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三重県名張市のかつての中心地、旧名張町界隈とその周辺をめぐる雑多なアーカイブ。
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市長不在の名張に春を呼ぶ、まるで八日えびすみたいな中先生の回答講座である。3月9日、名張市公式サイト「市長への手紙」を利用して送信した質問三点のうち、本日は、ひとおつ人の世生き血をすすり、でおなじみの、なにがおなじみなんだかもうひとつようわからんのであるが、とにかくひとつめである。

1)名張まちなか再生委員会と名張市が「今後の計画づくり」を進めるとあるが、名張まちなか再生委員会以外の市民は計画づくりに参画できないのか。また、名張市において、計画づくりを担当する部署はどこか。その部署以外に、計画づくりに参画する部署はあるのか。

3月4日に発表された施政方針に、こんなくだりがあった。

「まちなか再生事業については、本年度をもって、一旦事業を終えることから、名張まちなか再生委員会と共に、5ヵ年の事業内容を見据えた今後の計画づくりを進めてまいります」

これはいったいなんなんだ、というのが、「市長への手紙」に記した質問のいわば起点である。「市長への手紙」の回答を担当する職員諸君にとっては、施政方針にこんなこと書くからよけいな仕事が増えてしまったではないか、といったところなのかもしれぬが、そんなことは知らない。仕事に励め。ただし、「市長への手紙」に記した質問は、いずれも答えやすさに配慮した内容となっている。たとえば、これからつくられる計画と名張まちなか再生プランとの関係性はどうなのか、といった質問も当然ありなのであるが、そんなことを尋ねてもだれも答えることなどできぬであろう。だから、そんなことは訊かない。答えやすいことしか、質問していない。

眼にみえるもの、そこに書かれていること、そうったものだけを手がかりにしているから、答えやすいはずである。なにがみえ、書かれているのか。名張市と名張まちなか再生委員会が新しい計画をつくる、ということである。そこから、「名張まちなか再生委員会以外の市民は計画づくりに参画できないのか」という質問を導き出した。この質問には、名張まちなか再生委員会なんてあんなものはペケである、という批判がこめられている。計画をつくる能力なんかまったくない。なにしろあれだぞ、いきなり名張川の鮎なんてものが出てくるんだぞ。あれではいかん。そういった批判のほかに、もしも計画をつくるのであれば、名張地区に直接関係のない市民の参画も拒むべきではあるまい、という進言も含まれている。回答執筆にあたっては、このあたりに留意すべきであろうな。

さらに、「名張市において、計画づくりを担当する部署はどこか。その部署以外に、計画づくりに参画する部署はあるのか」との質問には、名張まちなか再生委員会はペケであるが、名張市だってペケなのである、といった批判が含まれている。かりにも名張まちなかの再生なんてテーマを掲げるのであれば、守備範囲はえらく複合する。じゃというのに、現在ただいまの名張まちなか再生事業は、都市環境部市街地整備室の職掌となっておる。要するに、土木建築関係のセクションが担当しておるのである。そんなことでいいわけがない。しかも、なにしろ、お役所である。縦割りである。横の連携は皆無にひとしい。早い話、先日も記したところであるが、旧細川邸を歴史資料館にできるわけねーじゃねーか、とのツッコミを入れるべき立場にあった教育委員会が、名張まちなか再生プランには知らん顔だったのである。そういった点への批判にも、やはり慎重に配慮することが必要であろうな。

とはいうものの、いくら留意や配慮に努めても、たいした点は獲得できんかもしれんなあ。職員諸君の努力を考慮に入れたとしても、及第点に届くかどうか、どうにも微妙だという気がする。ただし、ひとつだけ、奥の手がある。起死回生の策がある。とっておきである。模範回答の文案を示しておいて進ぜよう。

──「今後の計画づくり」についてご質問をいただいたところでございますが、計画づくりには、じつは市民も市職員も関係ございません。当市におきましては、計画策定はすべてコンサルタントまかせとなっておりますので、市民や市職員の出番はどこにもございません。あしからずご了承いただければ幸甚これにすぎるものはないと思わさせていただいております。

これはいい。いいぞいいぞ。じつにいい回答である。とにかく正直でよろしい。昔から、正直の頭に神宿る、と申してな、この場合、頭という漢字はこうべと読むのであるけれど、正直な人間の頭には神が宿ってくれるのじゃ。ところが、どうじゃ、最近の名張市、うそをついたり隠しごとをしたり、不正直なことばかりやっておるから、神は神でも疫病神が宿っておるではないか。いかんいかん。こんなことではいかんぞ。ともあれ、いま文案を示したような回答を書くことができたなら、ほかのことはすべて不問に付して、その正直さだけで百点満点をつけてやるのだがなあ。どうかね、職員諸君。正直者で行こう、という気になってみてはくれんかね。

では、本日の「市長への手紙」である。件名は「面談の件につきお願い二件」。文面はつぎのとおり。

   
3月9日付「市長への手紙」において、貴職と前教育次長との面談の場を設けていただきますよう、あらためてお願い申しあげましたが、昨年10月に発足した乱歩都市交流会議の担当部署職員のかたにもご同席をたまわりたく、勝手なお願いばかり並べたてて恐縮ですが、ご高配を願いあげる次第です。

また、その面談の席において、市立図書館が平成20年度に収集した乱歩関連資料のリストと、収集に要した予算の総額とをお示しいただきたく、お手数ながらご手配をお願い申しあげます。

2009/03/11

返信は不要である。送信時、チェックボックスでその旨を指示しておいた。
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