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三重県名張市のかつての中心地、旧名張町界隈とその周辺をめぐる雑多なアーカイブ。
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7月30日の名張まちなか再生委員会役員会で配付された「名張まちなか再生委員会規約改正(案)」のコピーを入手した。経緯は8月4日付エントリのコメントで確認されたい。

8月4日:人間豹が殺気立ってる

昨日付コメント「殺気立つばかりの規約改正案についてひとこと」にも記したとおり、この規約改正案はつかいものにならぬ。けさも殺気立ってる人間豹が、鬼の気合で批判を加える。

名張まちなか再生委員会がどうして、いまごろになって、規約や組織の抜本的な見直しを進める気になったのか、それは知らない。なんらかの事情で、みずからの存在をオーソライズしておく必要が生じた、ということなのかもしれない。だとしたら、規約改正案には、オーソライズのための視点というやつが欠落している。

オーソライズするためには、そもそも名張まちなか再生委員会がなんのための組織なのか、その点を明確にしておく必要がある。委員会がはたして必要なのかどうか、それをはっきりさせておく必要がある。むろん、答えならとっくに出ている。なんのための組織なのかは、きわめてあいまいである。それが現時点での答えである。これは当方ひとりの見解ではなく、昨年10月に提出された名張市考査委員会の事務事業評価報告書でも、つぎのとおり指摘されていたところである。

・「まちなか再生委員会」の位置づけが不明確であり、責任主体の明確化が必要である。

名張まちなか再生委員会の位置づけがなぜ不明確なのか。いうまでもない。委員会を発足させた名張市が、表面的な体裁を整えることだけに終始していたからである。協働がどうのこうのと熱に浮かされたようなことを口走り、本質的な問題をまったく顧慮することなく、というか、名張市にはそんなことを顧慮するための知識も見識もないのであるが、要するに、例によって例のごとく、うわっつらだけをとりつくろって名張まちなか再生委員会を発足させた。明確な位置づけもくそもあるものか。ひらがな二文字で表現するなら、あほなのである。ひらがな三文字でいえば、まぬけなのである。ひらがな四文字ならば、すかたんであろうか。とにかくひどいものである。明確な根拠も目的もなく、その場しのぎの思いつきで組織されたものでしかない名張まちなか再生委員会が、いまさら何を血迷って規約や組織の見直しに走ったのか。先述のとおり、それは知らない。

したがって、規約や組織を抜本的に見直すというのであれば、まず要求されるのは、「殺気立つばかりの規約改正案についてひとこと」にも記したとおり、名張市の認識を再確認することである。いや、再確認なんかではないであろう。これまでにただのいちども確認なんかしたことがないのだから、委員会発足後三年を経過してはじめて、組織の根幹にかかわる確認をおこなうことになる。すなわち、名張市は名張まちなか再生委員会をどのように位置づけているのか、名張市にとって名張まちなか再生委員会とはいったい何か、それを明晰に規定してもらうことが先決である。名張市にそれを要求することが先決なのである。委員会の内部だけでいくら規約改正案を練ってみたところで、そんなのは泥土のうえに家を建てているようなものである。まったくの無駄である。やめといたら?

以上が結論である。これで終わってもいいのだが、愛想がなさすぎるかもしれないので、もう少しつづける。

ここで、現在の規約に眼を通しておくことにする。

名張市公式サイト:名張まちなか再生委員会規約

ページの末尾に記されているとおり、この規約は平成17・2005年の委員会発足総会で正式に承認され、翌年の総会で一部に修正が加えられた。この修正について、少しだけ確認しておく。

まず、参与にかんする規定が新たに加えられた。

   
(参与)
第4条 委員会は、必要に応じて若干名の参与を置くことができる。

どうして参与が必要になったのか。おそらく、退任した名張まちなか再生委員会の初代委員長が委員会の役員としてとどまりつづけるための措置であろう。初代委員長がなぜ退任するにいたったのか、事情は明らかではないが、巷間ひそかにささやかれているところによれば、当方が委員長をいいだけいじめ倒したからであるという。冗談ではない。いじめ倒したおぼえなどない。委員会のやってることがあまりにも無茶苦茶だから、委員長にお会いして、いやまあ、お願いしてもなかなかお目にかかれなかったのだが、それでもなんとか拝眉の機というやつを頂戴して、理非曲直をただしただけの話である。ともあれ、初代委員長はいまも役員会で参与を、まちなか運営協議会では相談役をお務めである。委員長引退後も、まちなか再生のため何かとご尽力をいただいているようである。小判鮫のご隠居、とお呼びしているゆえんである。

また、役員会の規定にも新たな項目が加えられた。

   
(役員会)
第6条 委員会の活動を円滑に運営するため、役員会を設置する。
2 役員会が行う活動は次のとおりとする。
(1)名張まちなか再生プラン全体の執行管理に関すること。
(2)再生整備プロジェクト全体の活動、事業調整及び推進に関すること。
(3)再生整備プロジェクトの事業間調整に関すること。
3 役員会は、必要に応じて専門部会等を置くことができる。

三番目の条項が新しく設けられ、これによって、役員会が密室のなかの独断で「専門部会等」を設置できることになった。専門部会というのは、具体的にいえばNPOなばり実行委員会のことである。やなせ宿にかんする権限をごく少数の人間が一手に掌握し、好きなように運営するための組織である。ただし、このNPOなばり実行委員会はすでに解散しており、現在はその代替組織として発足したまちなか運営協議会、すなわち小判鮫軍団が、やなせ宿を好きなように運営している。

そんなこんなで、平成18・2006年の総会でおこなわれた規約改正は、煎じつめていってしまえば、細川邸をごく一部の人間が私物化するためのものであった。昨年、住民監査請求をおこなうために規約をチェックしてみたところ、おととしの総会でこんなインチキな規約改正がおこなわれていたことが判明した。規約が抱えている重大な不備にはいっさい眼を向けず、細川邸を私物化するためだけに都合よく規約に手を加える。そんなインチキばかりかましてきたのが名張まちなか再生委員会ではないか。いまさら何が抜本的見直しだ。何が規約改正だ。まったくの無駄である。やめといたら?

