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三重県名張市のかつての中心地、旧名張町界隈とその周辺をめぐる雑多なアーカイブ。
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 きのう、9月6日付朝日新聞の伊賀版で、名張まちなか再生委員会のすったもんだが報じられた。記事をスキャンして無断転載しておく。
 
20090907a.jpg
 
 これで引けなくなったよな。委員会から引く、という名張市の表明が、こうして報道されてしまったのである。もう引くに引けない。引くしかない。なんだかややこしいが、委員会から引く、という宣言を撤回することはできなくなった。つらつらと振り返ってみればいつもいつもそうであったのだが、名張市はなにも考えず、またしてもその場しのぎをかましてしまった。名張市はつねに、解決しなければならぬ問題から眼をそむけ、易きにつきつづけた。逃げを打ちつづけた。その結果がこのざまなのである。9月4日の理事会における表明も、いうまでもなく同断である。委員会から引く、という判断がどんな事態を招き寄せることになるのか、そんなことはなにも考えず、名張市はただ易きにつき、ひたすら逃げを打ったのである。
 
 なんかもう、面倒みきれねーやばーか、という気がする。名張まちなか再生委員会が発足して以来、やってることが無茶苦茶である、と思い、こんなことでは困るのである、と考えて、おれはなんどもなんども事務局に足を運んだものであったが、市民の進言や提案、サジェスチョンやアドバイスといったものを、名張市はいっさい受け付けようとせんかったのである。いまから振り返れば、理由はじつに明白。名張市が行政運営の基軸としている癒着結託関係に異を唱える人間は、一も二もなく疎外されてしまうのである。排除されてしまうのである。その結果、どうなったのか。ひどいことになっているのである。
 
 朝日新聞の記事から、委員会サイドの発言を引いてみる。
 
 「市が主導で委員会を作りながらあまりに無責任」
 
 「今回の説明では全く筋が通らず、納得できない」
 
 「市は交付金を受けるために市民を利用しただけでないか」
 
 「しかるべき機会を設けて、市長や副市長に説明を求めたい」
 
 こんなひどいことになっているのである。癒着結託を基軸とした行政運営にたいして、癒着結託をカムフラージュする隠れみのとして組織されたはずの委員会の内部に、これほどまでに批判が充満しているのである。いったいどうする気だ。委員会から引きます、といって逃げてしまえばそれで済むのか。済むわけはないのであるが、しかしまあ、なんというのか、逃げを打つしかできないのであろうな。だったら、せめてきっちり逃げような。
 
 逃げ切るためには、どうしたって、「しかるべき機会」を設けてちゃんと幕を引くことが必要である。設けないというのであれば、もっとひどい事態に立ちいたってしまうはずである。その程度のことは、名張市と名張地区まちづくり推進協議会との黄金の癒着結託コンビにも、すんなりご理解いただけるはずである。で、そうした機会をいつ設ければいいのかというと、きのうも提案したごとく、おれが名張にいない10月4日の日曜日がベストの選択ということになる。これがたぶん、最後のアドバイスである。
 
 いいか。これまでなんどもなんども事務局に足を運んで、名張まちなか再生委員会に心からなる進言や提案、サジェスチョンやアドバイスを捧げつづけ、そのすべてを黙殺されつづけてきた人間が、最後のアドバイスだといっているのである。最後にいちどくらい、すんなり受け容れてやったらどうよ。もしも受け容れないのであれば、これが最後のアドバイスではなくなってしまうのかもしれんのだぞ。名張市と名張地区まちづくり推進協議会ががっちり手を組んでまちなか再生事業を進めます、ということになったとしても、これから先いくたびもいくたびも、鬼のようなアドバイスを捧げつづけることになるかもしれんのだぞ。なんかもう、そういうのって、あんたらほんとに死ぬほどいやなんじゃね?
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全国的にも珍しい驚天動地の無茶苦茶ぶりが誇らしい
 ●小西昌幸様
 ご投稿ありがとうございます。
 お役所なんて日本全国津々浦々、どこに行ったって似たようなものだろうと思っていたのですが、名張市はいまや「全国的にも珍しい事例」となっているのでしょうか。そうかもしれません。さすがの私にも先が読めない展開の連続なのですから、ここまで驚天動地の無茶苦茶はそんじょそこらのお役所にはとても無理でしょう。いやー、名張市民のひとりとしては鼻高々、なんと誇らしいことかいな、みたいな感じです。とはいえ、まさしく仰せのとおりで、外部の人間の意見を聞く考えはない、というのが終始一貫して関係各位の金科玉条であったらしく、関係各位にはそもそも、外部という広い世界が存在していることが理解できておらず、身内だけの世界、ご町内だけの世界、それがすべてなのであろうな、ということは以前から察しがついていたのですが、いま振り返ると状況はもっとひどいものであったようで、関係各位にとっては癒着結託構造だけがすべてなのであった、ということだったのだと思われます。

