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三重県名張市のかつての中心地、旧名張町界隈とその周辺をめぐる雑多なアーカイブ。
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ついでだから、桝田医院第二病棟の話題。

まだ現地を確認してはいないのだが、病棟はすでに解体除却されたという。新年度、つまり平成20・2008年度に、江戸川乱歩生誕地碑広場として整備されることになっている。

広場の設計にかんする入札は、1月23日におこなわれた。予定価格234万8000円、落札金額160万8000円、契約金額168万8400円。

名張市公式サイト:入札結果情報 桝田医院第2病棟跡地乱歩生誕地碑広場設計業務委託

これとは別に、昨年12月28日、公共サインなるものの設置工事にかんする入札もおこなわれた。予定価格1010万7000円、落札金額808万6000円、契約金額849万0300円。

名張市公式サイト:入札結果情報 公共サイン設置工事

公共サインとは、名張まちなか再生ブランの一環として、新たに設けられる案内板のことである。名張まちなか再生委員会の歩行者空間整備プロジェクトが担当し、平成19・2007年度総会資料には、今年度の事業計画として「公共サインの製作及び設置」を進めることが明記されている。昨年末の入札で建設業者も決定し、今年度ということだから3月中には案内板がお披露目されることになる。事業が停滞なく進行しているのはまことに慶賀のいたりである。

この公共サインは、名張まちなかの四か所に設置されるらしい。うち一か所が桝田医院第二病棟、というよりは江戸川乱歩生誕地碑広場である。その広場は、先述のとおり新年度に整備される。現在ただいまは、業者の手で設計がおこなわれているところである。かなりおかしい。要するに、広場の設計もまだ終わっていないというのに、広場を紹介する案内板が3月中にはやばやと完成してしまうという話なのである。早ッ、とか喜んでいる場合ではない。明らかに話が逆なのである。矛盾しているのである。

なぜこんなことが起きるのか。公共サインを設置するための予算は今年度、つまり平成19・2007年度中に消化してしまわなければならないからである。しかしまあ、こんなのは驚くにあたらない。名張まちなか再生プランには、この程度に矛盾した話ならいやというほど見つけることができるのではないか。

それはまあそれとして、しかしまあそれにしても、広場の設計で契約金額が168万8400円、公共サインを設置するってことで契約金額が849万0300円。かなり高額だという印象が否めないのだが、これが相場ってやつなのかな。
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きのうの午後、東海テレビで「黒と白」という単発のドキュメンタリーが放映された。サブタイトルは「自白・名張毒ぶどう酒事件の闇」。

東海テレビ公式サイトの「新着情報」から引用。ページはすでに消えているので、Googleのキャッシュから引く。

   
新着情報
更新日:2008.02.19 13.52

【黒と白~自白・名張毒ぶどう酒事件の闇~】
23(土)14:00~

47年前、三重県名張市葛尾で集団毒殺事件があった。そして、犯人として逮捕されたのは、奥西勝当時35歳。動機は、妻と愛人との三角関係の清算で、公民館で開かれた地域の懇親会の折、ぶどう酒に農薬を混入させたと自白した。しかし、この自白には、不審な闇がある。奥西の自白後に、村人の証言がつぎつぎと変わる。そこには、捜査機関の誘導がある。また、判決は、一審では、自白の信用性が低く、物的証拠が乏しいと無罪が言い渡され、二審以降、死刑という戦後の裁判では、白から黒への変更は、この一件だけである。7回にわたる再審請求が繰り返されてきたが、弁護団は、自白が強要されたことを立証すべく、科学的な立証を試みてきた。そして、ぶどう酒の金属製のふたの歯形鑑定の不当性、そして、凶器となった農薬の分析で、いずれも、物証として証明力が乏しいことを提起してきた。しかし、裁判所の再審の扉は開かない。番組では、裁判官にとって「自白」とはなにか。捜査機関にとっては、なにかを解き明かしていく。そして、自白偏重の裁判所の現状について考察していく。去年は、鹿児島志布志事件、富山氷見事件と自白強要の冤罪事件が続発した。今も続く日本の司法の問題を考えたい。

録画して見てみた。意外だったのは、事件当時の映像として、静止画ではなく動画が多く使用されていたことである。事件が起きた山村に傍若無人な取材陣が殺到したことは聞きおよんでいたが、新聞社のみならずテレビ局のカメラマンもどっと押し寄せていたことがよくわかった。

