三重県名張市のかつての中心地、旧名張町界隈とその周辺をめぐる雑多なアーカイブ。
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きのうのつづきである。が、予定をいささか変更し、名張市立図書館の話題ではなく、政務調査費の話題をつづける。
思わずファンになってしまいそうな桐生市議会議員の庭山由紀さん、昨年度分の政務調査費三十二万円あまりをすこーんと返納して、「あー!スッキリした」とのことである。
由紀日記 にわやま由紀の議会ノート:2009年04月20日
それにひきかえ、名張市はどうよ。ここはひとつ、名張市議会の先生がたに、市議会不人気アンケート、などと市民からいいようにおちょくられてばかりいないで、政務調査費つかって桐生市を訪れ、庭山さんから爪の垢でももらってくれば? と提案したい。それにしても、由紀ちゃんったら、ほんとに面白い。
市議会のあとは、市長である。桐生市のあとは、阿久根市である。阿久根市長だった竹原信一さん、予想されていたとおり、4月17日の臨時議会で失職、ということになった。
朝日新聞:また不信任決議、阿久根市長失職 ブログ巡り議会と対立(4月18日)
毎日新聞:竹原・阿久根市長:「市政」219日 「改革」「独裁」の評価二分 /鹿児島(4月18日)
読売新聞:ブログ市長 失職にもさばさば、出直し選激戦必至(4月18日)
西日本新聞:阿久根、前哨戦熱く 出直し市長選 議会 給与、報酬削減案可決 市役所 人件費張り紙で応酬(4月21日)
きのう開かれた臨時議会では、竹原さんが提案していた条例改正案、可否はこんなぐあいになったという。
・市長給与を30%削減する = 否決
・職員給与を平均約6%削減する = 可決
・議員報酬を10%削減する = 可決
いわゆる改革が、結果として進んだ、ということになる。それにひきかえ、名張市はどうよ。改革、といえば、名張市、ということになっていたはずなのに、どうよどうよ、名張市はどうよ。
で、竹原さんの弁。
住民至上主義:2009年04月20日
「市民の皆さんがどれだけ目覚めるか、そこだけにすべてがかかっています」
結局、こういうことだと思う。要は、市民の問題である、ということなのである。わが名張市はどうよ、ということになると、4月19日付エントリに、世界でもっとも有名なマニフェストである共産党宣言の冒頭をもじって、
──ある妖怪が名張市を徘徊している。めざめた市民という妖怪が。
と記したような状態ではないかと思われる。名張市民の一部は、はっきりぱっちり、眼をさましているのではないか。行政サイドはあいかわらず、めざめていない市民のほうばかりみている、といった印象ではあるのだが、そんなことはいつまでもつづかんのではないか。
さて、あしたこそは名張市立図書館の話題、といいたいところなのであるが、たぶん、大好評パイロット版アンケート第二弾、ということになるはずである。
思わずファンになってしまいそうな桐生市議会議員の庭山由紀さん、昨年度分の政務調査費三十二万円あまりをすこーんと返納して、「あー!スッキリした」とのことである。
由紀日記 にわやま由紀の議会ノート:2009年04月20日
それにひきかえ、名張市はどうよ。ここはひとつ、名張市議会の先生がたに、市議会不人気アンケート、などと市民からいいようにおちょくられてばかりいないで、政務調査費つかって桐生市を訪れ、庭山さんから爪の垢でももらってくれば? と提案したい。それにしても、由紀ちゃんったら、ほんとに面白い。
市議会のあとは、市長である。桐生市のあとは、阿久根市である。阿久根市長だった竹原信一さん、予想されていたとおり、4月17日の臨時議会で失職、ということになった。
朝日新聞:また不信任決議、阿久根市長失職 ブログ巡り議会と対立(4月18日)
毎日新聞:竹原・阿久根市長:「市政」219日 「改革」「独裁」の評価二分 /鹿児島(4月18日)
読売新聞:ブログ市長 失職にもさばさば、出直し選激戦必至(4月18日)
西日本新聞:阿久根、前哨戦熱く 出直し市長選 議会 給与、報酬削減案可決 市役所 人件費張り紙で応酬(4月21日)
きのう開かれた臨時議会では、竹原さんが提案していた条例改正案、可否はこんなぐあいになったという。
・市長給与を30%削減する = 否決
