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三重県名張市のかつての中心地、旧名張町界隈とその周辺をめぐる雑多なアーカイブ。
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 地域雑誌「伊賀百筆」の第二十号、きのうご恵投いただいた。
 
20101208a.jpg
 
 原稿を落としてなんとも申しわけないことをしてしまった、とは思っていたのだが、郵送されてきた二十号にざっと眼を通し、いよいよ申しわけないな、という気になった。
 
 巻頭の特集は「さようなら華房良輔さん」で、つまりこの号、昨年11月8日に逝去された華房良輔さんの追悼号になっている。
 
 ところが、編集後記によれば、華房さんの一周忌に間に合わせるべく編集されたものの、残念ながら果たせなかったという。
 
 やべーな、と思う。
 
 おれがぐずぐずしていたから発行が遅れてしまった、ということであろう。
 
 たぶんそのはずである。
 
 なんとも申しわけない。
 
 「伊賀百筆」関係各位と、さらには華房良輔さんの関係各位、それから天国の華房さんにお詫びを申しあげたい。
 
 そういえば、申しわけないことはほかにもあって、もう十年以上も前のことになるか、華房さんに拙宅へおいでいただいていっしょにお酒を飲んだとき、どうしたことであったのか、うちの犬っころが華房さんに咬みついてしまった。
 
 翌日あらためて、名張市赤目町相楽のご自宅まで、一升瓶ぶらさげてお詫びにあがった次第であったのだが、いやはや、亡くなったあとまでご迷惑をおかけしてしまうとは、じつに申しわけのないことである。
 
 お詫びのしるしにもならないが、「伊賀百筆」第二十号の特集「さようなら華房良輔さん」の内容をお知らせしておく。
 
さようなら華房良輔さん    北出楯夫
ごあいさつ          華房良輔
黄泉の華房良輔兄へ      藤本義一
マイボス・マイメモリー    綱谷隆司郎
ドンキホーテ精神       太田順一
華房さんのこと        番條克治
華房先生の奥様へ       崔文子
華房さんと戎まわしの思い出  井上恵
一周忌を前に         華房洋子
華房さんの略年譜
童話 タヌキの親子      はなぶさりょうすけ
遺稿 美人はなぜ美しいのか  華房良輔
 
 いやー、ほんとに申しわけないことをしてしまった。
 
 重ねてお詫びを申しあげる。
 
 二十号のもうひとつの特集は、伊賀市庁舎の建設問題。
 
 「ほんとに壊してしまっていいの?」と題して、約百ページのボリューム。
 
 編集後記によれば、「伊賀市の医療崩壊が市民生活を脅かしている。今や市民の最大関心事となっているが、安心安全の街づくりを掲げる内保博仁市長までが、入院先を東京の病院にするほどの深刻な有様。そんな中で、市庁舎問題もまた、重要な行政課題となっている。今号の第二特集としたのは、そうした事情である。市民が納得のいく結論を出して欲しいものだと念じている」とのことである。
 
 こちらも内容をお知らせしておく。
 
たった一日の伊賀上野行(考)        藤木隆男
建築文化の継承──市庁舎の存続をめぐって  滝井利彰
市民ととことん「熟議」を尽くしたか?    北出楯夫
 
 「伊賀百筆」第二十号はA5判、二百九十ページ、伊賀百筆編集委員会発行。
 
 伊賀地域の主要書店に並んでいるはずである。
 
 気になるお値段は税込み千と五百円。
 
 よろしければぜひご購読を。
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