うえの引用に「奥西の自白後に、村人の証言がつぎつぎと変わる」とあるあたりでは、当時の住民の証言映像が紹介されていて、なんだか恐ろしい。ムラ社会や農村構造といったものの本質が見え隠れしているようで、なんともいえぬ不気味さが底冷えのように伝わってくる。いわゆる田舎というところには、真実より大切なものなんていくらでもごろごろしていたのである。いたのであるというか、いるのであるというか。

映像では、警察医として事件現場に立った桝田敏明先生の姿も確認できた。四十七年前の映像であるが、桝田先生にお詫びを申しあげたいような気分になった。

この事件については、名古屋高裁のうすらばかがあろうことか再審決定を取り消してしまいやがったとき、ウェブサイトにいささかを記した。リンクを設定しておく。興味がおありのかたは12月27日付の伝言からお読みいただきたい。

名張人外境:人外境主人伝言 2006年12月下旬

12月29日付伝言には、「桝田病院第二病棟にはどうやらこんな碑を建てるしかないようで──」として、こんな画像を掲載してあった。

20080224a.gif

桝田医院第二病棟跡に設置されるモニュメントとして、おそらくこれ以上のものはないであろう。笑えるうえに、ちゃんと真実が記されている。しかしまあ、真実よりも大切なものなんて、お役所にだってごろごろしているだろうからなあ。
2月21日の木曜、名張市役所四階の名張まちなか再生委員会事務局を訪れたとき、ついでだから、細川邸改めやなせ宿の川蔵のことも尋ねてきた。2月6日付毎日新聞の記事で、「同市出身のミステリー作家、江戸川乱歩に関連する施設にすることなどが検討されていたが、現在具体的な活用法は未定」と報じられていた建物のことである。しかし確たる返答はなく、まあぼちぼち検討を進めたい、みたいなことであった。はっきりしたことは何も決まっておらんのであろう。もう永遠に決まらぬのではないか。

江戸川乱歩といえば、桝田敏明先生のご遺族から名張市に寄贈された桝田医院第二病棟の件であるが、最近になってようやく、名張市からご遺族のもとに活用策の報告がなされたとのことであった。市民から大事な財産をもらっておきながら、そのあとなんの報告もしようとしなかったのが名張市である。人の道というか、ものの道理というか、あるいは恩義というか、そういうものをまったく理解できていないのが名張市である。最終的な結論が出るまでに、検討過程の要所要所でご遺族への連絡や報告がなされるべきであったのは論をまたない。

そういえば2月21日、名張市役所での用事を終えたあと、昼と夜の二回にわたって、いわゆるふるさと納税制度について語る機会があった。機会があったというか、人と飯を食ったり酒を飲んだりしながら雑談の話題にしたのである。たまたまおなじ日、野呂昭彦知事もこの制度について熱弁をふるわれたようである。翌22日の新聞に記事が出た。

毎日新聞:ふるさと納税:県がPRサイト、きょうから開設 /三重
読売新聞:寄付募るサイト開設 「ふるさと納税」制度活用を 知事会見
伊勢新聞:ふるさと納税サイト開設 導入疑問視一転PRへ 知事

ちなみに、三重県の開設したサイトがこれである。

三重県公式サイト:美し国三重ふるさと応援サイト

なんかもうひとつ垢抜けない、ということはいかにも三重県らしいPRサイトであるが、そんなことはまあいい。伊勢新聞は「涼しい顔だ」といった表現で知事のダブルスタンダードというか二枚舌というか、あるいは変わり身の早さを露骨におちょくっているけれど、そんなこともどうでもかまわない。制度の是非はどうあれ、国が導入するというのであれば、ふるさと納税制度をうまく活用すればいいのである。これが知事の主張であり、当方もまた21日の昼と夜、まったくおなじことを二回にわたって述べた次第である。