以上、また結論にいたってしまった。だいたいがもう、規約の改正なんてことには意味がないのである。それ以上に、名張まちなか再生委員会そのものに意味がないのである。とっとと解散しろこら。

しかしまあ、ご参考までに、ということもある。あすは規約改正案の具体的な文面をお知らせすることにする。
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けさはそれほど暑くない感じがする。だからあんまり殺気立ってないような気がする。ごく穏当な話題として、名張まちなか再生委員会からのお知らせをひとつ。無駄に立派な公衆便所つきの名張地区第二公民館with小判鮫のロゴマークが決定した。

名張市公式サイト:名張市旧細川邸やなせ宿「ロゴマーク」選考結果

これである。

20080805a.jpg

このロゴマーク、いったいどこが募集したのか。たぶん名張市である。選考に携わったのは、まちなか運営協議会である。まちなか運営協議会というのは、地域社会の害虫たる名張まちなか再生委員会からスピンオフした組織で、さしずめまあ、小判鮫軍団、といったところか。6月1日の名張まちなか再生委員会総会で配付された資料によれば、顔ぶれはこんなん。

20080602e.gif

まちなか運営協議会というのは、どうやら名張まちなか再生委員会にとっても不可侵の領域であるらしく、6月1日の総会においても、協議会について、あるいはやなせ宿について、協議はいっさいおこなわれなかった。紙きれ一枚に「施設管理、企画運営を受託し、名張市旧細川邸『やなせ宿』の施設管理を行う」と記し、名簿を添えただけの報告資料とやらを配付して、それでおしまいであった。この協議会の規約もいずれいいかげんなしろものであろうと推測されるのだが、委員会の規約と足並みをそろえて見直しが進められている、という話は聞かない。なにしろ不可侵である。他者の介入を許さず、他者には何も明らかにしない密室のなかで、小判鮫軍団がいったい何をたくらんでいるのか、一般市民には、いやいや、名張まちなか再生委員会の委員にさえ、知りようがないのである。

ところで、この無駄に立派な以下略のやなせ宿は、先日頂戴した「市長への手紙」の回答、すなわち、名張まちなか再生プランでは細川邸を歴史資料館として整備することが決まっていたのに、名張まちなか再生委員会がそれを初瀬ものがたり交流館に変更したのはなぜ? という質問への回答には、こうあった。

   
名張まちなか再生プランでは、確かに歴史資料館として整備することについて述べております。
その後、プランの具体化の為に設けられたまちなか再生委員会内の歴史プロジェクトで議論をするなかで、主用途としていた歴史的な資料の展示には新たに展示館の建設が必要になることや、管理体制等の課題が浮上してきたことなどもあり、歴史資料館と命名するよりも、プランでも述べているように多様な市民ニーズに応えるためにも物販や飲食なども含む、複合的な利用が可能な施設とすることとなり、既存建造物である町屋を活用した「初瀬ものがたり交流館」として、訪れた人への観光案内や、地域の人との交流を通じ、まちなかの情報発信拠点として施設活用を図り、もって既成市街地の魅力の創出に貢献していく施設として位置づけをしたものです。
今後、やなせ宿として多くの人が本施設を訪れ、まちなかの魅力を高める拠点施設になっていくことを目指すものです。

「訪れた人への観光案内や、地域の人との交流を通じ、まちなかの情報発信拠点として施設活用を図り、もって既成市街地の魅力の創出に貢献していく施設として位置づけをした」という位置づけそのものは、初瀬ものがたり交流館という構想がやなせ宿に変更されてしまったいまも、そのまま生きていると判断すべきであろう。

観光案内、交流、情報発信、魅力創出、と並べられたテーマが達成されつつあるのかどうかはわからぬが、やなせ宿はまちなかの情報発信拠点です、というのであれば、ちゃんと自前のサイトも開設しているのだから、やなせ宿のロゴマークが決定しました、くらいの情報はやなせ宿公式サイトで発信してもいいのではないか。ワンデイシェフのメニューだけ紹介してればそれでいい、というものでもないであろう。そもそも、公式サイトのどこを探してもロゴマークが見あたらないなんてことでは、応募してくれた八人の市民に失礼ではないか、という話にもなってくる。さあどうする小判鮫軍団。どうするどうする。思案にあまるようなら、小判鮫のご隠居に相談してみるという手もあるぞ。
暑い。きょうも暑い。朝からじわーっと暑い感じである。早くも殺気立ってきている。地域社会の害虫、名張まちなか再生委員会の話題となる。

6月1日、名張まちなか再生委員会の総会に出席し、役員改選にさいして委員長に立候補しようとした。できなかった。仔細は6月5日付エントリに記した。

6月5日:再生委員会総会落胆傷心図

引用。

   
6月1日、名張市役所一階大会議室、名張まちなか再生委員会総会、議案第二号「役員改選(案)について」。

当然のことだが、役員会で事前に案がまとめられていた。総会では、それを承認するだけのシャンシャン議案として扱われる。提出された役員改選案がこれ。
 
20080605a.gif

この案がシャンシャン承認されそうになったところで、発言の許可を求め、委員長に立候補はできないのか、と質問した。議長から、規約には立候補のことが明記されていない、との回答があった。その規約の条文を朗読していただきたい、と依頼した。委員長は委員の互選によって選ばれる、といった意味の条文が朗読された。委員の互選というのだから、委員の立候補を受けて投票で委員長が決められることになっても、なんら差し支えはあるまい。規約の条文をそのように解釈することは、牽強付会でも我田引水でもないはずである。いったいどうなるのか、と質した。

委員長から、それならばいまから前に出て、立候補にあたっての弁を述べてみてはどうか、との提案があった。おかしな話である。立候補にかんする明確なシステムが存在していない場で、立候補もどきの演説ごっこをかましてみても意味はない。だから断った。すると委員長から、委員会の規約にはたしかに不備が多く、総会が終わったら規約や組織の抜本的な見直しをおこなうことになっている、との説明があった。だからきょうのところは、この改選案をお認めいただけないか、との申し出があったので、この場ではこれ以上のことは求めない、とそれを了承した。

そんなこんなで、名張まちなか再生委員会の規約や組織の抜本的な見直しが進められるはずなのであるが、総会から二か月が経過したというのに、例によってちんたらしている。あいかわらずちんたらしている。7月30日の役員会で規約の見直しが協議されたらしいのだが、じつにちんたらしているようである。

7月31日:役員会から一夜あけた朝に > 役員会報告

この報告には、役員会で規約改正案が示されたものの、「規約案はあくまでも土台となるもので、完成品になるまでにはまだまだ時間がかかりそうです」とある。たぶん、無理だと思う。名張まちなか再生委員会には、首尾一貫した規約を制定する能力なんかないはずである。しかしまあ、かりに規約が改正されたとしよう。どうなるのか。

