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三重県名張市のかつての中心地、旧名張町界隈とその周辺をめぐる雑多なアーカイブ。
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 つづき。
 
 つづきったって、ことのなりゆきはきわめてちんたらしているから、似たようなことをくどくどくどくど綴るだけなり。
 
 名張市立図書館は、ついにめざめた。
 
 乱歩関連資料を収集するのであれば、乱歩関連資料ってなに? いったいなにを集めればいいの? みたいなことを、ちゃんと考えてちゃんと決めなくちゃなんない、ということにめざめた。
 
 で、まだ、考え中、というやつなんだけど、ちゃんと決めた、ということになったとする。
 
 そのあと、どうするか。
 
 公表じゃな。
 
 明文化した収集方針を、名張市立図書館の公式サイトで公表する。
 
 べつに隠しておく必要はない。
 
 手前どもはこれこれこういった方針のもと、乱歩関連資料を収集しております、と堂々と宣言すればいいのじゃ。
 
 そうすると、予想されるメリットのひとつとして、資料を寄贈してくれるひとがあるかもしんない、ということが出てくる。
 
 ものほしげだ、とか、あさましげだ、とか、そんなふうにみえるかもしれないけど、これは名張市立図書館にとって、だいじな使命であり責務である、ということになる。
 
 去年の暮れにもお知らせしたけど、乱歩関連の雑誌四冊、ある乱歩ファンのかたからご寄贈いただいた。
 
 
 このエントリにも書いたとおり、「こうした資料や情報の提供は、名張市立図書館がお受けするべきなのであるが、それが全然できていない」わけなのである。
 
 だから名張市立図書館ではなく、おれという個人が乱歩関連資料のご寄贈をいただく、ということになる。
 
 しかし、おれなんてもう、はっきりいって、いつ死ぬかわからんからな。
 
 あれはきのうのことであったか、全国紙伊賀版のおくやみ欄に地域の名門、名張市立名張中学校で同期だったやつの訃報が載っていた。
 
 合掌。
 
 心から冥福を祈りつつ、やっぱちょっと驚いてしまったのだが、よくよく考えてみたら、というか、べつによくよく考えてみなくたって、実際にはもう、いつ死んだってふしぎではない齢になってるわけな。
 
 だいたいおれなんて、先日ちょっと検査してもらったら、やっぱかなり高いの。
 
 γ-GTPが、かなり高いの。
 
 なんなんだよあのうすらばかはまったく、とか、いっぺん泣かしたらなどんならんな実際、とか、悪態つきながらお酒ばっか飲んでるからだろうな。
 
 だから、やっぱ、すんごく死にやすいって思うわけ。
 
 もしも死んだら、所蔵している蔵書や資料なんて、あっというまにぱーである。
 
 だから、おれという個人が寄贈を受ける、というのはできれば避けるべきであって、乱歩にかんする資料や情報は、名張市立図書館が保存し、管理し、発信する、ということがふつうにできているべきなんだけど、それが全然できておらんのな。
 
 なにしろ、これだもんよ。
 
 開館以来四十年にわたって乱歩関連資料を収集し、館内には乱歩コーナーを開設し、乱歩にかんする詳細な目録も三冊刊行しておりますが、名張市立図書館は乱歩のことをよく知りません。
 
 したがって、天下の名張市立図書館、乱歩のファンやコレクターからまったく信用されておらんわけなのな。
 
 しかし、おれとしては、信用されてほしいわけよ。
 
 天下の名張市立図書館ならば、乱歩関連資料を将来にわたって保存し、管理し、それを資料として活用してくれるはずだから、安心して蔵書を寄贈できる、と思ってもらえるだけの信頼を獲得し、乱歩関連資料の寄贈をありがたく受けることこそは、オンリーワンたる名張市立図書館の使命であり責務でもあるわけなんだけど、関係者のだれひとりとして、そんなことは考えてこなかった。
 
 むろん、いまも考えていない。
 
 しかし、おれとしては、考えてほしいわけよ。
 
 だからこそ、乱歩関連資料の収集方針を公式サイトで公表することが、ぜひとも必要なわけなのな。
 
 で、とにかく、公表した、ということにしよう。
 
 それを読んだひとは、なにを考えるか。
 
 たぶん、どんな資料が収集されているのかな、と思うはずである。
 
 だから、名張市立図書館が四十年がかりで収集した乱歩関連資料のリストも、当然のことながら公式サイトで公開することになる。
 
 これは、資料の体系化とか、データベース化とか、そういったことではまったくない。
 
 それ以前の話である。
 
 いまだ活用ではなく、収集という作業にかかわる話である。
 
 これこれこういう本があります、だの、これこれこういう雑誌の何年何月号があります、だの、乱歩関連資料として収集したアイテムのごくごく簡略なリストを公開するだけでいい。
 
 つか、なんでいままでしてこなかったの? とかそういうツッコミも予想されるところではあるけれど、そのあたりはまあ大目にみてやっていただきたい。
 
 なにしろ名張市立図書館、ようやくめざめたところなのである。
 
 前非を悔い、心を入れ替えて、更生の道を歩みはじめたばかりなのである。
 
 長い目、温かい心で、どうぞいましばらく、そっとお見守りいただければ幸甚である。
 
 しかしまあ、実際のところ、乱歩関連資料のしっかりした収集方針をちゃんとした文章にまとめる、なんてのは難しくもなんともない作業であり、そんなことすらできなくていったいなにができる、というレベルの話なんだけど、これまでの手応えから判断すると、そんなことさえ名張市立図書館にとっては手に余ることのようである。
 
 あるいは、これまでに収集した乱歩関連資料のリストをインターネット上に公開するというごく簡単な作業さえ、これはもう乱歩作品を読んだことがなくたっていくらでも可能な作業ではあるんだけど、それさえすんなりとは進まないのではないかという懸念を否定できない。
 
 ほんと、アドバイザーがこんな無責任なこといってていいのかと思うけど、いったいどうなってしまうのだろうね。
 
 段取りとしては、いつかこんなアドバイスもしなければならんな、とは考えているんだけどな。
 
 (よん)収集資料にもとづいて乱歩作品個々のデータをまとめていく、みたいなことを考えてみてはどうだろう。
 
 もしかしたら、一生かかってもできないかもしれないな。
 
 まだそのあと、こんなのもあるんだけどな。
 
 (ご)インターネットを活用して、データベースを発信するのはどうだろう。
 
 以前にも書いたけど、こんなのは夢のまた夢、というしかないのかもしれないな。
 
 ネット上にデータベースを構築するということは、お役所用語でいえばハードではなくてソフトの分野で、毎度おなじみ乱歩記念館だの乱歩文学館だのを建築する、ということにほかならないんだけど、こんなことアドバイスしてみたところで、理解できる人間なんてここらにゃひとりもおらんであろうしなあ。
 
 ほんと、アドバイザーとしては頭を抱えてしまうしかないのよ。
 
 さて、ひとりで悩んでてもしかたないから、犬と散歩に行ってこようか。
 
 帰ってきたら、お酒だお酒だ。
 
 まだ陽は高いけど、お酒だお酒だ。
 
 しかし、おれのγ-GTP、いったいどうなってしまうのだろうね。
 
 つづく。
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