・職員給与を平均約6%削減する = 可決
・議員報酬を10%削減する = 可決
いわゆる改革が、結果として進んだ、ということになる。それにひきかえ、名張市はどうよ。改革、といえば、名張市、ということになっていたはずなのに、どうよどうよ、名張市はどうよ。
で、竹原さんの弁。
住民至上主義:2009年04月20日
「市民の皆さんがどれだけ目覚めるか、そこだけにすべてがかかっています」
結局、こういうことだと思う。要は、市民の問題である、ということなのである。わが名張市はどうよ、ということになると、4月19日付エントリに、世界でもっとも有名なマニフェストである共産党宣言の冒頭をもじって、
──ある妖怪が名張市を徘徊している。めざめた市民という妖怪が。
と記したような状態ではないかと思われる。名張市民の一部は、はっきりぱっちり、眼をさましているのではないか。行政サイドはあいかわらず、めざめていない市民のほうばかりみている、といった印象ではあるのだが、そんなことはいつまでもつづかんのではないか。
さて、あしたこそは名張市立図書館の話題、といいたいところなのであるが、たぶん、大好評パイロット版アンケート第二弾、ということになるはずである。
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テロになるやらならぬやらいまだわかんない状態です
●庭山由紀様
ご投稿ありがとうございます。
定例会開会中のお忙しい時期にわざわざコメントをお寄せいただき、恐縮しております。すっかりご無沙汰してしまいましたが、おかげさまで息災にしております。それにいたしましても桐生市議会、いよいよコントみたいな様相を呈してきたなという印象で、外から拝見している分にはとても面白いのですが、実際の議場ではさぞや切歯扼腕、地団駄を踏んだり怒髪天を衝いたりの日々でいらっしゃるのだろうなと拝察しております。
当地でも定例会が開かれているのですが、たまに一般質問を傍聴したりなんかしてみますと、桐生市議会のような衝撃的な展開こそないものの、コントというかなんというか、たちの悪い冗談につきあわされているような気になってしまいます。不得要領な蒟蒻問答がえんえんとつづいたり、茶坊主みたいな阿諛追従が臆面もなくくりひろげられたり、そうかと思うと例の名張市議会唯一のブログ派議員の先生は、せっかく一般質問にお立ちになりながらブログには質問要旨を箇条書きで掲載してくれるだけ、どんな答弁があったのかなんてことは市民にいっさい報告してくれないというありさまで、脱力といえばまさしく脱力してしまいます。
しかしまあ、議会とか、お役所とか、そういったものに少しでも接するとなると、いずれ脱力してしまうのは必然の帰結かもしれません。最初はまず、この人たちはいったい何をやっているのだろう、という素朴な疑問が生まれてきます。議会にしてもお役所にしても、かんじんなことや本質的なことにはいっさい眼を向けず、うわっつらのことを撫でまわすだけ、目先のことに振り回されているだけではないか、としか思えなくなってきて、もしかしたらこれはままごとではないのか、議会ごっこにお役所ごっこ、そんなものでしかないのではないかという気にさえなり、いくらなんでもそれはおかしいだろう、そんなでたらめが通用すると思ってんのかこのとんちき、と直接アドバイスしてやってもさすがとんちき、いっこうに効き目がありません。とんちきがどんどんどんどんでたらめを重ねてゆくわけですから、こちらとしてはもうため息をつくばかり。脱力感どころか、深い深い無力感に沈みこんでしまうしかなくなります。
議員という立場にある庭山さんでさえ、「全ての議案が当局の提出どおりに可決されています。疑問に思って調査をして問題提起をして討論しても、何も変りません」とおっしゃるのですから、ただの市民でしかない人間にはどうしようもないというわけです。こうなりますと、残る手はただひとつ、「当局」の内部に入ってしまうこと、それ以外には手はないでしょう。お役所の中の人がものごとを決める現場に立ち会う。これしかないと思います。議会に提案された時点ですでに手遅れなわけですから、それ以前の段階に立ち会い、決定にいたるプロセスで働きかけを行うしかありません。そのためには市の職員になる必要があるわけですが、むろんそんなことは不可能です。職員ではなく市長になるという手もないわけではないのですが、選挙とかそんなのはごめんですし、だいたい当選しませんし、そもそも政治家なんてなんかいやだし、しかしそんなこといってたってどうにもならないし、と堂々めぐりがつづくばかりで困ったものです。
