三重県名張市のかつての中心地、旧名張町界隈とその周辺をめぐる雑多なアーカイブ。
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先日、東京でお会いした石塚公昭さんから、けさ届いていたメールでお知らせいただいたのだが、荒俣宏さんのブログに神奈川近代文学館の「大乱歩展」が、というか、山本松寿堂謹製「二銭銅貨煎餅」が登場している。
荒俣宏のオークション博物誌:大乱歩展を見に行く(10月19日)
「大乱歩展」にいらっしゃった荒俣さん、「帰りに事務所に寄ったら、三重県で売られている『二銭銅貨』のお菓子を戴いた」とお書きである。この二銭銅貨煎餅は、たぶん、おれが10月2日、神奈川近代文学館におもちしたものだと思う。念のために書いとくと、名張市民の血税ではなく、自腹で買っておみやげにしたものである。その二銭銅貨煎餅、まさか荒俣さんにご賞味いただけるとはなあ。山本松寿堂のご主人と奥さんも、さぞや大喜びされることであろう。写真まで掲載されていて、キャプションは「乱歩が生まれた三重県名張町の二銭銅貨煎餅」。著作権も肖像権も無視して、心のなかで荒俣さんにお詫びを申しあげつつ、天下御免の無断転載。
荒俣さんのブログには、「『二銭銅貨』のお菓子を戴いた」のあとにつづけて、
「いまや、乱歩は町おこしの決め手でもある。そういえば、来年開催の名古屋市開府400年記念事業でも、名古屋と縁があった乱歩さんをからめた舞台もつくろうという企画ももちあがっている」
とも記されている。こうなると、三重県にも頑張ってもらわなければならんなあ。三重県が展開する「美し国おこし・三重」で、いったいどんな乱歩関連事業がくりひろげられるのか、乱歩がどんな「決め手」になるのか、全国の乱歩ファンが注視してくれるであろうからなあ。名張市名物、官民協働の出番でもある。名張市が、官民協働でやります、っつってんだから、これはもう事業の失敗がしっかり約束されたようなものなのだが、いまからそんな決めつけるようなこというのも酷というものであろう。関係各位には、なんとか頑張ってもらいたいものである。失敗したら腹かっさばきます、っつーくらいの気合でやってもらいたいものである。さもないと、三重県も名張市も、乱歩ファンから完全に見放されてしまうぞ。うわっつらだけのご町内イベントでお茶を濁したりしたら、三重県民や名張市民が恥をかく、ということにもなってしまう。
だいたいが名張市は、このところ、かなり評判がわるいからな。なんどもしつこく記すけど、先日も東京で、
「乱歩の生家を復元する話はどうなったんですか」
「乱歩の生誕地碑には屋根くらいつけなきゃ」
「ミステリー文庫はどうしたあッ」
「乱歩に関係のある都市が集まってなにかやる、という話はどうなったんですか」
「乱歩生誕地の広場は、みる価値ありますか」
とかもうほんと、たいへんだったんだぞ。しかし、三重県と名張市が官民の協働で乱歩関連事業を展開するというのだから、とりあえず、けりはつけておくべきかもしれんなあ。けりというのは、名張市による回答のことである。つまり、おれは東京で、たとえば、「乱歩の生家を復元する話はどうなったんですか」とか、「ミステリー文庫はどうしたあッ」とか、そんな質問を受けたわけである。しかし、おれには答えようがない。だから、本来であれば、名張市公式サイト「市長への手紙」を利用して、そうした質問を送信し、名張市の回答をゲットするべきなのである。その回答をネット上で公表して、全国各地で名張市のことを気にかけてくださっている乱歩ファンのみなさんに、これこれこういった事情でございます、とお知らせするべきなのである。
