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三重県名張市のかつての中心地、旧名張町界隈とその周辺をめぐる雑多なアーカイブ。
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無駄に立派な公衆便所つきの名張地区第二公民館、食堂化路線まっしぐら、国土交通省も泣いて喜ぶまちづくり交付金活用事業の惨憺たる成果、市制五十五周年の節目を飾る失政のシンボル、名張まちなかのブラックボックス、なにが協働だばーか、てめーこら空調設備工事一式随意契約でこらてめー、などとまあいろんなことを、2ちゃんねる名張市政スレにおいてはあろうことか官製談合の巣窟とまで、ほんとにまあいろんなことをいわれておるやなせ宿なのではあるけれど、地域社会の害虫である名張まちなか再生委員会の歴史拠点整備プロジェクトが名張市に対し、あのやなせ宿にかんする公文書公開請求をぶちかますことになったのを記念して、名張市議会におけるやなせ宿を概観しておくこととする。

まず、名張市公式サイトのこのページを開く。

名張市公式サイト:名張市議会 会議録

「やなせ宿」で検索してみると、二十七件がヒットする。

一昨年は五件。

名張市公式サイト:名張市議会 会議録 > 平成19年

   
平成19年第325回( 6月)定例会 06月13日−02号

◎都市環境部長(堀永猛)
細川邸の改修工事につきましては、本年度の完成を目指しまして進めてまいりたいと考えております。
この細川邸の施設名称につきましては、当該地区はアユ漁など名張川とのかかわりの中で、古くは簗瀬と称され、また江戸時代には参宮街道の宿場として栄えました。この地の風土に由来した旧称を生かすとともに、宿場のにぎわいを再生し、人々が集う場となることを目指しまして、整備後の名称はやなせ宿と、本年6月2日に開催されました名張まちなか再生委員会の総会で決まりました。
管理運営につきましては、NPO名張実行委員会とまちなか運営協議会が協力、連携して利用等の協議、検討を行い、指定管理者制度の導入も視野に入れながら、民の組織体に管理運営を担っていただきたいと考えております。

◆議員(柳生大輔)
細川邸につきましては、完成後やなせ宿と命名されると聞いておりますが、その由来を考えても、それにふさわしいよい名前だと思っております。このことにかかわって市長にお聞きしたいと思いますが、完成後の管理運営につきましては、ご承知のように民間でやっていくということで、すなわち公設民営ということになりますが、委員会としてもその方針で進められております。既に管理運営にかかわるNPOの立ち上げも着々と準備されつつありますが、現実の問題として、果たして継続的に経営が成り立つかということが私の一番心配をするところであります。確かに公設公営であれば、指定管理者制度の導入になると考えますし、経営面ということでもそう心配はないと考えますが、長期的に考えますと、この種のものは民間で経営するということについては、なかなか難しいのではないかと考えるところでございます。案ずるより産むがやすしという言葉もございますように、今ごろから心配することもないかもわかりませんが、実際問題実施段階に入って、継続的に経営不振に陥ったときには、やっぱり市として何か解決策を講じていただかなければならないなと思っております。今から市長にお願いをしておきたいと思いますが、このことについて市長のお考えをお伺いさせていただきたいと存じます。

◎市長(亀井利克)
それから、まちなか再生のやなせ宿は、民間の管理運営になるんだけれども、これはやっていけるかどうかということなんですが、それを前提にしてこの地域の方にお願いして、そのための組織もつくっていただいてきておるところでございまして、これから知恵を出し合って、その財源の確保等も含めてうまく運営をしていただきたいなというふうに思っておりますが、そのときには一緒に市の方も知恵を出させていただくような工夫もさせていただきたいというふうには思っております。

