしようと思ったら、つまり、四十年間かけて資料を収集してきたことが意味のあることであった、税金の無駄づかいではなかった、といったことを証明しようと思うのであれば、その方法はたったひとつしかない。資料を活用することである。すでにある資料そのものを根拠とし、それを活用することで、資料収集の意義が証明できるのである。にもかかわらず、なんなんだこのざまは。「名張市立図書館が所蔵する江戸川乱歩関連資料を活用するための具体的な方針につきましては、現在のところございませんが」などと平気でほざいておるのであるから、名張市ってのはかなり危ない。ほぼ脳死状態である。名張市において「市長への手紙」の回答を考えたり書いたりしている職員諸君、大丈夫か実際。

いっぽう、3月30日に開かれた名張まちなか再生委員会の乱歩関連事業プロジェクトチーム会議。先日紹介した報告書には、こんな意見が記されていた。

「乱歩情報発信の基地としてやなせ宿を使えていない。これはまちなか再生の核施設であるべきやなせ宿が機能していないと言うことに他ならないのではないか」

「乱歩情報」ということばが具体的になにを指しているのかはよくわからないが、もともと乱歩との関係性が稀薄な土地なのだから、名張市には乱歩にかんする情報と呼べるものなど、まったくといっていいほど存在していない。発信もくそもないのである。しいてあげるなら、市立図書館が収集してきた乱歩関連資料こそが、発信するにあたいする唯一の情報なのであるが、名張市はそれをせんのである。収集した資料のデータを体系化し、インターネットで発信すればいいではないかと、いやいや、するべきなのであると、いくらいってやったってせんのである。どうしてせんのか、と尋ねたら、こそこそこそこそ逃げ隠れするだけなのである。

ならば、名張市は乱歩にかんしていったいなにをやるのか、というと、乱歩都市交流会議でございます、と来るのである。これがもう、みごとなまでの思いつきである。最初っからわかっておったことなれど、担当セクションである総合企画政策室に確認してみたところ、思わず感心してしまうほどみごとなまでにあとさき考えぬその場かぎりの思いつきであったことが判明した。

3月26日:中先生のおさなご講座 拾

あるいは、乱歩令息の平井隆太郎先生を市政功労者としてかつぎあげる、ということも、乱歩にかんする名張市のちょっとした思いつきなのである。3月31日に開かれた市政功労者表彰式、YOUに動画が掲載されていたから、未見のかたはごらんいただきたい。

伊賀タウン情報 YOU:市政功労者表彰 狂言師・茂山さんら 名張

東京から駆けつけてくださった乱歩令孫、平井憲太郎さんも、映画監督だった故田中徳三さんの奥さんも、ついでにいえば中先生の義母までもが映っておって、まことにおめでたいかぎりなのであるが、しかしまあ、名張市政はいかにも市民不在であるのだなと、この映像をみてあらためて実感せざるをえなかった。このインチキ自治体には、市民と喜びをともにする、とか、市民と喜びをわかちあう、とか、そういった発想が存在しないのである。だから、市政功労者表彰式といったって、密室に当事者だけが集まり、それはまあ日本全国津々浦々、どちらの土地にお邪魔いたしましてもしょせん程度のおよろしくないものと相場が決まっている市議会議員の先生あたりはご出席であったようだが、あんなものはおおむね行政の手駒なのであるから一般市民とは呼びがたい。結局のところ、本来であれば喜びをともにし、喜びをわかちあうべき一般市民をきれいに排除したうえで、当事者だけによるセレモニーとしてしまってみじんも怪しむことがない。それが名張市政の本質なのである。

そんなことはともかく、名張まちなか再生委員会の乱歩関連事業プロジェクトチームにおいて、「乱歩情報発信の基地としてやなせ宿を使えていない」との意見が表明された次第なのであるが、こんなものはもう、いまとなっては手遅れというしかない問題である。先日も記したとおり、やなせ宿の運営について最初から考え直すべく市長が強権を発動する、といったことにでもならないかぎり、どうにもなりはせんのであるが、市長に強権発動を期待するなんてことは、とてもじゃないけど無理な相談というやつなのであろうな。無理無理。できゃせんできゃせん。できてたまるかぎっちょんちょん、てなものなのであろうな。

