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三重県名張市のかつての中心地、旧名張町界隈とその周辺をめぐる雑多なアーカイブ。
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本日の小春ちゃん写真館。1月12日、名張市滝之原の赤岩尾神社で、もと飼い主に抱かれながら、撮影の出番待ちをしているところだと思う。永遠のJガールあらため豪腕のJガールこと吉本興業の新矢由紀さんから、メールで送っていただいた一枚。こうしてみると、かしこそうな顔をしてはいるのだが、撮影現場ではどうだったのであろうか。なんかもう、ばか丸出しという勢いで、あちらへこちらへと走りまわっていたらしい、みたいなことは、撮影当日にもその翌日にも、かすかに小耳にはさんだのであるが、ああもう、聞きたくない聞きたくない。

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この写真は、Jガールのあねさんのブログにも掲載されている。あねさんの撮影当日の獅子奮迅をまのあたりにした身としては、このエントリを一読して、涙ぐましくなるのを禁じえなかった。

永遠のJガール:ノンバーバル映画「鬼~The Oni」撮影当日(1月12日)

ここでいったんノンバーバル映画「鬼 The Oni」から離れ、名張まちなかの話題に移る。「TOPPYのくびったけ@名古屋」なるブログに、1月11日から14日まで、四日連続で名張のまちの紹介記事が掲載されている。ありがたいことである。いわゆるまちづくりの方向性についても、いろいろと示唆に富んでいる。名張のまちの「負のオーラ」といった忌憚のない指摘もあり、よそから訪れてくれた人の視点の貴重さが、あらためて実感される次第である。とくに名張まちなか再生委員会のみなさんには、じっくりご一読いただきたい。いやまあ、読んでもらってもしかたないか。しかたないしかたない。読んでくれなくたって全然OKである。

それにしても、名張市民のなかにはひどいやつがいるようである。このブログ記事によれば、やなせ宿にかんして、インターネット上にネガティブなことを書いている名張市民が多いという。どんならんやっちゃな。どこのどいつか。やなせ宿ならびにやなせ宿関係者にまつわる悪口雑言罵詈讒謗、わざわざインターネットで発信している不心得な市民というのは、いったいどこのどいつか。おなじ市民として恥ずかしく、また、なさけない。名張まちなかを愛する市民のひとりとして、そんなネガティブな情報を全世界に発信しているような不届きな市民など、みつけ次第成敗してやる。ぼっこぼこにしてやる。こそこそ逃げ隠れしてないでとっとと出てこいこの便所下駄が。ほんまにどんならんやっちゃな。

それでは、名張のまちをご紹介いただいた「TOPPYのくびったけ@名古屋」のTOPPYさんに感謝を捧げつつ、以下にリンクを。

発展の基礎は冷遇の果てに?…名張藤堂家邸跡(1月11日)
往来は今も激しいけど…隣り合う寂しさと温かさ−名張中町(1月12日)
江戸末期の町屋で交流しようよ−旧細川邸・やなせ宿(1月13日)
乱歩の故郷で探偵気分?−江戸川乱歩生誕地碑広場(1月14日)

ついでだから、本日の小春ちゃん写真館、おまけとして、やはりJガールのあねさんから送っていただいた写真のうち、撮影現場の三連投をごらんいただく。両サイドのおふたりは、右がたむらけんじさん、左が山田スミ子さん。ともに得がたい脇役として、うちの犬の映画初主演をしっかり支えてくださった。ありがたいことである。

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こうしてみると、ほんとにかしこそうな犬なのだがなあ。ああもう、聞きたくない聞きたくない。
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それにしても、やはり台風のようなものであったな、とあらためて思い返される。Jガール台風と呼ぶべきか。ノンバーバル映画「鬼 The Oni」という台風の中心、台風の目になったのは、まぎれもなく永遠のJガールこと吉本興業の新矢由紀さんだったのだから、Jガール台風とでも呼ぶしかあるまい。この台風はまあえらいもので、ぶっちゃけていえば無茶苦茶であった。名張で映画を撮る、という堅忍不抜の決意がまず存在していて、それはすべてに優先した。ノンバーバル映画という形式そのものさえ、この無茶苦茶な台風によって強引にねじ伏せられてしまった。

Jガールのあねさんから、赤岩尾神社を舞台にノンバーバル映画を撮りたい、と打ち明けられたときには、さすがにびっくりした。もしかしたらこの人には、ノンバーバル映画の特性というやつがまるで理解できていないのではないか、と疑われた。そんなことをしたら、これまでにも記したとおり、ノンバーバル映画にとってきわめて不利な条件を、のっけから抱えこむことになるからである。積載量をはるかにオーバーした荷物を積んで、小舟が大海に漕ぎだすようなものである。無謀なことこのうえない。

しかし、Jガールのあねさんがなぜか名張のことを気に入ってくださり、名張にここまで目をかけてくださっているのだから、それに報いるのが人の道だろうな、とは思われた。それに、名張市にとっては、棚からぼた餅みたいにしてチャンスが転がりこんできた、ということでもあるのだし、と考え直して、あねさんからつぎつぎにくりだされる野放図なまでの無理難題、涼しい顔してことごとく受けいれることにした。なにしろ当方、ひろく大きな心のもちぬしであり、伊賀地域における知のリーダーでもある。有能で人間的魅力にあふれているだけでなく、非のうちどころがないほどの変わり者でもある。あねさんの意志を最大限に尊重し、ノンバーバル映画を強引にねじ伏せる手伝いに努めた。

できあがる作品は、おそらく、規格外の異色作にして超大作、ということになるだろうと思う。ノンバーバル映画にとって不利な要素をかき集めた作品だから、およそ規格外であることはまちがいない。吉本興業の所属タレント百人が参加する今回の企画において、実際にどんな作品がつくられているのかはわからないが、テレビのバラエティ番組の延長みたいな内容の映画が多いのではないかとは想像されるから、それに比較すればかなりの異色作ということになるだろう。しかも、わずか五分のノンバーバル映画に、正気の沙汰とは思えぬほどの手間ひまをかけ、じつに多くの人をまきこんでしまったのだから、まごうかたなき超大作である。

結果として、Jガールのあねさんの思いつきからスタートしたノンバーバル映画「鬼 The Oni」は、あねさん自身の堅忍不抜の意志によって完成を迎えることになった、というしかないであろう。赤岩尾の鬼神もまた、あねさんの不撓不屈をこそめでたもうたのだと思われる。めでたもうたというか、あきれたもうたというか、唖然としたもうたというか、もう好きにしろと思いたもうたというか、とにかくまあ、無茶苦茶な企画を大車輪で実現してしまったあねさんの豪腕には、男は弱く、女は強い、という永遠の真理を思い出しながら、おそれいるしかないと思う。男は愛嬌、女は度胸、という不変の哲学を、あらためて噛みしめるしかないと思う。いっそもう、永遠のJガールから豪腕のJガールへ、これを機に改名なさってはいかがなものかとも思う。
そもそものスタートは、いってみれば三題噺であった。

・赤岩尾神社
・鬼
・犬

ノンバーバル映画「鬼 The Oni」のモチーフである。演者も加えれば、五題噺となる。

・たむらけんじ
・女優

昨年7月に企画書を提出したとき、もうひとつプラスしておいた。

・獅子頭

いうまでもなく、たむらけんじさんのトレードマークである。深い理由はない。犬と獅子との相同性をうまく利用できれば面白いかな、と考えただけの話である。これで六題噺になった。

昨年12月7日のロケハンで、またひとつ増えた。

・能舞台

そして12月26日、赤岩尾神社の地元、滝之原に伝わる三体の獅子舞が、映画出演はいくらでもOK、ということになった。たむらけんじさんの獅子頭を使用するプランはとりさげ、ほんものの獅子舞に登場してもらうことにした。しめて七題噺である。

