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三重県名張市のかつての中心地、旧名張町界隈とその周辺をめぐる雑多なアーカイブ。
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 とりあえず、テロはやめるでござる、ということになった。あくまでも、とりあえず、である。以前から当ブログのコメントでお知らせしていたごとく、昨年10月23日のエントリ「そろそろテロにすっかの巻」のあとは、「いよいよテロでござるの巻」か、あるいは「テロはやめるでござるの巻」 か、いずれかのタイトルで更新を再開することにしていたのだが、とりあえずは、
 
 ──テロはやめるでござるの巻
 
 ということになった次第である。以下に経緯をお知らせしておく。
 
 まず、テロってなによ、というあたりをネット辞書で簡単に確認しておく。

Yahoo!辞書 大辞泉:テロリズム

   
政治的目的を達成するために、暗殺・暴行・粛清・破壊活動など直接的な暴力やその脅威に訴える主義。テロ。

 政治的目的などというおおげさなものは、もちろんなにもない。ただし、名張市にはもうちょっとしっかりしてもらいたいな、という気持ちはある。で、問題なのは、というか、問題だったのは、まちなか再生事業である。この問題にかんして、名張市はちっともしっかりしてくれなかったのである。いちいちふり返ることはせんけれど、名張市のしっかりしてなさぶりとでも呼ぶべきものは、このブログにいやになるほど記してきた。
 
 しっかりしてないのであれば、しっかりしてくれるように働きかければいいのである。とはいえそれは、相手に聞く耳があればの話である。相手とのあいだで論理的な話し合いが成立すればの話である。ところが、そんなのはしょせん、無理な相談というやつであった。そのあたりのこともまた、このブログにしつこく綴ってきたところである。つまり、こーりゃもうどうしようもないな、というところまで来た。
 
 だから、昨年10月17日付のエントリに──
 
2009年10月17日:再生委員会あすご臨終の巻

 こんなふうに書いた。

   
 いずれにせよ、星新一ではないけれど、人民は弱し、官吏は強し、というのはいまだ変わらぬ真理なのである。腐敗堕落をきわめたお役所が、金銭欲や名誉欲で眼を血走らせた特定の住民と、あからさまなまでの癒着結託を重ねている。そして、それを当然のこととわきまえている。弱い人民の前には、泣き寝入りするか、テロリズムに走るか、そのふたつの道しか残されていない。しかも、このところの名張市における暴政と言論の死は、いまやテロリズムにじゅうぶんな根拠を与えかねないものである。テロリズムっつったらえらいもので、
 
 「さ、そろそろ風呂にすっか」
 
 というのであればとてものどかな感じだけれど、
 
 「さ、そろそろテロにすっか」
 
 となったりしたらこれは剣呑。ほんと、気をつけろよな名張市。

 その翌日、10月18日には名張まちなか再生委員会の説明会が開かれ、このブログでもお知らせしたとおり、行政サイドと委員会側との不毛な質疑がつづいたのであるが、そんなのは最初から予想がついていたことで、10月19日のエントリでは──
 

 こんなふうに報告した。

   
 要するに消化試合で、まさしく、いうべきことなどなにもない。なにをいっても、なにを質問しても、むなしいばかりである。言論は死んでいる。暴政はまかり通る。これもおととい記したとおり、名張市民には、泣き寝入りするか、テロリズムに走るか、そのふたつの道しか残されていないのである。おれはどっちなのかというと、
 
 「さ、そろそろテロにすっか」
 
 みたいな感じにやや傾いているのだが、むろんまだ確定ではない。なんつか、乙女のごとく心が揺れている状態なのであるが、いずれにしても、説明会なんてのはもうどうだってかまわない。

 まさしく乙女のごとく、心は揺れていた。もとより、テロなんて望むところではない。本意ではない。むかっ腹が立ってしかたないからいっちょぶちかますぞおら、みたいな話でしかない。無駄にエネルギーを費消するだけで、得られるものなどなにもなく、2ちゃんねるふうにいえば、誰得? という話でしかないのである。だから、なんとか実のある話に結びつけられんものか、と考えた。
 