◆議員(森脇和徳)
大変な難産ではありましたが、市長初め関係各位の格別のご理解、ご尽力によってようやく細川邸が新たにやなせ宿として生まれ変わることが、先日まちなか再生委員会総会において発表をされました。旧市街地出身議員としてうれしい限りであると考えております。しかし、その総会の中で、乱歩館の整備に関して紛糾いたしましたことは周知の事実でありますし、大きく報道もされたわけであります。当然市長のマニフェストにも、乱歩館の整備はしていくと書かれておりますし、桝田医院跡もそのために寄贈を受けたのでしょうし、まして昨年の総会で整備を推進していくことが申し合わされたわけで、それというのも市長みずから生家の復元やミステリー文庫などをつくりたいという構想から発展した話であったとも記憶をしております。委員や役員からも、市長が最終的にどのように考えているのかお尋ねすべきだという意見に決着をいたしましたが、市長は乱歩館の整備に関しましてはどのようにお考えなのかをお伺いいたします。このことについては、先ほどの柳生議員のご質問に対しましてもご答弁いただきましたが、不十分なところがあろうかと思います。どうぞご答弁を下さい。
そして、以前の私の一般質問の中で市長は、9億円から3億円にまちなか再生予算が減額されたと私が指摘した際に、意味がわかりませんとの発言をされました。そして、住民自治の熟度を見ながら、1期と2期に分けて分配していく。そして、私なりの考えがあり、榊町であったり、東町であったりといった整備計画も視野に入れてとのご答弁でありました。すなわち市長のおっしゃる住民自治の高まりとは、地域住民のコンセンサスが十分に調い、計画が練り上がった時点のことを指されるのであろうと思います。であるならば、乱歩館は総会でも承認されて、乱歩関係施設の整備は要望もあるわけです。しかし、予算は大幅に減額されて、整備予算もままならないとの先日の説明でありました。これでは計画は進行しませんし、当然無視されたも同様でございます。やはり私の指摘どおり、まちなか再生予算は減額した形になりつつあるのではないですか。それとも、2期目に当初の約束どおり6億円用意して、おくれても乱歩館は整備していけるのでしょうか。
再度市長にお尋ねをいたします。
まちなか再生とは何をもって完結をするんですか。このプランの成功はどこにあるんですか。商業の活性なのか、町の元気なのか、名張市からの発信なのか、ここで改めて市長の不退転の決意をもって臨まれているまちなか再生に対する市長のグランドデザインをお聞かせください。

   
平成19年第325回( 6月)定例会 06月15日-04号

◆議員(梶田淑子)
次に、まちなか再生事業について。
このことについては、名張地区の選出の柳生議員、森脇議員から非常に細部にわたって手厳しい質問をなさっていただきました。それで、そのことを踏まえて、テレビ等をごらんいただいている市民の人から、特にまちなか再生で頑張っておられる人の中から、細川邸というのは、本当に8,500万円もの公費を使ってきちっと改築をしていいものをするということで、それが来年できてやなせ宿となると。じゃあ、このやなせ宿を民に丸投げしていいものだろうか。幾ら民間でやりなさいって言われても、それ非常に重荷ですね。どうなっていくかもわからない。これから一から進めていく、旧市街地を発端にして全市的にこのことを起爆剤にして名張市を活性化さそうという大きな事業ですね。その細川邸のじゃあ維持管理費、それすらも民の力で何とかというふうになれば、到底これは本当にどうしたらいいかという不安が募って当たり前です。
ですから、この辺のところは少し部長もその方向でお答えいただいておりましたが、指定管理者制度にすることで委託料を市が出します。だから、維持管理、これだけは必要というふうな、事業をするしないにかかわらず、必要というふうな部分だけを見ていくと、そういうことをはっきりと考えていることをもう一度お答えください。

つづいて、昨年。二十二件がヒットした。

名張市公式サイト:名張市議会 会議録 > 平成20年

うち一件は3月議会の提出議案「名張市旧細川邸やなせ宿の設置及び管理に関する条例の制定について」。一部を引用。

   
議案第29号
 
名張市旧細川邸やなせ宿の設置及び管理に関する条例の制定について

理由
名張地区既成市街地に関する積極的な情報発信を行い、地域住民及び来訪者の交流並びに集客の向上を図るため、名張市旧細川邸やなせ宿を設置しようとする。これが、この議案を提出する理由である。
 