とはいうものの、なんとかならんものかと考えて、名張市役所に足を運んだのが10月23日のことでした。その日のエントリ「そろそろテロにすっかの巻」を最後にブログの更新をお休みしているわけですが、10月30日にたこぽんさんから頂戴したコメントへの返信「どつくことはしませんがテロにはなるかもしれません」に記しましたとおり──
テロというのはなにしろ相手のあることですし、私だってできればテロは避けたいとも考えておりますので、10月23日金曜日の午後に名張市役所を訪れ、市の幹部職員のかたに、そろそろテロにしてもいいっすかあ? みたいなことをお訊きして、企画財政部あたりで現在ご検討をいただいているところです。回答はまだ頂戴できていないのですが、回答が届き次第、
「いよいよテロでござるの巻」
となるのか、
「テロはやめるでござるの巻」
となるのか、いずれかのタイトルでブログの更新を再開する予定となっております。
──という寸法なのですが、いわゆる当局の検討というやつが予想していた以上に長引いているみたいで、テロになるのかならぬのか、私にもいまだによくわからない状態です。何をご検討いただいているのかといいますと、お役所の中の人がものごとを決める現場に立ち会えないものかどうか、というまさにそのことです。ただしこれは行政全般のことではなく、江戸川乱歩に限定した話です。私は以前、名張市立図書館の乱歩資料担当嘱託を拝命し、人からはカリスマと呼ばれていたのですが、みたいなことを書き始めると長くなってしまいますので、ウェブサイト名張人外境に記したところをお読みいただくことにして──
人外境主人残日録:憂国忌の夕刻に十周年を思い名張を憂う(11月25日)
http://www.e-net.or.jp/user/stako/DE/ZA-200911.html#anchor25
つまりそんなような次第で、名張市役所の中の人は乱歩にかんして、しょせんハコモノ崇拝主義とイベント尊重思想の範囲内でうすらぼんやりとものごとを考えることしかできませんし、こちらが何をいってやったってそれを理解したり理解にもとづいて判断したりすることもできず、結局はいたずらに先送りしてしまうばかりですから、そうなるともう、当局がものごとを決める現場に立ち会うしかないんじゃね? ということになります。で、当局による検討の結果はどうなるのかな、と思っているところなわけなのですが、それはそれといたしまして、そちらはそちらでガチンコ勝負、あまり脱力することなくいっそお祭り気分でおつづけいただければと思っております。
今後ともよろしくお願いいたします。
ご投稿ありがとうございます。
定例会開会中のお忙しい時期にわざわざコメントをお寄せいただき、恐縮しております。すっかりご無沙汰してしまいましたが、おかげさまで息災にしております。それにいたしましても桐生市議会、いよいよコントみたいな様相を呈してきたなという印象で、外から拝見している分にはとても面白いのですが、実際の議場ではさぞや切歯扼腕、地団駄を踏んだり怒髪天を衝いたりの日々でいらっしゃるのだろうなと拝察しております。
当地でも定例会が開かれているのですが、たまに一般質問を傍聴したりなんかしてみますと、桐生市議会のような衝撃的な展開こそないものの、コントというかなんというか、たちの悪い冗談につきあわされているような気になってしまいます。不得要領な蒟蒻問答がえんえんとつづいたり、茶坊主みたいな阿諛追従が臆面もなくくりひろげられたり、そうかと思うと例の名張市議会唯一のブログ派議員の先生は、せっかく一般質問にお立ちになりながらブログには質問要旨を箇条書きで掲載してくれるだけ、どんな答弁があったのかなんてことは市民にいっさい報告してくれないというありさまで、脱力といえばまさしく脱力してしまいます。
