三重県名張市のかつての中心地、旧名張町界隈とその周辺をめぐる雑多なアーカイブ。
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──コメント欄に投稿しようとしたら、「投稿禁止文字エラーです(URLもしくは<A<タグの貼り付け過多)」という表示が出て、投稿できない。投稿禁止文字などといわれても、中先生、べつに卑猥なことも書いておらんのであるが、なんどやっても結果はおなじである。投稿できない。しかたないので、そのコメントをこのエントリに掲載しておく。
………………………………………………………………………………
●広田恵三様
ご投稿ありがとうございます。
わざわざご閲覧いただき、お礼を申しあげます。
なにしろまあ日本全国津々浦々、どちらの土地にお邪魔いたしましても市議会議員の先生などというのはしょせん程度のおよろしくないものと相場が決まっているもののようなのですが、なかでも程度のおよろしくないのは、市民から選ばれた議員であるというあたりまえの事実すら忘れはて、あるいは、そもそも理解することができず、市民には終始お尻をお向けになって平然としていらっしゃる、行政の手駒、ですとか、市長の番頭、ですとか、そんなふうに呼ぶしかない先生がたであろうと愚考いたします。そういう先生がたは、もっと簡単に、ポチ、とお呼びしても差し支えないように思われますし、ただもう単純に、あほ、とお呼びしてもよろしいのではないでしょうか。
むろん、私は、日本全国津々浦々、すべての土地の市議会議員の先生がたを存じあげているわけではありませんが、これはいわゆるスープの味見の問題でしょう。つまり、スープの味見をするのに鍋一杯のスープをすべて飲む必要はない、ということで、名張市議会の現状から、日本全国津々浦々の市議会の状況をある程度推測することは可能であろうと考えます。一斑をみて全豹を知る、という寸法です。市議会議員の先生がたのいわゆる視察にかんしましても、実質は観光旅行にすぎないのではないかという市民の疑念は、疑念と申しますか、すでに了解事項となっていると申しあげてもいいように思われるのですが、それこそ日本全国津々浦々に遍在しているのではないかと想像しております。
名張市の場合はどうかと申しますと、たとえば2ちゃんねるの地方自治・知事@2ch掲示板に「三重県名張市の市政について語りませんか?Part2」というのがあって、これがなかなかの良スレなのですが、試みに「視察」ということばを検索してみると、「名張市の議員の視察って九州とか東北、北海道とか/多くないですか。遠方観光地付近多いなって感じるのは私だけ/地域的共通性があるほうが、施策に生かしやすくないですか」とか、「九州、北海道など温泉遠隔地に行って、何の報告もフィード/バックもしたことのない、亀井市政の事なかれ与党もどきの自民、公明の/市議とは雲泥の差と思いませんか」とか、「今回は意味がある視察としても、議会を見ていると、/その成果が感じられない。/議員の視察は、観光旅行と言われるだけ」とか、「F氏の功績はこれ/『議員の海外視察、政調費の充当可能に 名張市議会』」とか、なんだかもうさんざんなことが書かれております。URLを掲げておきますので、いちどお読みいただければと思います。
http://society6.2ch.net/test/read.cgi/mayor/1228055283/l50
ついでに記しておきますと、貴ブログ1月23日付エントリ「三重県名張市」に3月4日、「名張一市民」という名義でコメントが寄せられていて、なかに「今名張でもタウン情報誌で問題になっている政務調査」というくだりがあるのですが、当地のフリーペーパーのことなどよくおわかりにならないであろうと拝察いたしますので、当該記事ウェブ版へのリンクを掲げておきます。「伊賀タウン情報 YOU」というサイトに掲載されたものです。
すっきりしてる? 政調費 名張市議会(2月13日)
http://www.iga-younet.co.jp/modules/weblog/details.php?blog_id=1259
スッキリしてる?【政調費】(2月27日)
http://www.iga-younet.co.jp/modules/weblog/details.php?blog_id=1271
