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三重県名張市のかつての中心地、旧名張町界隈とその周辺をめぐる雑多なアーカイブ。
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早い早い。名張市公式サイト「市長への手紙」を利用して3月17日に質問を送信したところ、けさ回答が届いた。着信時間は午前9時8分29秒。三連休があったのだから、結構速攻である。名張市において「市長への手紙」の回答を考えたり書いたりしている職員諸君にお礼を申しあげる。どうもご苦労であった。しかも、長足の進歩である。箇条書きの質問に箇条書きで回答できるようになったし、なにより市長室に足を運んでくれたらしいのがうれしい。中先生、非常にうれしい。じつはやや二日酔いで、朝起きるのもふだんより遅くなったので、きのう頂戴したコメントへのレスだけ投稿してエントリのほうはサボることにしていたのだが、回答をいただけたのがうれしくてキーボードに向かった次第である。

では、回答全文を転載。件名は「返信:市長への手紙(ふたたび名張まちなか再生の今後の計画づくりについて)」。

   
中 相作 様

このたびは「市長への手紙」をお寄せいただき、ありがとうございました。
下記のとおり回答いたします。

【ご質問】
1)「今後の計画づくり」にかんして、3月13日付回答には「市街地整備室を主担当に、関係各室から構成する庁内プロジェクトを設置」するとあるが、「庁内プロジェクト」にはどの部署が参加するのか。具体的な部署名をお示しいただきたい。
【回答】
市街地整備室を主担当として、総合企画政策室・健康福祉政策室・商工観光室・都市計画室・道路河川室・営繕住宅室・教育委員会事務局生涯学習室等によるプロジェクトを考えています。

【ご質問】
2)「今後の計画づくり」は、3月13日付回答によれば「平成21年度より着手」されるとのことだが、何月に着手し、何月に計画をまとめる予定なのか。具体的な日程をお示しいただきたい。
【回答】
具体的な日程は、名張まちなか再生委員会と共に決定して参りたいと考えております。

【ご質問】
3)「今後の計画づくり」について名張まちなか再生委員会に知らせることなく、いきなり施政方針で発表したのは不適切なことであったと認めるか。
【回答】
市として名張まちなか再生委員会と共に計画づくりを進めていくことを述べたもので、「今後の計画づくり」につきまして、工程等も含めて協議して参りたいと考えておりますことから、不適切なことであったと考えておりません。

今後とも、貴重なご意見・ご提案をお寄せいただきますようお願いします。

平成21年 3月23日
名張市長 亀井利克

この回答によって、3月4日に発表された名張市の施政方針なるものが、少なくとも「まちなか再生事業については、本年度をもって、一旦事業を終えることから、名張まちなか再生委員会と共に、5ヵ年の事業内容を見据えた今後の計画づくりを進めてまいります」という文言にかぎっていえば、じつにじつにいいかげんなものであったという事実が判明した。名張まちなか再生委員会の事情を斟酌することもなく、意向を忖度することもなく、庁舎内部における思いつきを一方的に表明したものであるという事実が判明した。さるにても、おなじ愚をいくたびくり返したら気が済むというのかな。

施政方針を考えたり書いたりした職員諸君にいっとくけど、名張まちなか再生委員会はいま、そこそこ大変な状態なのである。名張市公式サイトに臨時総会や理事会の議事録が掲載されているから、ちょっと読んでごらんなさい。大変な点はいろいろあるけど、そのひとつは、名張まちなか再生プランが委員会の指針になるのかどうか、という問題である。むろん、ならない。これまでこのブログで述べてきたとおり、あんなプランが指針になるはずがない。だから、2月25日の理事会では、新しいプランをつくるべきではないか、と述べておいた。そのあたり、議事録から引いておく。

   
(中理事)
・今日は別にしまして、それは、もう一度、理事会で問題にするべきでしょう。話しがうまく通じていなくて、この間の臨時総会の決議に至ったということでありましたら。新たなテーマとして。もう一度、きちんとしたプランをつくらないといけないということになると思いますが。

(辻理事)
・多分そうなると思います。プランの不備を全て洗い出して、もう一度、後半の再生プランの実行にあたっては、これを全体に見直す必要がかなり出てきますので、つくり直さないといけないということになると思います。

(中理事)
・要するに、ここにあります乱歩関連事業プロジェクトチームの位置付けについて、という意味不明なものは、ここで御破算にして、もう一度、辻理事の方から、理事会全体に向けて、プランの、それこそ再生ですね、再生プランを一度再生して、今後5ヵ年に向けて、もう一度、ちゃんとしたプランをつくってはどうかという提案をなさってはいかがかと思うのですが。

