三重県名張市のかつての中心地、旧名張町界隈とその周辺をめぐる雑多なアーカイブ。
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名張市民以外のかたから、励ましていただいたり、慰めていただいたり、なにかと気をつかっていただくことが多い。
むろん、乱歩にかんしてである。
以前は、がんばってください、とか、期待してます、とか、そんな感じのものが多かった。
ある時期から、大変ですね、とか、お察しします、とか、そういった感じのものが混じるようになった。
きっかけは、やっぱ、このあたりであろうな。
いまでも笑えるからたいしたものであるが、この写真をみて衝撃を受けたひとから、名張って大変なとこなんですね、としみじみ同情され、慰められたことがあった。
最近では、ますます、慰められることが増えてきた。
少し前までは、乱歩にかんして、名張市って結構やるじゃん、という声が多かったのじゃが、すべてばれてしまった、ということじゃな。
とんでもないあほである、ということが、すっかりばれてしまったのじゃ。
だから、励まされるより、慰められることが多くなってきた。
つい先日も、じつにけったいな慰めかたをされてしまった。
わざわざ電話をかけてきてくださって、ばかなのは名張市だけじゃないから、気を落とすな、と心から慰めてくださったかたがあったのである。
なんでも、太宰治ゆかりの自治体が、走れメロスマラソン、みたいなのを開催したらしい。
で、そんなことを知らずにその土地を訪れた太宰ファンが、あまりといえばあまりな仕打ちに、膝から崩れ落ちるほど脱力しまくってしまった、というのである。
だからね、ばかなのは名張市だけじゃないんだから、あんまり落ちこまないようにね、と電話口で慰めていただいたのだが、いやー、どうよ名張市。
なかなか面白いな、と思っておるのではないかな。
走れメロスマラソン大会みたいなこと、名張市でもできないかな、とか思うておるのではないかな。
よろしい。
アドバイスして進ぜよう。
なにしろ名張市乱歩関連事業アドバイザーである。
アドバイスならお手のものである。
では、なにをすればいいのか。
とりあえず、伝統と栄光の名張青蓮寺湖駅伝競走大会じゃ。
これじゃな。
この駅伝に、乱歩コスプレ部門を新設するのじゃ。
参加チームは、乱歩にちなんだコスプレで走らなければならんのじゃ。
どうじゃ。
名案じゃろうが。
怪人二十面相が走る。
明智小五郎が走る。
少年探偵団が走る。
一寸法師が走る。
蜘蛛男が走る。
黄金仮面が走る。
魔術師が走る。
盲獣が走る。
恐怖王が走る。
黒蜥蜴が走る。
人間豹が走る。
人間椅子が走る。
蟲が走る。
蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲、みたいな感じで走る。
芋虫が走る。
走れるか?
芋虫、走れるか?
芋虫が走れるかどうかはともかくとして、なかなか面白いではないか。
よいか。
名張青蓮寺湖駅伝競走大会に乱歩コスプレ部門を新設せよ、というのが、名張市乱歩関連事業アドバイザーの心からなるアドバイスである。
いっぽう、名張市立図書館へのアドバイスはどうか。
なんか、とてもおかしな感じなんよね。
予想はできていたことなんだけど、なんかほんと、もうぐだぐだな感じなんよね。
どういうことかというと、ま、アドバイスはこうである。
(いち)乱歩関連資料を収集する、っつーのなら、乱歩関連資料、っつーのはいったいどんなものなのか、どんな資料を集めればいいのか、そのあたり、ちゃんと考えて、ちゃんと決めようね。
で、ちゃんと考えて、ちゃんと決める、ということが、名張市立図書館の手で進められつつある。
とりあえず、収集の方針みたいなものを明文化してみようね、とアドバイスして、その作業が進められつつあるわけなんだけど、これがもうぐだぐだ。
はっきりいって、無理。
無理であることが明白。
名張市立図書館が乱歩関連資料の収集方針を明文化するのは無理、ということはいまや明白である。
しかしまあ、最終的な結論はまだである。
もうちょっとやってみようか、みたいな感じのアドバイスをしてある。
つまり、まだ引導は渡していない。
しかし、とにかくぐだぐだである。
ひどいものである。
