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三重県名張市のかつての中心地、旧名張町界隈とその周辺をめぐる雑多なアーカイブ。
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中先生のおさなご講座も第八回を迎えたが、しかし、という気はする。しかし、いかにも現実性というやつがないではないか。中先生、いってることにおかしな点はないのであるが、おかしな点がないからこそ、お役所というおかしな世界では現実性がほとんどゼロになってしまう。名張市という自治体には、江戸川乱歩をどのように扱えばいいのか、とくに、四十年間にわたって収集してきた乱歩関連資料をどのように活用すればいいのか、それを考えることができない。ちゃんとやれ、といってやっても、いつまでたっても先送りである。中先生、じつはもう、あきらめている。あきらめてはいるが、市立図書館の嘱託として乱歩資料活用の道を身をもって示し、その道をあっさり否定されてしまった人間として、せめて落とし前だけはつけてもらわなくっちゃな、という気ではいた。しかし、落とし前のつけかたも知らないだろうしな、と考え、もう少し前向きな話にはならんものか、と考え直して、名張市がみずからの主体性のもと、乱歩をテーマに関係者や市民と話し合う場を設け、乱歩にかんして自治体としての理解や判断や実行をうながしてはどうか、との結論にいたった。とにかく、先送りはやめて、ちゃんと考えてもらいたい。ちゃんと考えるべきである。これは、ごくまっとうで、どこにもおかしな点のない話なのであるが、名張市の現実というやつのなかに置いてみると、たちまち現実性のない話になってしまう。自分が幼児のごとく無力である、という気になってしまう。どっちがおさなごなんだか、ようわからんようになってくる。いやはや、困ったものである。とはいうものの、やるだけのことは、やっとかなくちゃならんであろうしなあ。いつまでたっても堂々めぐりか。なんとも憂鬱な話である。
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