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三重県名張市のかつての中心地、旧名張町界隈とその周辺をめぐる雑多なアーカイブ。
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きのうのつづきである。

11月16日の夜、名張まちなか再生委員会の主要スタッフおひとりと密談した。細川邸整備には直接関係のないポジションの方である。用件は、その方が手がけていらっしゃるプロジェクトへの協力要請であったが、過去の経緯を説明し、お断りした。いまごろ泣きついてきたって手遅れである、と申しあげておいた。

酒を飲みながら話を進めるうち、駅弁大学名物御用学者の先生の話題になった。なんなんだあのインチキ学者は、みたいなことを口走ったところ、あの先生とは完全に縁を切りました、とのことである。名張市とあの先生は今後いっさい、なんの関係もありません、と教えていただいた。どんな事情があったのかまでは聞かなかったが、とにかくそういうことらしい。しかし、いまごろ手を切ったって手遅れである。

ちなみに、7月30日付で名張市監査委員に提出した住民監査請求は、名張市とこの御用学者の先生ならびにNPOなばりとの癒着についてただすものであった。9月20日に監査委員から示された監査結果通知書には、この先生にかんしてこんなことが記されていた。

   
さらに、当該研究を名張市が「三重大学」との間で契約を締結しようとする理由において、当該大学の研究室に「名張地区既成市街地再生計画策定委員会委員長」及び「名張まちなか再生委員会副委員長」を歴任した教授が在籍し、名張地区既成市街地の近年の経緯、実状について熟知しており、地域課題についても掌握している研究機関であり、あわせて学術的・専門的な知識を有していることから、随意契約理由としている根拠も、妥当なものと判断できる。

ばーか。ポチがいかにきゃんきゃん吠えようとも、げんに学者先生は絶縁状を突きつけられたみたいではないか。ところ払いを命じられたようではないか。それはそれでいいとして、いったいだれが責任をとるのか。

この先生、名張まちなか再生プランを策定した名張地区既成市街地再生計画策定委員会の委員長だった方である。細川邸を歴史資料館として整備するなどというリフォーム詐欺まがいのプランを策定し、「歴史的建造物改修に係る基本設計業務ならびに当該建造物を活用した管理運営モデルの開発、運営効果の測定に関する研究及び実践」とかいうなんの役にも立たぬインチキ研究で税金149万9400円をかすめ取っていったのが、この駅弁大学の御用学者の先生なのである。

そんな手合いをありがたがっていた不明というものを、名張市はどのように考えているのか。何も考えてはおらんのであろうな。いくら考えたところで、もう取り返しはつかんのだしなあ。ばかだなあ名張市。

そんなこんなで、名張駅東口にほど近い居酒屋で、名張まちなか再生委員会の主要スタッフの方とじっくり話し込んだのだが、経緯や事情を理解していただき、協力要請を拒否することも納得していただいたうえ、飲み代までおごっていただいて、一件落着となった。
きのうの午前、時間があったので、名張市役所に行ってきた。四階、名張まちなか再生委員会事務局。てめーいやがらせかよ、と思われるかもしれないが、細川邸乗っ取りプロジェクトを展開するうえで、確認しておきたいことがあった。

どうして名張まちなか再生委員会が、いまだに細川邸のことやってんの? という点の確認である。平成16・2004年度に名張まちなか再生プランが策定され、平成17・2005年6月に名張まちなか再生委員会が結成された。名張まちなか再生プランを具体化するための組織である。それはわかる。

名張市公式サイトには、名張まちなか再生プランの設置目的が掲載されている。

名張市公式サイト:設置目的

引用。

   
名張市総合計画に位置づけた「まちの顔づくりプラン」の実現に向け、市民・事業者・行政の共通共有の計画である、「名張まちなか再生プラン」を平成17年3月に策定いたしました。
今後10年間は、この「名張まちなか再生プラン」を指針として、市民・事業者・行政など多様な主体の協働により各事業に取り組んでいくこととなっています。
名張地区全体の総合的な再生につながるよう各プロジェクトの執行管理を行なうと共に、「名張まちなか再生プラン」の実現に向け企画・実践・調整を行う機能を 備えた組織の構築を目指し、名張地区まちづくり推進協議会をはじめとする各種団体などを母体とした「名張まちなか再生委員会」を平成17年6月26日に設立いたしました。