名張市旧細川邸やなせ宿の設置及び管理に関する条例

(目的)
第1条 この条例は、地方白治法(昭和22年法律第67号)第244条の2第1項の規定に基づき、名張市旧細川邸やなせ宿の設置及び管理について必要な事項を定めることを目的とする。
(設置)
第2条 名張市旧細川邸やなせ宿(以下rやなせ宿」という。)を名張市新町136番地に設置する。
(施設)
第3条 やなせ宿に次の施設を置く。
(1)母屋
(2)物産棟
(3)申蔵
(4)川蔵
(5)その他付帯施設
(施設利用)
第4条 やなせ宿は、次の事業に利用するものとする。
(1)名張地区既成市街地の歴史、文化、自然、季節等地域資源の積極的な情報発信に関すること。
(2)名張地区既成市街地の地域資源を結び、散策の快適性及び回遊性を高める活動に関すること。
(3)名張地区既成市街地の地域資源を活用し、地域の住民及び来訪者の交流並びに集客の向上を目的とする事業に関すること。
(4)名張地区既成市街地の地域物産の振興に関すること。
(5)町屋としての空間を活用し、その魅力を高める活動に関すること。
(6)名張地区既成市街地の再生に係る自主的かつ自立的なまちづくりの推進に関すること。
(7)前各号に掲げる事業のほか、名張地区既成市街地の蒔生に関することで、市長が必要と認めること。
2 やなせ宿は、観覧することができるとともに、前項の事業に支障がないと市長が認めるときは、別表第1及び別表第2に掲げる施設を利用させることができる。

へーえ、あのやなせ宿においては、「地域資源の積極的な情報発信」だの、「地域資源を結び、散策の快適性及び回遊性を高める活動」だの、「地域資源を活用し、地域の住民及び来訪者の交流並びに集客の向上を目的とする事業」だの、「地域物産の振興」だの、「町屋としての空間を活用し、その魅力を高める活動」だの、「名張地区既成市街地の再生に係る自主的かつ自立的なまちづくりの推進」だの、そんな事業が進められることになっておったのか、へーえ、へーえ、とわざとらしく驚きながら会議録に戻る。

   
平成20年第328回( 3月)定例会 03月03日−01号

◎市長(亀井利克)
まちなか再生につきましては、本年6月にオープン予定の旧細川邸やなせ宿は、市民を初め多くの来訪者の交流拠点施設として、地域の皆様方が主体となって多様な事業が展開されるよう大いに期待しているところでございます。また、本事業につきましては、平成20年度も引き続き城下川沿いの道路修景、太鼓門散策道整備、桝田医院第2病棟の跡地整備などに取り組んでまいります。

◎市長(亀井利克) ただいま上程されました議案第29号、名張市旧細川邸やなせ宿の設置及び管理に関する条例の制定につきまして、提案理由のご説明を申し上げます。
本年3月に改修工事が完了いたします細川邸につきましては、施設名称を旧細川邸やなせ宿とし、名張地区既成市街地に関する積極的な情報発信、また地域住民及び来訪者の交流並びに集客の向上を図ることを目的といたしております。
本条例は、地方自治法第244条の2第1項の規定に基づき、当該施設の設置及び管理について必要な事項を定めるものでございます。

   
平成20年第328回( 3月) 定例会 03月06日−02号

◆議員(柳生大輔)
旧市街地につきましては、本市総合計画、理想郷プランの中で市街地景観の形成や名張地区既成市街地の整備方針などについて、まさしく理想のプランがつづられております。私自身、とりわけ市議会議員となっての18年間を振り返ってみましても、この間においても旧市街地の様相が随分に変わってまいりました。1つは道路整備であり、都市計画道路や生活道路の整備によって、便利で安全・安心な道路環境となってまいりました。2つは施設整備によるふれあいやアスピアの建設で、福祉や貸し館の施設利用等も充実してまいりました。そして、3つは歴史的遺構の整備、藤堂家邸と太鼓門の整備、さらに現在進められております既成市街地を対象としたまちなか再生事業によるやなせ宿等の整備に加えて、計画されております城下川の景観整備などにおいて、名張らしい風情を感じることができるようになってきております。それから、4つ目は公共下水道の整備による名張川の水質保全と快適環境な暮らし。そして、まだあります。名張駅東駅舎の整備、ジャスコ周辺整備等、リバーナの再生、名張川河川敷の整備に伴う堤防道路の整備と新町橋のかけかえ、平尾山カルチャーパークと朝日公園の整備、応急診療所の設置など、ちょっと考えても、歴史の変遷がこうして頭に浮かんでまいります。