もっとも、乱歩が生まれた新町にある旧細川邸を公共施設として整備するというのであれば、なんらかのかたちで乱歩に関連づけるべきである、というのはごく当然の発想であって、げんに市長もそのようにお考えであったのではないのかな。それが証拠に、かつて名張市公式サイトから引いたところを再度引用しておくことにして、まずは平成19・2007年の6月定例会一般質問における市長発言。

   
それから、まちなかの中で乱歩の関係のお尋ねがあったわけでございます。当方のこれについての考え方は今議会で申し上げたとおりでございまして、桝田病院第2病棟の部分というのは、地域の方々にとりましては生活の場でもあるわけでございます。そんな中で、さまざまなご意見もいただいてまいりました。よって、この場所は生誕の地であることを表現できる公園の整備をいたしていくのがいいのではないかというふうに思っております。
ただでございますけれども、ミステリー文庫であったり、あるいはまた乱歩ゆかりの品も一緒に、その近くといいましょうか、街道沿いといいましょうか、そういう部分に展示する場所が必要であるということは、これもさきに申し上げたとおりでございますので、このことにつきましてこれから関係者とお出会いをさせていただくと、その日程も決めていただいてるところでございます。

あるいは、平成20・2008年1月25日、名張市産業振興センター・アスピアで催された「市長のまちかどトーク」における市長発言。

   
やなせ宿は、1年間は市が運営をし、その後は地域におまかせしようと考えています。訪れた人が食事やお茶を飲むことができる店舗などとして利用するなど地域の人といっしょにやっていきたい。蔵は、寄付を受けたものなど図書館の地下書庫で保管しているミステリー関係の本3,000冊を「ミステリー文庫」として活用し、一室をファンなどに読書室として利用してもらってもよいと考えています。

しかしまあ、これも結局、ただの思いつきであったということなのであろうな。名張市名物の思いつきである。思いつきじゃなければ名張市じゃない、でおなじみの思いつきである。思わず感心してしまうほどみごとなまでにあとさき考えぬその場かぎりの思いつきだったのであろうな。思いつきというよりは、こうなるともう完全に、うそと呼んでしかるべきなのではあるけれど、ほんとにもうね、ほんとにもういいかげんにしてくれんかね、と思いつつ、あすにつづく。
「中先生のおさなご講座」シリーズは、きのうでおしまいということにした。おさなご相手になーにいってやったって、しょせんむなしいばかりだからである。名張市なんてのはもう、まさしくおさなごさながらに、幼児性や自己中心性という名のむつきにいつまでも包まれておればいいのである。

さて、時代の趨勢というやつには、さからいがたいものがある。公立図書館の運営が民間業者に委託されるのも、まさに時代の趨勢というやつなのである。だから、それはしかたがない。名張市立図書館の業務が図書館流通センターに委託されたのも、まさにさからいがたいことだったのである。名張市公式サイトの「名張市立図書館業務委託事業者の決定について」によれば、民間委託のための事業者選考委員会が二回にわたって審査をおこなったというが、名乗りをあげたのは図書館流通センターただ一社だったのだから、出来試合と呼ぶしかない選考である。選考委員にどうして松阪市にある本居宣長記念館の関係者が加わっているのか、その点も不可解といえば不可解であるが、そんなこともまあいい。選考委員のコメントも、まあいい。というか、どうだっていい。

「図書館流通センターは、研修制度が充実しており安定的な人材の確保ができている。スタッフの定着率が高い点も評価できる。図書館業務のノウハウの蓄積もあり、会社としてスタッフを育てる環境が整備されている。提出された事業計画書やプレゼンテーションからもこれらのことの継続性が期待でき、図書館業務を受託しようとする熱意、意欲が感じられた」