名張市 ←→ 名張地区まちづくり推進協議会

 この黄金の癒着結託ラインがすべてであり、それだけが内部であり、ライン外のものがすなわち外部である、ということです。それでまあ、あっちこっちからツッコミを入れてやりましたところ、カムフラージュがすべてはがれ落ちてしまって、いまやこの癒着結託ラインだけがむきだしになってしまいました。無駄に立派な公衆便所つきの名張地区第二公民館であるやなせ宿は、名張地区まちづくり推進協議会が特権的に占有しておりますし、正常かつ健全な運営がはじまった名張まちなか再生委員会からは、名張地区まちづくり推進協議会と名張市とが手に手を取って脱退してしまいました。つまり、ごく一部の人間によって、というか、ありていにいえば名張地区まちづくり推進協議会によって牛耳られていた名張まちなか再生委員会が、ここへ来て従来のようなムラ社会的組織運営を否定しはじめましたので、ならば協議会と市が委員会から脱退して癒着結託ラインをさらに強固なものにしようという結論が出たらしく、9月4日の第六回理事会でそのための動きが表面化したという寸法です。なんかもうほんと、みごとなまでにむきだしであからさま、という感じで笑えるわけですが。

名張市公式サイト:名張まちなか再生委員会(理事会関係)
http://www.city.nabari.lg.jp/hp/menu000006400/hpg000006314.htm

 両者の癒着結託はじつに驚くべきもので、2月25日に開かれた第一回の理事会では、へーえ、ここまでわかりやすいのか、と内心唖然とさせられる発言に接しました。名張市の公式サイトに掲載された議事録から引いておきます。

 「それともうひとつ、行政とタイアップしているのですから、予算が関係してきます。その辺は、お互いに話し合いをしたなかで、目的を決めたら、それを達成できるように、1年かかろうが3年かかろうが、やはりやっていくというのが、やり方ではないかと。会議の中で、人や行政を中傷するようなばかげたことを発言するのなら、辞めてしまえば良いのではないですか」

 おためごかしを除外してしまえば、ここに語られているのは、名張まちなか再生委員会にとって名張市は金づるなのだから、その金づるを批判してはいけない、金づるの機嫌を損じるようなことをしてはならない、という強欲な計算でしょう。腹のなかでは舌を出しているくせに、善意の住民づらをして金めあてにすり寄ってくる小判鮫、そんな連中と癒着結託することが、ここ名張市における協働とやらの実態です。なんかもう、やってらんねーよなー、という気がいたします。
 無駄に立派な公衆便所つきの名張地区第二公民館であるやなせ宿にかんしましては、先日の理事会で、名張まちなか再生委員会が純粋な市民組織になってやなせ宿の運営に名乗りをあげることは可能だよな、と事務局に確認しておいたのですが、かりにそんなことになったとしても、つまり、名張まちなか再生委員会がやなせ宿の年間活用策をまとめあげて市に提示したとしても、いちおうの検討はなされることでしょうけれど、事業の継続性だの過去の実績だのといったものを根拠として、名張市と名張地区まちづくり推進協議会の癒着結託ラインが死守されるのは眼にみえているように思われます。「全国的な注目と評価を得る」ような施設運営なんてのは、夢のまた夢でしかありません。
 末筆ながら、「ケルト音楽の夕べ」と「遠藤ミチロウ59歳ライヴ」のご盛況をお祈りしております。ビールの飲み過ぎにも気をつけたいと思います。
 今後ともよろしくお願いいたします。
中 相作 URL 2009/09/08(Tue)08:52:23 編集
物凄い展開にビックリしています
■徳島の小西昌幸です。物凄い展開にビックリしています。市役所の方々の再生事業からの撤退表明は、正直といえば正直な態度表明なんでしょうが、それなら最初から「外部の人間の意見は聞く必要はない」なーんて、いばった態度をとらなかったら良かったのになー、と思います。これまで偉そうに自信満々の余裕かましまくりで(コンサル執筆とおぼしき)上から目線の作文を積み重ねてきたのはイッタイなんだったのでしょうかねー。無責任もここに極まれりという奴ですなー。全国的にも珍しい事例だと思われます。

■本当は、一般社会の常識としては、この問題に関わった当局関係者一人一人が実名を出して自己批判書を提出し謝罪会見を開くべきだと思います(ただし死亡者や認知症になった人はやむを得ず除外)。

■で、結局「トイレの立派な公民館」施設はどういう扱いになるのでしょうかねー。私なりに考えてみました。徳島には脇町というところに寄贈された大きな古い木造住宅があり、そこで、たまに雅楽の演奏会なんかが開かれていました。聴衆はみんな畳の間に座って鑑賞するのです。だから集客施設さえあれば本当はまだ何とかなります。遠藤ミチロウさんやあがた森魚さんや豊田勇造さんや三上寛さんや友川かずきさんなどは、きちんと宣伝すれば集客力もあり、音楽も確固としている(そして人柄も良い)方々ですから、気を抜かずに必死でやって50人集めることができればペイできます。そこに、もう一本、例えば上方講談師の南湖さんの寄席を決まった時期に続ければ、2本柱が出来ます。この種の催しを(年2本でよいわけですから)5年続けることができたなら、やがてその施設は全国的な注目と評価を得るはずです。つまりやり方はあります。数人の、大人の仕事ができる仕掛け人がいれば。市役所の人やエジプトの怪人たちでは絶対ダメですけど(笑)。

■私は、今、10月16日に【ケルト音楽の夕べ】、11月21日に【遠藤ミチロウ59歳ライヴ】と2つの催しを抱えて、てんやわんやの日々を送っております。どちらも町予算がついていない催しです。名張人外境掲示板にも宣伝書き込みさせていただきますので、どうかよろしく。今後ともご支援ご指導方お願いします。とにかくビール飲み過ぎないようにして下さい。飲みたくなる気持ちは多いに分りますが。
小西昌幸(先鋭疾風社) URL 2009/09/07(Mon)18:25:24 編集
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