三重県名張市のかつての中心地、旧名張町界隈とその周辺をめぐる雑多なアーカイブ。
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この癒着結託症候群をどうすっぺ
なんか毎日むしむしして、すっきりせんのは困ったものである。
なおかつ、これである。
どうして名張市は、こんなことばかりやっているのだろう。
引用。
1. 「今年度のなぞがたりなばり事業の委託にともなう民間団体の募集はいつ実施されるのか。」について
【回答】
結論から申しますと、平成22年度のなぞがたりなばり講演会事業は名張市直営で行います。したがって民間団体への委託募集は行いません。
今年度は「なぞがたりなばり」が20回目を迎えるため、記念事業として実施したいと考え、その財源として(財)自治総合センターのシンポジウム助成事業に助成申請をしたところ、平成22年4月1日付で助成が認められました。この助成は本年度に限るもので、しかも事業実施者は市に限定され、市以外の団体との共催や委託が認められていません。そのため採択された事業(なぞがたりなばり講演会とシンポジウムの開催)は名張市直営で行い、事業を盛り上げていただくイベント等の実施を民間団体にお願いしたいと考えています。
この一点目は、あえて不問に付す、ということにしておこう。実際には、市民不在もここまで来たか、とうたた感慨に堪えない。つねづねゆうておることではあるが、名張市役所のみなさんは自分のこと、自分たちのことしか考えない。市民のことなど屁とも思っていない。サーバントであるにもかかわらず、サービス対象を念頭におく、ということができない。自分たちの勝手な都合をろくに説明もせず市民に押しつけて、それが行政運営であると勘違いしている。しかし、そんなのは、いまにはじまったことではない。長い歴史と伝統がある。いまさら驚くにはあたらない。だから不問に付す。というよりも、一点目の質問は二点目の質問を引き出し、引き立たせるための一石であった。
で、二点目。
2. 「昨年度なぞがたりなばり事業は昨年11月15日から30日までの期間で委託団体が募集され、本年3月23日に事業が実施された。年度当初に委託団体の募集が行われなかったのはなぜか。」について
【回答】
平成21年度の第19回なぞがたりなばり講演会事業も、当初から民間団体に実施をお願いする方向でしたが、同事業を委託するのは初めての試みであり、募集はしたものの応ずる団体がないという事態を避けたいと考え、受け皿となる団体との調整に時間を費やしたために募集の開始が秋になってしまいました。
平成23年度においては、他の委託事業と同時に年度当初になぞがたりなばり講演会事業の募集をすることとしておりますのでご理解いただきますようお願いします。
思わず眼を疑ってしまう。
ここになにが書かれてあるのか。
逐語的に確認してゆくことにする。
「平成21年度の第19回なぞがたりなばり講演会事業も、」
↓
今年の3月21日、名張産業振興センターアスピアで催された講演会のことである。今回の講師は今野敏さんに決まった、とおれが伝え聞いたのは、去年の10月2日のことであった。ちなみに、なぞがたりなばりはこれまで、むろん例外はあったにせよ、10月に開催されるのが恒例であった。
「当初から民間団体に実施をお願いする方向でしたが、」
↓
なぜかはわからない。理由は知れない。目的は不明である。しかし、方向として、流れとして、趨勢として、名張市の主催事業が民間団体に委託されることが増えてきている。深いことはなにも考えない。わからない。説明もできない。しかし、民間に委託するのがトレンドである。トレンドっつーことばも古いけど、民間団体にお願いするのはなんとなくかっこいんじゃね? みたいなのが、お役所のみなさんがぼーっとお考えのところであろうか。しかし、たとえば8月7日に催される恒例のなばり夏能、あれが赤目の里山を育てる会というNPOに委託されるなんてのは、どうにも無理がありまくりの話ではないかという気がする。
「同事業を委託するのは初めての試みであり、」
↓
民間委託を考えるのもいいけど、なぞがたりなばりがほんとに必要な事業なのかどうか、必要ではあるとしても、いまのやりかたでいいのかどうか、そのあたりのことを死ぬほど頭つかって考え抜くのがお役所のみなさんの務めなのである、などといっても理解していただけぬのであろうな。
「募集はしたものの応ずる団体がないという事態を避けたいと考え、」
↓
なにも理解はできなくても、こういうことだけはぴんと来るわけである。つまり、かっこつけたい、という欲望だけは一人前なのである。かっこわるいのはいやである、ということにはきわめて敏感で、もしかしたら応募がゼロなのではないか、とちゃんと将来予測までできるのである。先日引いたマックス・ウェーバーの言にこと寄せていうならば、この名張市というインチキ自治体には、情熱も責任感も判断力もないけれど、虚栄心だけはたっぷりある、ということになるであろう。
