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三重県名張市のかつての中心地、旧名張町界隈とその周辺をめぐる雑多なアーカイブ。
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きのうまで六回にわたって、名張まちなか再生委員会の役員会で示された規約改正案を瞥見してきた。

8月07日:規約改正案すかたん批判
8月13日:規約改正案とんちき批判
8月14日:規約改正案カチコミ批判
8月15日:規約改正案びくびく批判
8月16日:規約改正案こらこら批判
8月18日:規約改正案ぼこぼこ批判

この規約改正案には、いくらでも批判を加えることが可能である。臨時総会が開かれ、改正案が審議に附されることになった場合、のっけの第一条から審議の場を紛糾させるのはたやすいことである。「名張地区既成市街地の再生・創造」とはどういうことか。「多様な主体の協働」とはどういうことか。きわめてあいまいで、漠然としている。名張市によるお仕着せの文言だからである。内実のともなわぬフレーズだからである。名張まちなか再生委員会が規約や組織を抜本的に見直すというのであれば、まずまっさきに徹底的な検討の対象としなければならぬはずのものが、つまり、再生とは何か、協働とは何か、そういった問題が一顧だに与えられず、従前の規約がじつに安易に無批判にそのまま踏襲されているからである。なんの反省もない。なんの学習もない。すなわち、こんな規約改正案にはなんの意味もない。

ばかみたいにいくたびも指摘するのであるけれど、名張まちなか再生委員会が規約や組織を抜本的に見直すというのであれば、名張市が委員会をどう位置づけているのか、最初にそれを確認しなければならない。委員会単独では、見直しはできない。組織としてのアイデンティティを確立する。名張市との関係性を明確にする。そうした作業が不可欠である。そのうえで、発足以来の三年間をふりかえり、反省し学習することが必要である。しかし、かりにそれをしてしまったら、名張まちなか再生委員会の存在にはなんの意味もない、という結論にたどりつかざるをえないであろう。規約改正案どころか、委員会の存在そのものに意味がないのである。

予算はない。事業はしない。それが名張まちなか再生委員会の実態である。まともな組織とはとても呼べない。組織として活動しているとはお世辞にもいえない。たとえば、6月1日の総会で報告された昨年度の会議の回数をみてみよ。

・名張まちなか再生委員会役員会…………………… 6回
・歴史拠点整備プロジェクト………………………… 1回
・水辺整備プロジェクト……………………………… 1回
・交流拠点整備プロジェクト………………………… 2回
・生活拠点整備プロジェクト………………………… 1回
・歩行者空間整備プロジェクト……………………… 2回
・まちなか運営協議会………………………………… 9回
・NPOなばり実行委員会…………………………… 6回
・乱歩関連施設整備事業検討委員会(仮称)……… 1回

密室のなかでやなせ宿をめぐる悪だくみを重ねていたらしいまちなか運営協議会が九回、やなせ宿の運営を担当することになっていたものの解散してしまったNPOなばり実行委員会が六回、何をやっているのか見当もつかない役員会がおなじく六回。いっぽう、委員会の具体的な活動をになっているはずのプロジェクトの会議は年間に一回か二回しか開催されていない。幼稚園児の切り貼り遊びというしかない案内板を四基もつくってくれた歩行者空間整備プロジェクトでさえ、わずか二回である。それでよく案内板がつくれたものだと思うのだが、そのことはいまは関係ない。問題なのは、名張まちなか再生委員会はいまやもう、はっきりいってほぼ死んでいるということである。ほぼ死んでいる人間のために、無駄に立派な羽織はかまを仕立てあげる。今回の規約改正は、たとえていえばそういった行為でしかない。笑うべし。意味など何もないのである。

とはいえ、臨時総会で改正案の審議を紛糾させてしまっては、かえってまどろっこしくなるかもしれない。たとえば第三条、「この委員会は、今後10年間、この『名張まちなか再生プラン』を指針として、市民・事業者・行政などの多様な主体の協働によって取り組む各事業を継続的かつ円滑に運営するための総合的執行管理に対し、意見具申又は答申を行うことを目的とする」というあたりに批判を加えれば、収拾不能なまでに場は紛糾するはずである。改正案は練り直しに追いこまれるしかないであろう。となれば、またいたずらに時間が経過してしまう。こちらのねらいは一日も早く委員会をぶっ壊すことにあるのだから、遅延停滞はできるだけ避けたいところである。だからいっそ、規約改正案はすんなり認めてやることにするか。

規約改正案が承認されれば、臨時総会の日から施行されることになる。だから施行されたその時点で、こちらは緊急動議を提出することにする。もとより、委員会の解散を求める動議である。規約改正案の第三十九条によれば、総会において委員総数の四分の三以上の承諾を得ることができれば、委員会は解散となる。だから緊急動議を提出し、名張まちなか再生委員会がなぜ解散しなければならぬのか、その理由を説明する。理由なんてごろごろしているのだから、説明するのは雑作もないことである。ただし、それでは一方的にすぎようから、委員の除名や役員の解任にかんする条項にかんがみて、委員会側に「議決の前に弁明の機会を与えなければならない」と考えるべきだろう。委員長以下、誰でもいいし、人数にも制限は設けない。名張まちなか再生委員会が解散してはならない理由、存在しつづけなければならない理由を、述べたいという役員や委員にとうとうと弁じ立てていただくことにする。

そのあと、委員会を解散するかどうか、臨時総会の場で議決がおこなわれる。そうなると、問題は委員である。委員の理解力と判断力の問題である。あるいは、欲望の問題である。委員各位にとって、委員会は金銭欲や名誉欲や権勢欲や自己顕示欲といった個人の欲望を満足させる場なのか、そうではなくて、まちなか再生とやらに真摯に正対する場なのか、といった問題である。名張まちなか再生委員会の委員個々が、どれだけ真剣に、主体的に、委員会のことや名張まちなかのことを考えているのか、といった問題になってくる。ま、たまにゃまじめになってくれ、たまにゃ頭もつかってみてくれ、ということなのであるけれど、ぶっちゃけ無理かもしれんなあ。

ところで、かんなくずの親分はいったいどうしておるのであろうか。いっこうに報告がないではないか。歴史拠点整備プロジェクトの代表として送り出したかんなくずの親分、北京オリンピックでいえば競泳の北島康介選手のごとく一身に期待を背負って役員会に出席したかんなくずの親分から、いつまでたっても役員会の報告がないのはどういうことか。ここはテンポよくたたみかけるべきであるというのに、北京オリンピックでいえば柔道の鈴木桂治選手みたいに初戦敗退でいじけてしまったのか。このまま引退なのか。どうなっておるのだまったく。いかんよなあこんなことでは。
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