困ったことになる。まず名張市が困ったことになる。そもそも規約をつくったのは誰なのか。名張市である。名張市が三年前、名張まちなか再生委員会を発足させるにさいして、不備だらけの規約を制定したのである。不備が多いことは、6月1日の総会で委員長もお認めであった。だから抜本的な見直しが必要だとされている。つまり、規約を改正することはそのまま、名張市があほであったという事実を委員会が公式に証明してしまうことなのである。むろんそんなのは周知の事実というやつなのであるが、ここで問題となるのは、名張市はどうしてそんな不備だらけの規約をつくったのか、そんなものしかつくれなかったのか、ということである。その点が検証されなければならない。これは名張市の問題である。ここで的確な検証が進められなければ、名張市はおなじあやまちをくり返しつづけることになる。

名張まちなか再生委員会も困ったことになる。いまさらこんなことが問題になるのはいかにも手遅れなのであるけれど、問題にならないよりはまだましであろう。つまり、そんな不備だらけの規約しかもってないようないいかげんな委員会、はたして組織として大丈夫なのかよ、ということが問題となる。そんな組織が決定したことを、正当なものと認めていいのかどうか。そんな組織が決定したことにもとづいて、だいじな税金をつかってしまってよかったのかよ、ということである。その点も検証されなければならない。委員会がみずから検証しなければならない。たとえば、無駄に立派な公衆便所つきの名張地区第二公民館with小判鮫のやなせ宿。あのやなせ宿の整備は完全な失敗であった。当方にはそのように判断される。では、名張まちなか再生委員会はどう判断するのか。規約の改正にあたっては、そうした検証が要求される。検証の結果が、新たな規約に反映されていなければならない。

つまり、名張まちなか再生委員会が現在の規約の抜本的見直しをおこない、不備を十全に補った新たな規約を制定したとしたら、委員会はそれまでにやってきたことを公式に否定することになるはずなのである。不備な規約にもとづいて協議し、決定してきたことのすべてを、みずから否定してしまうことになるはずなのである。規約の改正がどこまで踏みこんでなされるのか、それはわからない。現時点では不明である。しかし、規約や組織を抜本的に見直すという以上、小手先の応急処置で済む話ではないはずである。済ませてはいけないはずである。

とはいうものの、先述のごとく、名張まちなか再生委員会には首尾一貫した規約をつくることなどできないであろう。委員会は何を目的としているのか、名張市との関係はどうなっているのか、そういった根本的な問題を考えることなど、あの委員会にはとても無理だと思われる次第であるが、どうやら規約改正の叩き台らしきものはできあがっているようだから、その叩き台からじっくり叩きつぶしてやることとしたい。ところが、その叩き台とやらはどうすれば手に入るのか、それがわからぬ。一般の委員には、叩き台は示されぬということなのか。よく考えてみたならば、名張まちなか再生委員会の委員と呼ばれる人間がどれくらい存在しているのか、正確な数字を把握している人間はひとりもいないというのだから、委員全員に叩き台を示すことなんて、あの委員会はまったく考えておらんのかもしれんなあ。殺気立つなあ。殺気立つ殺気立つ。ほんとに殺気立ってくるよなあ。

それはそれとして、無駄に立派な公衆便所つきの名張地区第二公民館with小判鮫を知の殿堂に生まれ変わらせるやなせ宿連続講座やなせ塾の第三回と第四回は、先日も記したとおり、話が役員会から歴史拠点整備プロジェクトに差し戻されたということなのであるが、かんなくずの親分はいったいどうするつもりなのであろうか。プロジェクトの会議がまた召集されることになるのかもしれぬが、そろそろかんなくずの親分には荷が重くなってきているのかもわからない。そろそろ出番なのかもしれんなあ。殺気立った人間豹の出番なのかもしれんなあ。やたら暑いからあんまり出たくはないんだけどなあ。
8月である。8月という月は、なんとなく殺気立っている。暑さのせいか。けさはそれほど暑くもないのだが、それでもやはり殺気立っている。おととい開かれた名張まちなか再生委員会役員会のせいか。

7月31日:役員会から一夜あけた朝に > 役員会報告

かんなくずの親分、相当ご立腹であるという。それはそうであろう。仔細は不明ながら、無駄に立派な公衆便所つきの名張地区第二公民館with小判鮫を知の殿堂に生まれ変わらせるやなせ宿連続講座やなせ塾の第四回、再考するよう役員会から指示があったという。あほなのである。役員会はあほなのである。あほであるがゆえ、世間の人間がみんな自分たちとおなじあほであると信じて疑わぬのである。世間の人間がみんな、ただの思いつきだけで生きていると思いこんでいるのである。はばかりながら、やなせ塾第四回はそこらのあほが思いつきでふらふら口走ったいいかげんな企画なんかではさらさらない。

そもそも、いったい何を再考しろというのか。やなせ宿の、あるいはまちなか再生の関係者がまちなか再生の拠点として誕生したやなせ宿につどい、やなせ宿ないしはまちなか再生の現状と展望について熱く語るという催しである。どこに支障があるのか。どんな不都合があるのか。再考の余地などどこにもないではないか。名張まちなかの住民が、のみならず名張市民が、こぞって賛意を表してくれる催しだと判断される次第なのであるが、役員会のあほのみなさんはこの期におよんで何をごねておるのか。何をむずかっておるのか。何を尻込みしていらっしゃるのか。なーんか負け癖のついた犬みたいじゃね? みたいなこといってたら犬が怒るか。

案ずるに、役員会のみなさん、やなせ塾第四回なんか開きたくない、というのが本音なのであろう。しかし、口が裂けてもそんなことはいえまい。なにしろ名張市は官民の協働とやらでまちなか再生に鋭意取り組んでおり、その拠点となる観光交流施設として一億円をかけて整備されたやなせ宿では市内外からの集客が着々と進んでおります、ということになっているのである。実際には全然そんなことないのだけれど、いちおうまあ、そういうことになっているのである。したがって、いままでどおりそんなきれいごとを並べてその場しのぎを決めこみたいというのであれば、名張まちなか再生委員会の首脳部も、それ以外の参加者も、やなせ塾第四回にはとても顔なんか出せぬであろう。