(田畑委員長)
・それは後の問題になると思いますが、中理事が発言されたように今後の課題になると思います。

(中理事)
・今の問題ですよ。1つめの、乱歩関連事業プロジェクトチームの位置付けについて、という事項は御破算にしてということですよ。議決がどうとか話しがややこしくなりそうですから。

(福廣副委員長)
・辻理事が居らっしゃらないときにですが、はっきり言いまして、再生プランのなかに位置付けられていないというのはその通りでして、それを更新調書、更に付けかえていくという方法か、或いは、私が提案をしましたのは、「まちなか再生プランそのものを検証しつつ、更なる新しい提案をまちなか再生委員会でしていく」という、これが何といいますか、再生プランを教科書にしないとは言っていませんが。

(辻理事)
・2条のところにかかっているということですね。

(中理事)
・それではニュアンスが違いますよ。プランをそのままにしておいて、適当に入れ替えていくということではなくて、プランはプランで、一旦終わったものとしてですね、新しいプランをつくらないと、あまり実効性がないと思うのですが。

(的場理事)
・プランまで踏み込むかどうかというのは、少し大きく右・左に分かれるところだと思います。

(福廣副委員長)
・再生委員会で決めたプランではないですよね。

(中理事)
・ないですからね。

(福廣副委員長)
・ですから、再生委員会で出来るか・出来ないかというのは。

(田畑委員長)
・プランをつくったのは、市が、ある程度、プランをつくった過程から言いますと、市の事務局としては、色々と意見が出ているなかで、どのように考えているのですか。

(長川理事)
・それは無理でしょう、申し訳ないですが。

(的場理事)
・無理でしょう。

(事務局)
・名張市の名前でつくっているのですが、思いとしましては、色んな事業者が、まちづくりのために、指針とすべきプランをつくろうということで、皆さん平等な立場でプランづくりに、策定委員会でつくってきたものだと思います。
・ただ、それがいま、色んなお話しがございますけども、気持ちとしましては、市としては、皆さんでまちづくりを、活性化させる再生するためのプランづくりにしたいという気持ちで来ていると思います。

(福廣副委員長)
・ただ、今の目で見て、どうかということは別にしてということですね。

(事務局)
・はい。

(田畑委員長)
・その思いでということですね。

(中理事)
・思いとかはいいのですが、指針にならなかったという反省があるでしょう、この5年間。まちなか再生プランに引きずられて、今日まできて、歴史資料館にしましょうと明記されたプランに。何の指針にもならなかったので、やなせ宿が、あのようになったのです。
・これを指針にするというのは、はっきり言いまして、犯罪みたいな行為です。ちゃんと本当にやりたかったら、もう一度ちゃんとプランをつくり直さないと、何も始まらないというのが話しとしてはそうですけども、名張市は何もする気はないですからね。

(事務局)
・ただ、中理事がおっしゃるのは、歴史の極端に変わったことを指して言われていると思うのですが、そのときのプランづくりにたずさわっていた方というのは、率直に、資源を活用して、城下川でしたら、そこを直していけば良いなど、何かの資源に寄りかかって、思いをプランにまとめていたと。
・ただ、それが実現性といいますか、実際にやっていく上でどうかとなったときに、行き詰りがあったというのが、正直な部分としまして、残ったのかもしれませんが。思いつくプランとしましては、良い案もあるのではないかと思います。

(中理事)
・それは分かります。思いとか分かりますけども、プランとして実行してきて、5年が経過してこれだと。これだけの成果しか残っていないと。或いは、ほとんど成果がないということになったら、そのプランを指針とするべきではなかったという結論にしか至らないでしょう。
・これ以上、また何かやるのであって、プランというものを設定するのであれば、今までの5年間の検証にもとづいて、もっと実効性のあるプランをつくるというのは、当たり前のことではないですか。これから5年間をやっていくのでしたら。

(福廣副委員長)
・それについては、行政であるのですよね、この5年間で、国へ提出するチェックシートのようなものが。過去5年間の。当初の案が、どのようになってきたのかなど。

(事務局)
・そうです。平成20年度で、ひとつの5年間の区切りになりますので。

(福廣副委員長)
・それは、公表されるわけですよね。

(事務局)
・そうです。

(辻理事)
・結局、プランを始める前よりも、5年後の方が、人通りが減っているという状況があったようです。数値を見ても、全然プラスになっていなかったと思います。

(田畑委員長)
・申し訳ないですけど、事項2について、木津副委員長が述べられたかたちなのですが、それも、まず大前提として、中理事が言われていた名張まちなか再生プランの必要性を含めて、冒頭にあった意見からの乱歩関連事業プロジェクトチームの位置付けということにも関連してきますので、まずは、各プロジェクトを開いていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。事項2は、以上でよろしいですか。