スッキリしてる? 政調費(3月13日)
http://www.iga-younet.co.jp/modules/weblog/details.php?blog_id=1277
こうした報道に接した市民が市議会に対して抱く不信や疑念は、けっして「偏見」ということばで片づけられるべきものではありません。議員による視察の実態は観光旅行であるとする市民の認識もまた、根拠があいまいであるという点は否定できないにしても、一概に「偏見」として否定されるべきものではないと思います。ごくふつうの市民感覚に立脚した疑問や認識を「偏見」というひとことで排除してしまう市議会議員が存在するとしたら、その議員がはたして市民に顔を向けているのか、市民の立場に立っているのか、おおいに疑問だと申しあげなければなりません。
さて、頂戴したコメントをありがたく拝読いたしましたが、広田恵三さん、あなたはいったいどうなのでしょうか。洲本市の市民に顔を向けていらっしゃるのか、市民の立場に立っていらっしゃるのか。たとえば、名張市のまちの保健室が「費用対効果の面で優れて」いると述べていらっしゃいますが、二十七人の人間を五千万円程度の人件費で雇っている、だから費用対効果の面ですぐれている、とおっしゃるのは、またずいぶんとけったいなご指摘です。費用対効果を問題にするのであれば、その五千万円がどのような効果をあげているのか、その点を検証しなければ意味はありません。広田さんのおっしゃる費用対効果ということばからは、市民の存在がみごとに欠落しております。市民を完全に排除してしまって、お役所内部の都合だけで費用対効果を論じていらっしゃる、という印象です。
貴ブログの1月23日付エントリを拝読いたしましても、感想は似たようなものです。広田さんの視察報告は、名張市の行政サイドの説明をそのまま鵜呑みにし、引き写しただけのものだという印象が否めません。まちの保健室を視察なさったとき、地域住民の声はお聞きになられたのでしょうか。それとも、市の職員や保健室のスタッフから説明をお受けになっただけなのでしょうか。もしも後者であったとすれば、きわめて表層的で一面的な視察である、と申しあげざるをえません。
ご参考までに、さきほどお知らせしました2ちゃんねるのスレッドで、こんどはまちの保健室にかんするレスをひろってみますと、こんなあんばいになります。
「福祉といいながらすべてをカット 無駄な予算はつける まちの保健室など」
「まちのほけん室ってなんなん なんか役にたってんの」
「まちのほけん室や経済災害、福祉の理想郷なんて/ことばあそびで悦に入り、自慰行為してる、再建団体転落」
「先ほど、まちの保健室の前を通りましたが誰も訪問していません。/いつも職員の姿しか見えません。/誰のために、何のために始めた事なの本当にこれでよいのですか」
「まちの保健室はひどいですね。/あそこの職員は仕事が無くてヒマでかわいそう/まるでサンデー毎日。/そのうち発狂するのではと思い心配しています。/市長は酷なことしますね」
「器だけで中身のない政策が多いですね。/地域づくり委員会、ゆめづくり広場、まちの保健室などなど」
「亀井市政になってから、とくに行政にサンクコストがありません。/まちの保健室、まちなか再生、税金贈答まるなげ保育所、ゴミ問題、新斎場建設、行政内部の機構改革などなど」
貴ブログに寄せられた「名張一市民」名義のコメントにも、こんなことが記されています。
「名張市民のどなたに聞いても、『町の保健室』なんて/なんの役にもたっておりません。全市民がそう思って/います。保健室に従事する方も、『給料もらってわるいわ』とか/『掃除でもしてよ』『何もすることがない』と聞き及びます」
このコメントには、まちの保健室を「貴市の施策として組み込まぬよう、僭越ながら申し上げます」との文言もみられるのですが、このコメントをお読みになって、広田さんはどうお思いになられたのでしょう。もとより、匿名の投稿です。全面的に信を置けとは申しません。しかし、まったく無根拠なでたらめが書かれているわけでもないでしょう。