◎市長(亀井利克)
平成17年3月に策定いたしました名張まちなか再生プランでは、名張の原風景と人情が息づく魅力ある町を目標といたしてございます。議員ご所見のとおり、近年既成市街地では商業の空洞化、人口の減少、高齢化が進み、活気やにぎわいが感じられなくなってまいりました。しかしながら、地区内には名張藤堂家邸や宇流冨志禰神社などの歴史、文化資源とともに、お祭りや花火といった伝統行事が存続しているなど、名張らしさが残された町でもございます。こうした地域資源を生かして市民、住民が誇りを持てる、魅力的なまちづくりは地域の皆様とともに進めてまいりたいと考えております。
具体的な取り組みといたしましては、地区内は簗瀬水路や名張川などの自然資源にも恵まれていることから、暮らしに根づいた自然を大切にするまちづくりを進めてまいります。そして、さきに申し上げた歴史、文化資源や本年6月にオープン予定の旧細川邸やなせ宿など地区内の地域資源を活用することで、人々が訪れることでにぎわいある町を目指してまちなか観光の振興などを図ってまいりたいと考えております。
また、地区内にはこれまで蓄積された社会資本や人情、風情といった環境に加え、公共交通機関や起伏が少ない地形など、高齢者を初めとした交通移動不便者にとっても暮らしやすい条件が整っております。こうしたことから、まちなか研究室や学生サロン、ゆめづくり広場など資源を十二分に生かした住民同士の活発な交流や活動によって、だれもが住み続けたいと感じ、楽しく暮らせるまちづくりを進めることも大切な戦略ではないかと考えているところでございます。
このように、既成市街地において議員のご所見にもございましたとおり、再開発事業など大規模なハード整備の手法ではなくして、地域福祉の推進など地域力を生かした取り組みが不可欠であると考えておりますので、どうかご理解、ご協力を賜りますようにお願いを申し上げたいと存じます。

◎都市環境部長(堀永猛)
次に、まちなか再生事業につきましては、平成16年度より国のまちづくり交付金制度を活用し、名張まちなか再生委員会や名張地区まちづくり推進協議会を初め、各種まちづくり団体や地域の皆様との協働によりましてさまざまな事業の推進に取り組んでいるところでございます。
ご質問がございました平成20年度でございますが、まちなか再生の拠点施設といたしまして旧細川邸やなせ宿が本年6月にオープンを予定しております。この施設では地域資源を活用した交流、集客の向上を目的とした事業や積極的な情報発信に関する事業などを名張まちなか再生委員会ほか各種団体、サークル等と連携し施設の利活用の実践、展開を図り、持続可能なまちづくりにつなげるため地域住民と協調し、民が主体となった管理運営を推進してまいります。
また、平成20年度事業としましては、名張地区の象徴的な自然資源を生かし、城下川沿い道路景観整備工事として城下川沿いの道路整備を大手橋から市道栄町四間橋までの約130メートルを検討、協議をしていただいており、あわせて太鼓門散策道整備工事や桝田医院第2病棟の跡地整備工事などに取り組みまして、地域資源の有効活用及び地域の歩行空間の回遊性、快適性を高め、本地区内の魅力づくりに資する事業を推進してまいりますので、どうかよろしくお願いいたします。

◆議員(柳生大輔) 次に、まちなか再生事業についてお聞きして終わりたいと思います。
先ほどからのご答弁でも触れられておりましたが、平成19年度末に、この3月に改修整備工事が完了します細川邸、いわゆるやなせ宿につきましては、当時の面影を色濃く残す初瀬街道沿いの町並みを構成する一つでありまして、町屋空間を体感いただける施設でもあるとお聞きしておりますが、先月の産業建設委員会で現場を視察させていただきました。そのことは実感させてもらったところであります。
完成後の施設の管理運営や活用計画はどのように考えているのか、またこうした事業の取り組みなどにつきましていま一つ、これも前に申し上げております市民の皆さんに対する広報不足といいますか、情報発信が足りないように感じております。そのあたりも含めましてどうなっているのか、これも一言で結構でございます。
また、国のまちづくり交付金の事業につきましては平成20年度で5カ年間の事業期間が完了するとお聞きしております。名張まちなか再生プランの計画期間が10年のスパンでございますので、平成21年度以降につきましては前期から後期に移るわけですが、今後の見通し等、どのように進めようと考えておられるのか、同時にお聞かせいただきたいと思います。