たとえば、どうひどいか。
おれ個人の考えは、以前からもいってるとおり、乱歩の自己収集を継承するのがよかろうっちゃ、ということである。
この考えに賛意を表してくれる乱歩の関係者やファン、探偵小説マニアは、たぶん少なからず存在しているはずである。
では、名張市立図書館はどう考えているのか。
収集方針を明文化してみようね、とのアドバイスを受けて、文章が試作される。
それがアドバイザーに提示される。
読んでみる。
乱歩の自己収集をどうこう、みたいな文言が記されてる。
おれ、びっくりする。
なんなんだよ、と思う。
それはそうであろう。
乱歩の自己収集がどんなものなんだか、おれにはある程度、理解できている。
しかし、名張市立図書館にはまったく理解できていない。
これから先も、理解できるようになるための努力はなされない、と予測される。
理解できてもおらず、理解しようとするつもりもないくせに、乱歩の自己収集がどうのこうの、などとしれっと書いてどうする。
うそじゃねーかそんなもん。
そんなとこで大うそかましてどうする。
しかし、驚くにはあたらぬであろう。
以前から記しておるとおり、お役所のみなさんってのは、ほんとに平気でうそをつくわけ。
息をするようにうそをつく、ということばがそのままあてはまる。
そんなことはありません、とはいえぬであろう。
名張市役所のみなさんには、そんなことはありません、手前どもはうそなどつきません、とは絶対にいえぬであろう。
じゃあ、あれはなんなんだ、年末から年始にかけての名張市長お忍び大作戦の巻はいったいなんだったんだ、といわれたら、名張市役所のみなさんにゃぐうの音も出んのではないかいな。
ほんと、あれはいったい、なんだったんだろうな。
さっばりわけがわからん。
しかし、わけはさっぱりわからんながら、ただひとつ歴然たる事実として示されているのは、名張市長が秘書室あたりにたいし、市民にうそをつくように、とお命じになった、ということであろう。
なんでそんなうそが必要だったのか、どうしてわざわざお忍びにしなきゃなんなかったのか、そのあたりのことはさっぱりわからんわけだけれど、ま、お役所の人間ってのはやっぱ、市民に平気でうそをつきやがるんだな、とおれは思った。
というか、おれなんかこれまでにさんざっぱら、名張市役所のみなさんからうそをつかれたり、ごまかされたり、だまくらかされたりしてきたから、はじめて思った、というのではなくて、あらためて思った、ということになるのじゃがな。
ついでに書いとくと、この名張市長お忍び大作戦の巻、あるいは、名張市長雲隠れ大騒動の巻、みたいなタイトルでもいいと思うけど、この件ではもうひとつ、思ったことがあった。
それは、やっぱ神さまっているんだな、ということである。
神さまったって漫才の神さまということになるんだけど、とにかくこんな上ネタ、漫才の神さまからの思いがけないお年玉だっちゃ、というしかないわな実際。
それはそれとして、いくらうそをつくのが得意だからといって、わけもわかんないくせに乱歩の自己収集がどうのこうのとか、そんな大うそ書いてどうするの、という話なわけである。
うそじゃねーかそんなもん、というアドバイザーのことばを受けて、名張市立図書館はどうしたのか。
じゃあ消します、といって、乱歩の自己収集がどうのこうの、というフレーズを削除してしまったのである。
おれ、びっくりする。
なんなんだよ、と思う。
ほんと、なんにも考えてないんだな、ひとのことばを借りただけだったんだな、それを意味も考えずコピー&ペーストしただけだったんだな、と思ってびっくりする。
もとより予想されたことではあったけれど、ちゃんと考えて、ちゃんと決める、というごくあたりまえのことが、名張市立図書館にはまったくできない、ということなわけな。
アドバイザーとしては、ただただ泣けてくる。
よし、それならばもう、とりあえず収集方針が明文化された時点で、それにもとづいて市長判断を仰ぐことにすっか。
といったって、期限を切るとか、急がせるとか、そういうことはまったくしてないから、いつになるかはまったくわからない。
つづく。
この茶番、まだまだつづく。
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