・赤岩尾神社
・鬼
・犬
・たむらけんじ
・女優
・能舞台
・獅子舞

もうモチーフのてんこ盛りである。じつに欲の深い話である。わずか五分のノンバーバル映画に、ここまで素材を詰めこんでどうする。ノンバーバル映画をつくるにあたって、ノンバーバル映画が成立しにくくなるような要素ばかりかき集めてどうする。先日も記したとおり、映画の舞台として名張市の赤岩尾神社という場を特定する、ということは、赤岩尾神社がどこにあるのか、登場人物がなぜその神社に行ったのか、そのあたりの説明が必要になる、ということである。さらには、男と女を登場させる、ということは、男女間になんらかのドラマがくりひろげられる、ということである。しかし、そういった説明やドラマは、ふつうの映画であればともかく、ことばを使用できないノンバーバル映画には不向きな要素だというしかない。じつに悩ましい問題である。

ただし、男女間のドラマといったって、たった五分間の映画である。こみいったストーリーを描くのが無理だということは、はなから知れていた。だから企画書の段階で、ごく普遍的な男女のドラマにもちこむしかないだろうな、とは考えていた。要するに、基本となるのは、男は弱く、女は強い、という永遠の真理であり、男は愛嬌、女は度胸、という不変の哲学である。こうした真理や哲学はきわめて普遍的なものなのであって、そこらのジェンダーフリーばかや男女共同参画ばかがいくら気のふれたようなことを口走ろうとも、揺らぐことなどいっさいないはずである。

男女共同参画といえば、名張市役所の三階だか四階だかに人権・男女共同参画推進室というのがある。そこに勤務するスタッフがおととい、「鬼 The Oni」の撮影にずーっとつきあってくれたので、きのうの夕刻、人権・男女共同参画推進室に足を運んで礼を述べた。きのうの夜になって、そのスタッフが赤岩尾神社から俯瞰した比奈知ダム周辺の写真をメールで送ってきてくれたので、ここに掲載しておく。

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撮影当日の朝、赤岩尾神社の暗くて急な参道をとぼとぼと、ほんとうにとぼとぼと、なにしろ撮影前日の朝から右足親指の巻き爪がずきずきうずきだしていたので、とぼとぼとしか歩けない。もうたまんない、と思われたのできのう午後、名張市青少年センターの近くにある施術所でみてもらったほどである。施術所では、親指の肉に食いこんだ巻き爪を金属製の小さなへらのようなものでピッ、ピッ、ピッとほじくり返しえぐり出す、という思い出すだけでも失神しそうになる施術をたっぷり一時間、心ゆくまでほどこしてもらい、おかげでびっくりするくらい楽になったのだが、撮影当日の朝はまだずきずきと痛んでいたものだから、赤岩尾神社の暗くて急な参道はとぼとぼのぼることしかできなかったのであるが、参道はやがて、いきなり視界の開ける場所に出る。そこからながめおろした情景がうえの写真で、赤岩尾の鬼神の手荒い祝福を受け、神々しいような雪景色がひろがっていた。あまりに感動的な眺望だったので、カメラをもっていあわせていた人権・男女共同参画推進室スタッフに、ちょっとNさん、ここから写真とってあとで一枚メールで送って、と依頼しておいた次第である。

ちなみに、1月12日の撮影では、名張市の公用車が三台、朝から晩までフル稼働し、名張市ならびに名張市教育委員会の職員が合計四人、やはりフル回転で撮影を手伝ってくれた。実際のところを確認してはいないのだが、おそらく公務員の業務としてではなく、自由意志にもとづく無償奉仕として、ということだったのであろう。休日返上のただ働き、という寸法である。むろん、映画の制作費から内々でギャラが出る、というようなことはまったくない。純粋無垢のノーギャラである。ご苦労であった。ただまあ、名張と大阪でうちあげをぶちかます予定にはなっているので、そこではたらふく飲み食いしてもらえるはずである。いうまでもないことだが、うちあげは純粋無垢の割り勘である。ご苦労である。

それで12月26日、滝之原の獅子舞という新しい足かせが加わって、映画は七題噺の様相を呈した。なんかもう、がんじがらめである。永遠のJガールこと吉本興業の新矢由紀さんの手で、ぎっちぎちの亀甲しばりを決められてしまったようなものである。だが、どうやらこれでおしまいらしいな、とは思われた。わずか五分のノンバーバル映画に、素材モチーフがこれ以上てんこ盛りされることはないであろう。Jガールのあねさんから与えられたすべての足かせをいったん身に受けて、脱出不可能とみえる亀甲しばりから奇術師フーディーニのごとく脱出することができるかどうか。そのあたりが、ノンバーバル映画「鬼 The Oni」の精神的支柱と仰がれる人間の器量のみせどころであり、伊賀地域の知のリーダーと称される人間の本領であろうな、と思いあがったことを考えながら、そろそろ脚本を書かなくちゃ、ということになった。

ほんものの獅子舞が登場するのだから、能舞台に鬼を出現させてやるか、と思いあたり、ならばやっぱり能で行くか、と結論した。企画書の段階から、能の様式を生かすことは意識していたのだが、能舞台に般若の面をつけた狂女を立たせ、BGMとして謡曲を流すことにした。謡曲は、まことにベタな話ではあるが、四番目物の「鉄輪」とした。曲名は、かなわ、と読む。ひとことでいってしまえば、女が鬼になる話である。女が鬼になって、自分を捨てた男に復讐しようとするものの、神にさまたげられて退散してしまう。そんな話である。そういえば、新藤兼人監督に「鉄輪」という映画があったな、とは思ったが、そんなことはこのさい関係がない。ただまあ、能という伝統を現代にふさわしいかたちで再生させるという一点では、新藤兼人監督とおなじことをやるわけである、と思いあがったことを考えながら、ほんとにそろそろ脚本を書かなくちゃな、とあせりながら思った。

能の要素をとりいれるとなると、狂女の所作指導と謡曲の録音には、どうしたって専門家の協力が欠かせない。名張能楽振興会のさる会員のかたに電話を入れ、やぶから棒に協力を依頼したのは12月31日のことである。おおみそかになんとも人騒がせなことではあったが、話はとんとんと進んだ。1月4日には名張能楽振興会の会長さんのお宅にお邪魔し、さらに1月11日、名張能楽振興会の所属会派が一堂に会する新春謡曲仕舞大会の会場である名張市青少年センターで、この日はJガールのあねさんにも駆けつけていただいたのだが、各会派代表のみなさんにお会いして直接お願いしたうえで、その翌日にはもう上小波田の観阿弥ふるさと公園、日も暮れて寒風が吹きすさび、火の気などどこにもない能舞台で所作指導をやっていただいたのだから、なんともあわただしいことではあった。

ここで振り返るならば、そもそも、Jガールのあねさんが赤岩尾神社で写真を撮ったら鬼みたいな顔に写っていた、というのが出発点だったのである。さらにそのもとをたどれば、このブログにちょこっと赤岩尾神社のことを記し、それがあねさんの眼にとまった、というのがすべての起点だったのである。以来六か月あまり、ただの思いつきがごろごろごろごろと雪玉のように転がり、まったく無関係だった人間をつぎつぎとまきこんで、ひとつの巨大な雪玉になってしまった。なんというのか、台風のようなものが名張市を通りすぎていった、といったような印象もある。ともあれ、ひょうたんから駒みたいな映画の話が具体化し、撮影も無事に終了して、いちばん驚いているのはJガールのあねさんではないのかとも思われる次第であるが、あねさんからはきのう、こんなコメントを頂戴した。

