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三重県名張市のかつての中心地、旧名張町界隈とその周辺をめぐる雑多なアーカイブ。
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 少しはおれの身にもなってくれんか
 
 三週間後に迫ったので、伊賀市上野寺町の大超寺が開催している「歴史講座寺子屋」のご案内を少々。
 
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 テーマはごらんのとおり「田中善助翁 第3回」であるが、よりくわしくいうと「田中善助翁と仏生山大超寺」となる。田中善助翁についてこの講座でおはなしするのは三回目になるんだけど、考えてみればひどい話で、平成18・2006年10月の第一回では神道のことが、昨年4月の第二回ではキリスト教のことが出てきて、お寺が主催する文字どおりの寺子屋講座だというのにいったいなにをしゃべっておるのか、とわれながらあきれ返ったものであったが、三回目のお座敷でようよう仏教が登場することになった。
 
 大超寺の地図はこちら。
 
 
 それから、上のポスターに「名張市立図書館嘱託」とあるのはちょっとした誤りで、というか、情報としてやや古く、正確には「元名張市立図書館嘱託」である。個人的には、
 
 「講師 中相作氏(酔っぱらい)」
 
 みたいな感じのほうが好みなのであるが、ま、どうだってよろしい。さて、その名張市立図書館の件なのであるが、徐々に徐々に聞く耳を持たなくなってきてしまった名張市役所のみなさんや、きょうはそうでもないけど、おとといもきのうも暑かったなおい。そろそろ夏なわけなんだけど、去年の秋から鋭意ご熟考いただいてきたことの結論は、いくらなんでもそろそろ頂戴できるころかしら。しつこくもいっとくけど、難しいことはなんにもゆうとらんぞ。理不尽なことも、不合理なことも、全然ゆうとらん。要するに、ちゃんとしような、しっかりしような、ということである。考えるべきことはちゃんと考えて、決めるべきことはしっかり決めような、ということである。おれはそれしかゆうとらんぞ。そうであろうが。お出しいただきたい結論は、イエス、あるいは、ノー、そのいずれかである。簡単なことではないか。悩むことなんて、なーんにもないと思うぞ。いったいいつまで知らん顔していらっしゃったら気が済むのかな。おらおらおらおら。
 
 いやいや、おらおらおらおら、とかいってるからよくないんだろうな。ならば、がらりとキャラクターを変えて、泣き落としで行ってみようか。
 
 なあ名張市役所のみなさんや、少しはおれの身にもなってくれんか。な。いくら名張市名物だとはいえ、ほんとにただの思いつきで乱歩関連資料を収集いたします、と決めておいて、そのあとなんにもせんっつーのはまずかろうがと、市民の税金で市民生活にはなんの関係もない資料を購入しておいて、だというのになにもせず、市民相手の乱歩作品の読書会なんかでお茶を濁してちゃまずかろうがと、おれは名張市立図書館を叱り飛ばしてやったわけな。だいじなことだからなんどもいっとくけど、乱歩の関連資料を必要としてる市民なんて、名張市にはひとりも存在していないはずである。だから、名張市立図書館が乱歩関連資料を収集する必要なんて、なかったといえばまったくなかった。ただし、全国でただひとつ、乱歩関連資料を収集する公共図書館として運営をつづけます、と覚悟を決めてやるのであれば、それはおおいに意義のあることである。だから全国を対象に、名張市という自治体の身のたけ身のほどの範囲内で、それなりのことをやりゃあいいのよ。で、そしたらそれなりのことをやっていただけませんか、と市立図書館から依頼されて、つまりこれはいってみれば全権委任、平たくいえば丸投げであったのだが、とにかくそれを受けて、おれはそれなりのことをやったわけな。
 