だが、プランの目玉であったはずの細川邸の活用は、改修工事こそ進んでいるものの、運営面はまったく白紙の状態である。へたをすれば、来春のオープンと同時に、閉鎖に追い込まれる可能性だってないではない。名張市長をはじめ、名張まちなか再生委員会の委員長、名張地区の区長、名張地区まちづくり推進協議会の会長、といったあたりの関係者がテープカットをおこなったあと、いきなり扉をとざして、閉店ガラガラッ! てめーらますだおかだかよ。

細川邸の活用という側面に限っていえば、名張まちなか再生委員会の無能力は、いまや明白なのである。衆目の一致するところである、といっていいであろう。にもかかわらず、この期におよんでなお、委員会は細川邸の活用を自分たちの職掌だと心得ている。職掌というよりは、既得権益か。いずれにしても、市民をばかにした話である。

だから、どうして名張まちなか再生委員会が、いまだに細川邸のことやってんの? という話になる。かれらの職掌は、あるいは既得権益は、いったい何によって担保されているのか。決定的に無能力であるかれらは何を根拠として、細川邸のことは一手引き受けでございます、とふんぞり返っていられるのか。

事務局で確認したところ、明文化された根拠は何もない、とのことであった。たんなる流れでしかない。名張まちなか再生プランが策定され、プランの素材として細川邸がとりあげられた。そして、プランを具体化させるための委員会が組織された、という流れがあるだけである。

名張まちなか再生委員会の規約を確認しておく。

名張市公式サイト:名張まちなか再生委員会規約

   
(目的及び設置)
第1条 名張まちなか再生プランの基本目標である名張の原風景と人情が息づく魅力あるまちをテーマに、名張地区既成市街地の再生を多様な主体の協働により推進していくことを目的として名張まちなか再生委員会(以下「委員会」という。)を設置する。
(所掌事項)
第2条 委員会は、名張まちなか再生プランの実現を目指し、名張地区のまちづくり活動を継続かつ円滑に運営するために、調査、企画及び計画の立案並びにプロジェクト及び事業の具体化、推進、調整を図るものとする。
(組織及び構成員)
第3条 委員会は、名張地区まちづくり推進協議会委員、名張商工会議所会員、まちづくり関係団体の構成員及び名張市の職員の中から推薦された者、学識経験者、その他委員会の活動目的を理解し、役員会で認められた者で構成し組織する。

「多様な主体の協働」といったってこら、そんなものは癒着構造を正当化するためのことばでしかないではないか。しかも実際には、多様な主体とやらが思いきり反目し、いがみあっているのがあの委員会の現状ではないか。

もうひとつ、名張市考査委員会から提出された事務事業評価報告書では、名張まちなか再生委員会の位置づけが不明確であり、責任主体の明確化が必要である、と指摘されていたが、この点はどう改善されるのか、ということも訊いてきた。委員会を解散させることはありえない、とのことであった。さりとて、具体的な改善策も検討されていないようである。

だろーな、と思い、一階総合案内の女の子に手を振りながら市役所をあとにして、皇學館大学名張キャンパスに足を運んだ。「名張まちなかナビ2.0」の隠街道市での配布分にいくらか残部が出たため、皇學館の学内でも配ってもらえればと考えて、その依頼に行ったのである。隠街道市の二日目、皇學館大学の先生にお会いしたとき、ふと思いついた考えである。

事務局のようなところで用件を告げたところ、学生向けのパンフレット立てに入れてやろう、と快諾を得た。ついでに、というか、むしろこっちのほうが本命だったのだが、皇學館大学名張キャンパスに、ミステリー小説が好きな学生のクラブか同好会は存在するか、と質問した。存在しない、とのことであった。