1月13日:鬼神の哄笑が聞こえる > 名張の皆様ありがとうございました

Jガールのあねさんとて、はじめて赤岩尾神社に立ったときには、まさか半年後の1月12日、日の暮れた神社の境内で、肌を刺すような寒さのなか、長くつらい待ち時間を耐えてくれていた獅子舞関係者にようやく出番が訪れ、三体の獅子舞がエグザイルふうに踊るという意想外な演出プランが展開されたあと、ついにクライマックス、般若の面をつけた狂女の周囲を獅子舞三体が輪を描いてぐるぐるまわる、などというシーンが撮影されることになろうとは、夢にも思っていらっしゃらなかったはずである。

いやまあ、ついおとといのことなのに、あの狂女と獅子舞による夢幻的なシーンばかりは、文字どおり夢まぼろしのようなものとして思い返される。この世で現実に起きたことだとは、とても思えない。獅子舞の動きは演出レベルのアイデアによるもので、脚本では具体的なことにはいっさいふれていなかったのだが、面白い演出にしあげてもらえたことがありがたい。ついでに記しておくと、脚本が完成したのは、構想半年、執筆半日、1月5日のことであった、と思っていたのだが、いま確認したところ、第一稿の提出が12月30日、決定稿の完成が1月5日のことであった。おなじく1月5日、名張市からメディアに提出するニュースリリース用に、と依頼され、あわてて書きなぐった映画の内容紹介がこれ。

   
赤岩尾神社は三重県名張市滝之原の山中にある。社殿はなく、巨大な岩盤を神体として祀った不思議な神社である。何かに導かれるように神社を訪れた男と女は、境内の異様な雰囲気に立ちすくむ。些細なきっかけで諍いを始めた二人は、やがて容赦のない応酬の果てに……。現実と異界が交錯した世界に、女、男、神、鬼、犬が入り乱れて「笑いと平和」のドラマをくりひろげる。

そんなこんなで、年末から年始にかけて、この名張市をノンバーバル映画「鬼 The Oni」が台風のように通りすぎていった、といった印象である。Jガールのあねさんもコメントにお書きのとおり、この台風に快くまきこまれていただいたみなさんには、感謝のことば以外なにもない。うちあげの席であらためてお礼を申しあげることになるはずだが、きのう、名張市役所で確認したところでは、と書いて思い出したのだけれど、撮影を手伝ってくれた四人の市職員のうち三人には、きのう市役所内で礼を述べることができたのだが、ひとりだけ、市役所から離れた市史編さん室勤務のスタッフがいて、それにしても名張市史はいつ刊行がはじまるのか、名張市には市史を出版することの意味が理解できておらんのではないか、まったく困ったものである、みたいなことはともかくとして、きのうはなにしろ右足親指の肉に食いこんだ巻き爪を金属製の小さなへらのようなものでピッ、ピッ、ピッとほじくり返しえぐり出してもらうのに予想外に時間がかかり、市役所に到着したのが夕刻かなり遅い時間になってしまったので、市史編さん室には足を運べず、したがっていまだに謝意を表することのできていない職員がひとり存在しているわけなのであるが、そんな話はこのさいだから横においておくことにして、とにかくきのう市役所で確認したところでは、市役所のごくごく一部で天満の但馬屋が話題になっているらしい。1月9日夜、Jガールのあねさんならびに映像関係スタッフと、脚本にもとづいて打ち合わせをした店である。近く催されるはずの大阪でのうちあげは、この但馬屋を会場にしてもいいのだが、しかしやっぱり、炭火焼肉たむらでやるのが本来ではないのか、という気もする。じつに悩ましい問題である。
きのう、名張市内でノンバーバル映画「鬼 The Oni」の撮影がおこなわれた。赤岩尾の鬼神のよみしたまうところであったのだろう、神に祝福されたような一日となった。とはいえ、神は神でも国津神、まつろうことのない荒ぶる神である。祝福の作法はいささか手荒かった。

撮影は午前7時30分、近鉄大阪線上本町駅のトイレでスタートした。改札に舞台を移し、8時50分発の鳥羽行き特急内でも撮影を継続。9時42分、名張駅で下車し、駅西口でもカメラがまわされた。ついで、三重交通の10時10分発敷津行きバスに乗車し、車中で撮影。10時30分、インフォーメーションセンター前で下車して、いよいよ滝之原の赤岩尾神社へ。

冬の赤岩尾神社は、死に絶えたような静寂に支配され、無彩色の冷たい大気に封じられる、とおとといのエントリに記したが、そんなものではなかった。赤岩尾神社は雪に包まれていた。朝、神社へ向かって伊賀広域農道に自動車を走らせたところ、雪が降りはじめた。路面に黒く残っていたわだちのあとが次第に白くなってゆく。長いのぼり坂でタイヤが空転し、視界も頭のなかもまっしろに鎖されてゆく感覚をおぼえた。これはだめかもしれんな、と思わざるをえなかった。白一色の景色を圧して、赤岩尾の鬼神の哄笑がたしかに聞こえるような気がした。

予想もしなかった雪は、鬼神の手荒い祝福であった。一時は撮影ができるのかどうかすら案じられたが、赤岩尾神社境内の小屋で大阪からのキャスト、スタッフと合流し、雪のことを尋ねると、おかげで明るくてクリアな絵が撮れる、とのことである。境内の雰囲気は、いやがうえにも神秘的である。ひと安心し、そういえば、と思い返した。さっき耳にした鬼神の哄笑には、悪意はみじんも感じられなかった。そう思い当たって、雪こそは鬼神からもたらされたなによりのプレゼントであり、鬼神が映画の撮影を祝福してくれているらしいと気がついた。

赤岩尾神社での撮影は午前11時30分に開始。午後1時からメディアの取材があった。

伊賀タウン情報YOU:たむらけんじさんらが映画撮影 地元住民も参加 名張市滝之原の赤岩尾神社で

午後1時30分、撮影を再開し、4時でいったん終了。上小波田の観阿弥顕彰碑公園、と昔は称していたのだが、いまは観阿弥ふるさと公園と呼ばれているスポットに移動して、4時30分に撮影スタート、とスケジュール表にはあるのだが、時間は予定よりやや押していたと記憶する。そしてこの能舞台で、思いがけないトラブルが発生した。致命的なトラブルである。しかし、絶望する必要などまるでない。滝之原から上小波田に場所が移ったとはいえ、赤岩尾の鬼神の通力は能舞台にもおよんでいるはずである。

ところで当方、映画の撮影に立ち会いはしたのだが、用事などなにもない。スタッフやキャスト、スペシャルサポーターがあわただしく動きまわる撮影現場の、あるいは「鬼 The Oni」という映画そのものの、いってみれば精神的支柱として存在していた次第である。だからトラブルが発生したときにこそ、精神的支柱としての器量が問われる。赤岩尾の鬼神の加護のもと、状況を的確に判断し、最善の道を決定し、素早く指示を出し、多少のロスタイムこそ出たものの、無事に撮影を続行することができた。

午後6時には能舞台での撮影を終えている予定だったが、時間はさらに押してしまった。赤岩尾神社でふたたび撮影が開始されたのは、午後8時ころではなかったか。かがり火のなかで撮影が進められ、予定を一時間半もオーバーして、終了したのは午後9時30分のことであった。かがり火が消され、照明が落とされて、赤岩尾神社が闇と静寂に包まれてゆく。鬼神に祝福された一日が終わった。