いかにも出来試合にふさわしいコメントであるが、こんなものはどうだっていい。市立図書館の業務を民間に委託した結果、提供されるサービスの質がどうなったのか、みたいなことも、いまは問わない。知ったことではない。きのう、「日本全国津々浦々、公立図書館の質はかなりのスピードで劣化しているものと思われる」と記したのは、公立図書館のいわゆる無料貸本屋としての側面にかんすることではまったくない。全国の公立図書館が、担うべき役割を担えなくなっているのではないか、ということである。役割といったって、むろん無料貸本屋という役割のことではない。

公立図書館が担うべき役割は、おおざっぱにいってふたつある。と書いてウィキペディアをみてみたら、「図書館の機能は大きく分けて六つある」と書いてある。

ウィキペディア:図書館

ま、そういう考えかただってあるであろう。「図書館の最大の業務は資料・情報提供である」というのは、まったくそのとおりである。で、資料や情報を提供するためには、まずそれを収集しなければならない。そうした資料や情報には、おおざっぱにいってふたつある。ひとつは、ごく一般的な書籍や雑誌などである。ことばを換えていえば、日本全国津々浦々、どこの公立図書館にも架蔵されていておかしくないものである。もうひとつは、いわゆる地域資料である。名張市立図書館の場合であれば、名張市という地域に関係のある資料である。身近なものでいえば、たとえば全国紙の伊賀版であり、市民が自費出版した本である。もっといってしまえば、これは井上ひさしさんがつとに主張していらっしゃることなのだが、新聞折り込みのチラシを保存しておけば、将来、地域の歴史を知るための一級資料になるはずなのである。もっとも、それを手がけている公共図書館というのは、いまだに聞いたことがない。

地域資料と呼ばれるもののなかには、むろん地域以外で発行された出版物も含まれる。近い例をあげるならば、梅原猛さんの『うつぼ舟2 観阿弥と正成』といったあたりが思い浮かぶが、こうした資料も収集し、提供するのが、日本全国津々浦々、それぞれの土地の公立図書館の責務なのである。要するに、公立図書館が収集すべき資料には、全国に共通するものと、その地域だけのもの、このふたつがある。資料収集おいて、普遍性と独自性をふたつながら追求するのが、公立図書館の責務というやつなのである。それが、「公立図書館が担うべき役割は、おおざっぱにいってふたつある」と記したところの意味である。で、日本全国津々浦々、各地の公立図書館はそうした役割を担えなくなってきているのではないか、という気がする。

少なくとも名張市立図書館においては、まさしくそうである。中先生が乱歩資料担当嘱託を拝命した十二年ほど前には、市立図書館には郷土資料担当嘱託というスタッフも配置されていて、地域資料の収集をはじめとした業務を手がけていたのだが、いまや郷土資料担当嘱託もいなければ、中先生がばーか、こんな低能自治体とまともにつきあってられるか、とか怒りまくっておさらばしたから、乱歩資料担当嘱託というものも存在しない。公立図書館が担うべきふたつの役割のうちひとつが、すっかり等閑視されてしまっているのである。これはおそらく、名張市立図書館にかぎった話ではないのではないか。日本全国津々浦々、似たようなことがげんに進行しているのだとしたら、公立図書館の質はかなりのスピードで劣化しているものと思われる次第である。

むろん、こんなものは、ごく簡単に手当てのできることである。公立図書館というのがいったいどんなものなのか、名張市という自治体にそれさえ理解できていれば、問題は手もなくクリアできる。しかし、できない。そんなことさえできない。なぜかというと、そこはそれ、なにしろ名張市なのであるからな。おらおらおらおらこの低能がよー、の名張市なのであり、おらおらおらおらこのヘタレがよー、の名張市なのであるからな。
とりあえず、4月3日付エントリのつづき、ということで進める。