 実のある話といっても、まちなか再生事業は関係がない。あれはもう終わった話である。それにおれは、まちなか再生事業に協力する気などさらさらない。最初っから公言していたとおり、おれは名張まちなか再生委員会をぶっ壊すことを目的として委員会に入会したのであり、その目的はすでに遂げられて、委員会はみごとにぶっ壊れてしまっている。したがって、実のある話を探すとなると、おれの場合、結局は乱歩ということになる。
 
 そんなこんなで、名張市役所に話をもっていった。事前にアポを取り、赴いたのは10月23日。つまり、「そろそろテロにすっかの巻」というエントリを掲載して、その日の午後に市役所を訪れた。で、申し出を伝え、検討を依頼して、帰ってきた。このあたりのことは、庭山由紀さんから頂戴した「テロ準備中ですか?」というタイトルのコメントへのレスに──

2009年04月21日:市民はめざめているかの巻 > テロになるやらならぬやらいまだわかんない状態です(2009年12月15日)

 こんなふうに記しておいた。

   
 とはいうものの、なんとかならんものかと考えて、名張市役所に足を運んだのが10月23日のことでした。その日のエントリ「そろそろテロにすっかの巻」を最後にブログの更新をお休みしているわけですが、10月30日にたこぽんさんから頂戴したコメントへの返信「どつくことはしませんがテロにはなるかもしれません」に記しましたとおり── 
 
テロというのはなにしろ相手のあることですし、私だってできればテロは避けたいとも考えておりますので、10月23日金曜日の午後に名張市役所を訪れ、市の幹部職員のかたに、そろそろテロにしてもいいっすかあ? みたいなことをお訊きして、企画財政部あたりで現在ご検討をいただいているところです。回答はまだ頂戴できていないのですが、回答が届き次第、 
 「いよいよテロでござるの巻」 
 となるのか、 
 「テロはやめるでござるの巻」 
 となるのか、いずれかのタイトルでブログの更新を再開する予定となっております。 
 
 ──という寸法なのですが、いわゆる当局の検討というやつが予想していた以上に長引いているみたいで、テロになるのかならぬのか、私にもいまだによくわからない状態です。何をご検討いただいているのかといいますと、お役所の中の人がものごとを決める現場に立ち会えないものかどうか、というまさにそのことです。ただしこれは行政全般のことではなく、江戸川乱歩に限定した話です。私は以前、名張市立図書館の乱歩資料担当嘱託を拝命し、人からはカリスマと呼ばれていたのですが、みたいなことを書き始めると長くなってしまいますので、ウェブサイト名張人外境に記したところをお読みいただくことにして── 
 
人外境主人残日録:憂国忌の夕刻に十周年を思い名張を憂う(11月25日) 
http://www.e-net.or.jp/user/stako/DE/ZA-200911.html#anchor25 
 
 つまりそんなような次第で、名張市役所の中の人は乱歩にかんして、しょせんハコモノ崇拝主義とイベント尊重思想の範囲内でうすらぼんやりとものごとを考えることしかできませんし、こちらが何をいってやったってそれを理解したり理解にもとづいて判断したりすることもできず、結局はいたずらに先送りしてしまうばかりですから、そうなるともう、当局がものごとを決める現場に立ち会うしかないんじゃね? ということになります。で、当局による検討の結果はどうなるのかな、と思っているところなわけなのですが、それはそれといたしまして、そちらはそちらでガチンコ勝負、あまり脱力することなくいっそお祭り気分でおつづけいただければと思っております。

 桐生市議会における庭山由紀さんのガチンコ勝負はいよいよ本格化してきたようで、それに匹敵するバトルとなると当節では横綱朝青龍関の場外乱闘劇くらいなものではないかと思われるほどの面白さなのだが、それはさておき、名張市当局による検討の結果は昨年12月28日、ご用納めの日に市役所を訪れて、しかとうけたまわってきた。いわゆる前向きな検討を進めていただいたことはよくわかったのだが、根っこのところで話がかみ合っていない、という気がした。どこがかみ合わないのか。お役所の中の人は、具体的な事業のことを考える。こちらは、事業以前の方針だの理念だのを問題にしている。お役所の中の人は、どんな家を建てようか、と考える。こちらは、家よりもまず土台を固めることが必要だ、と考える。だから、かみ合わない。
 
