忍者ブログ
三重県名張市のかつての中心地、旧名張町界隈とその周辺をめぐる雑多なアーカイブ。
[969] [968] [967] [966] [965] [964] [963] [962] [961] [960] [959]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

 すまんすまん。
 
 乱歩蔵びらきの会から頂戴した回答を素材にエントリを綴っているのだが、妙にあいだがあいてしまう。
 
 たったかたったか軽快に筆を進めたいところなれど、雑務雑用いろいろあってそうもいかんのよ。
 
 ご回答いただいた乱歩蔵びらきの会にも、さらにはご閲覧の諸兄姉にも、なんだか申しわけないなとは思うておるのじゃが、ご海容いただければ幸甚である。
 
 それから、きのうはまた、乱歩蔵びらきの会の回答に関連したコメントもお寄せいただいた。
 
2010年11月01日:なぞがたりの謎が謎を呼ぶ > 業務委託の件(11月1日)
 
 要するにまあ、官民双方、業務の委託受託にあたってはくれぐれも身ぎれいでいような、ということである。
 
 人からとやかくいわれたり、勘ぐられたり、怪しまれたり、疑われたり、そんなことはないようにしような、ということである。
 
 あらためて確認しとくけど、名張市が事業委託のために民間団体を募集し、五つの団体がそれに応じたとしてみよう。
 
 団体A……市民 市民 市民 市民 市民 市職員
 団体B……市民 市民 市民 市民 市民 市民
 団体C……市民 市民 市民 市民 市民 市民
 団体D……市民 市民 市民 市民 市民 市民
 団体E……市民 市民 市民 市民 市民 市民
 
 こうした図式において、はたして平等性は担保されているのか、ということが問題なわけ。
 
 以前にも記したとおり、「市職員というのは、公募する側の人間であり、一般市民が知りえない行政内部の情報を容易に知りうる立場にあると目される人間であり、さらにいえば、当該事業担当部署の職員ではなくたって、その部署になんらかの働きかけができるかもしれないと目される人間でもある」わけね。
 
 団体Aに所属している市職員が、行政内部の情報を団体Aにこっそり漏洩することで、公募という競争の場で団体Aが有利な位置に立ってしまう、ということは当然あるはずである。
 
 あるいは、団体Aに所属している市職員が、委託される事業の担当部署に赴き、事業担当職員に団体Aを委託団体に選ぶよう人知れず依頼ないしは強要する、といったことがまったくないとは断言できない。
 
 つまり団体Aは、市の職員が加わっているというただそれだけの理由で、疑いの眼でみられてしまうわけ。
 
 団体Aがほかの団体とおなじスタートラインに立っているのかどうか、まずその点に、市民の疑いの眼が向けられるわけ。
 
 その公募そのものが、公正なのか、公平なのか、平等なのか、それが疑われてしまうわけ。
 
 ま、水嶋ヒロ君のポプラ社小説大賞出来レース疑惑、みたいなものなわけな。
 
 すなわち官民双方、一点の疑念も抱かれることのないよう、身ぎれいのうえにも身ぎれいでいなきゃだめだよな、ということなのである。
 
 でもって、おとといには、名張市公式サイト「市長への手紙」の回答も頂戴した。
 
 まいった。
 
 すっかりまいった。
 
 話が通じておらんのである。
 
 難儀じゃ。
 
 おおいに難儀じゃ。
 
 とりあえず、頂戴した回答をお読みいただくことにして、まず、おれが送信した質問はこんなんであった。
 
 いつもお世話さまです。
 
 市事業の民間委託についてお訊きしたいのですが、委託団体を公募する場合、その対象団体に市職員が加わっていることに問題はないのでしょうか。
 
 よろしくお願いいたします。
 
2010/10/21
 
 つづいて、おととい着信した回答。
 
中 相作 様
 
このたびは「市長への手紙」をお寄せいただき、ありがとうございました。
 
私は、職員に対し、区や自治会等の地域活動や市民公益活動、ボランティア活動にできるだけ参画するよう勧めているところです。
 一方で、市がそれらの団体と委託契約等の関係を結ぶ事例も増えており、地域団体や市民活動団体の代表者、役員など意思決定に関わらない範囲での参画ならば問題はないと考えますが、誤解を招くことのないよう一定のルールは必要であると考えています。 
 なお、市職員が営利を目的とする会社の役員などに就任すること、営利を目的とする私企業を営むことおよび報酬を得て他の事務、事業に従事することは禁止されております。
 