しかし、そんなことしたって、まともな回答はとても期待できない。なにしろ名張市では、言論が死んでおるのである。理路整然とした質疑応答なんて、とても望めないのである。だから、東京で寄せられた質問もそのまま放置しておくつもりだったのだが、三重県と名張市が官民の協働で乱歩関連事業を展開するというのであれば、全国の乱歩ファンから注視されることになるのだし、というよりは、興味を抱いていただかねばならんのだし、乱歩ファンの協力を要請しなければならんシーンも出てくるものと思われる。だったら、新しい事業に着手する以前に、名張市にたいして寄せられた質問にきっちり答えておくべきであろう。それが礼儀というものである。
しかし、しかしなあ、おれはこれまでにも、「市長への手紙」を利用して、乱歩にかんすることでいえば、たとえば、市立図書館が収集した乱歩関連資料はどんなふうに活用するのよ、みたいなことを質問したこともあったのだが、その答えはこんなんだったんだぞ。
中 相作 さま
このたびは「市長への手紙」をお寄せいただき、ありがとうございました。
名張市立図書館が所蔵する江戸川乱歩関連資料を活用するための具体的な方針につきましては、現在のところございませんが、今後、図書館活動の一環として、江戸川乱歩に関連する図書や雑誌などの資料を、収集・保存に努めてまいりたいと考えています。
今後とも、貴重なご意見・ご提案をお寄せいただきますようお願いします。
平成20年10月 9日
名張市長 亀井利克
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なんの方針もないけれど、資料の収集と保存に努めます、とかいってくれるんだから、腰がくだけそうになってしまうよな。へなへなへな、てなものである。しかも、資料の収集ったって、具体的なことはここには記さないけれど、その実情はじつにひどいものなんだぞ。なにしろ乱歩のことを知ってる人間が、市立図書館にはひとりも存在しないんだからな。とにかく、「市長への手紙」を利用してなにを尋ねてみたところで、名張市役所の中の人はまともな回答なんてしてくれないのだから、乱歩ファンから寄せられた質問を送信したって意味はない。とはいえ、三重県と名張市が官民の協働で乱歩関連事業を展開するというのであれば、質問を放置しておくわけにはいかんしなあ。悩ましい問題だよなあまったく。なんでおれがこんなことで悩まなければならんのか、とは思うけど。
ところで、三重県と名張市が官民の協働で展開する乱歩関連事業の関係各位は、きょうが乱歩の誕生日だということをご存じなのかな。そんなことさえご存じないというのであれば、けがしないうちにしっぽを巻いて、とっとと逃げを打ったほうが利口かもしれんぞ。ほれ。ほれほれ。
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眼の前に転がっている地域資源に気がつかない人たち
●水郷楽人様
ご投稿ありがとうございます。
小酒井セレブ美智子さんには昨年10月、神奈川近代文学館で開かれた「大乱歩展」内覧会でひさしぶりにお目にかかりましたが、あいかわらずお元気そうでうれしく思いました。ちょっとだけお話しして、蟹江のことも話題にのぼりました。「不木之碑」のことはなにもおっしゃってませんでしたが、生誕地である蟹江へのいわば里帰り、天国の不木も安堵しているのではないかと思います。
日清どん兵衛の東西両バージョンが入手できる、といったことをはじめとした当地の個性や地域性といったものは、仰せのとおり得がたい地域資源になる可能性を秘めてはいるのですが、なにしろ住んでる人間が官民双方あれなものですから、眼の前に地域資源が転がっていてもそれが資源だということに気がつかない、みたいなケースがほとんどだと思われます。視点を外在化させることができず、つまりはご町内のことしかわからず、ちゃんとした価値判断基準を身につけていないものだから他人の判断を頼りにするしかないような人間には、地域資源ひとつまともに扱うことができないというわけです。そういう人たちには、いいからもう死んだみたいになっててくれんかね、とお願いしたいような気もするのですが、そんなのに限って幅を利かせてくれますから困ったものです。ともあれ、ぜひまたお訪ねください。いつおいでいただいても、春夏秋冬、おりおりの風情をお楽しみいただけると思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