だから、もうきれいごとなんか必要ない、といっているのである。いくらうわっつらをとりつくろってみても、まちなか再生なんていつまでも足踏み状態のままだし、やなせ宿の整備は完全な失敗に終わってしまった。そうした事実は、もはや隠しようがないのである。こうなったら正直にそれを認め、やなせ宿のことにひとまずけりをつけて、そうすることできれいごとの重圧から解放されたうえで、やなせ宿やまちなか再生のことをそれぞれに考えてみてくれんかね、というのがやなせ塾第四回の趣旨なのである。以前にも記したとおり、関係者を糾弾したり弾劾したりするつもりはない。参加者との質疑応答さえないのである。ただまっすぐに、やなせ宿あるいはまちなか再生というテーマに真摯に正対していただくだけでいい。

そういった場として、名張まちなか再生委員会歴史拠点整備プロジェクトは、あのやなせ塾第四回を企画したのである。再考の余地がどこにあるというのか。再考のなんのとかっこつけておるようだが、これこれ役員会のみなさんや、どうせ四の五のいって話をうやむやにし、なかったことにしてしまいたいというのが正直なところなのであろう。しかし、そうは問屋が卸さんと思うぞ。だいたい、いつまでもかっこつけてしゃっちょこばり、市民から白い眼でみられつづけるのもつらいことなのではないのかな。早く楽になったほうがいいと思うぞ。

さて、かんなくずの親分の意向は知るよしもないが、役員会による再考の指示など、歴史拠点整備プロジェクトとしては、とても受諾できるものではない。ばーか、といって蹴っ飛ばしてやるのが筋であろう。しかし、ここでつっぱねてしまっては、話が前に進まなくなる。だから役員会にたいし、あるいは、委員会事務局にたいし、再考すべき点を具体的に示した文書の提出を要求すべきである。なにしろ7月31日付コメント「役員会報告」によれば、再考の件にかんしては、あろうことかあるまいことか、名張まちなか再生委員会の委員長が「いちいち覚えてない」とおっしゃっているそうなのである。そんなあいまいな話、呑める道理がないではないか。

役員会が歴史拠点整備プロジェクトに再考を迫るのであれば、再考すべき点を明瞭に示し、その再考を受けた役員会をいつ開くのか、それを明らかにするのが筋というものであろう。そうしてもらわなければ、再考なんてできるはずがない。ほんとは再考なんかしなくていい、とにかくやなせ塾第四回の話をうやむやにしてしまえればそれでいい、というのが役員会のいつわらざる心の声であるのだとしても、再考しろというのならそれなりのことをしろ。それなりのことをして話をもってこい。もしもそれができぬというのであれば、さあ、いったいどんなふうに暴れてやればいいのかな。なんかもう、さっきから殺気立ってきて殺気立ってきてしかたないんだけど。
7月最終日である。昨30日には名張まちなか再生委員会の役員会が開かれた。そのはずである。現時点では、役員会の内容はいっさい不明なのであるが。

きのう、歴史拠点整備プロジェクトの役員会用資料というのが、メールで届けられた。この資料にもとづいて、かんなくずの親分が役員会で報告をおこなったのであろう。

資料を以下に転載。

   
歴史・文化連続講座「やなせ塾」第1回・第2回 事業報告

第1回「やなせ塾」
第1週
・テーマ 名張の歴史を知る
・サブテーマ 「藤堂家と初瀬街道」
・開催目的 現在の名張のまちを形成するに至る近世の歴史を知ることにより、なばりまちなかの原風景をイメージする。
・主催 名張まちなか再生委員会歴史拠点プロジェクト
・会場 旧細川邸「やなせ宿」
・6月21日午後6:00開場・6:30開始
・形式 講演会
・講師 中 相作氏 郷土史研究家
・入場予定者数 30名
・スケジュール
午後6:00 受付
午後6:30 主催者あいさつ、趣旨説明他
午後6:45 講演
午後8:30 主催者謝辞
午後8:40 閉会
午後9:00 片づけ
・結果報告
当日参加者 約35名    
講師のご好意により、よく冷えたラムネが参加者に配られ、懐かしい味わいにひたりながら歴史講座を聴いていただいた。
時間及び講師の体力あるいは聴衆の忍耐力の都合により、古代から中世の半ばで終わり、近世・藤堂家にまで至らなかった。参加者からは続きを是非聞かせて欲しいという意見が多く、必ず機会を設けると伝えた。

第2回「やなせ塾」
第2週
・テーマ 江戸川乱歩を知る
・サブテーマ 「乱歩の歩いた道」
・開催目的 乱歩が生まれたまち名張は乱歩自身にとってどう写っていたのか。名張の人々との関わりを通して乱歩の気持ちを読み解く。
・主催 名張まちなか再生委員会歴史拠点プロジェクト
・会場 旧細川邸「やなせ宿」
・6月28日午後6:00開場・6:30開始
・形式 講演会
・講師 中 相作氏 江戸川乱歩研究家
・入場予定者数 30名
・スケジュール
午後6:00 受付
午後6:30 主催者あいさつ、趣旨説明他
午後6:45 講演
午後8:15 質疑応答
午後8:50 主催者謝辞
午後9:00 閉会
・結果報告
当日参加者 約50名
講師のご好意により、名菓「二銭銅貨」が参加者に配られ、新品の畳の上に煎餅かすを落とさないよう注意しながら文化講座を聴いていただいた。
講師の予告通り、前回の歴史講座の続きから乱歩の話に強引に着地させるという、高等技術を駆使したたいへんなハードランディングであったが、幸いにも参加者からクレームを受けることはなく、けが人が出るといったこともなかった。
今回も乱歩の話をもっと聞きたいという声が多く、後日機会を設けることを約束して終了した。    

歴史・文化連続講座「やなせ塾」第3・4回 事業計画案

第3週
・テーマ 「やなせ宿」の可能性を考える
・サブテーマ 「おもてなしの研究」
・開催目的 町家の持つ機能と美しさをフルに引き出し、夏の宵に心づくしのおもてなしを考えます。
・主催 名張まちなか再生委員会
・会場 旧細川邸「やなせ宿」
・8月23日(土)午後6:00開場・6:30開始
・形式 体験講座
心地よい音楽や、行燈の優しい光等、心癒される町家空間を体験します。
・参加予定者数 50名
・スケジュール
午後6:00 受付
午後6:30 主催者あいさつ、趣旨説明他
午後6:45 自由体験
午後8:15 茶話会
午後8:50 閉会
午後9:00 片づけ終了
・検討課題
目玉となるイベントが無い中でどのように動員をはかるか。
内容にまとまりがなく、視点が分散するのではないかのではないか。