今後とも、貴重なご意見・ご提案をお寄せいただきますようお願いします。
 
平成22年11月1日
 
名張市長 亀井利克
 
 な。
 
 まいるじゃろ。
 
 おれが尋ねたのは、上に記したとおりのことである。
 
 それが全然、伝わっておらんのよな。
 
 おれはなにも、名張市の職員が民間団体に加わることには問題がある、とゆうておるわけではないのね。
 
 好きなように加わっていただいて、好きなだけ活動に汗を流していただけばいいのである。
 
 おれが尋ねたのは、上述のごとく、市職員の加わった民間団体が市の公募にくつわを並べることに問題はないのか、ということなのね。
 
 ところが、頂戴した回答には、市職員が民間団体に加わることにかんする見解しか記されておらんのである。
 
 名張市役所のみなさん、おれのいってることが、それほど理解不能か。
 
 たしかにまあ、おれの質問は、いささか説明不足であったかもしれん。
 
 しかし、「委託団体を公募する場合、その対象団体に市職員が加わっていることに問題はないのでしょうか」というのは、それほど意の汲みにくい質問か?
 
 そんなことはあるまい。
 
 名張市役所のみなさんは、いうまでもなく「公募」する側にいる。
 
 ところが、その公募の「対象団体」のなかに、名張市役所のみなさんが入っている団体がある。
 
 これはちょっと、まずいんじゃね? どう? というごくごく簡単な質問である。
 
 この程度のことは、いちいち懇切丁寧に説明しなくたって、すんなりわかってくれてもいいと思うのじゃがなあ。
 
 早い話、きのう頂戴したコメントによれば、旧細川邸やなせ宿の管理運営を手がけているまちなか運営協議会だって、「当初は市職員もメンバーに名を連ねていたのですが、市の業務委託を受けるにあたって、まずかろうと言うことで全員引き上げたと言うことです」とのことであった。
 
 な。
 
 あの名張まちなか再生委員会、ずぶずぶなあなあの名張まちなか再生委員会にだって、委託する側の人間が受託する団体に名を連ねているのはまずかろうよ、という程度のことは判断できたのである。
 
 名張市役所のみなさんには、そんなことすらできぬというのか。
 
 まいった。
 
 いやまいった。
 
 ほんとまいった。
 
 難儀じゃ。
 
 ほんと難儀じゃ。
 
 とはいえ、いま述べたのは、予想された難儀であった。
 
 予想できなかった難儀もある。
 
 難儀が二本立てになってるわけな。
 
 ふたつめの難儀というのは、いったいなにか。
 
 「地域団体や市民活動団体の代表者、役員など意思決定に関わらない範囲での参画ならば問題はないと考えますが」という箇所である。
 
 これはいったいなにか。
 
 わけがわからん。
 
 しかし、先日、地域経営室から頂戴した回答よりは、よくわかった。
 
 おれは地域経営室に、こんなふうに質問したわけ。
 
 (a)名張市が事業を民間団体に委託する場合、その団体に名張市の職員が加わっていることに問題はないのでしょうか。
 
 地域経営室の回答は、こうであった。
 
 市職員がその団体の代表者でなければ、ただちに問題にはならないと考えます。
 
 「市職員がその団体の代表でなければ」という留保の意味が、おれにはさっぱりわからんかった。
 
 しかし、「市長への手紙」の回答を読んで、そのあたりのことがようやくわかった。
 
 「市職員がその団体の代表者でなければ」
 
 とあるだけではわからなかったことが、
 
 「地域団体や市民活動団体の代表者、役員など意思決定に関わらない範囲での参画ならば」
 
 と説明されていたことで、ようやくわかった。
 
 で、愕然とした。
 
 愕然とはしたけれど、ものすごく腑に落ちた。
 
 名張市ってのは、そうだよなあ実際、と気持ちいいくらい腑に落ちた。
 
 つまり、ここ名張市においては、「団体の代表」ないしは「地域団体や市民活動団体の代表者、役員など」といった人間でなければ、その団体の「意思決定」にかかわることができない、ということになっているらしいのである。
 
 とんでもない話である。
 
 しかし、ものすごく腑に落ちる話でもある。
 
 ところで、えーっと、名張市役所のみなさんや。
 
 おれのいってること、そろそろわかんなくなってきたぞ〜、みたいな感じでいらっしゃるのであろうか。
 
 話はすでに、事業委託だの公募だの市職員だの、そんなものにはまったく関係ないところに進んできているのじゃが、ま、きょうのところはここまでとしておこうか。
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:

Copyright NAKA Shosaku 2007-2012