 いまだにこんな簡単なことが理解できない向きもあるようだから、しつこくもくり返しておくけれど、名張市民だからといって、乱歩作品を読まねばならぬという法はない。そんなものは市民の勝手である。お役所が音頭をとって、さあ市民のみなさん乱歩作品に親しみましょう、などと気のふれたようなことを口走る必要はまったくない。名張市にとって乱歩とはなにか、ということになると、結局のところ、シティセールスの得がたい素材なのである、ということでしかあるまい。お役所のみなさんが好きなことばでいえば、全国発信の素材なわけである。そのあたり、よろしく認識しておくべきだと思うぞ。だから、名張市民を相手にする必要はない。全国発信っつーくらいだから、全国が対象になるわけよ。ただし、残念ながらこのあたりには、ご町内のことしか眼に入らないという連中がとても多い。ちまちましたご町内イベントしか思いつけない連中ばっかなわけな。しかも、そんなご町内イベントは市民からみむきもされないわけ。しかるに、税金だけは無駄につかってくれるわけ。もうどうしようもないではないか。
 
 いくらなんでも、もう少しひろい視野でものを考えることはできんか。ご町内のことしかわからんのだから無理もないかもしれんが、乱歩にかんしてなにかやるというのであれば、どうせなら東京で名張市主催の関連事業をぶちあげる、くらいのことをやってもわるくないと思うぞ。平成14・2002年に池袋でやったときは結構受けたし、そういえば、名張市の市長って田宮二郎みたいじゃね? などという評判がインターネット上を駆けめぐったりもしたしなあ。
 
書評のメルマガ:2002.11.07 Thursday
 
 南陀楼綾繁さんの「南陀楼綾繁のホンのメド」である。引用しておく。
 
【イベント】
★旭堂南湖公演「探偵講談、乱歩を読む。」11月2日・豊島区民センター
演目/「乱歩一代記」(作・芦辺拓)「二銭銅貨」「魔術師」(原作・江戸川乱歩)
主催/三重県名張市
 
 旭堂南湖さんは大阪の講談師。「探偵講談」と銘打ち、江戸川乱歩、川崎ゆきお
(猟奇王!)などをネタにした講談を語っている。今回の公演は、乱歩の出身
地である三重県名張市が主催した一連のイベントの打ち止めを、乱歩の終焉の
地である池袋で行うという粋な企画。冒頭で名張市長が挨拶したが、バカ丁寧
な敬語を使っていながら、きちんと名張の宣伝をし、聴衆を引き込むその話術
には、さすが、ユニークな企画を認めるだけのコトはあるなと感心。一緒に行
った漫画家の藤本和也さん(南湖さんの大学の先輩)は「ああいうのを『色悪』
と云うんですかね」と。俳優で云えば田宮二郎みたいなカンジ(古すぎるか)。
イイ顔を見たなあという気持ち。
 
 300人ぐらい入る会場は満員。推理作家の芦辺拓、真保裕一などミステリ関係
の人々が詰めかけた。「彷書月刊」の夷蔵さんにも遭遇。作家の島村匠さんにご
紹介いただく(『上海禁書(ノワール)』祥伝社・ノンノベル、あのあと買って読
みました!)
 
 演目のうち、「二銭銅貨」はやや一本調子でツラかった。もともと理詰めの会
話のオモシロさで成り立っているハナシなので、講談には乗りにくいのだろう
が。登場する二人の「遊民」が得るもののない遊びに熱中している様子のむな
しさを描ければ、胸に迫るモノになったのになあ。その点、「魔術師」は元が
活劇なだけに楽しく聞けた。いいタイミングのギャグも楽しめた。南湖さんは
年末に、明石の個人出版社「幻堂」から「乱歩一代記」「探偵講談 猟奇王」
を収録したCDをリリースするとのコトです。
 
 なお、来年には豊島区主催の「江戸川乱歩展」が開かれるとのこと。
2003年1月29日(水)~2月9日(日)
西武百貨店池袋店・イルムス館2階「西武ギャラリー」
 
旭堂南湖サイト「正直南湖」
http://www003.upp.so-net.ne.jp/nanko/
 
 隔世の感を禁じえない。八年前のことであるが、このころは名張市もまだしっかりしておった。以来八年が経過して、なんかもうがたがたじゃね? いやいや、市政全般のことではなく、乱歩限定の話ではあるが、みごとなまでに転がり落ちてしまったという気がする。この八年のあいだに、名張市でいったいなにが進んだのかというと、協働という名の主体性放棄、とでもいったことになろうか。主体性放棄や思考放棄はお役所のおはこではあるけれど、なんかもうやけくそかよと思われるほどの放棄っぷりである。どーしよーもねーなー、なんとかしろよ唐変木、とかいってると泣き落としにはならないか。
 