「受け皿となる団体との調整に時間を費やしたために募集の開始が秋になってしまいました。」
↓
はい終了。
ここで終了。
名張市終了のお知らせ。
気はたしかか、というしかない。
驚くべし、というより、泣けてくるよな実際。
名張市はなんとゆうておるのか。談合しました、とゆうておるのである。民間団体を募集しても応募がなかったら困るので、募集するまでに「受け皿となる団体」、つまり乱歩蔵びらきの会のことなのであるが、癒着結託団体と入念に談合を重ね、調整が終わってから団体の募集をはじめました、とゆうておるのである。あほなのである。死ぬほどあほなのである。ここまでアンフェアなことをぶちかまし、それをしれっと公表している、ということは、なにがフェアで、なにがフェアでないのか、名張市にはその区別さえついておらぬということなのである。あほなのである。死ぬほどあほなのである。いっぺん死んでみるかこののーたりん。しかし、それにしても、ほんと、ほんとにもうね、もうちょっとしっかりしてみてくれんかね。
なあ名張市役所のみなさんや、民間団体の公募というのは、いうまでもなく競争である。どんな団体が応募してくるか、いくつの団体が応募してくるか、それはわからない。じゃというのに、名張市はいったいなにをしたのじゃ。名張市名物アンダーザテーブルにおいて、乱歩蔵びらきの会と癒着結託しておったのである。競争の場に、その競争を仕切る立場の人間が、みずから談合を持ち込んでいたのである。で、話がすっかりまとまってから、さーあ、民間委託でございます、この指とまれでございます、よーいどんでございます、と委託団体の募集をはじめたのである。
しかもこれ、名張市長名義だぞ。名張市長名義の文書において、つまり、名張市長みずからがはっきりと、名張市は癒着結託を全力で推進しております、アンダーザテーブルは談合の花盛りでございます、ずぶずぶなあなあシンドロームここに極まれりでございます、と力強く主張していらっしゃる、ということになる。なかなか正直でよろしい、とは思うけど、なあ名張市役所のみなさんや、おれのゆうとることは理解していただけないのか。事業委託のための民間団体を募集するに際して、事前にこっそり特定の団体と話を進めるなんていうのは、みなさんにとってごくあたりまえのことなのか。そんなのはアンフェアな行為では全然ない、というのがみなさんの認識なのか。なんかもう、あほらしくなってくるよな実際。
とはいえ、おれはそもそも、「市長への手紙」に記されている回答、つまり、乱歩蔵びらきの会との調整に時間を費やしたから委託団体の募集が遅くなりました、という説明なんて少しも信用しておらんのである。いったいどんな調整が必要だったというのかな。日本推理作家協会との連絡は行政サイドが担当し、乱歩蔵びらきの会はそのあたりの交渉にはいっさいノータッチであったというし、3月に実施されたなぞがたりなばり事業を振り返ってみるに、民間委託になったといったって目新しいところなんてどこにもみあたらず、むしろインターネットを利用したチケット申し込みが不可というじつにおまぬけなことになってしまって、イベントとしてはより閉鎖的な方向に進んでしまったというしかなく、げんに入場者は四十人に届かなかった。あんなイベントのいったいどこで、半年以上も時間をかけた調整が進められたというのであろうな。
ていうか、うそじゃね? うそなんじゃね? 大うそだろうがよ。息をするようにうそをつく、とちまたで評判になっている名張市役所のみなさんである。なんのかんの適当なこと書いてあるけど、昨年度のなぞがたりなばり事業における委託団体の募集が年度当初どころか11月後半にまでずれ込んだ理由ってのは、もしかしたらほかにあるのではないかと思われるわけである。その本当の理由を隠すために適当な理由をでっちあげてみたのはいいけれど、なにしろ名張市である。癒着結託症候群が蔓延し、官民双方ずぶずぶなあなあの泥の海にどっぷりつかっておるのであるから、笑止千万、フェアとアンフェアの区別すらつかない。あほなのである。死ぬほどのあほなのである。だから、ルールなんていっさい無視した行政運営を平気でかましてまーす、とかしれっと記して墓穴を掘る結果となったのである。いっぺん死んでみるかこのうすらとんかち。
しかしほんと、いくらなんでも、もうやってらんない、という気がする。いっそひと思いに、
──やっぱテロにするわ。
ということにしてしまうか。いやいや、それはないそれはない。今年のなぞがたりなばり事業を無茶苦茶にしてやろうか、とは思わないでもないけど、
──やっぱテロにするわ。
みたいなことにする気はない。いまのところない。心配ご無用である。
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