「3月議会でまちの保健室の取り組みを紹介させていただき、実現に向け提案した」とおっしゃるのは、この3月4日付のコメントも考慮に入れたご提案だったのでしょうか。それとも、名張市の行政サイドによる説明を鵜呑みにした表層的で一面的な視察結果だけにもとづいて、「名張一市民」名義の地域住民の声などは「偏見」として排除したご提案だったのでしょうか。貴ブログに掲載されたデータをもとに算出してみましたところ、このエントリのコメントに記しましたとおり、名張市のまちの保健室の来所者は一日ひとりである、という結果が出たのですが、こうした数字に示されている費用対効果の問題もご勘案のうえで、洲本市におけるまちの保健室の実現をご提案なさったのでしょうか。
もっとも、私は、まちの保健室という発想そのものを否定しているわけではありません。仰せのとおり、かなりの可能性を秘めた発想だと考えております。しかし、少なくともここ名張市においては、その可能性はいまだ芽を出してもいないというのが現実です。もしも洲本市でまちの保健室が実現されるのであれば、名張市の轍を踏むことなく、それこそ「地域住民の熱意と創意工夫」によって、真に地域住民のための施設として、整備され、運営が進められるよう、祈念しております。
今後ともよろしくお願いいたします。
………………………………………………………………………………
──以上である。ちなみに、「名張一市民」名義のコメントが寄せられた広田恵三さんのブログのエントリはこちら。
広田恵三の視察報告ブログ:三重県名張市(2009年1月23日)
もうひとつちなみに、当ブログにお寄せいただいた広田恵三さんのコメントはこちら。
3月4日:うすらとんかち理事会 続 > 無題
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●広田恵三様
ご投稿ありがとうございます。
わざわざご閲覧いただき、お礼を申しあげます。
なにしろまあ日本全国津々浦々、どちらの土地にお邪魔いたしましても市議会議員の先生などというのはしょせん程度のおよろしくないものと相場が決まっているもののようなのですが、なかでも程度のおよろしくないのは、市民から選ばれた議員であるというあたりまえの事実すら忘れはて、あるいは、そもそも理解することができず、市民には終始お尻をお向けになって平然としていらっしゃる、行政の手駒、ですとか、市長の番頭、ですとか、そんなふうに呼ぶしかない先生がたであろうと愚考いたします。そういう先生がたは、もっと簡単に、ポチ、とお呼びしても差し支えないように思われますし、ただもう単純に、あほ、とお呼びしてもよろしいのではないでしょうか。
むろん、私は、日本全国津々浦々、すべての土地の市議会議員の先生がたを存じあげているわけではありませんが、これはいわゆるスープの味見の問題でしょう。つまり、スープの味見をするのに鍋一杯のスープをすべて飲む必要はない、ということで、名張市議会の現状から、日本全国津々浦々の市議会の状況をある程度推測することは可能であろうと考えます。一斑をみて全豹を知る、という寸法です。市議会議員の先生がたのいわゆる視察にかんしましても、実質は観光旅行にすぎないのではないかという市民の疑念は、疑念と申しますか、すでに了解事項となっていると申しあげてもいいように思われるのですが、それこそ日本全国津々浦々に遍在しているのではないかと想像しております。
名張市の場合はどうかと申しますと、たとえば2ちゃんねるの地方自治・知事@2ch掲示板に「三重県名張市の市政について語りませんか?Part2」というのがあって、これがなかなかの良スレなのですが、試みに「視察」ということばを検索してみると、「名張市の議員の視察って九州とか東北、北海道とか/多くないですか。遠方観光地付近多いなって感じるのは私だけ/地域的共通性があるほうが、施策に生かしやすくないですか」とか、「九州、北海道など温泉遠隔地に行って、何の報告もフィード/バックもしたことのない、亀井市政の事なかれ与党もどきの自民、公明の/市議とは雲泥の差と思いませんか」とか、「今回は意味がある視察としても、議会を見ていると、/その成果が感じられない。/議員の視察は、観光旅行と言われるだけ」とか、「F氏の功績はこれ/『議員の海外視察、政調費の充当可能に 名張市議会』」とか、なんだかもうさんざんなことが書かれております。URLを掲げておきますので、いちどお読みいただければと思います。
http://society6.2ch.net/test/read.cgi/mayor/1228055283/l50
