三重県名張市のかつての中心地、旧名張町界隈とその周辺をめぐる雑多なアーカイブ。
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名張まちなか再生委員会の運命の日、いわゆるXデーは、10月4日ということになった。まだ正式には発表されていないが、この日、臨時総会が開会されるはずである。それはもう関係各位、死んでもこの日に開くはずである。なにしろおれがいないのである。ほかに選択肢なんかありゃせんがや。でもって、このXデーのあと、委員会はいったいどうなってしまうのか。
解散しろ、とおれはいってる。ずっといってきた。とっとと解散してしまえ、と主張しつづけてきた。なぜか。行政に依存してるようでは、どのみちろくなことはできんぞ、と思うからである。ほんと、お役所から頼まれたので委員やってます、みたいなことでは、なんにもはじまらんぞ。まちなか再生というのが具体的にどんなことなんだか、おれにはいまだによくわからんのだが、まちなか再生に取り組みますというのであれば、なによりも自分たちの問題として取り組むべきなのである。他人ごとではない。協働などという甘言を信用してはいけない。いずれ行政と連携協力しなければならないシーンも出てくることであろうが、最初から行政への依存を前提としていてはいけない。あくまでも自立した組織として、まちなか再生というテーマと正面からがっぷり四つに組む覚悟が必要である。それこそ不退転の決意が必要である。そのためには、行政とべったりの委員会なんてとっとと解散してしまい、新しい市民組織を発足させるべきなのである。
ところが、ここに予想外の事態が出来した。9月4日の第六回理事会で、名張市が委員会からの脱退を表明したのである。換言すれば、名張市が委員会との前提的な依存関係を解消し、委員会を自立させてしまったのである。委員会を解散して行政とは無縁な新しい組織をつくれ、というおれの主張が、ゆくりなくも名張市の手で実現されてしまったのである。だから、第六回理事会の席で述べたとおり、自立した組織となった名張まちなか再生委員会には、やなせ宿の管理運営に名乗りをあげることもできるようになった。むろん名張市としては、すでにある癒着結託関係を最優先させたいところであろうが、にしても、委員会の提案を拒絶することはできない。委員会が、年間を通じてやなせ宿をこのように活用したいと思います、というプランをまとめ、市に提案すれば、検討しないわけにはいかんのである。それは名張市にとって、ものすごーくいやなことのはずなのである。
いやなことは、どんどん増えるかもしれんぞ。名張市が脱退したあとも、名張市が名張まちなか再生委員会を発足させたという事実には変わりがなく、名張まちなか再生プランも変わりなく存在しつづける。もしも委員会が解散しなければ、10月4日のXデー以降も、名張市のつくった名張まちなか再生プランにもとづいて、名張市のつくった名張まちなか再生委員会が活動をつづける、ということになるのである。やなせ宿の管理運営のみならず、まちなか再生にかんするさまざまな局面が、名張まちなか再生委員会という自立した組織、名張市との協働のパートナーでありつづける組織の活動範囲となるのである。それは名張市にとって、ものすごーくいやなことのはずなのである。
あのやなせ宿、あの無駄に立派な公衆便所つきの名張地区第二公民館は、いってみれば、だれからも望まれることなく生まれてきたかわいそうな赤ん坊であった。同様のレトリックで表現するならば、10月4日以降の名張まちなか再生委員会とはいったい、なんであるのか。捨て子である。名張市に捨てられたかわいそうな子供である。この世に生をうけ、すくすくと成長し、ひとりで歩けるようになり、ものごころもついてきて、これから先が楽しみだよな、というまさにその時点で、親から捨てられてしまった子供なのである。捨てられた理由は、ひとりで歩けるようになり、ものごころもついてきた、というまさにそのことである。組織としての自立性や主体性にめざめた、正常で健全な組織運営を進めはじめた、名張市の愚昧と腐敗に気がついた、といったことを理由に、名張まちなか再生委員会は名張市から捨てられてしまったのである。
したがって、10月4日のXデー以降、名張まちなか再生委員会がもしも解散しなければ、名張のまちを、あるいは名張市役所を、捨て子がうろつくようになるのである。まちなかの再生を求め、行政との真の協働を求めて、名張まちなか再生委員会という名の捨て子が、そこらをうろつき回ることになるのである。それはもう、名張市にとって、ものすごーくいやなことだと思うぞ。合理や論理、ものの道理はわからなくても、いやなことというのは実感として理解できるからな。しかも、捨て子だからって、いつもぴーぴー泣いてるだけとは限らない。なかにゃどえらい暴れん坊もいて、その名をステゴサウルスという、なんちゃって。
とにかく、名張市はもうちょっと、しっかりせねばならんと思うぞ。つねに易きにつき、逃げを打ちつづけるばかりではどうしようもないぞ。名張まちなか再生委員会のことだって、解散させたいのであればその旨をしっかり委員会に伝えるべきなのである。というか、べきだったのである。なにも考えず、脊髄反射みたいなことばかりかましてるから、いやなことがどんどん増えてしまうのである。こうなるともう、名張市役所の内部でなにかを決める場合には、その場にかならずひとり、まともな人間を立ち会わせなければならない、というルールをつくったほうがいいんじゃね? とおれは思う。
しかし、名張市はもう決定してしまったのである。道を選んだのである。前途にものすごーくいやなことが待ち受けているかもしれない道を、みずからの判断で選択してしまったのである。その選択を受けて、名張まちなか再生委員会はどうするのかな。これからどうするのかな。Xデー以降も存続するのか。それとも、これを機に解散してしまってそれっきりなのか。あるいは、解散して新たな市民組織を発足させるのか。いずれの道を選ぶことになるのかな。おれにもさっぱりわかりゃせんのだが。
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