第4週
・テーマ まちなかのあすを語る
・サブテーマ 「まちなか再生とは」
・開催目的 まちなか再生にとって本当に必要なものは何か?「やなせ宿」がまちなか再生の核として整備され、まちなかの再生は今後どのように推進されて行くのでしょうか?いままでまちなか再生事業にかかわってこられた多様な主体の代表者にそれぞれの思いを語っていただき、前期計画のまとめとし、後期計画へと移行するための基点とします。
・主催 名張まちなか再生委員会
・会場 旧細川邸「やなせ宿」
・8月30日午後6:00開場・6:30開始
・形式 講演会(発表会)
1人の持ち時間を5分から10分として順次発言していただく。多忙な役職の方々なので事前に発言時間を決めて長時間拘束しないように調整する。
・講演予定者
名張まちなか再生委員会委員長
名張地区まちづくり協議会会長
まちなか運営協議会会長
名張地区既成市街地再生計画策定委員会委員長
名張市長
名張市環境部長
名張市議会・議長
名張市教育委員会・委員長
名張商工会議所・会頭
・入場予定者数 30名
・実施スケジュール
7月30日  役員会において検討
8月 1日  歴史拠点PJ正副リーダー会議で細部調整
       必要があればPJ会議招集
8月3.4日 参加依頼及び講演依頼
8月11日  出欠確認
8月12日  PJ会議開催
8月13日  記者発表
・当日スケジュール
午後6:00 準備・受付
午後6:30 主催者あいさつ、趣旨説明他
午後6:45 講演会
午後8:45 主催者謝辞
午後8:50 閉会
・検討課題
講演依頼の方法について
対象者の確認

訂正をひとつ。やなせ宿第一回の報告に「講師のご好意により、よく冷えたラムネが参加者に配られ」とある。ラムネをふるまうサービスを思いついたのはたしかに当方であるが、費用は一円も負担していない。いまだに請求がないので、しめしめと思って知らん顔をしている。かんなくずの親分をはじめとしたスタッフが、ひそかに泣いてくれたのであろう。過ぎたことである。がたがたいわず、きれいに水に流しておけ。

さてこれで、無駄に立派な公衆便所つきの名張地区第二公民館with小判鮫を知の殿堂に生まれ変わらせるやなせ宿連続講座やなせ塾、その第三回と第四回へ向けて名張まちなか再生委員会が動きはじめた、ということになったのかどうか。役員会に波乱はなかったのか。かんなくずの親分は無事に生還したのか。現時点ではさっぱり不明である。続報を待たれよ。
7月30日である。本日、名張まちなか再生委員会の役員会が召集されると伝え聞く。6月1日の総会では、委員会の規約や組織の見直しを早急に進める、と委員長から説明があった。それを受けて見直しが進められ、きょうの役員会でなんらかの報告がおこなわれるのではないかと推測される。7月22日に開かれた歴史拠点整備プロジェクトの会議で確認したところでは、これまで、役員会が開かれるたびにその協議内容や決定事項が委員全員に知らされる、というようなことはまったくなかったらしい。そんなことではいかんがな、と苦言を呈しておいた。きょうの役員会の報告は、いったいどのような扱いになるのか。いずれにせよ、そろそろ本気になってあの地域社会の害虫、名張まちなか再生委員会をぶっ壊してやらねばいかんがな。
昨24日夜、名張市役所で名張まちなか再生委員会の乱歩関連事業検討委員会が開かれた。なんか最近、こんなことばっか書いてる気がする。こんなことではいかんのではないかという気もするのだが、すみやかに報告を進める。7月15日におこなわれた乱歩関連事業検討委員会のつづき、このブログ的には、7月18日付エントリのつづきである。

7月18日:モニュメントが必要なのか

桝田医院第二病棟跡地に整備される江戸川乱歩生誕地碑広場に、新たなモニュメントを設置する必要があるのかどうか。先週の委員会では、約二百万円をかけてモニュメントをつくるという名張市側の構想が明らかにされたので、その半額の百万円をよこすのであれば、コンサルタントとしてモニュメントの話に乗ってやる、と伝えておいた。しかし、名張市からはなんの音沙汰もなかった。

きのうの委員会では、まずその点に苦言を呈した。人が毎晩10時まで電話の横で名張市からの連絡を待っていたというのに、梨のつぶてとはいったいどういうことか。おちょくっとるのか。コンサルタントをないがしろにしたらどんなことになるか、骨身にしみるまで思い知らせてほしいというのか。ならば、思い知らせてやろう。モニュメントの一件、完膚なきまでに叩きつぶしてやろう。

そこで、名張市サイドに確認した。かりにこの委員会でモニュメントはつくらないと決まった場合、名張市にはその決定をうけいれる用意があるのか、と尋ねた。うけいれる、とのことであった。上等である。だから叩きつぶしてやった。きれいに叩きつぶしてやった。モニュメントの話はなかったことになった。予定されていた税金二百万円の無駄づかい、未然に防ぐことができたのである。この点、名張市民各位に胸を張って報告しておきたい。しかしまあ、浮いた二百万円もどっかべつのとこで無駄づかいされることになるのかもしれんが。

叩きつぶしてやったといっても、横車を押したわけではまったくない。横車というなら、むしろ名張市のおはこであろう。モニュメントの話だって、まったくの横車である。名張市が何かを考えたとしたら、それはろくでもない考えである。名張市が何かを決めたとしたら、決定にいたるプロセスはきわめて不当なものである。モニュメントの話だって、ご多分にもれない。じつに不当なプロセスを経て、まさにろくでもないものに税金がつかわれようとしていた。だから、不当でろくでもない点を指摘してやれば、それだけでことは足りる。委員の賛同が得られる。結果はすぐに出た。ごくまっとうな、常識的な、おおかたの市民の納得を得られるはずの答えである。すなわち、名張まちなか再生委員会の乱歩関連事業検討委員会は、今年度実施される江戸川乱歩生誕地碑広場整備事業においてモニュメントをつくるべきではない、との結論にいたった。この判断はそのまま、名張市の判断となる。そのはずである。