何かのおりには皇學館の学生さんにもNPO活動を手伝ってもらいたいものだと虫のいいことを考え、そのとっかかりとなるのはミス研あたりかと踏んで質問した次第であるが、ないというのであればいたしかたない。ま、ほかにも道はあるだろう。

夜になって、名張まちなか再生委員会の主要スタッフおひとりと、名張駅東口からほど近い居酒屋で密談。内容については、またあすにでも。
ご町内のことしか知らない。知ろうとしない。理解できない。理解しようとしない。ご町内を相対化できない。視点を外在化させられない。外部の人間の話を聴く考えはない、とか平気でいってしまう。

そんなご町内感覚一辺倒なうすらばか連中の話題から離れて、鳥羽の話題。きのうの朝日新聞の記事である。

朝日新聞:鳥羽観光 再生を模索

引用。

   
●歴史・文化資源の活用「強力に」●
吉田新会頭は先月30日、就任の記者会見で「大きな柱の一つとして、地域の歴史や文化を発掘し観光資源として活用するエコミュージアム事業を、強力に進めたい」と強調した。とくに6年後の遷宮に向けて、鳥羽への誘客を強めていく考えだ。

鳥羽市の観光客数(同市調べ)は、91年の699万人をピークに下降線を描き、98年には560万人に落ち込んだ。危機感を抱いた商議所は同年、外部の研究機関に観光地としての評価を依頼したところ、「観光資源は豊かだが、宿泊施設のサービス水準、まちの雰囲気などに問題点が多い」と指摘された。

「大変なショックだった」と清水清嗣・専務理事(52)。会員の約1100社のうち6割近くを観光関連企業が占める。「観光客の落ち込みは死活問題」との意識は強く、「小手先の改善ではなく、観光都市づくりを目指そう」と、3人の副会頭のうち観光担当の吉田副会頭が中心になって模索を始めた。

それまでの観光客は団体客が中心で、水族館や真珠の観光施設、ホテルだけに集中していた。しかし、最近では、個人客の割合が大きくなり、「自由に散策できるコースがほしい」という声が強まっていた。

「各地域で観光資源を発掘できれば、市内を巡る観光ルートができる」という思いが、エコミュージアム事業へとつながった。

同事業の一環として、鳥羽地区では、かつて市内で過ごしたこともある市ゆかりの作家、江戸川乱歩の世界を見せる「鳥羽みなとまち文学館」が02年8月に第1次オープンし、その後も施設を徐々に拡充しており、散策コースの目玉になりつつある。浦村地区では和歌の散策路が整備され、相差地区では海女小屋などを見学するコースづくりが進んでいる。

2002年に485万人まで減った市内の観光客はその後、横ばいが続いた。06年には503万人とやや持ち直したものの、厳しい状況は変わらない。

引用してみたところで、なんの参考にもならぬか。なにしろご町内感覚一辺倒なのであるから。

ご町内感覚の特徴のひとつとして、ご町内でしか通用しない価値観をいくらでも一般化できると思っている、というのもあげておこう。隠街道市、というネーミングなど、まさにご町内感覚そのものである。どーしよーもねーなー。わーっはっは。わーっはっは。
名張市
毎日新聞:囲碁:美旗市民センター杯 80歳深田さん優勝「囲碁は人との対話」--名張 /三重
毎日新聞:紅葉:平年より高温影響、見ごろは10日遅れ 猛暑で枯れた木も--名張 /三重
中日新聞:名張の具志堅さんがコスモス文学新人賞 沖縄での恋愛テーマ