ついでに記しておきますと、貴ブログ1月23日付エントリ「三重県名張市」に3月4日、「名張一市民」という名義でコメントが寄せられていて、なかに「今名張でもタウン情報誌で問題になっている政務調査」というくだりがあるのですが、当地のフリーペーパーのことなどよくおわかりにならないであろうと拝察いたしますので、当該記事ウェブ版へのリンクを掲げておきます。「伊賀タウン情報 YOU」というサイトに掲載されたものです。
すっきりしてる? 政調費 名張市議会(2月13日)
http://www.iga-younet.co.jp/modules/weblog/details.php?blog_id=1259
スッキリしてる?【政調費】(2月27日)
http://www.iga-younet.co.jp/modules/weblog/details.php?blog_id=1271
スッキリしてる? 政調費(3月13日)
http://www.iga-younet.co.jp/modules/weblog/details.php?blog_id=1277
こうした報道に接した市民が市議会に対して抱く不信や疑念は、けっして「偏見」ということばで片づけられるべきものではありません。議員による視察の実態は観光旅行であるとする市民の認識もまた、根拠があいまいであるという点は否定できないにしても、一概に「偏見」として否定されるべきものではないと思います。ごくふつうの市民感覚に立脚した疑問や認識を「偏見」というひとことで排除してしまう市議会議員が存在するとしたら、その議員がはたして市民に顔を向けているのか、市民の立場に立っているのか、おおいに疑問だと申しあげなければなりません。
さて、頂戴したコメントをありがたく拝読いたしましたが、広田恵三さん、あなたはいったいどうなのでしょうか。洲本市の市民に顔を向けていらっしゃるのか、市民の立場に立っていらっしゃるのか。たとえば、名張市のまちの保健室が「費用対効果の面で優れて」いると述べていらっしゃいますが、二十七人の人間を五千万円程度の人件費で雇っている、だから費用対効果の面ですぐれている、とおっしゃるのは、またずいぶんとけったいなご指摘です。費用対効果を問題にするのであれば、その五千万円がどのような効果をあげているのか、その点を検証しなければ意味はありません。広田さんのおっしゃる費用対効果ということばからは、市民の存在がみごとに欠落しております。市民を完全に排除してしまって、お役所内部の都合だけで費用対効果を論じていらっしゃる、という印象です。
貴ブログの1月23日付エントリを拝読いたしましても、感想は似たようなものです。広田さんの視察報告は、名張市の行政サイドの説明をそのまま鵜呑みにし、引き写しただけのものだという印象が否めません。まちの保健室を視察なさったとき、地域住民の声はお聞きになられたのでしょうか。それとも、市の職員や保健室のスタッフから説明をお受けになっただけなのでしょうか。もしも後者であったとすれば、きわめて表層的で一面的な視察である、と申しあげざるをえません。
ご参考までに、さきほどお知らせしました2ちゃんねるのスレッドで、こんどはまちの保健室にかんするレスをひろってみますと、こんなあんばいになります。
「福祉といいながらすべてをカット 無駄な予算はつける まちの保健室など」
「まちのほけん室ってなんなん なんか役にたってんの」
「まちのほけん室や経済災害、福祉の理想郷なんて/ことばあそびで悦に入り、自慰行為してる、再建団体転落」
「先ほど、まちの保健室の前を通りましたが誰も訪問していません。/いつも職員の姿しか見えません。/誰のために、何のために始めた事なの本当にこれでよいのですか」
「まちの保健室はひどいですね。/あそこの職員は仕事が無くてヒマでかわいそう/まるでサンデー毎日。/そのうち発狂するのではと思い心配しています。/市長は酷なことしますね」
「器だけで中身のない政策が多いですね。/地域づくり委員会、ゆめづくり広場、まちの保健室などなど」
「亀井市政になってから、とくに行政にサンクコストがありません。/まちの保健室、まちなか再生、税金贈答まるなげ保育所、ゴミ問題、新斎場建設、行政内部の機構改革などなど」