そんなこんなで、今回の映画撮影にあたっては、多くの名張市民にまきこまれていただいた。滝之原住民のみなさん、わけても上出、中出、下出の三地区で伝統を受け継いでいる獅子保存会のみなさん、名張能楽振興会のみなさん、それから名張市ならびに名張市教育委員会の職員のみなさん、ほかにもさまざまなご協力を頂戴したすべてのみなさんに、この場で深甚なる謝意を表しておく次第である。どなたにも赤岩尾の鬼神のとこしえの加護がもたらされることを祈りつつ。
去年の夏、ノンバーバル映画「鬼 The Oni」の企画書を提出した時点では、そのあとつづけて脚本をしあげ、間をおかず撮影に入ることになっていた。まだ暑いうちに、撮影がおこなわれるはずであった。夏ならば、赤岩尾神社はまだ絵になる。青い空があり、山の緑が映え、陽の光のきらめきが降りそそぐ。しかし、事情や理由はいっさいわからないのだが、ノンバーバル映画の企画そのものが一時的にストップしてしまった。ふたたび動きだしたのは、去年の秋から冬にかけてのことである。撮影は年明けにならざるをえない、ということになった。冬の赤岩尾神社は、死に絶えたような静寂に支配され、無彩色の冷たい大気に封じられる。映画の撮影にはもっとも不向きな季節に、「鬼 The Oni」の撮影を進めなければならなくなった。

昨年12月7日、日曜日、映画のロケハンをおこなった。おだやかな好天に恵まれた。永遠のJガールこと吉本興業の新矢由紀さんとディレクターが自動車で名張入りし、地元スタッフと合流。滝之原の赤岩尾神社に立ち寄り、現場の状況を確認した。そのあと、なぜそういうことになったのかよく思い出せぬのだが、上小波田にある観阿弥顕彰碑公園にも足を伸ばした。毎年11月に催される観阿弥祭の会場である。いい能舞台があるから、ここでも撮影しようということになった。またひとつ、足かせが追加されたわけである。映画に能舞台を登場させる、という足かせである。この時点では、まだ脚本はできあがっていなかった。というか、書きはじめてもいなかった。能舞台という名の足かせが、胃のあたりを重く圧してくるのが感じられた。

12月26日、お役所の仕事納めの日であったが、Jガールのあねさんがまた名張市へいらっしゃった。関係方面から撮影許可をとりつけるなど、いくつかの雑務を片づけるためである。そのひとつに、撮影当日の移動用車両の手配があった。事前にあねさんからメールで連絡を受けていたので、この日の午前、あねさんのパシリとして名張市役所に赴いた。しかるべきセクションを訪ねると、翌日から年末年始の九連休という日ではあり、きょうのお昼はうなぎなんです、と職員諸君もどこかうれしげである。じつはきょうかぎりで、定年を待たずに退職することにいたしまして、とわざわざ挨拶しにきてくれるベテラン職員もあった。

移動用車両の話を切りだすと、撮影当日は名張市の公用車が二台あいているという。その二台の公用車を利用することにした。公用車ゆうたら、車体に広告が入ってるやつか、と尋ねると、はい、そうです、との返事である。そしたら、味ふく、とかゆうて広告が入ってるのか、と重ねて尋ねると、いえ、味ふくの広告は入ってません、とのことである。まあいい。なにがいいのだかよくわからんのだが、とにかく公用車二台、撮影当日に使用することになった。名張市民各位に報告とお礼を申しあげる次第である。

Jガールのあねさんはこの日夕刻、名張市役所に到着し、教育委員会を訪れて、観阿弥顕彰碑公園にある能舞台の使用許可にかんする手続きを済ませた。赤岩尾神社での撮影にかんしては、神社の土地は滝之原区の所有らしいから、滝之原区長に話を通しておくように、と事前に連絡しておいたので、あねさんはこの日、まず滝之原区長に面会し、協力を要請して快諾を得てきたという。そして、もしも必要だったら、地元の獅子舞三体がいくらでも出演してくれるそうです、区長さんがそうおっしゃってくれました、ともいう。たいまつも無料でつかわせてもらえるそうです、とのことでもあった。そうかそうか、地元獅子舞かよ、たいまつかよ、またしても足かせかよ、と思った。その足かせは胃のあたりを重く重く圧してきて、この先いくら待っても、明るいお正月などは永遠に訪れぬであろうと観念された。

本日の小春ちゃん写真館。

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昨年8月20日、散歩の途中で、夕焼けの光を浴びながら大きいほうをしているところである。じつに思慮深げなふぜいである。
1月3日、大阪は梅田で開かれたさる新年会に顔を出した。いま大阪で酒を飲むのなら、天満か福島が面白い。安くてうまい店がたくさんある。そんな話が出た。きのう、また大阪で飲む機会があったので、3日の新年会で耳にした天満の但馬屋という店に行ってみた。居酒屋である。焼き鳥なんかをさかなに熱燗をあおったのであるが、ちょうどそのころ、吉本興業所属の中田カウス師匠が、なんばグランド花月にほど近い交差点で金属バットをもった暴漢に襲われていたとは知らなんだ。

スポーツニッポン:カウス暴漢に襲われる、同乗の女性芸人は無事(1月10日)
ニュース速報+@2ch掲示板(魔物):【社会】中田カウスさんが車で信号待ちをしていたところ、覆面の男に襲われ顔に軽傷を負う - 大阪(1月10日)

さて、天下の吉本興業が所属タレント百人を動員して撮影を進めているノンバーバル映画の話題である。たむらけんじさんが監督を務める映画のモチーフは、永遠のJガールこと吉本興業の新矢由紀さんの手で着々とかためられていった。赤岩尾神社、鬼、犬、それから、演者としてのたむけん。ここに、女優をひとり加えたい、という。いったのはもちろん、Jガールのあねさんである。去年の夏のことであった。これだけのモチーフで、脚本を書いてくれ、とあねさんはいう。

無理難題である。ノンバーバル映画における吉本興業のねらいは、いうまでもなく海外進出である。とりわけアジアである。ことばを使用しない映画で言語の壁をクリアし、吉本の笑いを世界に手広く輸出したいというのが、強欲無比な吉本商法のめざすところなのである。たぶん、そうだと思う。こうした場合、赤岩尾神社などと場を特定してしまうのは、あきらかに得策ではない。むしろ足かせである。モチーフを詰めこめば詰めこむほど、脚本が消化不良を起こしてしまうことは眼にみえている。

これが、たとえば京都の平安神宮だというのであれば、話は容易に成立するはずである。日本を代表する神道の聖地にして観光スポットである、との前提に立てるからである。しかし、映画の舞台として、名張市などという名も知れぬ土地の赤岩尾神社などというえたいの知れない神社をわざわざ特定するのであれば、まずそのことの説明が必要になる。わけのわかんない前衛映画をつくるわけではないのだから、観客の納得を得たうえで話を進める必要がある。その納得を、わずか五分間のノンバーバル映画でどうやって獲得すればいいのか。

これが、バーバルな映画であれば、いくらだってやりようはある。日本人を対象に、日本語でナレーションを流したり、日本語のテロップを入れたりすれば、ごく簡単に説明できてしまう。観客の納得なんてものは、あっというまに得ることができる。しかし、ノンバーバルである。聴覚的にも、視覚的にも、日本語はいっさい使用できないのである。しかも、時間はわずか五分しかない。

まさしく無理難題である。犬にしたってそうである。かりに、うちの犬がたむらけんじさんの尻に噛みつく、などというシーンを脚本に書いてみたところで、そんなことは実際にはできっこない。これが、専門的な訓練を受けた犬であれば、話は別である。警察犬のごとく人の腕に思いきり噛みついて、命令があるまで死んでも放さない、みたいなことは可能である。しかし、うちの犬ときた日には、訓練と呼べるようなものはいっさい受けていない。ふと思い立って赤岩尾神社へ初詣にでかけてみれば、聖域でいきなり放尿し、あまつさえ脱糞までしそうになる犬なのである。きのうも写真を掲載したけれど、昨年8月21日の散歩のときなんて、もうこんなんだったのである。ばかなのかこいつは。ほんっとに大丈夫か。