ご投稿ありがとうございます。
小酒井セレブ美智子さんには昨年10月、神奈川近代文学館で開かれた「大乱歩展」内覧会でひさしぶりにお目にかかりましたが、あいかわらずお元気そうでうれしく思いました。ちょっとだけお話しして、蟹江のことも話題にのぼりました。「不木之碑」のことはなにもおっしゃってませんでしたが、生誕地である蟹江へのいわば里帰り、天国の不木も安堵しているのではないかと思います。
日清どん兵衛の東西両バージョンが入手できる、といったことをはじめとした当地の個性や地域性といったものは、仰せのとおり得がたい地域資源になる可能性を秘めてはいるのですが、なにしろ住んでる人間が官民双方あれなものですから、眼の前に地域資源が転がっていてもそれが資源だということに気がつかない、みたいなケースがほとんどだと思われます。視点を外在化させることができず、つまりはご町内のことしかわからず、ちゃんとした価値判断基準を身につけていないものだから他人の判断を頼りにするしかないような人間には、地域資源ひとつまともに扱うことができないというわけです。そういう人たちには、いいからもう死んだみたいになっててくれんかね、とお願いしたいような気もするのですが、そんなのに限って幅を利かせてくれますから困ったものです。ともあれ、ぜひまたお訪ねください。いつおいでいただいても、春夏秋冬、おりおりの風情をお楽しみいただけると思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
もう死んでいるといったほうがいいのかもしれません
先日小酒井美智子さんと電話にてお話をしました。今回、当町歴史民俗資料館庭園に、八事霊園にあった乱歩さん揮毫の「不木之碑」を美智子さんから寄贈いただき、移設完了しました。
名張の話ですが、日清の「どん兵衛」をとっても魅力的な資源なのですがね。ちょいと残念です。それでもまた訪ねてみたいところだと思いましたよ。
名張の話ですが、日清の「どん兵衛」をとっても魅力的な資源なのですがね。ちょいと残念です。それでもまた訪ねてみたいところだと思いましたよ。
もう死んでいるといったほうがいいのかもしれません
●水郷楽人様
ご投稿ありがとうございます。
お運びをいただいて感謝いたします。先週の土曜日、大和屋という和菓子屋さんで水ようかんを購入するために名張のまちを自動車で走ったのですが、たしかにツアー客らしい人たちが三々五々、まちなかを散策している姿が目につきました。あれがたぶん「酒蔵みてある記」のみなさんだったのでしょう。
それにしても、いかに寒中のこととはいえ、まちなかのどこを走っても地元住民に遭遇することはまったくなく、仰せのようなさびれっぷりをあらためて実感いたしました。昨年3月においでいただいたときよりも、さびれっぷりがその度をいよいよ深めているという印象をお受けになったのではないでしょうか。さびれているというよりは、名張のまちはもう死んでいるといったほうがいいのかもしれません。
いまや地方の死というやつは日本全国津々浦々、どこにだって転がっていて珍しくもなんともない光景だと思われますが、まちなか再生がどうのこうのと空っぽのおつむでうわっつらのことばかり口走る官民双方のうすらばかをまのあたりにしてきた身としては、名張のまちが死んだのも必然の流れかもしれないなと深く納得されたりもいたします。とはいうものの、機会があればぜひまたお立ち寄りください。