貴ブログに寄せられた「名張一市民」名義のコメントにも、こんなことが記されています。
「名張市民のどなたに聞いても、『町の保健室』なんて/なんの役にもたっておりません。全市民がそう思って/います。保健室に従事する方も、『給料もらってわるいわ』とか/『掃除でもしてよ』『何もすることがない』と聞き及びます」
このコメントには、まちの保健室を「貴市の施策として組み込まぬよう、僭越ながら申し上げます」との文言もみられるのですが、このコメントをお読みになって、広田さんはどうお思いになられたのでしょう。もとより、匿名の投稿です。全面的に信を置けとは申しません。しかし、まったく無根拠なでたらめが書かれているわけでもないでしょう。
「3月議会でまちの保健室の取り組みを紹介させていただき、実現に向け提案した」とおっしゃるのは、この3月4日付のコメントも考慮に入れたご提案だったのでしょうか。それとも、名張市の行政サイドによる説明を鵜呑みにした表層的で一面的な視察結果だけにもとづいて、「名張一市民」名義の地域住民の声などは「偏見」として排除したご提案だったのでしょうか。貴ブログに掲載されたデータをもとに算出してみましたところ、このエントリのコメントに記しましたとおり、名張市のまちの保健室の来所者は一日ひとりである、という結果が出たのですが、こうした数字に示されている費用対効果の問題もご勘案のうえで、洲本市におけるまちの保健室の実現をご提案なさったのでしょうか。
もっとも、私は、まちの保健室という発想そのものを否定しているわけではありません。仰せのとおり、かなりの可能性を秘めた発想だと考えております。しかし、少なくともここ名張市においては、その可能性はいまだ芽を出してもいないというのが現実です。もしも洲本市でまちの保健室が実現されるのであれば、名張市の轍を踏むことなく、それこそ「地域住民の熱意と創意工夫」によって、真に地域住民のための施設として、整備され、運営が進められるよう、祈念しております。
今後ともよろしくお願いいたします。
………………………………………………………………………………
──以上である。ちなみに、「名張一市民」名義のコメントが寄せられた広田恵三さんのブログのエントリはこちら。
広田恵三の視察報告ブログ:三重県名張市(2009年1月23日)
もうひとつちなみに、当ブログにお寄せいただいた広田恵三さんのコメントはこちら。
3月4日:うすらとんかち理事会 続 > 無題
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まちの保健室がいまやもうさっぱりわやな件について
●広田恵三様
ご投稿ありがとうございます。
丁寧なお答えをたまわり、お礼を申しあげます。
「広田恵三の洲本市議会報告ブログ」の3月10日付エントリを拝読いたしました。
広田恵三の洲本市議会報告ブログ:20年3月議会一般質問
http://keizoyumiko.seesaa.net/article/115436463.html
まちの保健室にかんする広田さんのご提案に対し、洲本市から「名張市の取り組みを採用するつもりはない」との答弁がありました由、提案したご本人の広田さんにこんなことを申しあげるのは失礼で心苦しいことなのですが、洲本市の判断は適切なものだと思います。適切というか、ごく当然の判断でしょう。「名張市の取り組み」を採用したらかなりとんでもないことになるはずで、その点は「広田恵三の視察報告ブログ」の1月23日付エントリに寄せられた三件のコメントからもご推測いただけるのではないかと思います。
広田恵三の視察報告ブログ:三重県名張市
http://hirota.seesaa.net/article/113052733.html
とはいえ、先日も記しましたとおり、私はまちの保健室という発想そのものを否定しているわけではありません。かなりの可能性を秘めた発想だと考えております。しかし、こうした発想を具体的に肉づけし、地域社会に根づかせるには、相当の努力が必要です。知恵も必要です。広田さんがお書きになっていたような「地域住民の熱意と創意工夫」が不可欠でしょう。しかし、名張市のまちの保健室には、そんなものはかけらもみあたらないと思います。ご推察のとおり、「職員の自覚と指導がなっていない」ということもあるでしょうし、ほかにもいろいろ問題点は存在しているものと思われますが、根本的な問題はなにかと申しますと、既成の発想を借りてきて、それをそのまま地域社会に押しつけただけのものにすぎないからです。「地域住民の熱意と創意工夫」をあらかじめ拒絶しているからです。それが「名張市の取り組み」の実態なのであって、けっして他の自治体で採用されるべきものではありません。