余談ながら、名張市行政の全般にわたって、こうした事例はごろごろしているのではないか。おおざっぱにいってしまえば、名張市が何かを考え、何かを決めたとしたら、それは少なからぬ場合において間違いなのである。その間違いを未然に防ぐには、名張市の内部にもぐりこみ、何かが考えられ、決められてゆくプロセス、その現場に立ち会っておかしな点を指摘してやる必要がある。そうしないかぎり、名張市は際限もなく間違いを犯しつづけるのではないか。

間違いといえば、きのうの委員会では、あの不細工な案内板はどうする気だ、という問題でも一発かましておいた。この案内板である。

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幼稚園児の切り貼り遊びというしかない、なんともおそまつな案内板である。一日二十四時間、一年三百六十五日、瞬時の休みもなく、名張市ならびに名張市教育委員会がいかにあほかということを満天下に発信しつづけてくれている案内板である。名張市と名張市教育委員会があほであるというのはまぎれもない事実であるが、それをひろく世間に訴えたいというのであれば、名張市の庁舎に「てまえどもはあほでございます」と大書した垂れ幕でもぶらさげておけばいいのである。何もこんな案内板でみずからのあほを売りこむことはないではないか。したがってこの案内板、本来であれば撤去すべきなのであるが、そこまではいわない。いったって、撤去なんかできるわけがない。しかし、あきらかな誤りは訂正しろよな、ということは、6月1日の名張まちなか再生委員会の総会でいっておいた。案内板を担当した歩行者空間整備プロジェクトのリーダーからは、検討しますとの返答があった。7月30日の役員会ではその検討の結果も発表されるんだろうな、ときのうの委員会で念を押しておいた。

あすにつづく。つづかないかもしれない。なんかもう、どうだっていい感じなんだけど。
きのうのつづき。

やなせ宿は、誰からも望まれることなく生まれてきたかわいそうな赤子である。口さがない世間からは、無駄に立派な公衆便所つきの名張地区第二公民館とからかわれ、さげすまれている。最近では、無駄に立派な公衆便所つきの名張地区第二公民館with小判鮫、とまでいわれて、ばかにされている。不憫でならぬ。しかし、だからといって、関係者を集めてまとめて批判してやろう、というのではない。8月30日に開かれるやなせ宿連続講座やなせ塾第四回の話である。糾弾や弾劾の場ではない。関係各位に、たったひとことでいい、やなせ宿というかわいそうな子供にやさしいことばをかけてやってもらいたい。そのために設ける場である。もとより当方個人の考えではあるが、7月22日夜に開かれた名張まちなか再生委員会歴史拠点整備プロジェクトの会議では、ほぼ当方の考えに沿ってやなせ塾第四回の内容が決定された。

このあとの手順としては、役員会への報告が待っているらしい。名張まちなか再生委員会の役員会が7月30日に開かれるそうで、その席上、やなせ塾の第三回と第四回をこんなぐあいに開催いたします、と歴史拠点整備プロジェクトが報告をおこなうという。役員会ではたぶんやなせ塾にかんする意見も出されるであろうから、かんなくずの親分がその意見をプロジェクトにもって帰り、役員会の意見も勘案しながら最終決定にもちこむ、ということになるらしいのであるが、なんともややこしい話である。ま、役員会がどんな反応を示すのか、いささかの興味をおぼえぬでもない。

したがって、無駄に立派な公衆便所つきの名張地区第二公民館with小判鮫を知の殿堂に生まれ変わらせるやなせ宿連続講座やなせ塾の第三回と第四回の詳細を発表できるのは、7月30日の役員会を受けて開かれる歴史拠点整備プロジェクトの会議が終わってから、ということになる。

といったようなことである。7月22日に名張市役所で開かれた名張まちなか再生委員会の歴史拠点整備プロジェクト、数えて十六回目の会議の概要は以上のようなことであった。むろんほかにもいろいろと話はあって、たとえば名張市がやなせ塾の向こうを張って開催する、ということはまったくないのだが、なばり学講座とやらの話題も出た。名張市の公式サイトにメニューが掲載されているとのことであったが、確認してみるとこれである。

名張市公式サイト:ふるさとづくりゼミナール 学習メニュー

うちみたところ、笑えそうな講座がひとつもない。そんなことではだめだろうがと思うのだが、それはまあいいとして、ふと疑問に思われたのは、どうして江戸川乱歩をテーマにした講座がないのか、ということである。たとえば名張市がいわゆるふるさと納税を呼びかけるページにも、乱歩の名前がちゃんと出ている。

名張市公式サイト:ふるさと納税の実施について(実施要項)

「日本探偵小説の創始者 江戸川乱歩生誕の地」とぶちあげているではないか。だったら、なばり学講座とやらのテーマとして乱歩をとりあげるくらいのことはしてもいいのではないか。それをなぜしない。できないのか。できないのであろうな。名張市だもの。

それはそれとして、名張市公式サイトによれば、11月15日のなばり学講座第五回「まちなみ探検(名張地区旧市街地)」の講師がいまだ決まってないというではないか。それはお困りであろう。名張まちなか再生委員会のニューヒーローとしても、とても見すごしにはできぬ話である。じゃによって、講師ならいくらでも引き受けて進ぜよう。これほどうってつけの講師はほかにおらぬぞ。苦しゅうない。遠慮は無用じゃ。頼ってまいれ。名張市教育委員会生涯学習室からの講師依頼、待っておるぞ。

最後にひとつ、かんなくずの親分からのお知らせである。名張まちなか再生委員会とはなんの関係もない話だが、名張川納涼花火大会が催される7月26日、やなせ塾懇親会の会場であった新町の酒蔵空間で、親分が飲食のあきないをするらしい。親分がぺらぺら説明するのをすべて聞き流しておったから、くわしいことはよく知らぬのだが、酒を飲ませたり鮎を食べさせたりするという。やなせ塾懇親会の例からも知れるとおり、親分の段取りだから赤字が出るのは必定であろうが、ま、気が向いたらのぞいてやっていただきたい。かんなくずの親分、きっと大喜びすることであろう。
昨22日夜、名張市役所で名張まちなか再生委員会歴史拠点整備プロジェクトの会議が催された。一週間前、先週の火曜日には乱歩関連事業検討委員会が開かれた。あすの夜もまた、乱歩関連事業検討委員会である。地域社会の害虫である名張まちなか再生委員会を派手にぶっ壊してやることを唯一の目的としてメンバーに加わったというのに、なんでここまで精励恪勤しなければならんのか、とぞ思う。