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 ともあれ、名張市立図書館の資料活用は、ちゃんとしたことになったわけである。目録三冊つくったということは、資料の収集から活用まで、ちゃんとした方針が定められてその具体化も進んでおります、ということを世に示したということなのである。ただし、前にも書いたけど、名張市役所のみなさんのレベルは無視した。そんなレベルでお仕事してた日にゃ、世間に通用するものやひとさまのお役に立つものはとてもできない。そのあたり、名張市役所のみなさんにも自覚はおありであろう。で、目録三冊ができあがったとき、当時の教育長に、さーあ、どうよ、とお訊きしたところ、またあらためてみんなで話し合いましょう、ということになったのだが、そんな話し合いの場などまったく設けられなかった、ということは先日も記した。もう少しくわしく記しておくと、目録三冊が無事にできあがったので、名張市教育委員会と市立図書館の関係者が、慰労の席を設けてくださったわけである。だから無粋といえば無粋なことではあったのだが、教育長にお会いできる機会なんてめったにないことではあるから、その席で、さあこれからどうしましょう、さーあ、どうよ、とお訊きした次第であった。おれとしては、データベースのネット展開みたいなところに進みたいなとずっと考えていたから、そっちの方向についてはもちろん提案したのだが、まったく逆に、ちょうど乱歩の遺産が立教大学に譲渡された時期でもあったから、この機会に市立図書館は乱歩から手を引くという選択肢もないわけではない、という提案もしておいた。いずれにせよ、決めるのは名張市立図書館、というよりは名張市教育委員会なのである。
 
 それでまあ、いつまで待ってもみんなで話し合う場なんてのは設けられなかった。いっぽう、目録三冊つくったからといって、それで終わりというわけではまったくない。資料の調査とか収集とか、そんなのはもう日々これ精進みたいな持続的な作業であって、こつこつこつこつ地道に継続されるべきものである。だから地道にこつこつやっておったところ、まちなか再生がどうのこうのというばか騒ぎがはじまってしまった。ほんと、ばかだったよなあれは。発表された名張まちなか再生プランの素案というのが、まずどうしようもない大ばかであった。とはいうものの、プランには乱歩の資料がどうのこうのと書いてあるから、市立図書館の嘱託としてほっとけないなと思い、パブリックコメントを提出した。そのあともまあいろいろあったんだけど、なにしろ名張まちなか再生委員会である。話が全然まとまっていかないわけ。にっちもさっちも行かなくなったのであろう、あるとき、委員会の内部に乱歩関連施設整備事業検討委員会なんてのが組織されることになって、招かれたから最初の会合に顔を出した。用件はただひとつ、ばーか、いくら呼ばれたっておまえらに協力なんかしてやんねーよ、ばーか、と委員会にお伝えするためである。それはそうであろう。なにしろあの委員会、最初からインチキばかりであった。だから、最低限のルールもわきまえぬおまえらのインチキにまともな市民が加担するわけねーじゃねーか、みたいなことを吠えてきてやった。
 
 なんかもうほんと、勘弁してくれよと、ものの道理というやつを少しは理解してくれんかと、おれとしてはそういう感じであったな。なあ名張まちなか再生委員会のみなさんや、おまえらにゃなんの権限もないのである。そんなことすら理解できんのか。理解できんとしたらたぶんばかなのであるが、そんなばかがいちいちおれを巻き込もうとしてんじゃねーよ。だいたい巻き込めるとでも思うておるのか。おれはもう最初っから、こんな委員会ができる以前、名張まちなか再生プランの素案が発表された時点から、ずーっと叱り飛ばしつづけてきたのである。おまえらのことだっていいだけ叱り飛ばしてきたではないか。お叱りを受けて考えを改めましたので、というのであればまだしも、おまえら数々のインチキにはしれっとほっかむりを決め込んだままじゃねーか。そのうえなんだと? この期におよんでおれを都合よくつかいたいだと? 聞こえねーよばーか。うすらばかが虫のいいこと並べ立てるのもたいがいにしておけ。それにだいたい、乱歩の生家復元とかミステリー文庫の開設とか、おまえら利いたふうなことほざいてくれてるけど、そんなものどちらもおれがパブリックコメントで提案したアイデアではないか。だったらどうしておれの提案を受けてプランを修正しなかったんだよインチキ自治体。おまえら知ってるか。そういうのをパクリっていうんだぜ。ぬすっとっていうんだぜ。しまいにゃ訴えるぞこのすっとこどっこい、とかまあ吠えた吠えた。いいだけ吠えまくってきてやった。
 