今後ともよろしくお願いいたします。
ご投稿ありがとうございます。
お運びをいただいて感謝いたします。先週の土曜日、大和屋という和菓子屋さんで水ようかんを購入するために名張のまちを自動車で走ったのですが、たしかにツアー客らしい人たちが三々五々、まちなかを散策している姿が目につきました。あれがたぶん「酒蔵みてある記」のみなさんだったのでしょう。
それにしても、いかに寒中のこととはいえ、まちなかのどこを走っても地元住民に遭遇することはまったくなく、仰せのようなさびれっぷりをあらためて実感いたしました。昨年3月においでいただいたときよりも、さびれっぷりがその度をいよいよ深めているという印象をお受けになったのではないでしょうか。さびれているというよりは、名張のまちはもう死んでいるといったほうがいいのかもしれません。
いまや地方の死というやつは日本全国津々浦々、どこにだって転がっていて珍しくもなんともない光景だと思われますが、まちなか再生がどうのこうのと空っぽのおつむでうわっつらのことばかり口走る官民双方のうすらばかをまのあたりにしてきた身としては、名張のまちが死んだのも必然の流れかもしれないなと深く納得されたりもいたします。とはいうものの、機会があればぜひまたお立ち寄りください。
今後ともよろしくお願いいたします。
さびれきってて大変ですけど機会があればぜひどうぞ
●おちょこ様
ご投稿ありがとうございます。
貴ブログを拝見いたしましたところ、出没地が名古屋界隈でいらっしゃいます由。もしかしたら三重県ご出身のかたでしょうか。それはともかく、江戸川乱歩生誕地の当地は近鉄大阪線で名古屋から一本道ですので、機会があればどうぞご家族でお立ち寄りください。とはいえご多分に洩れず、お察しのとおり名張のまちももう大変で、凄絶なまでにさびれきってます。みるも無惨、ただただいたましいという気がしてしかたないのですが、乱歩つながり、ミステリつながりで当地のことを気にかけてくれるかたがいらっしゃるのは、名張のまちに生まれ育った私のような人間にとって、なにより嬉しいことだと申しあげるしかありません。「街が発展していくこと」に微力を尽くせればいいのですが、なんとも無力で困ってしまいます。
そんなことよりなによりも、おちょこさんの資格ゲットと就職のご成就、それこそ他人ごとながらお祈り申しあげる次第です。
今後ともよろしくお願いいたします。
ご投稿ありがとうございます。
貴ブログを拝見いたしましたところ、出没地が名古屋界隈でいらっしゃいます由。もしかしたら三重県ご出身のかたでしょうか。それはともかく、江戸川乱歩生誕地の当地は近鉄大阪線で名古屋から一本道ですので、機会があればどうぞご家族でお立ち寄りください。とはいえご多分に洩れず、お察しのとおり名張のまちももう大変で、凄絶なまでにさびれきってます。みるも無惨、ただただいたましいという気がしてしかたないのですが、乱歩つながり、ミステリつながりで当地のことを気にかけてくれるかたがいらっしゃるのは、名張のまちに生まれ育った私のような人間にとって、なにより嬉しいことだと申しあげるしかありません。「街が発展していくこと」に微力を尽くせればいいのですが、なんとも無力で困ってしまいます。
そんなことよりなによりも、おちょこさんの資格ゲットと就職のご成就、それこそ他人ごとながらお祈り申しあげる次第です。
今後ともよろしくお願いいたします。
最近江戸川乱歩の、生誕地だと知りました。
はじめまして・
おちょこ(ハンドルネームです)と申します。
色々名張も大変なようですが、街が発展していくこと、他人事とはいえミステリファンの一員として祈念します!
おちょこ(ハンドルネームです)と申します。
色々名張も大変なようですが、街が発展していくこと、他人事とはいえミステリファンの一員として祈念します!