議題はつぎのとおり。

1.やなせ塾の反省について
2.今後の活動について
3.その他

一点目。やなせ宿連続講座やなせ塾第一回ならびに第二回の反省である。歴史拠点整備プロジェクトリーダー、かんなくずの親分からは、二回の講座はともに好評で、当方の話をもっと聴きたい、とおっしゃる方も少なくないとの報告があった。ついで、親分から発言を求められたので、講師としては反省すべき点など何ひとつない、と述べておいた。そんなもの、あるわけないではないか。

二点目。やなせ塾の第三回と第四回については、6月11日のプロジェクト会議で内容の合意はみていたのだが、日程が未定であった。

6月15日:やなせ塾にも死亡フラグか

きのうの会議で、第三回は8月23日土曜日、第四回は8月30日土曜日、と決まった。

6月11日の会議で配られた資料から、日程だけに訂正を加え、第三回と第四回の「開催要項」を引く。ほかにも、たとえば主催者などに訂正すべき点があるのだが、資料のままとしておく。

   
第3週
・テーマ 「やなせ宿」の可能性を考える
・サブテーマ 「おもてなしの研究」
・開催目的 町家の持つ機能と美しさをフルに引き出し、夏の宵に心づくしのおもてなしを考えます。
・主催 名張まちなか再生委員会、名張市、名張市教育委員会
・会場 旧細川邸「やなせ宿」
   8月23日午後6:00開場・6:30開始
・形式 体験講座
   心地よい音楽や、行燈の優しい光等、心癒される町家空間を体験します。
・入場予定者数 50名
・スケジュール 午後6:00 受付
       午後6:30 主催者あいさつ、趣旨説明他
       午後6:45 自由体験
       午後8:15 茶話会
       午後8:50 主催者謝辞
       午後9:00 閉会

第4週
・テーマ まちなかのあすを語る
・サブテーマ 「まちなか再生とは」
・開催目的 まちなか再生にとってほんとうに必要なものは何か? どうすれば再生するのか? 再生とは何か? 根本に立ち戻ってともに考える。
・主催 名張まちなか再生委員会、名張市、名張市教育委員会
・会場 旧細川邸「やなせ宿」
   8月30日午後6:00開場・6:30開始
・形式 座談会
・出席予定者 名張まちなか再生委員会・正副委員長
      まちなか運営協議会・会長
      名張地区既成市街地再生計画策定委員会・委員長
      名張市長
      名張市環境部長
      名張市議会・議長
      名張市教育委員会・委員長
      名張商工会議所・会頭
・入場予定者数 20名
・スケジュール 午後6:00 受付
       午後6:30 主催者あいさつ、趣旨説明他
       午後6:45 討論会
       午後8:15 質疑応答
       午後8:50 主催者謝辞
       午後9:00 閉会

第三回「おもてなしの研究」は、なんだかつかみどころのない講座である。しかし、かまわん。消化試合である。とにかく早くやれ、とせっついておいた。

つづく第四回は、かんなくずの親分にはディスカッションの場としたい意向があったようだが、そんなことはとても無理である、これは顔見世興行である、とつっぱねておいた。やなせ宿の整備にそれぞれの立場で携わっていただいた各位から、ひとり五分間でもいいから、やなせ宿について、あるいは、やなせ宿を核としたまちなか再生について、自由におはなしいただければそれでいい。歴史拠点整備プロジェクトのメンバーは、そして第四回に参加する一般市民は、それを拝聴するだけである。われわれは謙虚でなければならない。何よりも謙虚な姿勢が求められる。きのうの会議では、その点を力説しておいた。

討論など、まったく必要がない。そんなことをしても、出席者の話はみごとなまでにかみ合わぬであろう。収拾がつかなくなることは眼にみえている。必要なのは討論ではなく、顔見世である。やなせ宿関係各位に顔をみせていただいて、やなせ宿の整備事業に、それぞれの立場で、けりというやつをつけていただきたい。つけていただかねばならない。当方のねらいは、端的にいえば、これはきのうもはっきり主張しておいたのだが、名張市長に早く楽になっていただきたい、ということである。やなせ宿の座敷で、やなせ宿について語ることで、やなせ宿整備事業の最高責任者として、名張まちなかの住民の前で、というよりは名張市民の前で、事業にとりあえずのけりをつけていただきたい。かなりすっきりしていただけるのではないか。胸のつかえが下りたような気分を味わっていただけるのではないか。そのうえで、名張まちなか再生のために、むろん再生なんて実際にはほぼ不可能であろうけれども、あの名張まちなかのために、市長という立場でさらなるご尽力をお願いしたい。

だから第四回は、いってみれば憑きもの落としの場なのである。名張市長のみならず、ほかの出席予定者各位もたぶんご同様だと拝察する次第であるが、やなせ宿ということばを眼にしたり耳にしたりするたびに、心のなかにこわばりが生じてしまうような状態でいらっしゃるのではないか。そこまでセンシティブな人間ばかりでもないか、という気もするのだが、それはそれとして、とにもかくにも、やなせ宿ということばに接しただけでいちいちこわばられてちゃ困るのである。そんなことでは、「まちなかのあすを語る」なんてことができるはずがないのである。だから、やなせ宿という憑きものを落とすために、顔見世興行の舞台にお立ちいただき、自由におしゃべりいただきたい。それが何よりの憑きもの落としとなるはずである。そして、憑きものが落ちた柔軟な精神で、やなせ宿の今後のことを、名張まちなかのあすのことを、真剣に考えていただきたい。それが当方のもくろみである。

ゆえに討論など、まったく必要がない。出席者同士の会話の要もない。さらに、これもきのう釘を刺しておいたのだが、一般参加者との質疑応答の機会なんてのも無用である。出席者各位には、素直に、正直に、虚心に、坦懐に、飾ったりとりつくろったりすることはいっさいせず、赤心を推して人の腹中に置く、といった心意気で、それぞれの考えを述べていただければそれでいいのである。出席者各位のことばはそれで充分、聴いている人間の心に届くはずである。それでもその場でなんのかんのいってくる人間がいたとしたら、そんな不心得なやつは当方がきれいに黙らせてやる。