伊賀市
朝日新聞:「伊賀越」、ふるさと企業大賞
産経新聞:伊賀くみひもで「子」作り 新年飾りの干支の置物
毎日新聞:子どもフェスティバル:けん玉やあや取りに挑戦--伊賀・ゆめドームうえの /三重
毎日新聞:伊賀市の人権作品:116点入賞 啓発パネルなどに活用--あす表彰式 /三重
毎日新聞:忍術音頭:チョイト廃れたけど、パット盛り上げよう 伊賀で復活を /三重
中日新聞:ツリー彩る電飾10万個 モクモクファーム、17日に点灯式
中日新聞:ただ今制作チュー 「伊賀くみひも」で、えと置物
伊勢新聞:伊賀くみひもでえと人形 伊賀の井上芽商店

伊賀広域
毎日新聞:意見交換会:河川整備で 市民参加募る--あす、あさって伊賀広域で /三重
毎日新聞:裁判所公示:津地裁伊賀支部不動産期間入札公示 /三重

三重県
伊勢新聞:自治体内にも「ワーキングプア」 みえ労連アンケート結果
前総務部長のGJによって、さらにいささかさかのぼれば、市長みずからが主役を演じたことし4月の耐震ゴルフ事件によって、2ちゃんねる的にはおおいに勇名を馳せた伊賀市であるが、わが名張市においてはその手の話題もまったくなく、ただひそかに、人知れず、マイナスポイントばかりが着実に積み重ねられている昨今である。

そうした傾向を端的に物語るのは、やはり細川邸であろう。細川邸の改修工事が終了し、やなせ宿として公開されれば、名張市はかなり大量のマイナスポイントを稼ぐことになる。あきらかな失政の象徴が、具体的なかたちをとって市民にお披露目されるのである。金もないのになーに無駄なものつくってんだばーか、という市民の批判が、あの細川邸に集中することになるのである。責任なんて、だれもとろうとはしないのであろうけれども。

なにしろなんのための施設なのか、それがまったく不明である。目的も意味もまったくわからぬ。ただ税金つかってうわっつらだけ整備してみました、なかみはきれいにからっぽでございます、というだけの話なのである。なんか観光交流施設らしいんですけど、関係者にも何もわかってないわけでございまして、いやもうどいつもこいつもうすらばかなんで困ってしまいますわーっはっは、わーっはっは、どーもさーせんわーっはっは、わーっはっは、という施設が誕生することになるのである。完全無欠のあほなのである。

意味もなく工事が進められている細川邸の、いわばビフォアーの姿がこれ。昨年1月5日に撮影した。

20071115a.jpg

新町の通りからではなく、裏側にあたる名張川のほうから撮影。左手奥にみえるのが母屋、手前にふたつの蔵。この場所でいま、意味もなく工事が進められているのである。

しいて意味をさがせば、予算を消化するという一点にこそ、意味は求められよう。予算消化のための工事なのである。細川邸の改修のみにはとどまらぬ。名張まちなか再生プラン全体の問題である。これまでずっと、何ひとつ決めることができないからずーっと先送りを重ねてきた、そのツケを支払わねばならぬ時期が来たのである。もう先送りはできない。かといって、なんのプランもない。アイデアもない。

だいたいがもう、ものごとを正式に、ルールに沿って、手続きを踏んで決めている余裕さえない。桝田医院第二病棟の活用がまさにそうである。早い話、名張まちなか再生プラン関係者の頭からは、名張まちなかの再生というテーマはみごとにすっかり失われてしまっていて、なんでもいいから涙目でわーっと予算を執行してしまわなければ、もはやどうしようもないのである。あきれ返った話である。大笑いするしかないのである。わーっはっは。わーっはっは。

大丈夫か名張市。ていうか、あほ?
人の世のうつろいは、2ちゃんねるにこそはかなけれ。伊賀市関連の新スレは、きのう午前0時台の「 【国内】 伊賀市:「戦争補償」と住民税減免 在日韓国・朝鮮人の一部 昨年度末に廃止 /三重★3 [11/13]」を最後に、一本もなし。盛者必衰のことわりである。

さるにても、伊賀市の前総務部長はGJにつぐGJであった。でかした。みごとじゃ。ようやらはりました。いわゆるほとぼりってやつがさめたら、慰労会でも開いてさしあげねばならんのではないか。

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