しかしまあ、議会とか、お役所とか、そういったものに少しでも接するとなると、いずれ脱力してしまうのは必然の帰結かもしれません。最初はまず、この人たちはいったい何をやっているのだろう、という素朴な疑問が生まれてきます。議会にしてもお役所にしても、かんじんなことや本質的なことにはいっさい眼を向けず、うわっつらのことを撫でまわすだけ、目先のことに振り回されているだけではないか、としか思えなくなってきて、もしかしたらこれはままごとではないのか、議会ごっこにお役所ごっこ、そんなものでしかないのではないかという気にさえなり、いくらなんでもそれはおかしいだろう、そんなでたらめが通用すると思ってんのかこのとんちき、と直接アドバイスしてやってもさすがとんちき、いっこうに効き目がありません。とんちきがどんどんどんどんでたらめを重ねてゆくわけですから、こちらとしてはもうため息をつくばかり。脱力感どころか、深い深い無力感に沈みこんでしまうしかなくなります。
議員という立場にある庭山さんでさえ、「全ての議案が当局の提出どおりに可決されています。疑問に思って調査をして問題提起をして討論しても、何も変りません」とおっしゃるのですから、ただの市民でしかない人間にはどうしようもないというわけです。こうなりますと、残る手はただひとつ、「当局」の内部に入ってしまうこと、それ以外には手はないでしょう。お役所の中の人がものごとを決める現場に立ち会う。これしかないと思います。議会に提案された時点ですでに手遅れなわけですから、それ以前の段階に立ち会い、決定にいたるプロセスで働きかけを行うしかありません。そのためには市の職員になる必要があるわけですが、むろんそんなことは不可能です。職員ではなく市長になるという手もないわけではないのですが、選挙とかそんなのはごめんですし、だいたい当選しませんし、そもそも政治家なんてなんかいやだし、しかしそんなこといってたってどうにもならないし、と堂々めぐりがつづくばかりで困ったものです。
とはいうものの、なんとかならんものかと考えて、名張市役所に足を運んだのが10月23日のことでした。その日のエントリ「そろそろテロにすっかの巻」を最後にブログの更新をお休みしているわけですが、10月30日にたこぽんさんから頂戴したコメントへの返信「どつくことはしませんがテロにはなるかもしれません」に記しましたとおり──
テロというのはなにしろ相手のあることですし、私だってできればテロは避けたいとも考えておりますので、10月23日金曜日の午後に名張市役所を訪れ、市の幹部職員のかたに、そろそろテロにしてもいいっすかあ? みたいなことをお訊きして、企画財政部あたりで現在ご検討をいただいているところです。回答はまだ頂戴できていないのですが、回答が届き次第、
「いよいよテロでござるの巻」
となるのか、
「テロはやめるでござるの巻」
となるのか、いずれかのタイトルでブログの更新を再開する予定となっております。
──という寸法なのですが、いわゆる当局の検討というやつが予想していた以上に長引いているみたいで、テロになるのかならぬのか、私にもいまだによくわからない状態です。何をご検討いただいているのかといいますと、お役所の中の人がものごとを決める現場に立ち会えないものかどうか、というまさにそのことです。ただしこれは行政全般のことではなく、江戸川乱歩に限定した話です。私は以前、名張市立図書館の乱歩資料担当嘱託を拝命し、人からはカリスマと呼ばれていたのですが、みたいなことを書き始めると長くなってしまいますので、ウェブサイト名張人外境に記したところをお読みいただくことにして──
人外境主人残日録:憂国忌の夕刻に十周年を思い名張を憂う(11月25日)
http://www.e-net.or.jp/user/stako/DE/ZA-200911.html#anchor25
つまりそんなような次第で、名張市役所の中の人は乱歩にかんして、しょせんハコモノ崇拝主義とイベント尊重思想の範囲内でうすらぼんやりとものごとを考えることしかできませんし、こちらが何をいってやったってそれを理解したり理解にもとづいて判断したりすることもできず、結局はいたずらに先送りしてしまうばかりですから、そうなるともう、当局がものごとを決める現場に立ち会うしかないんじゃね? ということになります。で、当局による検討の結果はどうなるのかな、と思っているところなわけなのですが、それはそれといたしまして、そちらはそちらでガチンコ勝負、あまり脱力することなくいっそお祭り気分でおつづけいただければと思っております。
今後ともよろしくお願いいたします。