(理事)
・はい。

名張まちなか再生委員会の内部では、こんな話し合いがおこなわれているのである。名張市職員のみなさんは、知らなんだとはいえぬであろう。知らなんだというのであれば、そんな職員は少なくとも施政方針を執筆すべきではない、といっておこう。とにかく、名張まちなか再生委員会はいま、もめておるのである。中先生が加入したせいで、おおいにもめておるのである。むろん中先生、おかしなことをいってるつもりはない。あんなプランはつかいものにならんから新しいプランをつくるべきである、というのはごくまっとうな主張であって、げんにほかの理事からも、「プランの不備を全て洗い出して、もう一度、後半の再生プランの実行にあたっては、これを全体に見直す必要がかなり出てきますので、つくり直さないといけないということになると思います」との意見が出されておる。事務局からも、プランの実行にかんして「行き詰りがあったというのが、正直な部分としまして、残ったのかもしれません」との弁が述べられておる。しかし、新しいプランをつくるのは無理だろうな、とは思っておった。思っておったから、中先生はこんな発言をかましておいた。

「ちゃんと本当にやりたかったら、もう一度ちゃんとプランをつくり直さないと、何も始まらないというのが話しとしてはそうですけども、名張市は何もする気はないですからね」

実感である。名張市には新しいプランをつくる気なんかさらさらないのであろうな、というのが、理事のひとりとしての実感である。げんに、これを受けた事務局側の発言は、じつは新しい計画づくりを進めることになっております、というものではなかった。いったいなにをやってんの。3月4日発表の施政方針に「名張まちなか再生委員会と共に、5ヵ年の事業内容を見据えた今後の計画づくりを進めてまいります」と記すのであれば、その話をまず名張まちなか再生委員会にもってこい。こんなあったりまえのこともわからんのか。名張市から委員会に新しい計画づくりのことが知らされていたならば、2月25日の理事会でこんな話をする必要はまったくなかったのである。身勝手な真似ばっかかましてんじゃねーぞインチキ自治体。

で、名張市公式サイト「市長への手紙」を利用して、さらに質問を送信した。件名は「みたび名張まちなか再生の今後の計画づくりについて」。内容はこんなん。

   
さっそくお答えをいただき、ありがとうございました。施政方針に「まちなか再生事業については、本年度をもって、一旦事業を終えることから、名張まちなか再生委員会と共に、5ヵ年の事業内容を見据えた今後の計画づくりを進めてまいります」と述べられているところにかんして、ひきつづきご回答をたまわりたく、以下に四点を記します。

1)3月23日付回答に記されていた「市街地整備室を主担当として、総合企画政策室・健康福祉政策室・商工観光室・都市計画室・道路河川室・営繕住宅室・教育委員会事務局生涯学習室等によるプロジェクト」は、いつ設置されるのか。

2)3月23日付回答には「今後の計画づくり」の「具体的な日程」を「名張まちなか再生委員会と共に決定」するとあるが、名張まちなか再生委員会との決定は、いつ、どのような場でなされるのか。

3)「今後の計画づくり」について名張まちなか再生委員会に知らせることなく、いきなり施政方針で発表したのは、委員会の自立性や主体性を無視した行為であり、明らかに不適切なことである。これを不適切ではないと主張するのであれば、名張市はみずから発足させた各種委員会の自立性や主体性をいっさい認めようとしない、と判断せざるをえない。このように判断して差し支えないか。

4)「今後の計画づくり」によって新たな計画が策定されるのにともない、名張まちなか再生プランは無効化されるのか。

公務ご多用のところまことに恐縮ですが、よろしくお願いいたします。

2009/03/23

勝手な都合を押しつけるようでまことに恐縮ではあるけれど、名張まちなか再生委員会の歴史拠点プロジェクト会議が3月26日、第二回理事会が4月1日に控えておる。詳細はこのコメントで確認されたい。

3月22日:中先生の添削講座 暗黒篇 > お知らせ

だからまあ、公務ご多用とは拝察するのであるけれど、できるだけ速攻でご回答をいただければ幸甚である。名張市において「市長への手紙」の回答を考えたり書いたりしている職員諸君に、慎んでお願い申しあげる次第である。さ、こっちもお仕事お仕事。あ、もう昼かよ。
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