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しかし、脚本を書いてくれ、とJガールのあねさんはいったのである。たしか、名張市榊町の番じゃ屋敷でいったのである。脚本はまだいいから、これこれの日までに企画書を出すように、とJガールのあねさんが番じゃ屋敷でいったのである。Jガールのあねさんは、赤岩尾神社で写真を撮ったら鬼女みたいな顔で写っていたというあねさんなのである。断れるわけがない。

それに、考えてみれば、名張市をここまでお引き立ていただけるというのは、じつにありがたいことである。ありえないことである、といってもいいであろう。こんな話、いったいどこのだれがもってきてくれるというのか。名張市がいくら切望懇願哀訴したところで、映画の舞台につかってやろうなどという話が、むこうから転がりこんでくることなんてまずありえない。たとえわずか五分間の作品であっても、映画の舞台になるというのは、名張市にとって願ってもないチャンス、夢のような話なのである。

逡巡している場合ではあるまい。Jガールのあねさんからいわれたとおり、ノンバーバル映画の企画書一枚、大急ぎででっちあげ、締切当日に吉本興業へメールで送信した。企画書のデータをみてみると、作成したのは昨年7月24日となっている。

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タイトルは「鬼 The Oni」とした。この時点では女優が決まっていなかったので、出演者四人の写真のうち一点がブランクになっている。いちばんうえの写真は、たむらけんじさんが小道具に使用している獅子舞の獅子頭である。
本日の小春ちゃん写真館。撮影データを調べてみると、撮ったのは昨年8月21日。大地と草の感触が心地よかったから、背中をこすりつけて無邪気に喜んでいたのであろうか。あるいは、炎暑の日中にあちこち引きずりまわされるのがほとほといやになったので、なりふりかまわずそこらに寝っ転がって、もうどうにでもしろ、さあ殺しやがれッ、とわめいていたのであったか。去年の夏は死ぬほど暑かったから、記憶もいまやさだかではない。

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さて、おとといのつづきである。『たむらけんじの東京で売れてる芸人犬に噛まれろ!!』という本のことは、まるで知らなかった。いまでも知らないのだが、とにかく、この書名が頭のなかでひらめいた、ということではなかったのか。だれの頭のなかか。いうまでもなく、永遠のJガールこと吉本興業の新矢由紀さんの頭のなかである。

永遠のJガールさんからは、きのう、当ブログにコメントをいただいた。

1月7日:犬は人口に含みません > 主演女優にご挨拶に行きました。

去年、赤岩尾神社を訪ねた。境内で写真を撮ってもらった。どの写真でも自分は鬼女のような顔に写っていた。なんとスピリチュアルな場所かと感動した。だからここで映画を撮ろうと考えた。そんなようなことを、Jガールのあねさんはお書きである。おそらくこの時点では、『たむらけんじの東京で売れてる芸人犬に噛まれろ!!』のことは、あねさんの頭のなかでいまだひらめいていなかったものと推察される。

映画というのは、この映画祭に出品するための作品である。

日経トレンディネット:吉本興業が沖縄映画祭を開催 映画界へ打って出る狙いとは(2008年12月3日)

3月19日から22日まで開かれる吉本興業の沖縄国際映画祭2009には、短編・ノンバーバル部門というジャンルがある。ノンバーバルはnon-verbal、要するに、ことばをもちいない、といった意味であるが、今回の吉本興業によるノンバーバル映画は、時間は五分以内、非言語映像によって「笑える」「面白い」を競う、と規定されている。監督を務めるのは、吉本興業にあまた所属するタレントのうち百人。つまり、百本の映画が制作されることになる。

吉本興業の内部事情はまったくわからぬのだが、Jガールのあねさん、吉本興業の社員としてノンバーバル映画に携わることになったらしい。なんというのか、ひとことでいえば裏方で、たむらけんじさんが監督する作品の担当である。

Wikipedia:たむらけんじ

そういう事情があったがゆえに、Jガールのあねさん、赤岩尾神社を訪れても、あ、ここで映画を撮ろうかな、といった方向にたちまち考えが走っていったのではあるまいか。あるいは、たむらけんじさんの著書のタイトルから、あ、たむけんが犬に噛まれたら面白いかも、という思いつきがすぐさま浮かんできたのではなかったか。なにしろ、ノンバーバルである。せりふがない。日本語がつかえない。しかし、たむらけんじさんが尻のあたりをいきなり犬に噛まれたら、非言語映像によって「笑える」や「面白い」を追求する表現ということになるから、ノンバーバル映画が成立するのではないかしら、みたいなことを、Jガールのあねさんはたぶんお考えになったのであろうなと推測される。

そこでJガールのあねさん、うちの小春あねさんに向けて、誘惑の白羽の矢を一直線に放ってくれたということではなかったのかしら、と飼い主は思う。
どうも気になるので朝っぱらから、朝っぱらというよりまだ暗いうちから、というか午前3時に起き出して、名張市における去年一年の人口動態をながめてみた。

名張市公式サイト:名張市の紹介

きのうとおなじく、このページにリンクが設定されている「町別人口表バックナンバー」を開いて、昨年一年間のデータを地区ごとにチェックした。地区というのは、名張地区とか、桔梗が丘地区とかいうときの、あの地区である。町別人口表は、昨年3月に希央台が加わって、全部で二十地区にわかれている。

きのう、名張市全体の人口と世帯数の推移を調べたとき、もう少し細かく地域別にチェックしたほうがいいかな、と思ったのが運のつき。午前3時に起き出してくる仕儀とはなったのだが、なんか疲れてしまったので、このデータからなにを読みとるか、その判断はご閲覧各位におまかせすることとする。もっとも、人口や世帯数などは指標のひとつにすぎないのだから、きのうも記したとおり、この数値だけにもとづいて断定的な結論を出すのは賢明なことではないと思う。

データには、今年1月1日の人口と世帯数も記載し、昨年1月1日の数値と比較した。また、今年1月の時点における一世帯あたりの人数、つまり地区ごとの「人口/世帯数」の平均値を、「世帯平均」として掲げた。

試みに、全二十地区の世帯平均人数を、多いほうから順に列記しておく。

梅が丘    3.154人
桔梗が丘西  3.030人
春日丘    2.992人
百合が丘   2.909人
錦生     2.868人
つつじが丘  2.743人
比奈知    2.741人
薦原     2.725人
富貴ヶ丘   2.718人
すずらん台  2.675人
赤目     2.669人
美旗     2.643人
蔵持     2.623人
箕曲     2.502人
桔梗が丘南  2.493人
国津     2.453人
桔梗が丘   2.449人
名張     2.267人
鴻之台    1.996人
希央台    1.894人

鴻之台と希央台という新しい、というか、一部にはマンション村と揶揄する向きもある街区をのぞけば、名張地区の世帯平均人数がもっとも少なく、桔梗が丘地区がそれに次ぐ。この数値には、いわゆる独居老人の多さが反映されているとみるべきであろう。

それでは、両眼が痛くなるほど苦労して作成したデータをごらんいただく。▼はマイナス、△はプラスを示している。

名張
平成20・2008年(かっこ内は前月比)
01月 7,013人(△003) 3,064世帯(△000
02月 7,003人(▼010) 3,061世帯(▼003)
03月 6,750人(▼253) 2,922世帯(▼139)
04月 6,707人(▼043) 2,917世帯(▼005)
05月 6,731人(△024) 2,933世帯(△016)
06月 6,748人(△017) 2,948世帯(△015)
07月 6,746人(▼002) 2,949世帯(△001)
08月 6,758人(△012) 2,951世帯(△002)
09月 6,739人(▼019) 2,950世帯(▼001)
10月 6,742人(△003) 2,947世帯(▼003)
11月 6,743人(△001) 2,958世帯(△011)
12月 6,739人(▼004) 2,966世帯(△008)
平成21・2009年1月(かっこ内は前年同月比)
6,724人(▼289) 2,966世帯(▼98) 世帯平均2.267人