◎都市環境部長(堀永猛) 旧細川邸のやなせ宿の管理運営についてでございますけども、平成20年当初オープンは名張まちなか再生委員会が設置したまちなか運営協議会が企画運営を行っていただくということで進めておりますので、よろしくご理解いただきたいと思います。
また、この運営については早期に指定管理者制度の導入を図ってまいりたいと、このように考えております。
また、民の方の主体性が発揮される運営をしていただくということで、市の方からもお願いをさせていただいております。
市民の皆さんへの広報の関係でございますが、お知らせするにはイベントや取り組みの状況について市の広報またホームページを初め、各種報道機関の皆様に資料提供、情報提供に努めていくように考えております。
それから、平成21年以降のまちなか再生事業の取り組みでございますが、再生プランでは計画期間が10年間である中、前期5年間につきましては市民、事業者、行政など、多様な主体の協働により、国のまちづくり交付金をも活用いたしまして各種事業に取り組んできたわけでございます。後期5年間につきましては、前期の成果を踏まえ、引き続き名張まちなか再生プランの実現に向け、ハード、ソフト両面で名張まちなか再生委員会と検討してまいりたいと考えておりますので、よろしくご理解賜りたいと思います。

   
平成20年第328回( 3月)定例会 03月26日−07号

◆議員(森脇和徳) 産業建設委員会に審査を付託されました議案第29号、名張市旧細川邸やなせ宿の設置及び管理に関する条例の制定について、審査の経過並びにその結果をご報告申し上げます。
本議案は、名張地区既成市街地に関する積極的な情報発信を行い、地域住民及び来訪者の交流並びに集客の向上を図るため、名張市旧細川邸やなせ宿を設置しようとするものであります。
委員会におきましては、事業推進へのプランの立案、集客の開拓や観光PR等においての民との協働についての質疑があり、執行部からは、活用、利用、イベント等についてはまちなか運営協議会で具体的に検討をされ、PRについては市の広報、ホームページを用い、関係団体や報道機関の協力のもと進めたいとの答弁がありました。
また、まちなか再生の達成期間についての質疑があり、執行部からは、まちなか再生事業の10年間の事業計画のうち、前期の5年間が平成20年度で終了することになり、その次の段階に乱歩の生誕地周辺整備などを図るとの答弁がありました。
その後、採決した結果、本案は全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。

   
平成20年第329回( 6月)定例会 06月13日−03号

◆議員(高田稔嗣)
旧町活性化のために、平成16年、既成市街地に人が来る、集う、集客交流の環境づくりに取り組もうと、まちづくり協議会、まちなか再生委員会の2つの組織が行政の支援を受けながら協議し、まちなか再生方法を模索してきたと思います。そして、拠点整備、空間整備等、ハード的整備を行政に提案しながら、再生に取り組むべく支援要求が強かったと思います。支援要求イコールお金の問題になるわけですけども、行政としては原資確保が厳しい中、当時の国土交通省まちづくり交付金、期間5年で国4割、市、町6割事業に手をつけての利用による今時の事業に対応しながら、来年3月末で前半の5年事業を終えようとしています。国交省まちづくり交付金事業も5年で終わってきます。
そんな中で、この4年間、外部から私が見せてもらっていたとき、大きくは名張駅西口の公衆トイレの改修、そして今月7日に開館しました旧町は南の拠点整備としてのやなせ宿の整備でした。残す時間、来年3月までの時間の中で、桝田医院裏の乱歩関連整備、そして城下川整備等をすることにより、総事業費2億5,000万円、3億円とも聞かされておりますけども、市の持ち出し2億5,000万円なら1億5,000万円、3億円なら1億8,000万円でまちなか再生10年プランの前半を終えようとしております。
さきの議会で森脇議員の方から質問がありましたまちなか再生8億円が3億円に減額されたのはなぜかという、3億円の根拠というのは2億5,000万円に対する1億5,000万円でなかったのではないかと思います。
そんな中で、当初の目的は伊勢参りの裏道である初瀬街道沿いの整備、点的な整備を、そして最終的には線整備へと計画されていたのではないかと思います。しかし、時間が経過するけども進展せず、どちらかといえば少ない民意主導の中で経過してきたのではないかと感じます。当初の基本目標である市民に指示される原風景とは、私から思えば、格子戸の似合う町並みでなかったのではないでしょうかと私は思います。
そして、時代とともに変わってきたこの町並みも、どのように変わってきたかというと、古いお家が取り壊され、そして残った家は新建材を使用してという、大きくここ10年の時間の中で町の形が変わってまいりました。
そんな町の最後の保全、今が最後のチャンスではないかと私は思っています。これからが本当の正念場ではないかと思っています。
その理由は、厳しい中でも公共下水道が旧町東部は施行されつつあり、また西部と分けながらも、平成25年に中央処理場の関係も含めて完成を目指して今施行計画されている中で、現在の町並みというのは生活の水場またトイレは、家の奥にございます。ウナギの寝床と言われる、いわゆる間口の狭いあの住宅地の中で。公共下水道施行によってすべての生活排水が表通りに出てきます。この際、地域の皆さんの中には環境復元に取り組もうとする家庭もあると思いますし、あわせて家の表を直したいという家庭もあろうと思います。そんな中で、そういう思いの家庭に対して、表通り、格子戸で、腰板で、そして土壁調に、屋根はかわら屋根調にということを提案しながら、それぞれの家庭が景観保存に賛同していただける行政支援を名張市として考えていってはどうかと。そして、名張市として考えるというよりも、さっき言った協議会、委員会、そして行政、この3者共同で旧初瀬街道沿いの復元をあと5年、いや公共下水道が完成する平成25年、下水道が完成して、法的には各戸の家が接続していくまで、法的には残す時間3年、平成28年程度までの時間をかけながら最後の努力をして、旧初瀬街道の町並みづくりに、環境づくりに取り組めないかということを質問していきたいと思います。