4月3日:おらおらギャグ定着すの巻

要するに、名張まちなか再生委員会、もう無茶苦茶なのである。4月1日に理事会が開かれたのだが、むっつのプロジェクトチームのうち半数が、開くべき会議を開かずして理事会に臨んでおった。さすがに、話にならんな、というわけで、みっつのプロジェクトチームがちゃんと会議を開いてから、あらためて理事会を開く、ということになった。とはいえ、会議を開いたプロジェクトチームだって、会議とも呼べぬような会議を開いただけである。3月26日の歴史拠点整備プロジェクトチームの会議、それから、3月30日の乱歩関連事業プロジェクトチームの会議、ふたつの会議の報告書を掲載しておいたから、名張まちなか再生委員会がいかに無茶苦茶な状態であるのか、よくおわかりいただけたものと思う。

というところで、こちらのつづきに移行する。

3月26日:中先生のおさなご講座 拾

3月25日水曜のことである。市長ならびに前教育次長との面談を要請しておいたところ、おらおらおらおらこの低能がよー、でおなじみの名張市という名のインチキ自治体、おらおらおらおらこのヘタレがよー、との賞讃まで手中にしたいとでもいうのか、おふたかたにはお目通りがかなわず、教育委員会ならびに総合企画政策室との面談ということになった。その報告のうち、総合企画政策室篇は終わったから、本日は教育委員会篇である。

事前に、こんな要請を伝えてあった。

・市立図書館が平成20年度に収集した乱歩関連資料のリストと、収集に要した予算の総額とをお示しいただきたい。

で、お示しいただいたものがこれである。

20090406a.jpg

平成20・2008年度、市立図書館が乱歩関係資料の購入に要した費用は七万五千百九十五円であった、ということになる。

ところで、日本全国津々浦々、公立図書館の質はかなりのスピードで劣化しているものと思われる。理由は、いうまでもないことながら、業務委託だの指定管理だのに名を借りた丸投げである。どうして、全国の自治体がなだれを打って公立図書館の運営を丸投げしているのかというと、これもいうまでもないことながら、コストカットのためである。図書館サービスの質を向上させるために、などというお題目をとなえているところもあるかもしれないが、そんなものはうそっぱちである。で、丸投げの背景には、いずこもおなじ尋常ならざる財政難、という事情がある。そして、これもまたいうまでもないことであるけれど、自治体の財政難はいまや地域住民にとって周知の事実、というよりは、生活していてありありと実感できる事実である。

毎度おなじみ、2ちゃんねる名張市政スレをながめてみると、こんなレスがある。

三重県名張市の市政について語りませんか?Part2:772

この投稿者、おそらく全国の図書館事情も、名張市立図書館のことも、よくご存じではないのであろう。とはいえ、「図書館に正式な職員必要だろうか?」というのは、ごく当然の疑問である。なぜ当然か、というと、公務員って給料もらいすぎじゃね? というのが、インターネットの普及もあいまって、いまや国民的了解事項となっているからである。図書館で本を貸し出したり整理したりする仕事に、そこまで人件費をかけなくてもいいんじゃね? と考えてゆくと、「学あるシルバー」を図書館で雇うことにすれば、「シルバーなら低賃金だし 定休日も必要ないし朝早くから遅くまで開けても/経費増えない思う」という結論にたどりつくことになる。

こうした考えかたは、これまた当然のものである。日本全国津々浦々、じつはとっくの昔から、さすがにシルバーではないけれど臨時職員という形態によって、公立図書館は労働力を安く買い叩いてきた。「正式な職員」もいるにはいるが、開館から閉館までばたばた走りまわってサービスに努めているのはおおむね、半年契約で労働力を買い叩かれている非正規雇用の職員である、というのが、日本全国津々浦々、どこの公立図書館でもふつうにみられる光景であったと推測される。そのいっぽうでは、これも明確な根拠を示すことなく記しておくと、財政難のせいで新刊の購入費が減りつづけている、という事情もまた、全国の公立図書館に共通しているはずなのであって、しかしながら、人件費を抑え購入費を抑えてもそれでもなお、財政難は底が知れないほど深刻さの度合を増してゆく。だからもう、えーい、とばかり丸投げに走ってしまう、というのが、全国共通の傾向なのである。名張市もむろん、その例にもれない。