どうして名張市に、こんな施設ができてしまったのか。端的に申しあげてしまえば、広田さんがブログにお書きのとおり、「市長の選挙公約」だったからです。そんな程度のものにしかすぎなかったからです。内発的なものなどどこにもない、選挙で集票するための借りものの看板にしかすぎなかったからです。ですから、費用対効果の問題などは真剣に検討されたこともないはずで、うわっつらの整備を済ませてしまえばそれですべておしまい、貴ブログに投稿された名張市民のコメントにならえば、「仏造って魂いれず」という寸法です。したがいまして、貴ブログの記事によれば、洲本市の3月定例会一般質問で名張市のまちの保健室について「非常に市民の皆様に好評であります」と述べられた由ですが、名張市内をすみからすみまで血まなこになって探しても、そんな事実はどこにも転がっておりません。神聖な議場でうそをおつきになるのはいかがなものかと思います。
一般質問では、名張市のまちの保健室と夢づくり広場は「市長の選挙公約であり、財政難の中でも創意工夫で財源を生み出し、何としてでも地域の福祉を守るという市長の姿勢が住民の心を動かし、本当の意味の市民との協働が生まれるのだと思います」とも述べられたそうですが、「何としてでも地域の福祉を守るという市長の姿勢」などとおっしゃられましても、それはいったいどこの市の話か、と思ってしまう名張市民が大半ではないでしょうか。貴ブログに寄せられた名張市民のコメントには、「当名張市の首長は国におだてられればすぐ木に登るタイプで/地域実情に見合ったとか市民にどれだけ有効かといった概念が完全に欠落している」、「名張市は最近、焦燥的、表層的、対外意識のみを気にした、中身のない施策に終始しています。心ある行政マンはその節操のなさにやる気をなくしています」といった指摘もみられますが、このコメントは少なからぬ市民や市職員の声を代弁するものではないかと思われます。
「長い目で見ていただきたい」とのおことばはよく理解できるつもりでいるのですが、無為無策のまま推移するのでは、時間がたてばたつほど事態は深刻になります。名張市のまちの保健室には早急な手当てが必要なはずなのですが、手当てのできる人間がどこにもいない、というのが現状で、「市民に希望を与える」テクニックなど、だれにも期待できません。名張市はもう、さっぱりわやな泥沼状態なのですが、この「名張市の取り組み」を反面教師としていただいて、洲本市の福祉が市民にとって望ましい方向に進展することをお祈りしております。
今後ともよろしくお願いいたします。
ご投稿ありがとうございます。
丁寧なお答えをたまわり、お礼を申しあげます。
「広田恵三の洲本市議会報告ブログ」の3月10日付エントリを拝読いたしました。
広田恵三の洲本市議会報告ブログ:20年3月議会一般質問
http://keizoyumiko.seesaa.net/article/115436463.html
まちの保健室にかんする広田さんのご提案に対し、洲本市から「名張市の取り組みを採用するつもりはない」との答弁がありました由、提案したご本人の広田さんにこんなことを申しあげるのは失礼で心苦しいことなのですが、洲本市の判断は適切なものだと思います。適切というか、ごく当然の判断でしょう。「名張市の取り組み」を採用したらかなりとんでもないことになるはずで、その点は「広田恵三の視察報告ブログ」の1月23日付エントリに寄せられた三件のコメントからもご推測いただけるのではないかと思います。
広田恵三の視察報告ブログ:三重県名張市
http://hirota.seesaa.net/article/113052733.html