だから、可能性としては、名張市とはなんの関係もない人間だけれど、名張は江戸川乱歩のふるさとだし、乱歩をテーマに有意義な事業をやってるようだから、名張市にふるさと納税でもかましてみるかという乱歩ファンが、広い世間に皆無であるとはいいきれない。名張が乱歩のふるさとなら、乱歩を愛するすべての人にとっても、名張はやはりふるさとのようなものなのではないか。しかし、しかしもうだめ。こんなことじゃだめ。これはもう処置なしというしかないであろう。こんなひどいことではだめである。21日の昼と夜、諦めと憤りとをこもごもに感じながら、二回にわたってそんなようなことをしゃべった次第である。恩義もわきまえぬ自治体に、誰が寄付などしてくれようか。
きのうのつづき。誰からも望まれることなく生まれてくる赤子のような施設、無駄に立派な公衆便所を擁する無用の長物、細川邸改めやなせ宿の話題である。

開設初年度には、つまり6月にオープンしてから年度いっぱい、来年の3月までは、名張市からやなせ宿に対して約二百五十万円の運営費が支出される。無駄に立派な公衆便所の維持管理費も、この運営費から捻出される。なにしろ現時点では、やなせ宿の売りはこの便所しかないのである。開設初年度にやなせ宿を運営するまちなか運営協議会に対しては、名張市が天下に誇る公衆便所の徹底した美化に努めていただくよう、くれぐれもお願いしておきたい。

それからもうひとつ、名張警察署のおまわりさんが便所内に盗撮用ビデオカメラをこっそり仕掛けてくれる可能性が否定できない。不審なビデオカメラには充分すぎるほど目を光らせていただきたい。しかし、しかしである。あんなところに盗撮用ビデオカメラを仕掛けたところで、名張川納涼花火大会の日ならばいざ知らず、高齢化率市内第二位を誇る名張旧町地区である。日常的にやなせ宿の公衆便所を利用するのは高齢者ばかりではないのか。名張警察署はじいさんばあさんの放尿や脱糞がそれほど見たいというのか。わけのわかんねーケーサツだよなあまったく。

そんなことはともかく、初年度が終わったそのあと、すなわち平成21・2009年度以降はどうなるのか。そんなことはまだよくわからない。よくはわからないのだが、まちなか運営協議会が初年度の運営を手がけたあと、二年度目からは指定管理者制度を採用して運営がつづけられることになるらしい。まだ本決まりになったわけではないのだが、そういうことになるようである。名張まちなか再生プランに盛られていた「公設民営」なる理念はどうなってしまうのか。というか、深い考えもなしに虫のいいご託ならべてやがるから結局このざまじゃねーかばーか。

さてそれで、名張市民の期待を一身に背負ったまちなか運営協議会はいま何をしておるのか。やなせ宿運営特別検討部なるものを発足させ、6月のオープンをめざして鋭意検討を進めているという。何を検討しているのかはよくわからない。それ以前に、検討能力があるのかどうかも不明である。たぶん全然ないであろう。そのいっぽう、新たなNPOを発足させる準備も着々と進行しているらしい。なんのためのNPOかというと、開設二年度目以降、やなせ宿の運営を担当するためのNPOであるらしい。といってもそれだけを目的とした組織ではなく、名張市のいわゆるまちづくりを手がけるためのNPOであって、事業の一環としてやなせ宿の運営を担当するのだという。つまり指定管理者としてやなせ宿を運営することがねらいのひとつになっているらしい。

ろくなことにはならぬであろう。委員会であれ協議会であれ検討部であれNPOであれ、みんなまとめてろくなものではないのである。いくら分身の術のごとく新しい組織をつくってみたところで、中身のメンバーはろくでなしばかりではないか。うすらばか何十人と集めてみたってろくなことにはならぬのだということは、名張まちなか再生委員会の、さらには名張地区既成市街地再生計画策定委員会の歩みを見れば一目瞭然。まーだわからんのか低能ども。とはいえ、まちなか運営協議会が発足させようとしているNPOが、開設二年度目からやなせ宿を運営することになるのかどうか、それはわからない。そのNPO以外に名乗りをあげるところがあれば、そこには当然、競争原理が働くことになる。しかしまあ、いずれにせよ、もはやこちらには関係のない話である。

以下、あした。
ようやく連絡があった。きのう、名張まちなか再生委員会の事務局から連絡があって、名張市役所四階の事務局に足を運び、2月14日に開かれた役員会の報告を聞いてきた。

