三重県名張市のかつての中心地、旧名張町界隈とその周辺をめぐる雑多なアーカイブ。
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前回のエントリに記したとおり、報告すべきことはとくになし、という状態がつづいているのだが、ちょっと書きもらしたことがあったので、それを補足しておく。
しかし、そのまえに、つい先日、たまたま会った人から名張まちなか再生委員会のことを尋ねられたので、答えた内容をここにも記しておく。
なにを尋ねられたかというと、名張まちなか再生委員会の後継組織が発足するという話はどうなったのか、ということである。
どうなってもいない。
なんの動きもない。
後継組織が誕生する可能性は、いまや、はっきりいってゼロだと思う。
昨年最後のエントリにも、「新組織をつくる話は、どうやら自然消滅したっぽい」と書いておいたのだが、再生委員会のことを、あるいはまちなか再生のことを、いまだ気にかけてくれている人もあるようなので、ここにあらためて現状と見通しを披露しておく次第である。
現状も見通しも、要するにゼロ、ということでしかないわけだけどな。
それにしても、名張まちなか再生委員会ってのは、いったいなんだったんだろうな。
まちなか再生事業ってのは、いったいなんだったんだろうな。
なんだったんだかはようわからんけど、名張のまちが死んどるのはたしかだな。
先週、伊賀地域出身で他県にお住まいのかたと伊賀市内で話す機会があったのだが、伊賀上野のまちはまだ生きてる感じがするけど、名張のまちは完全に死んでしまったみたいな印象だ、とのことであった。
ほんと、なーにがまちなか再生だばーか。
さて、前エントリの補足である。
(いち)乱歩関連資料を収集する、っつーのなら、乱歩関連資料、っつーのはいったいどんなものなのか、どんな資料を集めればいいのか、そのあたり、ちゃんと考えて、ちゃんと決めようね。
このアドバイス(いち)にもとづいて、いったいどんな資料を集めるのか、文章にまとめて提出してもらおうか、ということにしてある。
提出の時期がいつになるのか、それはよくわからないのだが、提出されたらもちろんこのブログで報告する。
そのことを書きもらしていた、ということに思いあたったので、ここに補足して記しておく次第である。
ただまあ、提出がいつになったとしても、名張市立図書館をめぐる今回の一件に関心ないしは期待をお寄せくださっているかたにはまことに申しわけのないことなのであるが、前回のエントリにも記したごとく、過剰な期待はしていただかないほうがいいと思う。
名張市立図書館はおそらく、寄せられたどのような期待もことごとく、みごとなまでに裏切ってしまうものと予測される。
アドバイザーがこんなこというのもあれなんだけど、どんなアドバイスをくりひろげてみたところで、名張市立図書館が乱歩にかんしてみるみるちゃんとなる、なんてことはないものと思われる。
もちろんおれは、ちゃんとしてほしいわけ。
ちゃんとしてほしいから、アドバイザーにしてもらったわけ。
ちゃんと考えて、ちゃんと決める、というあたりまえのことを、一日も早くやってほしいわけ。
しかし、四十年ほど、なーんにもしてこなかったんだからな。
ごくごく最近になって、えッ? 乱歩関連資料を収集するためには、乱歩関連資料っていったいどんなものなのか、ちゃんと考えてちゃんと決めなくちゃならないんですか? とか、えッ? 乱歩関連資料を収集するためには、乱歩作品を読んで、乱歩のことをよく知らなくちゃならないんですか? とか、そういったことにようよう気がついたのが名張市立図書館なのである。
あるいは、乱歩生誕百年も近づいたから名張市民相手に乱歩作品の読書会を開こうぜ、いーぞいーぞ、おー、とか、乱歩関連資料というのは乱歩賞とか日本推理作家協会賞とかを受賞した作品のことなんだぜ、そーだそーだ、おー、とか、そんな思いつきを並べることしかできなかったのが名張市立図書館なのである。
そんなこんなの名張市立図書館が、急場しのぎの泥縄で付け焼刃の間に合わせ、いまからなにをどう文章にまとめてみたところで、そんなのはどうせろくなものではない、ただのわるあがきにしかすぎない、なんてことは火を見るよりも明らかなのである、みたいなことは、とくに乱歩に関心のない諸兄姉にだってよくよくおわかりのことであろう。
しかし、そこからスタートしないことには、どうにもならんのである。
いやいや、スタートすらできないかもしれんな。
乱歩関連資料の収集にかんする方針や基準や定義みたいなものを文章にまとめる、ということすら、名張市立図書館にはできないのかもしれん。
そこまでレベルが低いとなると、ほんと、アドバイザーにはもうなにもできない。
アドバイザーもお手あげ、ということになるであろうな。
そんなことは信じられない、とおっしゃる向きもあるかもしれんが、それはもうひどいものでな。
あれはいつであったか。
十日ほどまえのことであったか。
某全国紙の千葉県内にある某支局から電話が入った。