 困ったことだな、と思った。そもそもおれは、説明というやつが苦手である。いちいちことをわけて口頭で説明するのが、もう面倒でしかたがない。ただでさえかみ合わない話をずるずる引きずって、あれこれくどくど説明するのは願い下げである、と思われたので、その日は適当に切りあげて、年明けにあらためて意見を伝える、ということにした。

 年が明けた。1月8日に「名張市の江戸川乱歩関連事業について」という文書をまとめ、翌9日、その文書を名張市の総合企画政策室へメールで送信した。以下にその文書のPDFファイルを公開する。A4サイズ五枚の文書だが、要点は次の一文に尽きている。
 
 ──ほんとにもう、お役所あたりのうすらばかがめいっぱいおよろしくないおつむで適当なこと勝手に決めてんじゃねーぞこのすっとこどっこい、いっぺん泣かしたろかこら、と思われてなりません。
 
 たいせつなところを太字で強調しておく。
 
 ──ほんとにもう、お役所あたりのうすらばかがめいっぱいおよろしくないおつむで適当なこと勝手に決めてんじゃねーぞこのすっとこどっこいいっぺん泣かしたろかこら、と思われてなりません。
 
 さらに赤字で強調しておく。
 
 ──ほんとにもう、お役所あたりのうすらばかがめいっぱいおよろしくないおつむで適当なこと勝手に決めてんじゃねーぞこのすっとこどっこいいっぺん泣かしたろかこら、と思われてなりません。
 
 では、お読みいただこう。
 
 
 でもって、今週の月曜日、1月25日のこと、名張市役所を訪れて、三回目の話し合いに臨んだのだが、文書に記した「私のような有能な市民の考えに耳を傾けるつもりがおありなのかどうか、その一点をお訊きしております」という点にかんして、なんとか耳を傾けていただけそうな見通しになった。念のために記しておくと、おれはなにも、おれのいうとおりにしろ、といっているわけではない。ちょいとばかり耳を傾けてくれんかね、とお願いしているだけである。お願いだから、
 
 ──現段階では乱歩にかんして外部の人間の話を聞く考えはない。
 
 太字で強調。

 ──現段階では乱歩にかんして外部の人間の話を聞く考えはない

 さらに赤字で。

 ──現段階では乱歩にかんして外部の人間の話を聞く考えはない

 みたいなばかなことはいってくれるな。そう考えているだけであって、耳を傾けていただいたあと、こちらの考えていることがどれだけ受け容れられるのか、それはまったくわからない。しかし、こちらは欲張ったことを主張しているわけではない。文書にも記したとおり、おれが「市立図書館の嘱託を務めていた当時にプランニングしていたこと」を真剣に検討していただければ、それでいいのである。で、1月25日の話し合いで、そうした方向性というやつがみえてきたような気がする、つまりは、テロはやめるでござる、という線がみえてきたような気がするから、その旨をここにお知らせすることにした次第である。

 ここでテロの話に戻ると──

   
政治的目的を達成するために、暗殺・暴行・粛清・破壊活動など直接的な暴力やその脅威に訴える主義。テロ。

 冒頭にも記したとおり、こちらには「政治的目的」なんてものはまったくない。しかし、名張市にしっかりしてもらいたいという気持ちはあるから、そうした目的を達成するために、「暗殺・暴行・粛清・破壊活動など直接的な暴力」などといったものではないけれど、なにかしらの「脅威に訴える」ということは試みた。そういう自覚はある。そうでもしないと、お役所にしっかりしてもらうことは不可能ではないか。それがおれの実感である。だからまあ、かけひきというか、交渉というか、あるいは、ゆすりたかりかつあげのたぐいというか、とにかくお役所とおつきあいするうえでのタクティクスとして、そろそろテロにすっか、そろそろテロにすっか、そろそろテロにすっか、とくり返していた次第である。しかしなあ、よくよく考えてみるってえと、こんなことやってるとしまいに人からテロテロ詐欺とかいって叱られんじゃね? とも思うなあ。
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