◎市長(亀井利克)
まちなか再生についてでございますけれども、旧細川邸やなせ宿は季節を彩る数々のおもてなしを名張の原風景と人情あふれる魅力ある場所でといったコンセプトのもと、6月7日、8日の両日に竣工式及びオープニングイベントを開催させていただき、両日で1,200人を数える方々にご来館をいただきました。今後このやなせ宿を舞台に市民の皆様のさまざまな取り組みが大きく花開き、名張藤堂家邸や簗瀬水路を初めとする地域資源との連携のもと、まちなか再生の一翼を担っていただけるものと期待をしているところでございます。
このやなせ宿は多様なまちづくり活動の情報発信拠点としての役割に加え、先人から引き継いだ初瀬街道の町並みを生かした改修の参考として、また趣ある町屋空間を実体験していただくことで、当時の生活文化を次世代に語り継ぐといった役割を持って事業を進めてまいりました。
今後のまちなか再生の取り組みについて、公共下水道の整備に合わせ、住宅の改修支援を検討してはとのご所見をいただいたところでございますが、まちなか再生プランの基本的な考え方におきましても、誇りと愛着を持って暮らせるまちづくりを目標としており、生活を支える社会基盤である公共下水道事業に加え、地域への愛着と誇りといった意識を醸成していく町並みの形成は、議員のご所見のとおり、この地域に住み続けていくためには重要な視点であると考えてございます。
したがいまして、まちなか再生プランの後期計画を検討するに当たりましては、景観法の活用等を視野に入れつつ、まちなか再生委員会や地域の皆様との協議を踏まえ、初瀬街道沿いを初めとする町並み再生ガイドラインの策定や地域資源を活用した町並みの修景に取り組んでまいりたいと考えておりますので、どうかご理解をいただきたいというふうに思っているところでございます。
ただでございますが、議員もご案内のとおりでございますが、このまちづくり交付金というのは道路特定財源でございまして、後年度負担もいただける、そういう事業であるわけでございますけれども、これが今、次年度から一般財源化されると、こういうことになってございますので、こういうことも含めて、これからまたさらなる検討を進めていかなければならないというふうに思っておりまして、関心を持って見守っていきたいというふうにも思わせていただいてるところでございます。

◆議員(高田稔嗣)
続いて、やなせ宿の竣工に伴うて、まちなか再生事業に関連して聞かせていただきたいと思うんですねやけども、拠点整備がまちなか再生として行政として許容できる範囲であったのか。いや、まちなか再生というのは拠点整備をもって言うのかどうか、再確認したいと思うんですけど、まちなか再生とは拠点の整備だけをもって言うのかどうか、確認いたします。

◎都市環境部長(杉永光价) まちなか再生についてお尋ねをいただきました。
拠点整備ということでございますけれども、点の整備かなと、そういうことのお尋ねだろうと思っております。
それで、まちなか再生につきましては、当地区の歴史、文化、伝統、自然の、そういった資源を生かしながら、誇りと愛着を持って住み続けることができると、そういうまちづくりを目指して進めてきておるところでございます。
それで、先ほどお話を申し述べられましたけれども、やなせ宿ということ、また藤堂家邸、それぞれの資源を生かしながらまちづくりを進めていきたいというように思っております。資源がそれで点であっても困りますので、点から線へと、そういうつながりをできるまちづくりができたらいいなというように思っております。
また、そうした過程の中で、それぞれの皆さんがまちづくりに活動されるということで、また広く面的な拡充もできるだろうということで期待をしておるところでございます。