むろん、名張まちなかをテーマにしたパネルディスカッションが必要でない、ということではない。必要とあれば別の機会、別の日のやなせ塾で、そうした場を設ければいいだけの話である。無駄に立派な公衆便所つきの名張地区第二公民館、いやいや、最近では無駄に立派な公衆便所つきの名張地区第二公民館with小判鮫、という評価も定着しつつあるらしいのだが、とにかくあのやなせ宿を知の殿堂に生まれ変わらせる連続講座やなせ塾は、第一回と第二回の圧倒的な好評を受け、今後も継続するという方針がきのう確認された。したがって、いつの日かのやなせ塾で、かんなくずの親分が大車輪の活躍をみせるパネルディスカッションを好きなだけぶちかませばいいのである。しかし、やなせ塾第四回をその場としてはならない。それは賢明なことではない。

あすにつづく。
みんな、生きてる? と尋ねてまわりたくなるような暑さである。名張市公式サイト「市長への手紙」を利用して送信しておいた質問に、回答があった。7月18日金曜日のことである。ところが、翌日の土曜日からこちら、暑さのせいで死んだみたいになっていたので、報告がきょうになってしまった。

経緯はこのエントリに記した。

5月15日:市長への手紙ことはじめ

さてそれで、メールによる回答の全文を転載。

   
中 相作  さま

このたびは「市長への手紙」をお寄せいただき、ありがとうございました。
メールサーバの障害により回答が遅くなり、お詫び申し上げます。

名張まちなか再生プランでは、確かに歴史資料館として整備することについて述べております。
その後、プランの具体化の為に設けられたまちなか再生委員会内の歴史プロジェクトで議論をするなかで、主用途としていた歴史的な資料の展示には新たに展示館の建設が必要になることや、管理体制等の課題が浮上してきたことなどもあり、歴史資料館と命名するよりも、プランでも述べているように多様な市民ニーズに応えるためにも物販や飲食なども含む、複合的な利用が可能な施設とすることとなり、既存建造物である町屋を活用した「初瀬ものがたり交流館」として、訪れた人への観光案内や、地域の人との交流を通じ、まちなかの情報発信拠点として施設活用を図り、もって既成市街地の魅力の創出に貢献していく施設として位置づけをしたものです。
今後、やなせ宿として多くの人が本施設を訪れ、まちなかの魅力を高める拠点施設になっていくことを目指すものです。

今後とも、貴重なご意見・ご提案をお寄せいただきますようお願いします。


平成20年7月18日

名張市長 亀井利克

なるほど、そういうことであったか。奇しき因縁からいまや名張まちなか再生委員会の歴史拠点整備プロジェクトに属している身ではあるが、以前のことはよく知らぬ。いまから三年前、平成17・2005年の7月29日に開かれたこのプロジェクトの第二回会合で、細川邸の整備方針に変更が加えられた。それは知っている。名張市にたいする公文書公開請求によって、プロジェクトの議事録を入手したからである。議事録には、このように記されている。

「細川邸は、歴史資料館ではなく“(仮称)初瀬街道からくり館”を基本テーマとする」

しかし、変更の理由にはふれられていない。そこで「市長への手紙」を利用したわけである。その回答によれば、変更の背景には「主用途としていた歴史的な資料の展示には新たに展示館の建設が必要になることや、管理体制等の課題が浮上してきたことなどもあり」といった事情があったという。正気かよ。

正気かよ実際。だったら、あの名張まちなか再生プランってのはいったいなんだったんだ、という話になる。とっくの昔からそういう話にはなっていたのだが、いまあらためてそういう話になる。プランの「付録」に記されたところによれば、「名張地区のまちづくりを進めるうえで、多様な主体に共通するまちづくり指針として重要な役割を担って」いるらしいあのプランは、いったいなんだったんだというのである。

それにしてもひどい話ではないか。

「主用途としていた歴史的な資料の展示には新たに展示館の建設が必要になる」

そッ、そんなことすらわからぬうすらばかがプランを策定したのかよ。

「管理体制等の課題が浮上してきた」

そッ、そんなことにすら気づかぬうすらばかがプランを策定したのかよ。

まったくひどい話であるが、この回答に歴然と示されているのは、名張まちなか再生プランなんてまともなものではなかった、ろくなものではなかった、つかいものにならなかった、あほであった、という一事である。むろん、最初からあほであった。一読するだけで、あほなプランであることがすぐわかった。プランの最大の眼目はいうまでもなく細川邸の整備であったのだが、プランの具体化にあたってまず最初にその整備方針を変更しなければならなかったほど、あのプランはあほなプランであったということである。そんなことは最初から知れていたことであったのだが、重要なのは、この回答において、名張市長がそれをお認めになったという一事である。

で、予定どおり二の矢を放った。名張市公式サイト「市長への手紙」に質問を送信した。件名は「みたびやなせ宿について」。送信IDは20080721090920228とのことであった。

   
ご回答ありがとうございました。重ねてお尋ねいたします。次の点にお答えいただければと存じます。

・名張まちなか再生委員会の歴史拠点整備プロジェクトによる変更、すなわち、細川邸を歴史資料館ではなく初瀬ものがたり交流館として整備するという決定は、正当なものと考えるかどうか。

この場合の「正当」は、あくまでも手続き上の問題であるとお考えください。名張まちなか再生プランは、名張地区既成市街地再生計画策定委員会によって素案がまとめられ、市議会重要施策調査特別委員会でその素案が審議されたあと、素案を公開して市民のパブリックコメントも募集したうえで、最終的に決定されたものです。名張まちなか再生委員会の歴史拠点整備プロジェクトは、プロジェクトだけの判断で、つまり、市議会や市民を無視して、プランに重大な変更を加えてしまいました。この変更、すなわち決定は、はたして正当なものであるのかどうか。その点をお訊きしております。

正当なものとお考えでしょうか。そうではないとお考えでしょうか。ご多用中恐縮ですが、よろしくご回答たまわりますようお願いいたします。

2008/07/21

回答には「歴史資料館と命名するよりも、プランでも述べているように多様な市民ニーズに応えるためにも」うんぬんとあって、歴史資料館から初瀬街道からくり館への変更は許容範囲内のものである、プランの方針を変更したことにはならない、みたいな逃げがこっそり打たれているのであるが、この線でいくら逃げても逃げきることはできないということは、ここで断言しておいたほうが親切というものであろう。いやまあ、この線も何も、この蟻地獄からは逃れようがないと思うのだが。

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