乱歩関連事業はすでに失敗が約束されてるわけですが
●納税者様
ご投稿ありがとうございます。
三重県と名張市が官民の協働で展開する乱歩関連事業の詳細は、たぶんまだなんにも決まってないのだろうと思われます。が、なにしろ名張市が官民の協働でやると宣言してるわけですから、事業の失敗そのものはあらかじめ約束されているといわざるをえません。
名張市名物の協働とかいうものには、どうやら暗黙の了解ってやつがあるようです。どんなことなのか。官と民の双方がおたがいの快を保証し合う、ということです。相手を不快にしない、ということです。そうしたお約束を守れないのであれば、ここ名張市において協働のお仲間に加わることはできません。論理や合理、ものの道理などは問題ではありませんし、こんな事業が税金の使途として適切なのかどうか、といった疑問を抱く必要もまったくありません。本来の意味からは大きくかけ離れ、ほとんど「私」と同義になってしまっている「公」というお題目のもとに、官と民の双方が快を求めてうわっつらだけちゃらちゃらじゃれ合う。それが名張市における協働とかいうやつの実態です。
ですから、名張まちなか再生委員会が名張市にとって快を保証する組織ではなくなったら、つまり、名張市のやってることって結構おかしいんじゃね? と正当な批判を開始して名張市に不快を与えたら、ひたすら快を求めて不快から逃げ回りつづける幼児的行政運営が名張市の十八番なんですから、正当な批判を応酬することの重要性、なんてものはまったく理解しようとせず、再生委員会は協働のパートナーではありませんから〜、とかいきなり宣言してしまうわけです。ま、ばかのやることってのはとてもわかりやすい、というわけなのですが。
では、名張市にとって再生委員会はどんな組織であるべきだったのかといいますと、そのあたりのことはこのコメントにも記したのですが──
09月07日:とうとう新聞沙汰だぜの巻 > 全国的にも珍しい驚天動地の無茶苦茶ぶりが誇らしい
http://nabarimachinaka.blog.shinobi.jp/Entry/871/#comment3
煩をいとわず引用いたします。
…………………………………………………………………………………
両者の癒着結託はじつに驚くべきもので、2月25日に開かれた第一回の理事会では、へーえ、ここまでわかりやすいのか、と内心唖然とさせられる発言に接しました。名張市の公式サイトに掲載された議事録から引いておきます。
「それともうひとつ、行政とタイアップしているのですから、予算が関係してきます。その辺は、お互いに話し合いをしたなかで、目的を決めたら、それを達成できるように、1年かかろうが3年かかろうが、やはりやっていくというのが、やり方ではないかと。会議の中で、人や行政を中傷するようなばかげたことを発言するのなら、辞めてしまえば良いのではないですか」
おためごかしを除外してしまえば、ここに語られているのは、名張まちなか再生委員会にとって名張市は金づるなのだから、その金づるを批判してはいけない、金づるの機嫌を損じるようなことをしてはならない、という強欲な計算でしょう。腹のなかでは舌を出しているくせに、善意の住民づらをして金めあてにすり寄ってくる小判鮫、そんな連中と癒着結託することが、ここ名張市における協働とやらの実態です。なんかもう、やってらんねーよなー、という気がいたします。
…………………………………………………………………………………
この発言は、名張まちなか再生委員会に加わっていた名張地区まちづくり推進協議会のメンバーによってなされたものですが、推進協議会はさすが協働の鑑と呼ぶべきか、不快を与えることなく金づるとしてたてまつることを心得ているようですから、名張市が再生委員会に替わる協働のパートナーとして推進協議会を選んだのは、当然すぎるほど当然のことでした。ま、ばかのやることってのはとてもわかりやすい、というわけなのですが。
さて、三重県と名張市が官民の協働で展開する乱歩関連事業についてですが、乱歩にかんする協働とかいうやつのことになりますと、たびたび指摘しておりますとおり、
「なにしろまあ、ろくに乱歩作品を読もうともせず、乱歩のことを知ろうともせず、ただ乱歩というビッグネームを自己顕示の素材として利用し、ご町内でうわっつらだけ乱歩乱歩とかっこつけてりゃ機嫌がいい、みたいな連中ばっかりなのである」
といった話であり、
「官民双方、そんな手合いばっかりが、名張市というごくごく狭い小さな世界で、みずからの快だけを求めて乱歩乱歩と幅を利かせておるのである」