希央台
平成20・2008年(かっこ内は前月比)
01月
02月
03月 337人(△00 171世帯
04月 344人(△07) 176世帯(△05)
05月 344人(00) 176世帯(00
06月 350人(△06) 180世帯(△04)
07月 361人(△11) 184世帯(△04)
08月 370人(△09) 190世帯(△06)
09月 379人(△09) 196世帯(△06)
10月 397人(△18) 208世帯(△12)
11月 408人(△11) 215世帯(△07)
12月 419人(△11) 222世帯(△07)
平成21・2009年1月(かっこ内は前年同月比)
430人(△93) 227世帯(△56) 世帯平均1.894人

鴻之台
平成20・2008年(かっこ内は前月比)
01月 1,134人(▼14) 557世帯(▼06)
02月 1,133人(▼01) 556世帯(▼01)
03月 1,168人(△35) 582世帯(△26)
04月 1,194人(△26) 599世帯(△17)
05月 1,228人(△34) 625世帯(△26)
06月 1,248人(△20) 637世帯(△12)
07月 1,267人(△19) 647世帯(△10)
08月 1,268人(△01) 644世帯(▼03)
09月 1,270人(△02) 642世帯(▼02)
10月 1,263人(▼07) 637世帯(▼05)
11月 1,279人(△16) 642世帯(△05)
12月 1,289人(△10) 651世帯(△09)
平成21・2009年1月(かっこ内は前年同月比)
1,294人(△160) 648世帯(△91) 世帯平均1.996人

蔵持
平成20・2008年(かっこ内は前月比)
01月 4,104人(00) 1,558世帯(▼01)
02月 4,104人(△00) 1,563世帯(△05)
03月 4,105人(△01) 1,556世帯(▼07)
04月 4,100人(▼05) 1,553世帯(▼03)
05月 4,086人(▼14) 1,551世帯(▼02)
06月 4,068人(▼18) 1,544世帯(▼07)
07月 4,068人(△00) 1,547世帯(△03)
08月 4,077人(△09) 1,550世帯(△03)
09月 4,082人(△05) 1,550世帯(△00
10月 4,064人(▼18) 1,546世帯(▼04)
11月 4,054人(▼10) 1,547世帯(△01)
12月 4,054人(△00) 1,544世帯(▼03)
平成21・2009年1月(かっこ内は前年同月比)
4,054人(▼50) 1,545世帯(▼13) 世帯平均2.623人

梅が丘
平成20・2008年(かっこ内は前月比)
01月 7,364人(▼01) 2,270世帯(△00
02月 7,360人(▼04) 2,276世帯(△06)
03月 7,342人(▼18) 2,274世帯(▼02)
04月 7,254人(▼88) 2,269世帯(▼05)
05月 7,254人(△00) 2,272世帯(△03)
06月 7,256人(△02) 2,275世帯(△03)
07月 7,246人(▼10) 2,279世帯(△04)
08月 7,255人(△09) 2,286世帯(△07)
09月 7,257人(△02) 2,287世帯(△01)
10月 7,239人(▼18) 2,285世帯(▼02)
11月 7,238人(▼01) 2,290世帯(△05)
12月 7,236人(▼02) 2,295世帯(△05)
平成21・2009年1月(かっこ内は前年同月比)
7,226人(▼138) 2,291世帯(△21) 世帯平均3.154人

薦原
平成20・2008年(かっこ内は前月比)
01月 2,178人(▼04) 782世帯(▼01)
02月 2,175人(▼03) 782世帯(△00
03月 2,170人(▼05) 782世帯(△00
04月 2,161人(▼09) 779世帯(▼03)
05月 2,167人(△06) 782世帯(△03)
06月 2,168人(△01) 781世帯(▼01)
07月 2,179人(△11) 791世帯(△10)
08月 2,178人(▼01) 794世帯(△03)
09月 2,179人(△01) 794世帯(△00
10月 2,183人(△04) 796世帯(△02)
11月 2,188人(△05) 801世帯(△05)
12月 2,187人(▼01) 801世帯(△00
平成21・2009年1月(かっこ内は前年同月比)
2,191人(△13) 804世帯(△22) 世帯平均2.725人

美旗
平成20・2008年(かっこ内は前月比)
01月 8,994人(△10) 3,354世帯(△11)
02月 8,987人(▼07) 3,356世帯(△02)
03月 8,995人(△08) 3,367世帯(△11)
04月 8,992人(▼03) 3,374世帯(△07)
05月 8,972人(▼20) 3,372世帯(▼02)
06月 8,961人(▼11) 3,366世帯(▼06)
07月 8,950人(▼11) 3,367世帯(△01)
08月 8,953人(△03) 3,368世帯(△01)
09月 8,951人(▼02) 3,365世帯(▼03)
10月 8,959人(△08) 3,376世帯(△11)
11月 8,925人(▼34) 3,368世帯(▼08)
12月 8,940人(△15) 3,380世帯(△12)
平成21・2009年1月(かっこ内は前年同月比)
8,933人(▼61) 3,379(△25) 世帯平均2.643人

比奈知
平成20・2008年(かっこ内は前月比)
01月 1,685人(▼02) 604世帯(△00
02月 1,687人(△02) 608世帯(△04)
03月 1,682人(▼05) 606世帯(▼02)
04月 1,667人(▼15) 601世帯(▼05)
05月 1,674人(△07) 606世帯(△05)
06月 1,671人(▼03) 605世帯(▼01)
07月 1,667人(▼04) 603世帯(▼02)
08月 1,666人(▼01) 604世帯(△01)
09月 1,665人(▼01) 604世帯(△00
10月 1,658人(▼07) 602世帯(▼02)
11月 1,655人(▼03) 601世帯(▼01)
12月 1,651人(▼04) 601世帯(△00
平成21・2009年1月(かっこ内は前年同月比)
1,656人(▼29) 604世帯(△00) 世帯平均2.741人

富貴ヶ丘
平成20・2008年(かっこ内は前月比)
01月 3,585人(△28) 1,300世帯(△12)
02月 3,579人(▼06) 1,299世帯(▼01)
03月 3,580人(△01) 1,304世帯(△05)
04月 3,586人(△06) 1,308世帯(△04)
05月 3,599人(△13) 1,317世帯(△09)
06月 3,583人(▼16) 1,313世帯(▼04)
07月 3,588人(△05) 1,314世帯(△01)
08月 3,596人(△08) 1,319世帯(△05)
09月 3,589人(▼07) 1,318世帯(▼01)
10月 3,593人(△04) 1,317世帯(▼01)
11月 3,600人(△07) 1,323世帯(△06)
12月 3,595人(▼05) 1,324世帯(△01)
平成21・2009年1月(かっこ内は前年同月比)
3,586人(△1) 1,319世帯(△19) 世帯平均2.718人

すずらん台
平成20・2008年(かっこ内は前月比)
01月 4,006人(▼06) 1,459世帯(▼02)
02月 3,997人(▼09) 1,464世帯(△05)
03月 4,001人(△04) 1,466世帯(△02)
04月 3,985人(▼16) 1,466世帯(△00
05月 3,983人(▼02) 1,470世帯(△04)
06月 3,974人(▼09) 1,470世帯(△00
07月 3,989人(△15) 1,476世帯(△06)
08月 3,992人(△03) 1,478世帯(△02)
09月 3,990人(▼02) 1,481世帯(△03)
10月 3,985人(▼05) 1,484世帯(△03)
11月 3,980人(▼05) 1,485世帯(△01)
12月 3,978人(▼02) 1,486世帯(△01)
平成21・2009年1月(かっこ内は前年同月比)
3,973人(▼33) 1,485世帯(△26) 世帯平均2.675人

