三重県名張市のかつての中心地、旧名張町界隈とその周辺をめぐる雑多なアーカイブ。
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細川邸をめぐる癒着結託ラインの変遷を確認しておく。
名張市 ←→ 名張地区特定住民
最初はこうであった。名張のまちに残る細川邸を整備する、ということは、名張のまちの特定の住民に便益を供与することである、と考えるのが、名張市のデフォルトの発想なのである。
その発想が具体化する。
名張市 ←→ 名張まちなか再生委員会
名張まちなか再生委員会が結成され、細川邸はこの委員会の私物である、という暗黙の了解が市と委員会に共有された。
ついで、私物化に鮮明な輪郭が与えられる。つまり、便益を供与される人間の絞り込みがはじまった。
名張市 ←→ 名張まちなか再生委員会
↓
NPOなばり
細川邸を特権的に占有する団体として、NPOなばりの結成が画策された。しかし、頓挫してしまったため、べつの組織の発足が検討される。
名張市 ←→ 名張まちなか再生委員会
↓
まちなか運営協議会
まちなか運営協議会は、発足した、ということになっている。癒着結託ラインはこうなった。
名張市 ←→ まちなか運営協議会
まちなか運営協議会はダミーに過ぎないから、細川邸あらためやなせ宿における癒着結託ラインは、実質的にはこうである。
名張市 ←→ 名張地区まちづくり推進協議会
これが現状である。だからまあ、細川邸を税金で整備して特定の住民に特権的に提供する、特定の住民の私物化に供する、という名張市の所期の目的は、つつがなく達成されたわけだよな。特定の住民の顔ぶれこそ、当初といまではすっかり入れ替わっているものの、癒着結託構造そのものには揺るぎがない。公共施設として整備されながら、ついに明確な公共性を付与されることがなく、しかしまあ、しいていうならば無駄に立派な公衆便所つきの名張地区第二公民館であるという一点にわずかながら公共性の名残をとどめて、ところが実際はなんかもうひどいものなんだよなこれが、みたいなことをいいだすときりがなくなってしまうけれど、とにかくまあ赤っ恥というほかない大失敗に終わったとはいうものの、癒着結託構造を基盤とした施策をここまで強引に推進した点は、さすが名張市、みごとなものである。でもって、これから先はどうすんの?
平成20・2008年6月
さて、去年である。6月1日、名張まちなか再生委員会の総会が開かれた。おれは5月28日に開かれた役員会で委員会への加入が認められ、総会に出席したのだが、なさけないことに総会におけるインチキを見抜けなかった。むろん、まちなか運営協議会をめぐるインチキである。みずからの不明を恥じつつ簡単に確認しておくと、インチキの構図はこうである。
名張まちなか再生委員会
↓
まちなか運営協議会
おととしの総会で、まちなか運営協議会の設置案が承認された。だから当然、去年の総会では、協議会の設置にかんして報告がなされなければならない。つまり、こうである。
名張まちなか再生委員会
↑
まちなか運営協議会
しかし、報告はなかった。しかも、こうなるべきでもあった。
名張まちなか再生委員会
↓↑
まちなか運営協議会
協議会は、委員会の中核を担う内部組織として設置される、ということになっていた。だから、両者の関係性は、委員会と協議会の双方の規約に明確に定められていなければならない。が、昨年の総会では、協議会設置にともなう規約の改正はおこなわれなかった。この場合、去年の総会では、これから委員会の規約改正を検討いたしまーす、ということが宣言されておったのだから、協議会にかんする規約も総会後にあわせて検討するつもりだったんでーす、といういいわけは通用しない。今年1月25日の臨時総会に示された規約改正案には、まちなか運営協議会のことなんてどこにも書かれておらなんだのだからな。
6月7日、やなせ宿が開設された。本来であれば4月にオープンしているべきところ、いろいろすったもんだがあったから、二か月遅れてこの日になった。以来、一年二か月あまり、先日も記したとおり、やなせ宿はいま、癒着結託構造を基盤とした行政運営モデルの失敗例として、名張まちなかに無残な姿をさらけだしている。癒着結託構造を覆い隠してくれるはずだった虚飾や粉飾はすべて、跡もとどめず、影もかたちもなく、きれいに雲散霧消してしまった。どこがまちなか再生だよ。どこが歴史資料館だよ。どこが官と民との協働だよ。ぜーんぶうそっぱちだったじゃねーかインチキ自治体。やなせ宿にはいまや、名張市政の愚昧と腐敗がふたつながらまざまざと顔を覗かせているのである。
平成21・2009年X月
今年である。いつのことになるのかはわからんが、年内に開かれるはずの名張まちなか再生委員会の総会で、このまま順当にことが進めば、おれが委員長に就任することになる。ほんと、どうなるのであろうな。
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