といったことでしかありませんから、乱歩なんてじつはどうだってかまわない、有名でありさえすればいい、ピックネームでありさえすればいい、というのが関係各位の本音であろうと思われます。これは以前、名張エジプト化計画という驚天動地のプロジェクトに携わっていた怪人19面相といううすらばかがうっかり口走ったことなのですが──
08月20日:当確が出たのでござるの巻
http://nabarimachinaka.blog.shinobi.jp/Entry/863/
煩をいとわず引用いたします。
…………………………………………………………………………………
「そもそも江戸川乱歩みたいなものどうでもええねん。20面相のキャラで又スフインクスのナンチャッテ写真で公益活動を実践しているのだから貴様につべこべ言われる筋合いとちがうねん!」
…………………………………………………………………………………
ま、こういったことなのでしょう。乱歩なんかほんとはどうでもいい、まして私につべこべいわれる筋合いなんかまるでない、というのが、三重県と名張市が官民の協働で展開する乱歩関連事業に携わる関係各位の一致した本音であると思われます。要するに、自分たちのことしか考えてない、という寸法です。県民もいなければ市民もいない、乱歩ファンもいなければミステリーファンもいない、そもそも乱歩さえ不在である。ただうわっつらだけかっこつけて自分たちを満足させるためだけに、乱歩という素材があり、「美し国おこし・三重」という事業があり、自分たちが好き勝手につかえる税金がある、ということだと思われます。
お尋ねの件にかんしましては、事業に携わる陣容もまだ確定はしていないのかもしれませんが、少なくとも私のもとには、協力要請のようなものはありません。そんな要請があったって、ばーか、有能な市民を都合よくつかおうとしてんじゃねーよこのインチキ自治体、みたいな感じで蹴っ飛ばしてしまうことになるはずですし、そもそも、名張市における暴政と言論の死にすっかり業を煮やし、
「さ、そろそろテロにすっか」
とかいったようなことを考えている人間に、いくら理解力や判断力が幼児レベルであるとはいえ、名張市がわざわざ協力を求めてくるとも思えません。もっとも、ちゃんとしたビジネスのおはなしなのであれば、いくらでも承ることにはしておりますが。
今後ともよろしくお願いいたします。
ご投稿ありがとうございます。
三重県と名張市が官民の協働で展開する乱歩関連事業の詳細は、たぶんまだなんにも決まってないのだろうと思われます。が、なにしろ名張市が官民の協働でやると宣言してるわけですから、事業の失敗そのものはあらかじめ約束されているといわざるをえません。
名張市名物の協働とかいうものには、どうやら暗黙の了解ってやつがあるようです。どんなことなのか。官と民の双方がおたがいの快を保証し合う、ということです。相手を不快にしない、ということです。そうしたお約束を守れないのであれば、ここ名張市において協働のお仲間に加わることはできません。論理や合理、ものの道理などは問題ではありませんし、こんな事業が税金の使途として適切なのかどうか、といった疑問を抱く必要もまったくありません。本来の意味からは大きくかけ離れ、ほとんど「私」と同義になってしまっている「公」というお題目のもとに、官と民の双方が快を求めてうわっつらだけちゃらちゃらじゃれ合う。それが名張市における協働とかいうやつの実態です。
ですから、名張まちなか再生委員会が名張市にとって快を保証する組織ではなくなったら、つまり、名張市のやってることって結構おかしいんじゃね? と正当な批判を開始して名張市に不快を与えたら、ひたすら快を求めて不快から逃げ回りつづける幼児的行政運営が名張市の十八番なんですから、正当な批判を応酬することの重要性、なんてものはまったく理解しようとせず、再生委員会は協働のパートナーではありませんから〜、とかいきなり宣言してしまうわけです。ま、ばかのやることってのはとてもわかりやすい、というわけなのですが。
では、名張市にとって再生委員会はどんな組織であるべきだったのかといいますと、そのあたりのことはこのコメントにも記したのですが──
09月07日:とうとう新聞沙汰だぜの巻 > 全国的にも珍しい驚天動地の無茶苦茶ぶりが誇らしい
http://nabarimachinaka.blog.shinobi.jp/Entry/871/#comment3
煩をいとわず引用いたします。
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両者の癒着結託はじつに驚くべきもので、2月25日に開かれた第一回の理事会では、へーえ、ここまでわかりやすいのか、と内心唖然とさせられる発言に接しました。名張市の公式サイトに掲載された議事録から引いておきます。