とはいえ、先日も記しましたとおり、私はまちの保健室という発想そのものを否定しているわけではありません。かなりの可能性を秘めた発想だと考えております。しかし、こうした発想を具体的に肉づけし、地域社会に根づかせるには、相当の努力が必要です。知恵も必要です。広田さんがお書きになっていたような「地域住民の熱意と創意工夫」が不可欠でしょう。しかし、名張市のまちの保健室には、そんなものはかけらもみあたらないと思います。ご推察のとおり、「職員の自覚と指導がなっていない」ということもあるでしょうし、ほかにもいろいろ問題点は存在しているものと思われますが、根本的な問題はなにかと申しますと、既成の発想を借りてきて、それをそのまま地域社会に押しつけただけのものにすぎないからです。「地域住民の熱意と創意工夫」をあらかじめ拒絶しているからです。それが「名張市の取り組み」の実態なのであって、けっして他の自治体で採用されるべきものではありません。
どうして名張市に、こんな施設ができてしまったのか。端的に申しあげてしまえば、広田さんがブログにお書きのとおり、「市長の選挙公約」だったからです。そんな程度のものにしかすぎなかったからです。内発的なものなどどこにもない、選挙で集票するための借りものの看板にしかすぎなかったからです。ですから、費用対効果の問題などは真剣に検討されたこともないはずで、うわっつらの整備を済ませてしまえばそれですべておしまい、貴ブログに投稿された名張市民のコメントにならえば、「仏造って魂いれず」という寸法です。したがいまして、貴ブログの記事によれば、洲本市の3月定例会一般質問で名張市のまちの保健室について「非常に市民の皆様に好評であります」と述べられた由ですが、名張市内をすみからすみまで血まなこになって探しても、そんな事実はどこにも転がっておりません。神聖な議場でうそをおつきになるのはいかがなものかと思います。
一般質問では、名張市のまちの保健室と夢づくり広場は「市長の選挙公約であり、財政難の中でも創意工夫で財源を生み出し、何としてでも地域の福祉を守るという市長の姿勢が住民の心を動かし、本当の意味の市民との協働が生まれるのだと思います」とも述べられたそうですが、「何としてでも地域の福祉を守るという市長の姿勢」などとおっしゃられましても、それはいったいどこの市の話か、と思ってしまう名張市民が大半ではないでしょうか。貴ブログに寄せられた名張市民のコメントには、「当名張市の首長は国におだてられればすぐ木に登るタイプで/地域実情に見合ったとか市民にどれだけ有効かといった概念が完全に欠落している」、「名張市は最近、焦燥的、表層的、対外意識のみを気にした、中身のない施策に終始しています。心ある行政マンはその節操のなさにやる気をなくしています」といった指摘もみられますが、このコメントは少なからぬ市民や市職員の声を代弁するものではないかと思われます。
「長い目で見ていただきたい」とのおことばはよく理解できるつもりでいるのですが、無為無策のまま推移するのでは、時間がたてばたつほど事態は深刻になります。名張市のまちの保健室には早急な手当てが必要なはずなのですが、手当てのできる人間がどこにもいない、というのが現状で、「市民に希望を与える」テクニックなど、だれにも期待できません。名張市はもう、さっぱりわやな泥沼状態なのですが、この「名張市の取り組み」を反面教師としていただいて、洲本市の福祉が市民にとって望ましい方向に進展することをお祈りしております。
今後ともよろしくお願いいたします。
無題
ご指摘ありがとうございます。我々会派は大手ビジネスホテルではなく地元資本のホテルに宿泊し、行政だけではなく地元の意見を聞くことを心がけています。そう云えば「万徳」の夫婦もまちの保健室について知らなかったようでした。しかしながら、高齢者福祉目的の施設は利用が高齢者に偏るためそれ以外の年代には関心がないということもあります。いつも暇そうにしているというのは、職員の自覚と指導がなっていないだけであり、暇ならば独居老人、老老介護世帯の訪問、見守り等いくらでも仕事があるはずです。名張市の財政難の事も存じておりますが、財政難の中、限られた予算できらりと光る事業を行い、市民に希望を与えるのが市長のテクニックだと思います。現在は、市民の理解されてはいないようですが、運用次第で高齢者社会にはなくてはならない施設になると思いますので、長い目で見ていただきたいですね。確かに東北や北海道、九州が多いですが、ご批判のような視察も多いかと思います。市民の皆様が厳しくチェックし、今後の投票行動に反映させていただいたらと思います。