名張市公式サイト:名張市立図書館業務委託事業者の決定について(4月1日)

名張市立図書館業務の委託事業者が株式会社図書館流通センターに決定した、と告知されている。図書館流通センター、略称TRCは、この業界の大手企業である。で、2ちゃんねるの図書館関係スレを閲覧してみる。

一般書籍@2ch掲示板:図書館は不要

こんなレスが見つかる。

図書館は不要:341

引用。

   
341 名前: 無名草子さん  Mail:  投稿日: 2009/04/01(水) 10:56:46

図書館では有名なアウトソ-シング会社TRCは出版業界大手の
共同出資でつくられて、当初は目録をデ-タにして稼いでいましたが、
図書館で働く公務員の年収が700万から1千万なので外部委託を事業に
して、同じ仕事を年収200万円台でやらせてピンはねしています、
貸本屋化したのは、最新刊の貸し出し制限期間を作らなかったのがまずかったのでは。

貸し出し制限期間のことはおくとしても、それにもちろん、TRCのくわしい内情は知るよしもないのであるけれど、まあざっと、こんなものであろうな、という気がする。業務を丸投げして、丸投げ先の企業に労働力を買い叩かせる。これが自治体によるアウトソーシングの実態なのである。

2ちゃんねるにはこのTRCのスレも立てられていて、関係者が裏情報を流している。

派遣業界@2ch掲示板:図書館流通センターってどうよ?

ここで、名張市公式サイトから「名張市立図書館業務委託事業者の決定について」を転載しておく。

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あすにつづく。
ほぼ流会となった4月1日の名張まちなか再生委員会第二回理事会、きのうにつづいて報告を記しておく。理事会へ向けて開いた会議の報告書を提出したプロジェクトチームが、ふたつあった。その報告書、全文を掲げておく。

まず、歴史拠点整備プロジェクトチームの報告書。会議は3月26日に開かれ、このブログでは二日にわたって報告した。

3月27日:おらおらギャグ失念の記録
3月28日:やなせ宿はずるずるとの巻

27日付エントリ「おらおらギャグ失念の記録」を読んで思いだしたので、報告書をごらんいただく前にお知らせしておく。おらおらギャグ、すなわち、

──ケータイで市長を呼び出せ。

という定番ギャグの件であるが、おかげさまでいよいよ定着してきた。欣快に堪えない。先日の第二回理事会においても、中先生自身は、

──ケータイで市長を呼び出せ。

などとはいちども口にしなかったのであるが、ほかの出席者ふたりから、市長を呼んで説明を求めたい、といった旨の発言があった。いずれ名張市公式サイトに議事録が掲載されることであろうから、そのおりには正確なところをご確認いただけるはずである。それにしても、

──ケータイで市長を呼び出せ。

という定番ギャグが、名張まちなか再生委員会に着実に根づいていることがうれしい。ここでひとこと説明を加えておくならば、このギャグは著作権フリーとなっている。いつどこでどなたにかましていただいても、いっさい問題はない。心おきなくおつかいめされよ。

では、報告書である。

   
歴史拠点整備プロジェクト会議報告書

(1)今後の組織の方向性について

意見

まちなか再生委員会はPTが基本としてあるはずである。しかしいくらPT会議で話し合っても、結果が委員に報告される事無く、いつの間にか決定事項として進んでしまっている。PTによっては会議を開催していないところもあるようだ。非常に風通しが悪いと思う。

多様な主体による協働という事で組織された委員会であるはずだが、主要メンバーは特定の団体の構成員で固められている。またやなせ宿の管理、運営を委託されたまちなか運営協議会も同じ団体のメンバーのみで構成されている。しかしその中の要職にあるメンバーでさえ会議に呼ばれたことがないという事実を聞くに及んではもはや組織と呼べない状態といえる。早急に解体すべきである。

まちなか再生とはなにをもって再生と定義づけるのか?個々に思いは違うはずである。統一された理念が必要だ。

施政方針で市長の口から「新たな計画を作成する」と述べられたが、そのことが臨時総会あるいは理事会で事務局から伝えられないのはなぜか?担当部署との調整の上での発言であったのか?委員会に伝えることなく発表される事を適切な事と考えるか?