つつじが丘
平成20・2008年(かっこ内は前月比)
01月 10,687人(△09) 3,822世帯(△07)
02月 10,701人(△14) 3,831世帯(△09)
03月 10,700人(▼01) 3,840世帯(△09)
04月 10,610人(▼90) 3,831世帯(▼09)
05月 10,600人(▼10) 3,839世帯(△08)
06月 10,597人(▼03) 3,837世帯(▼02)
07月 10,602人(△05) 3,841世帯(△04)
08月 10,587人(▼15) 3,841世帯(△00
09月 10,591人(△04) 3,843世帯(△02)
10月 10,590人(▼01) 3,852世帯(△09)
11月 10,582人(▼08) 3,848世帯(▼04)
12月 10,576人(▼06) 3,853世帯(△05)
平成21・2009年1月(かっこ内は前年同月比)
10,581人(▼106) 3,857世帯(△35) 世帯平均2.743人

春日丘
平成20・2008年(かっこ内は前月比)
01月 665人(△04) 220世帯(△01)
02月 673人(△08) 223世帯(△03)
03月 686人(△13) 226世帯(△03)
04月 693人(△07) 229世帯(△03)
05月 699人(△06) 231世帯(△02)
06月 705人(△06) 234世帯(△03)
07月 710人(△05) 235世帯(△01)
08月 717人(△07) 237世帯(△02)
09月 723人(△06) 240世帯(△03)
10月 730人(△07) 242世帯(△02)
11月 736人(△06) 246世帯(△04)
12月 753人(△17) 253世帯(△07)
平成21・2009年1月(かっこ内は前年同月比)
757人(△92) 253世帯(△33) 世帯平均2.992人

錦生
平成20・2008年(かっこ内は前月比)
01月 2,075人(▼07) 709世帯(▼01)
02月 2,069人(▼06) 708世帯(▼01)
03月 2,059人(▼10) 705世帯(▼03)
04月 2,054人(▼05) 707世帯(△02)
05月 2,057人(△03) 708世帯(△01)
06月 2,053人(▼04) 709世帯(△01)
07月 2,058人(△05) 710世帯(△01)
08月 2,057人(▼01) 713世帯(△03)
09月 2,056人(▼01) 717世帯(△04)
10月 2,052人(▼04) 717世帯(△00
11月 2,046人(▼06) 715世帯(▼02)
12月 2,043人(▼03) 715世帯(△00
平成21・2009年1月(かっこ内は前年同月比)
2,051人(▼24) 715世帯(△6) 世帯平均2.868人

赤目
平成20・2008年(かっこ内は前月比)
01月 4,263人(▼09) 1,584世帯(△00
02月 4,261人(▼02) 1,581世帯(▼03)
03月 4,255人(▼06) 1,580世帯(▼01)
04月 4,243人(▼12) 1,580世帯(△00
05月 4,230人(▼13) 1,578世帯(▼02)
06月 4,232人(△02) 1,578世帯(△00
07月 4,227人(▼05) 1,580世帯(△02)
08月 4,226人(▼01) 1,581世帯(△01)
09月 4,224人(▼02) 1,585世帯(△04)
10月 4,214人(▼10) 1,585世帯(△00
11月 4,221人(△07) 1,584世帯(▼01)
12月 4,214人(▼07) 1,582世帯(▼02)
平成21・2009年1月(かっこ内は前年同月比)
4,220人(▼43) 1,581世帯(▼3) 世帯平均2.669人

箕曲
平成20・2008年(かっこ内は前月比)
01月 3,963人(▼025) 1,557世帯(▼13)
02月 3,965人(△002) 1,563世帯(△06)
03月 3,817人(▼148) 1,497世帯(▼66)
04月 3,836人(△019) 1,510世帯(△13)
05月 3,866人(△030) 1,529世帯(△19)
06月 3,867人(△001) 1,531世帯(△02)
07月 3,871人(△004) 1,533世帯(△02)
08月 3,870人(▼001) 1,537世帯(△04)
09月 3,871人(△001) 1,542世帯(△05)
10月 3,870人(▼001) 1,544世帯(△02)
11月 3,878人(△008) 1,553世帯(△09)
12月 3,874人(▼004) 1,546世帯(▼07)
平成21・2009年1月(かっこ内は前年同月比)
3,892人(▼71) 1,555世帯(▼2) 世帯平均2.502人

百合が丘
平成20・2008年(かっこ内は前月比)
01月 6,975人(▼14) 2,356世帯(▼01)
02月 6,969人(▼06) 2,354世帯(▼02)
03月 6,966人(▼03) 2,358世帯(△04)
04月 6,935人(▼31) 2,352世帯(▼06)
05月 6,933人(▼02) 2,356世帯(△04)
06月 6,922人(▼11) 2,356世帯(△00
07月 6,929人(△07) 2,359世帯(△03)
08月 6,924人(▼05) 2,363世帯(△04)
09月 6,913人(▼11) 2,362世帯(▼01)
10月 6,922人(△09) 2,372世帯(△10)
11月 6,936人(△14) 2,379世帯(△07)
12月 6,937人(△01) 2,381世帯(△02)
平成21・2009年1月(かっこ内は前年同月比)
6,946人(▼29) 2,387世帯(△31) 世帯平均2.909人

国津
平成20・2008年(かっこ内は前月比)
01月 892人(▼01) 358世帯(△1)
02月 887人(▼05) 356世帯(▼2)
03月 885人(▼02) 353世帯(▼3)
04月 886人(△01) 352世帯(▼1)
05月 875人(▼11) 348世帯(▼4)
06月 872人(▼03) 348世帯(△0
07月 869人(▼03) 347世帯(▼1)
08月 866人(▼03) 348世帯(△1)
09月 869人(△03) 351世帯(△3)
10月 864人(▼05) 350世帯(▼1)
11月 862人(▼02) 350世帯(△0
12月 857人(▼05) 349世帯(▼1)
平成21・2009年1月(かっこ内は前年同月比)
849人(▼43) 346世帯(▼12) 世帯平均2.453人

桔梗が丘
平成20・2008年(かっこ内は前月比)
01月 9,266人(△00) 3,739世帯(△08)
02月 9,258人(▼08) 3,745世帯(△06)
03月 9,254人(▼04) 3,746世帯(△01)
04月 9,209人(▼45) 3,740世帯(▼06)
05月 9,242人(△33) 3,754世帯(△14)
06月 9,238人(▼04) 3,754世帯(△00
07月 9,212人(▼26) 3,740世帯(▼14)
08月 9,200人(▼12) 3,740世帯(△00
09月 9,204人(△04) 3,740世帯(△00
10月 9,224人(△20) 3,754世帯(△14)
11月 9,222人(▼02) 3,755世帯(△01)
12月 9,226人(△04) 3,762世帯(△07)
平成21・2009年1月(かっこ内は前年同月比)
9,232人(▼34) 3,769世帯(△30) 世帯平均2.449人

桔梗が丘南
平成20・2008年(かっこ内は前月比)
01月 1,534人(▼06) 604世帯(△0
02月 1,535人(△01) 607世帯(△3)
03月 1,527人(▼08) 607世帯(△0
04月 1,525人(▼02) 607世帯(△0
05月 1,521人(▼04) 608世帯(△1)
06月 1,519人(▼02) 609世帯(△1)
07月 1,510人(▼09) 604世帯(▼5)
08月 1,513人(△03) 605世帯(△1)
09月 1,512人(▼01) 604世帯(▼1)
10月 1,522人(△10) 608世帯(△4)
11月 1,511人(▼11) 604世帯(▼4)
12月 1,518人(△07) 607世帯(△3)
平成21・2009年1月(かっこ内は前年同月比)
1,516人(▼18) 608世帯(△4) 世帯平均2.493人