 みたいなことを記すために、この日の会合の内容を報告したウェブサイトの記事を読み返していたところ、『地域再生の条件』という本のことが出てきた。転載しておく。 
 
 きのうのつづきに入る前に別の話題。タイトルに興味をおぼえて本間義人さんの『地域再生の条件』を読みはじめました。岩波新書の1月の新刊。「はじめに」にいきなり「まちづくり交付金制度」のことが出てきました。名張まちなか再生プランはこの交付金をあてにして策定されたものです。
 
 2005年に地域再生法が施行され、政府が地域再生プログラムを策定したことが紹介されたあと──
 
 これより前の二〇〇四年三月には都市再生特別措置法が改正され、まちづくり交付金制度が創設されています。政府は二〇〇二年四月に都市再生本部において「全国都市再生のための緊急措置──稚内から石垣まで」なる推進策を決定しています。まちづくり交付金制度は、その一環として自治体のまちづくり施策に交付金を出すというものです。二〇〇五年度予算では一三三〇億円が計三八四地区に支出(つまり一地区あたり三・五億円)されています。
 果たして、これらの法制度や政策により衰退した地域がよみがえることができるかどうか。おそらく無理だといっていいでしょう。なぜなら法制度や政策の対象が、従来の公共事業と変わらない物的な対象とされているからです。たとえば、地域再生法の特例措置の対象は道路、農道、林道、下水道、集落排水施設、港湾施設、漁港施設などとなっています。これらの整備に特例をみとめることが地域再生につながるでしょうか。こうした土木建設事業は地域開発の主要事業として、これまでも行われてきたことではありませんか。政府が行おうとしていることは、ピントがずれています。
 こうした政策には、まず地域を再生するためのコンセプト(全体を貫く基本的な視点や考え方)が見られません。なぜ、地域が衰退していっているのか、荒廃していっているのか、その前提に始まり、それらをよみがえらせるのに第一に必要なのは何かというものが見当たらないのです。本当に必要なものは、道路や農道、あるいは林道といったものではないはずなのに、なおそれらにばかり目を向けているのです。これでは地域の再生がなるはずもありません。
 
 おそらく無理だといっていいでしょう、とはまた身も蓋もない指摘ですけど、この私だとてそう思う。政府のみならず地域再生の現場でも、旧態依然とした価値観や手法が幅を利かしておるからである。地域社会に知恵さえあれば、ピントがずれた政策を利用してなにかしら有効な手だてを講じることができるかもしれない。しかしそんなことは無理である。それを可能ならしめるためには「コンセプト」を見つけることが必要だとこの著者は主張していらっしゃるのだし、私がこれまで述べてきたところに即していうならば名張まちなかという地域のアイデンティティの拠りどころをどこに見いだせばいいのか、みたいなことをまず明確にしなければならない。しかし地域再生の現場において、あるいは名張まちなか再生プランにおいて、そんなことはいっさい無視されておるのである。
 
 さらに引用。
 
 しかし、地方の側にはワラをもつかまんばかりに、この政府の法制度と施策に拠って地域再生を図ろうとしている自治体がなお多く見受けられます。おそらく、それでは地域再生がなるはずもないといっていいでしょう。政府の施策により地域が再生されるなら、今日なお衰退と荒廃に苦しむ地域(ごく一部の例外を除き)は存在しないはずだからです。都市についても同様のことがいえるでしょう。規制緩和策が都市にとって真にのぞましい施策であったなら、都市の混乱と欠陥はとっくに解消しているはずだからです。しかし、その混乱と欠陥はますますひどくなっているのが実態です。
 それでは地域を再生するにあたって必要なコンセプトとはどういうものなのか。それが問われることになります。どうしたら人々が自立した暮らしを営める地域となりうるのかが、そのコンセプトでなければならないのはいうまでもありません。しかし、そのコンセプトは、ある前提があってはじめて成立するもので、これなしにはありえません。では、その前提とは何なのでしょうか。
 