乱歩にかんする問い合わせであった。
名張市立図書館に問い合わせの電話を入れたのだが、よくわからないからおれに電話して尋ねてくれ、といわれたという。
な。
ひどいものであろうが。
おれはこういう者である。
しかし、乱歩のことをなにも知らない名張市立図書館になりかわって乱歩にかんする問い合わせに答える、などというお仕事は、残念ながら名張市乱歩関連事業アドバイザーの職掌には存在していない。
だから、おれに振られても困るわけな。
ていうか、振ってくるなよそんなもん。
小ずるいことばっかかましてんじゃねーよ。
問い合わせにはちゃんと回答するように努めなさい、というのがおれのアドバイスである。
なにも答えられないのなら乱歩の看板を降ろしてしまいなさい、というのがおれのアドバイスである。
あるいは、名張市立図書館の公式サイトにこんなふうに書いときなさい、というのがおれのアドバイスである。
開館以来四十年にわたって乱歩関連資料を収集し、館内には乱歩コーナーを開設し、乱歩にかんする詳細な目録も三冊刊行しておりますが、名張市立図書館は乱歩のことをよく知りません。
でかでかと書いておけ。
ほんと、かりそめにも乱歩関連資料を収集してますと公言している図書館が、ほんというと乱歩のことなんかなんにも知らないんです、みたいなことでどうするよ。
それはまあ、手前ども公務員は身内のことしか考えません、外のことなんかどうだっていいんです、というのが正直なところなのであろうけれども、お役所というのは本来、それもとくに図書館なんてのはやっぱ、外に開かれた施設なわけなのな。
名張市立図書館は乱歩関連資料の収集をつづけてる公共図書館として外に開かれてるわけなんだから、乱歩にかんして外から問い合わせが入るのはあたりまえのことなのである。
早い話、某全国紙の千葉県内にある某支局は、名張市立図書館は乱歩関連資料の収集で少しは知られたところだから、乱歩のことを質問したら的確な回答が返ってくるだろうな、と考えて名張市立図書館の電話番号をプッシュしたはずなのである。
それがどうよ。
乱歩のことはよく知りません、というのが、名張市立図書館の答えだったわけな。
どーしよーもねーなーまったく。
乱歩生誕地である名張市の名をいいだけおとしめてろばーか、というのがおれのアドバイスである。
いやいや、こんなアドバイスをしておってはいかんのだが、こんなおちょくりのひとつも入れたくなってくるわけなのな。
前回のエントリにも書いたけど、名張市立図書館は乱歩にかんしてオンリーワンの公共図書館なのである。
乱歩関連資料の収集をつづける、と決めた時点で、というか、実際には、思いついた時点で、というべきなんだけど、いちおう対外的には決めたということになっておるわけではあり、その決めた時点で名張市立図書館はオンリーワンの存在としてそれなりのことをしようと考えたのであろうな、と外の世界の人は思ってしまうはずなのであって、たとえばこんなふうに認識してくださっているかたもあったわけな。
な。
名張市立図書館は、ある時期、乱歩や探偵小説に関心がある人などのあいだでは、こんなふうに紹介されることがよくあった。
外に向かって開かれている図書館が、社会的責務とか公共的使命とかを念頭において、収集資料にもとづいた情報発信を手がける、というのは当然といえば当然のことなんだけど、名張市立図書館にはそういった当然のことを考えられる人間が、開館以来ただのひとりもいなかった、というわけなのな。
乱歩関連資料の収集をつづける、というのは、乱歩が同時代にどう受容されたかを記録しつづける、ということでもあるわけだから、そのあたりのオンリーワンとしての責務や使命もちっとは念頭におきながら、さあ、ちゃんと考えてちゃんと決めようね、というのがおれのアドバイスではあるんだけど、ぶっちゃけ、とても無理であろうな、とは思う。
とても無理であろうな、とは思いつつ、アドバイスにたいする名張市立図書館のリターンを待っているところなのである。
そのあと、どうなるのか。
むろん、どんなリターンになるのかはわからないが、リターン次第では、いくらアドバイスしても無駄だな、ということにもなりかねない。
その場合にはどうするのか、というと、おれはなにしろこういう者である。
名張市長からコミッションをたまわった名張市乱歩関連事業アドバイザーである。
だから、現状と見通しを報告したうえで、市長判断を仰ぐ、ということになると思う。
本来であれば、これはおかしな話である。
名張市教育委員会の独立性や自立性や自主性や主体性を無視していいのか、という話なのである。
本来はそうなのであるが、気にすることはまったくない。
なぜかっつーと、名張市役所というところには、独立性、自立性、自主性、主体性、みたいなことばは存在しておらんからである。
だから休んじて、市長判断を仰ぐ、ということになると思う。
以上、報告ともつかぬ報告、の補足であった。
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