桔梗が丘西
平成20・2008年(かっこ内は前月比)
01月 3,304人(△10) 1,080(△4)
02月 3,316人(△12) 1,084(△4)
03月 3,321人(△05) 1,089(△5)
04月 3,319人(▼02) 1,092(△3)
05月 3,342人(△23) 1,100(△8)
06月 3,339人(▼03) 1,101(△1)
07月 3,339人(△00) 1,101(△0
08月 3,346人(△07) 1,103(△2)
09月 3,354人(△08) 1,105(△2)
10月 3,365人(△11) 1,110(△5)
11月 3,372人(△07) 1,114(△4)
12月 3,390人(△18) 1,119(△5)
平成21・2009年1月(かっこ内は前年同月比)
3,400人(△96) 1,122世帯(△42) 世帯平均3.030人

以上である。実証主義というやつも、これで結構たいへんである。
どうしてうちの犬が、あろうことか映画の主役を張るようなことになったのか、という話題に入るまえに、ちょっと気になったので調べてみた。

伊賀タウン情報YOU:地域と産業の活性化願う新年祝賀会 名張商工会議所

1月5日、名張商工会議所の新年祝賀会が催され、名張市長が来賓挨拶のなかで、「昨年3月以降、人口が増加に転じており」と述べたと報じられている。この発言の真偽をめぐる熱いバトルが、毎度おなじみ2ちゃんねる名張市政スレでくりひろげられているゆえに、ちょい気になって朝っぱらから調べてみた次第である。

名張市公式サイト:名張市の紹介

このページにリンクが設定されている「町別人口表バックナンバー」を開いて、昨年一年間のデータをチェックした。ちなみに、この場合の人口は、「住民基本台帳+外国人登録」によって算出されている。で、名張市全体の人口と世帯数の推移を、毎月1日を基準にして、月ごとにみてみる。かっこ内は前月比で、△はプラス、▼はマイナスを示す。

01月 83,687人(▼025) 30,977世帯(△019)
02月 83,659人(▼028) 31,017世帯(△040)
03月 83,600人(▼059) 31,031世帯(△014)
04月 83,300人(▼300) 31,042世帯(△011)
05月 83,403人(△103) 31,155世帯(△113)
06月 83,371人(▼032) 31,176世帯(△021)
07月 83,388人(△017) 31,207世帯(△031)
08月 83,419人(△031) 31,252世帯(△045)
09月 83,418人(▼001) 31,276世帯(△024)
10月 83,436人(△018) 31,332世帯(△056)
11月 83,436人(△000) 31,378世帯(△046)
12月 83,476人(△040) 31,437世帯(△059)

なんなんだこれは。人口の増減がどうこういう以前に、この増えつづける世帯数はいったいなんであるのか。そっちのほうに眼が奪われてしまう。人口が減った月も世帯数は順調に伸びている。こんなことがあるのか。世帯数の増減を町別に調べてみればいいのだろうが、きょうのところはそんな余裕はない。どうもようわからん、ということにしておくが、まあいずれにせよ、昨年一年間というごくごく短い期間の人口動態にもとづくだけでは、あまり断定的なこともいえないのではないかと思う。

ここで、昨年と今年の1月1日の数値を比較しておく。

平成20・2008年 83,687人 30,977世帯
平成21・2009年 83,511人 31,461世帯

一年間で、名張市の人口は176の減、世帯数は484の増、ということである。

さて、どうしてうちの犬が、あろうことか映画の主役を張るようなことになったのか、という話題である。なかには、そのわけを知りたい、とおっしゃるかたもおいでであろう。あるいは、なろうことならわが家の犬をこそ主役に、とはかない望みを抱いていらっしゃる向きもあるかもしれぬ。しかし、だめだめ、無理無理。なーにいってんの。そこらの駄犬がよりにもよって映画で主役を張ったりできるものかどうか、少し考えたらわかりそうなものじゃないの。しッ、しッしッ。

うちだって、それはもうたいへんなんだから。うちの犬に主役が張れるかどうか、飼い主としてはとっても不安。ほんっとに不安。だいたい、なんつーのか、うちの犬って、もしかしたらばか? とか飼い主みずからがときどき思ってしまうくらいなんだから、ほんとにたいへんなんだけど、でも、ほかの犬はだめ、無理。うちの犬じゃなきゃ、絶対だーめ。ほかの犬は、しッ、しッしッ。

犬の話題になると人格が変わってしまうらしいな、という自覚がないでもないのだが、それはそれとして、結局まあ、映画出演のきっかけというのは、たぶん、たぶんというのもおかしな話だけれど、確たるところがわからないからこういうしかないのであるが、たぶん一冊の本、『たむらけんじの東京で売れてる芸人犬に噛まれろ!!』という一冊の本だったのではないかと思い返される。

ところで、犬を人口に含めて算出するならば、昨年一年間、うちの家は3月にプラスワン、11月にマイナスワン、トータルすればプラマイゼロであった。なーに罰あたりなこといってんだか。
新年も六日目。年末年始の九連休も終わって、お役所はきのうからお仕事である。さて、人間豹刺止鉤爪、にんげんひょうとどめのかぎづめの件であるが、とまいりたいところなれど、当ブログのコメント欄において元日以来、犬がどうの、映画がこうの、というやりとりがつづいていて、なんのことやらようわからん、とおっしゃるかたもおいでであろう。べつに秘密めかしているわけではない。簡単に説明しておく。

まず、この記事をお読みいただく。

日経トレンディネット:吉本興業が沖縄映画祭を開催 映画界へ打って出る狙いとは(2008年12月3日)

天下の吉本興業が3月19日から22日まで、沖縄のアメリカンビレッジとかいうところをメイン会場に、「沖縄国際映画祭2009」とやらを開催するというニュースである。コンセプトは「Laugh & Peace」、すなわち「笑いと平和」であると報じられている。むろん、「Love & Peace」のもじりであろう。

つぎは、このブログ記事。

永遠のJガール:女はだまって…やっちまったな!(2008年12月28日)

永遠のJガールこと吉本興業の新矢由紀さんがお書きのとおり、「沖縄国際映画祭に出品するショートムービーを年明けに三重県名張市で撮影することに」なっている。ショートもショート、あっという間か、ちょんの間か、上映時間わずか五分という超短篇なのだが、それでも映画にはちがいない。となると、主役はだれか、という問題が気にかかる。むろん観点によって異論も出てこようが、当方のみるところ、主役はまちがいなく、うちの犬である。赤岩尾の小春である。この犬なのであるが。

20090104a.jpg

コメント欄にも書いたことだが、うちの犬はコーギーなのにしっぽがある。コーギーには生後すぐ、断尾、つまりしっぽを切断する手術を施してやるのが一般的なのだが、うちの犬はそうした悪習をまぬがれていたため、太くて長いしっぽが感情をいきいきと表現する。それにまた、コーギーといえばキャラメル色の体毛を連想しがちだが、うちの犬は黒がメインである。しっぽも背中側が黒、腹側がキャラメル色、先端が白になっているから、みようによっては赤塚不二夫描いたところのウナギイヌに似ていないでもない。だが、両眼をみよ。眼のまわりは短く黒い体毛にくっきりふちどられていて、これはもうなんぴとにも、あの古代エジプトの少年王、ツタンカーメンの黄金のマスクを想起させずにはおかぬことであろう。なんと高貴な犬であることか。

しかし、しかし大丈夫か小春。主役、張れるか?

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