答えはNOということであった。こちらが新しいNPOを組織して、実質的に死んでしまっているNPOなばりになりかわり、名張まちなか再生委員会に細川邸の活用策を提案することは可能なのか。その問いに対する答えは、NOということであった。そんなのは最初から予想されていたことである。あたりまえっちゃあたりまえの結論である。去年の11月に提示したごくごく簡単な質問に対して、三か月もたった2月になって回答が提出されるなんてのは、なんともいただけぬ話である。

それはそれとして、細川邸改めやなせ宿はどうなるのか。6月にオープンし、開設初年度はまちなか運営協議会の手で運営されるという。名張市から運営費として約二百五十万円の予算が支出されるという。この二百五十万円で、光熱費だの電話代だの、さらには名張市が天下に誇る無駄に立派な公衆便所の掃除代などがまかなわれる。オープンにあわせて記念イベントが催されるのかどうか、それは現時点では未定だというが、もしも開催されるとなれば、その経費もやはりこの二百五十万円から支払われることになる。

しかしまあ、実際のところ、やなせ宿開設記念行事をかまさぬわけにはいかんであろうな。オープンということになれば当然、関係者一同が出席したセレモニーが催されるはずである。テープカットなんてものもおこなわれて、へたしたらそこらから石だの生卵だのが飛んでくるかもしれんのだが、とにかくテープカットが終わったあとはすぐ解散、がらがらぴしゃんとしっかり戸締まりをし、手前どもはやなせ宿利用希望者からのお申し込みをお待ちしております、なんてことでは格好がつかんではないか。

とはいえあまりお金はかけられまい。せいぜいが記念講演会でお茶をにごす程度のことか。となれば講師はどなたにお願いすべきか。それはもう、あの駅弁大学の御用学者の先生をおいてほかにはあるまい。細川邸のことならすみからすみまで熟知しておられるかたである。細川邸を一億もかけて整備した意義について、深い学識に裏打ちされた興味深いおはなしがお聞きできることであろう。行ってこい行ってこい。三重大学に行ってこいというのだ。いやいや、あまり剣呑なことをいってはいけない。学者先生ばかりを責めるのはよくない。何がいけないといって、結局は名張市がいけないのであるからな。

したがって、学者先生の線はスルーすることにして、ほかの講師を見つけなければしかたあるまい。なんならあれだぞ、話を受けてやらんでもないぞ。名張のまちの歴史などろくに知ることもなく名張まちなかの再生に邁進していらっしゃる名張まちなか再生委員会のみなさんや、まちなか運営協議会のみなさんや、さのよいよい、細川邸改めやなせ宿の開設記念講演会、名張のまちの歴史をテーマに講師を務めてやらんでもないぞというのである。はっきりいって色ものではあるが、それなりの面白さは保証しておく。一考の余地はあろう。

以下、あした。
2ちゃんねるニュース速報+@板に、おととい立ったスレ。ソースは毎日新聞。あまり伸びてない。

2008/02/19 14:27:48 【社会】 巡査が男女共用トイレで盗撮、撮影に失敗、書類送検へ・・・三重県警名張署

伊勢新聞の続報を受けて、きのう立った別スレ。こちらのほうが伸びている。

2008/02/20 14:40:04 【社会】 “女性映ってないし、飲食店トイレは公共の場所じゃないから” 盗撮カメラ仕掛けた警官が、「逮捕」されなかった理由…三重

おおかたの論調としては、やっぱケーサツは身内にあめーよな、てなところか。一部にはウホッ、ホモセクシャルがらみのおちょくりもみられる。

ホモセクシャルといえば、岩手県奥州市の黒石寺に伝わる蘇民祭、これはふんどし一丁の男衆が押しあいへし合いするらしいいわゆるウホッ、はだか祭りなのであるが、その観光ポスターがなんかセクハラじゃねーのとかいう理由でJR東日本から掲出を拒否されてしまった騒動の余波とみるべきなのであろう、伊賀市の陽夫多神社、社名は「やぶた」とお読みいただきたいのだが、その陽夫多神社の神事がやはりニュー速+板でひっそり注目を集めている。ソースは伊勢新聞。さすが神宮のお膝元、神事のことなら伊勢新聞、と思わず思ってしまいそうだが、そんなことは全然ない。

2008/02/20 12:32:21 【三重】ふんどし一丁の男衆らが輪になって踊る 神事「だだ押し」 伊賀

もちろん、この神聖な神事がじつはハッテン場であるなどという事実はいっさいない。

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