やなせ宿の管理運営に関して、初年度は公設公営とし、2年目からは指定管理者制度を導入すると言うことであったが、2年目の4月を目前にして未だに何も準備できていないようであるが、市民に対し是非説明が必要である。

まとめ

まちなか再生委員会は意志決定のプロセスに大きな問題を抱えながら今日に至っている。行政によるハード整備事業が完了した今、PT内容の見直し、あるいは統廃合を行い、透明性を確保しながら大幅な組織の再編が不可欠であると考える。

このブログでの報告にも記したとおり、中先生のねらいはあくまでも名張まちなか再生委員会をぶっ壊すことなのであって、組織の方向性などということにはまったく興味がない。そんなことはどうだっていいのである。だから、これもこのブログに記したとおり、この日の会議では興味のあることだけを質問した。つまり、やなせ宿と今後の計画づくり、この二点である。したがって、この報告書において施政方針とやなせ宿に関連しているパートには、中先生の発言が反映されている。

もっとも、おなじやなせ宿にかんする発言でも、「やなせ宿の管理、運営を委託されたまちなか運営協議会も同じ団体のメンバーのみで構成されている。しかしその中の要職にあるメンバーでさえ会議に呼ばれたことがないという」などといったあたり、これは要するに、やなせ宿が名張地区まちづくり推進協議会によって私物化されているという指摘なのだが、このあたりは中先生のあずかり知らぬ発言である。

つづいて、乱歩関連事業プロジェクトチーム会議。3月30日に催された。

3月31日:会議のあとは理事会だの巻

   
乱歩関連事業PT会議報告書
 
日時:平成21年3月30日(月)19時30分〜
場所:名張市役所304会議室

出席者:的場チーフ、辻サブチーフ、山口(浩)、中、名和、秋永
事務局:雪岡
委任の連絡があった者:山口(勝)、門田

協議事項
1)当プロジェクトチームの位置づけについて
2)今後の組織の方向性について
3)まちなか再生における今後のとりくみについて

協議概要
協議事項1〜3について切り離して話し合うことは出来ないと言うことで、一括で協議した。

〇名張のまちづくりにおいて江戸川乱歩はとても大きな材料であり、まちなか再生委員会においてもっと重要な課題として扱うべきである。

〇名張の顔づくりの事業が単に旧町のためだけの事業として扱われ、名張全体のこととして波及していないことが問題である。

〇乱歩情報発信の基地としてやなせ宿を使えていない。これはまちなか再生の核施設であるべきやなせ宿が機能していないと言うことに他ならないのではないか。

〇組織のあり方に問題があると思う。専門知識を有する者を容れずなおかつ自ら調査・研究する事をせず、市の計画を無条件で容認するだけの組織では無かったか。

〇まちなか再生プランの内容について、ワークショップにおいて出された意見を精査することなく雑多に盛り込まれた計画であり、現実に即していない部分が多い。

まとめ

名張の顔となる地域資源を考えたとき、江戸川乱歩の知名度は群を抜いていることは議論の余地の無いところである。しかし委員会として乱歩に関し、有効な手だてを見つけられずに今日に至ったことは大いに反省すべきであろう。今後については利害関係や好き嫌いに左右されることなく、本来のまちづくりを真剣に考え、学び、そして人づくりが出来る組織にあらためるべきである。

この報告書には、中先生の意見はなにも反映されていない。そもそも、これといって内容のあることをしゃべった記憶がない。内容のあることをしゃべれる状況ではないのである。それが証拠にこの報告書だって、チームの位置づけも組織の方向性も関係なしに、ただこれまでの名張まちなか再生事業がいかにひどいものであったかを確認するだけの内容である。名張まちなか再生委員会、なんかもういろいろな意味で無茶苦茶なのである。一日も早くぶっ壊してやらんとな。

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