 興味を惹かれた方は本屋さんへどうぞ。気になるお値段は本体七百四十円。名張まちなか再生委員会のみなさんもお読みになられてはいかがかしら。
 
 この「はじめに」には、
 
 ──人々が豊かに生活できる場の実現こそが、「真の再生」なのです。
 
 とも記されており、私が以前からいってるのも似たようなことなのであって、名張まちなかの再生というのであればそれはまずなにより生活の場としての再生でなければならないはずなのですが、名張まちなか再生プランにはそうした視点が完全に欠落している、こんなプランはまったくだめである、つまりは温かい血の通ったプランではないのである、みたいなことはおとといの第一回乱歩関連施設整備事業検討委員会においてもはっきり指摘しておきました。
 
 なんつーか、国土交通省のまちづくり交付金に手を出した時点で、名張市におけるまちなか再生事業の失敗は約束されていたのかもしれんな、という気もしてきた次第であるが、そんなことはともかく、名張まちなか再生委員会の乱歩関連施設整備事業検討委員会の席でのことである。当時の教育次長が出席していらっしゃって、議題とはなんの関係もないことであったが、なぜか突然、市立図書館の話題をお出しになった。乱歩関連資料の収集と活用にかんして、端的にいえば、おめーの考えてるとおりにゃしねーよ、との唐突なご宣告をたまわったのである。なんでこんな話が出てくるのかな、とは思いつつ、およそその場にふさわしくない話題ではあったから、てめーこらおぼえとけよな、とか思いながら、その場ではそのままスルーして、あとになってからその教育次長にこんなメールをお出しした。
 
 お世話になっております。単刀直入に申しあげます。以下に一点、質問を記します。ご多用中恐縮ですが、お答えをいただければ幸甚です。
 
 名張市教育委員会は市立図書館の運営における江戸川乱歩の扱いについて、構想や方向性のようなものをおもちなのでしょうか。おもちなのであれば、それを示していただきたく思います。また、これからお考えになるというのであればその時期はいつごろなのか、構想や方向性は存在しないというのであればその旨をお知らせいただきたく思います。
 
 私個人は、これまでに市立図書館が発行した江戸川乱歩リファレンスブックによって具体的に示しましたとおり、図書館が過去に収集した乱歩関連資料にもとづいて、全国を対象にしたサービスを提供することが望ましいと考えております。そのサービスはインターネットを活用して進めるべきであるとも愚考いたします。
 
 しかるに、2月1日に開かれた名張まちなか再生委員会の第一回乱歩関連施設整備事業検討委員会において、貴職は私の考えを必ずしもそのまま受け容れるとはかぎらないという旨のご発言をなさいました。正確なところは事務局による録音を聴いてみなければわかりませんが、とにかく貴職は、私が示した方向性を100%受け容れるかそうでないか、それはこれから考えることであるとおっしゃったように記憶しております。
 
 私にとってこれは驚くべきご発言で、名張まちなか再生プランには直接関係のないことですから委員会の席では何も申しあげませんでしたが、貴職にお訊きして確認したいことは少なからず存在いたします。しかし、いまはほかのことには触れません。ただひとつ、私の示したところをそのまま受け容れるにせよそうでないにせよ、名張市教育委員会が市立図書館の運営における乱歩の扱いをどのようにお考えなのか、あるいはお考えではないのか、その点に関して上記の一点をお訊きする次第です。
 
 お答えはメールでお願いできればと思います。また、お答えは当方のサイトで公開させていただきたく思っておりますが、もしも差し支えがある場合は非公開といたしますので、その旨お知らせくださいますようお願いいたします。
 