◆議員(高田稔嗣) 住み続けられる町、そしてその町のために資源を生かしながらということでございますけども、当初この事業が8億何千万円だったと、総工費、計画、それが3億円ぐらいまで縮小になっていく中で、行政としての計画が縮小したのか、まちづくり委員会等を含める地域関係者の思いが縮小していったのか、総事業費が縮小していく中で現在2億5,000万円、1億3,000万円ですか、が市の持ち出しぐらいの金だと思います、起債を含めて。
私は行政として公衆トイレであったり藤堂家邸の整備であったりやなせ宿の整備をした、そして城下川の整備、簗瀬水路の一部を含めて整備していく、それはそれである意味ではおうてるかとも思いますけども、当初の目的というのは、いわゆるまちなか再生であって、初瀬街道的な整備事業であったかのように聞かされております。それはだけども、当初の計画から計画変更はあってもいたし方ないとは思いますけども。
そんな中で、このまま、後財源がないから云々という格好でふにゃふにゃとしぼんでしまったんでは、何やら拠点整備だけで終わってまちなか再生にはつながっていかない。私はさきにも演壇からも言わさせてもらいましたけども、やはりあの旧町に住み続けられる何割かの人は、もう少し昔の町並み的に直せたらなあ、だけども厳しい台所事情もあってなあという話も耳にします。

   
平成20年第329回( 6月)定例会 06月16日−04号

◆議員(橋本マサ子)
私がなぜ一番最初に社会保障の問題を取り上げたかといいますと、自治体として何を優先して行うかというふうなことはきちっと位置づけられているわけなんです。だから、市長は先ほど公共を随分と減らしてきたと言いますけれども、それならば先ほども梶田議員からいろいろな声が出されておりました。私も申し上げるならば、例えばやなせ宿の問題にいたしましても、今公共下水道の整備を進めている、いずれはそこに向かって公共下水道の整備もされるにもかかわらず、合併浄化槽の整備に800万円も使ったという、そういうふうな二重投資が行われるというふうなことも私は無駄遣いの一つではないかというふうに思いますし、公共事業の中にはその事業を進める上で当初の金額よりは膨れ上がってしまうというふうなことが多々あるわけなんです。なぜ膨れ上がるかというふうなことにつきましては、やはりそこに専門的にかかわれる職員が、十分対応できる職員が配置されてないというふうなこともあるのではないか、また専門的過ぎて専門家でないと任せられないという面もあろうかというふうに思いますけれども、もっともっとそういうふうな専門的なところにしっかりと職員がかかわれるような形にしていくならば無駄を生まなくて済むというふうなことにもなろうかというふうに思います。

   
平成20年第330回( 9月)定例会 09月16日−05号

◆議員(浦崎陽介)
市長の思いどおりに、今わかりましたんで、思いは。そのように進めていただきたい。本当に精神障害者の方とか、障害者の方に赤目四十八滝へ行っていただくチケットを観光協会と連携して渡すだとか、テニスコートの利用をしていただけるようにするとか、いきいきを使っていただくとか、やなせ宿ですか、行っていただくとか、そういう施策等をぜひ名張市で、お金がなかったらないなりの事業を推し進めていただきたいなとお願いをして、質問は終わります。ありがとうございました。

   
平成20年第331回(12月)定例会 12月22日−06号

◎市長(亀井利克)
さて、1年を振り返ってみますと、中央西土地区画整理事業の完了、家庭ごみの有料化を初め、容器包装プラスチックの分別収集やレジ袋有料化の実施、また地域の協働により旧細川邸やなせ宿をオープンすることができました。そのほか、地域が主体となった取り組みとして、市内3地区でコミュニティバスの運行が始まるなど、市民や市民活動団体、NPOなど行政の協働によるまちづくりの取り組みが進展しており、住民自治が着実に活性化されてきたところであります。改めまして、議員、市民の皆様方のご理解、ご協力に感謝を申し上げたいと存じます。

なんかまあ、そういうことなのである。そういうことであったから、こういうことになっておるのである。要するに、あほ?
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