「それともうひとつ、行政とタイアップしているのですから、予算が関係してきます。その辺は、お互いに話し合いをしたなかで、目的を決めたら、それを達成できるように、1年かかろうが3年かかろうが、やはりやっていくというのが、やり方ではないかと。会議の中で、人や行政を中傷するようなばかげたことを発言するのなら、辞めてしまえば良いのではないですか」
おためごかしを除外してしまえば、ここに語られているのは、名張まちなか再生委員会にとって名張市は金づるなのだから、その金づるを批判してはいけない、金づるの機嫌を損じるようなことをしてはならない、という強欲な計算でしょう。腹のなかでは舌を出しているくせに、善意の住民づらをして金めあてにすり寄ってくる小判鮫、そんな連中と癒着結託することが、ここ名張市における協働とやらの実態です。なんかもう、やってらんねーよなー、という気がいたします。
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この発言は、名張まちなか再生委員会に加わっていた名張地区まちづくり推進協議会のメンバーによってなされたものですが、推進協議会はさすが協働の鑑と呼ぶべきか、不快を与えることなく金づるとしてたてまつることを心得ているようですから、名張市が再生委員会に替わる協働のパートナーとして推進協議会を選んだのは、当然すぎるほど当然のことでした。ま、ばかのやることってのはとてもわかりやすい、というわけなのですが。
さて、三重県と名張市が官民の協働で展開する乱歩関連事業についてですが、乱歩にかんする協働とかいうやつのことになりますと、たびたび指摘しておりますとおり、
「なにしろまあ、ろくに乱歩作品を読もうともせず、乱歩のことを知ろうともせず、ただ乱歩というビッグネームを自己顕示の素材として利用し、ご町内でうわっつらだけ乱歩乱歩とかっこつけてりゃ機嫌がいい、みたいな連中ばっかりなのである」
といった話であり、
「官民双方、そんな手合いばっかりが、名張市というごくごく狭い小さな世界で、みずからの快だけを求めて乱歩乱歩と幅を利かせておるのである」
といったことでしかありませんから、乱歩なんてじつはどうだってかまわない、有名でありさえすればいい、ピックネームでありさえすればいい、というのが関係各位の本音であろうと思われます。これは以前、名張エジプト化計画という驚天動地のプロジェクトに携わっていた怪人19面相といううすらばかがうっかり口走ったことなのですが──
08月20日:当確が出たのでござるの巻
http://nabarimachinaka.blog.shinobi.jp/Entry/863/
煩をいとわず引用いたします。
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「そもそも江戸川乱歩みたいなものどうでもええねん。20面相のキャラで又スフインクスのナンチャッテ写真で公益活動を実践しているのだから貴様につべこべ言われる筋合いとちがうねん!」
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ま、こういったことなのでしょう。乱歩なんかほんとはどうでもいい、まして私につべこべいわれる筋合いなんかまるでない、というのが、三重県と名張市が官民の協働で展開する乱歩関連事業に携わる関係各位の一致した本音であると思われます。要するに、自分たちのことしか考えてない、という寸法です。県民もいなければ市民もいない、乱歩ファンもいなければミステリーファンもいない、そもそも乱歩さえ不在である。ただうわっつらだけかっこつけて自分たちを満足させるためだけに、乱歩という素材があり、「美し国おこし・三重」という事業があり、自分たちが好き勝手につかえる税金がある、ということだと思われます。
お尋ねの件にかんしましては、事業に携わる陣容もまだ確定はしていないのかもしれませんが、少なくとも私のもとには、協力要請のようなものはありません。そんな要請があったって、ばーか、有能な市民を都合よくつかおうとしてんじゃねーよこのインチキ自治体、みたいな感じで蹴っ飛ばしてしまうことになるはずですし、そもそも、名張市における暴政と言論の死にすっかり業を煮やし、
「さ、そろそろテロにすっか」
とかいったようなことを考えている人間に、いくら理解力や判断力が幼児レベルであるとはいえ、名張市がわざわざ協力を求めてくるとも思えません。もっとも、ちゃんとしたビジネスのおはなしなのであれば、いくらでも承ることにはしておりますが。
今後ともよろしくお願いいたします。