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三重県名張市のかつての中心地、旧名張町界隈とその周辺をめぐる雑多なアーカイブ。
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気を取り直して先に進む。名張市は乱歩をどうする気? みたいなことをテーマにしたシンポジウムなりミーティングなりコンファレンスなり、そういった場として名張市が設けている「市長のまちかどトーク」は有効か、代替させることが可能か、という問題である。名張市公式サイトによれば、このトークは「市内に在住・在勤・在学の10人以上の参加者が見込めるグループ・団体などが対象」で、「原則として1つのテーマを選択」することになっている。テーマは、「名張市による乱歩資料の収集について」といったことでOKであろう。「グループ・団体など」はどうするのかというと、これはもう迷うことなく名張まちなか再生委員会でいいのである。

名張まちなか再生委員会が「市長のまちかどトーク」を開催する。なんの支障もあるまい。名張まちなかと乱歩資料にどんな関係があるのか、などとばかなことを尋ねる向きもあるかもしれぬが、たとえば、ミステリー文庫とやらはどうなったの? といった一点にも、乱歩資料と名張まちなかはまぎれもなく交差している。とはいえ、名張まちなか再生委員会が市長にトークを要請するなどというのは、ありえないことのはずである。できるわけがない。ならば、名張まちなか再生委員会歴史拠点整備プロジェクトはどうか。プロジェクトとして「市長のまちかどトーク」を要請することは可能なはずであるが、プロジェクトチーフであるかんなくずの親分のお考えはいかがなものか。

しかし、かんなくずの親分のお考えはいかようなものであれ、「市長のまちかどトーク」なんてものは役には立たない。なぜか。方向性が逆だからである。あくまでも名張市の主体性にかんする問題だからである。名張市にはなにも考えることができぬゆえ、現状を公開し、それにもとづいて市民の知恵をお借りしたい、と行政が市民にたいして素直に顔を向ける場が必要だ、という話なのである。名張市が主体的に、みずからの無策無能を公表し、そのうえで行政と市民との本来あるべき協働とやらに望みをつなぐ場をつくってはどうか、という話なのである。みたいなことをいっても、おさなごには理解が届かないのかな。

なにしろ、おさなごなのである。だからこそ、おさなごにはまったく困ったものだ、などとぼやいてばかりいないで、この名張市という名のおさなご自治体、市民が本気で教え諭し導き育ててやらなければならんのである。そうしないと、いつまでたってもいまのままだぞ。市民は永遠に怒りつづけておらねばならんのだぞ。もう勘弁してくれんか、という市民だって結構たくさんおるはずである。だからこそ、行政と市民がつどうシンポジウムなりミーティングなりコンファレンスなり、そういう場を設けるべきではないのか。理解も判断も実行もできないおさなごに、理解や判断や実行というのがいったいどういうものなのか、市民が手取り足取りして教え諭し、そうすることでおさなごを導き育ててやる場が必要だという話なのである。

そういった場を試験的に設ける場合、乱歩というテーマは非常に都合がよろしい。市民生活に、直接的にはなんのかかわりももたぬからである。名張市がこれ以上、乱歩資料の収集を進めるべきかどうか、というテーマは、いってみればどこにも差し障りがない。容易に結論にいたることができるはずである。おさなごがお役所の内部で、ということは要するに、おつむのおよろしくない人間が自分たちの都合だけにもとづいて理不尽不合理な、ひらたくいえばばかなことばかり決めている、あるいは、決めなければならないことをいつまでも先送りしている、そんなあほそのものの状況から一歩でも前進するために、親切な市民がおさなごのけつを叩いてやろう、蹴りあげてやろうという寸法なのである。なかなかいい話、じつに前向きな話である。

結構結構。まことに結構である。これでまあ、いずれ名張市公式サイトの「市長への手紙」を利用して、市長、前教育次長、企画財政部総合企画政策室長あたりとの面談を要請することになるのだが、その面談の席になによりのみやげができたというものである。名張市がみずからの主体性のもと、乱歩をテーマに関係者や市民と話し合う場を設け、知識や見識のない自治体に市民が理解や判断や実行をうながすオープンな場を実現することができれば、百年に一度というほどの画期的な試みになることうけあいである。全国から注目が集まるにちがいない。名張市は一躍、先進的自治体の仲間入りである。いやー、よかったなあ。うれしいかおさなご。うれしいだろうなあ。泣くな泣くな。
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