 年度末を迎えてお忙しいところ、勝手なお願いを申しあげて心苦しく思っております。よろしくお願い申しあげます。
 
2007/02/28
 
 二回か三回、催促のメールもお出ししたのであるが、ガン無視であった。公務員などというものはしょせん無責任なものであろうけれども、どうやらこの名張市というインチキ自治体では、教育次長という重職にある職員でさえ、公務の場での発言にいっさい責任を持たなくていい、ということになっておるらしいな。ひどい話じゃねーかうすらとんかち。ほんとにひどい。ひどいッ、ひどいわッ、死ぬほどひどいわッ、みたいな感じで、ようやく泣き落としモードになってきた。なあ名張市役所のみなさんや、ひどい話だとは思わんか実際。少しはおれの身にもなってくれんか。とにかく前教育次長ったらとってもひどい人であって、ひとことの返答さえしていただけないんだぞ。たまんねーよなーまったく。てめーにはなんの考えもないくせに、ひとのやったことには平気でけちをつけやがる。けちをつけるったって、まともなけちではありゃせんのよ。名張市立図書館がつくった目録三冊、たぶんろくに眼を通しもしないで、ずいぶん大変そうである、とかそんな印象だけでけちをつけてやがんのな。たまらんよなまったく。その場その場で出たとこまかせの思いつきをふかれた日にゃあ、現場で仕事してる人間はたまったもんじゃねーよなあ名張市役所のみなさんや。いやー、お察しするお察しする。
 
 いやいや、名張市役所のみなさんも同様のご苦労をお抱えであろうと推測する次第ではあるけれど、きょうはおれが泣き落としをかましてるわけだから、いいだけおれに泣かせろ。それはもうね、名張市役所のみなさんには想像もできないことだと思う。名張市立図書館が開館当初からもうちょっとしっかりしていたら、つまり乱歩関連資料の収集と活用についてちゃんとした方針を打ち出していたら、おれが苦労する必要は全然なかったわけなんだけど、そんなものが全然なかったところから、それも松竹梅でいえば松のレベルをめざそうってんだから、おれみたいな有能な人間でも調査編纂その他の作業でさすがにへばりそうになった。なにしろ時間の工面をするのが一苦労であったし、市立図書館嘱託として市民のみなさんから月八万円のお手当はありがたく頂戴していたんだけど、あれこれいろいろと必要があって身銭も切りまくったし、なんかいまから振り返ると、よくやったよな、と自分で自分をほめてやりたい気がするのだが、なにしろ松コースである。名張市役所のみなさんにはおそらく、なにがなにやらご理解いただけぬであろうほどのハイレベルである。とはいえ、名張市の身のたけ身のほどの範囲内での話である。それをだなあ名張市役所のみなさんや、中身もろくろく確認せずにいきなり否定して、ならどうすりゃいいの? おれは図書館の嘱託として教育委員会が決めたことに従わなきゃならんのだから、どうすりゃいいのか教えてくれよ、と尋ねたっていっさいガン無視なのである。たーまんねーよなーまったく。
 
 で、おれは名張市立図書館とおさらばしたわけな、というとこまで飛んでしまうと話がつながんないわけだけど、先日も記したとおり、テロ用に温存してあるネタがふたつあって、そのふたつを披露しさえすれば、話の流れはすんなりご理解いただけるはずである。といったって、なにもテロのために公開を見合わせていたわけではない。必要がなかったからネタにしなかっただけの話で、ただしかりにテロになるとしたら、余は如何にしてテロリストとなりし乎、みたいなことを説明する必要が生じてくる。そうなった場合には、そのふたつのネタというか、エピソードというか、ジグソーパズルの最後のピースふたつというか、それを明らかにしなければ話がはじまらないんだけど、テロなんてことにはなるはずがないんだから、話のつながりがやや不明瞭なことには眼をつむっていただくしかないように思う。すまんなどうも。しかし、テロだのなんだのと剣呑なことばかり綴っておっては、泣き落としもくそもないではないか。柄にもないことはやるもんじゃねーよな。とはいうものの、なあ名張市役所のみなさんや、ほんと、少しはおれの身にもなってくれんか。
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