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三重県名張市のかつての中心地、旧名張町界隈とその周辺をめぐる雑多なアーカイブ。
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あす11月3日、隠街道市の開幕にあわせて、地域の名門名張高校謹製の「名張まちなかナビ2.0」が発行される。

きのう午後、名張市役所に足を運んで、関係セクションに配達してきた。
  • 産業部商工観光室      10部
  • 都市環境部市街地整備推進室 10部
  • 企画財政部総合企画政策室  10部
  • 生活環境部まちづくり推進室 20部
このほか、市役所を訪れた市民に持ち帰ってもらうため、案内窓口に100部。

まちづくり推進室は、なぞがたりなばり講演会の担当セクションである。今年は11月24日に開かれ、講師は北森鴻さん、テーマは「旅とミステリー」。その会場でも、「名張まちなかナビ2.0」を配布してもらえることになった。

名張市公式サイト:第17回なぞがたりなばり 北森鴻の旅とミステリー 〜乱歩と香菜里屋の不思議な邂逅〜

市街地整備推進室は、名張まちなか再生プランの担当セクションである。事務局スタッフからプランの話を聞いてきたのだが、もう笑うしかなかった。いつのまにか、まちなか再生委員会の専門部会として、まちなか運営協議会というのができているらしい。何を協議するのかというと、もちろん細川邸の運営についてである。細川邸の運営は、NPOなばりとやらによって検討されることになっていたはずなのであるが、NPOなばりはどうやら機能不全におちいっているような印象である。で、結局のところ、来年4月にやなせ宿としてオープンする細川邸の運営にかんしては、何も決まっていないとのことである。笑うしかない。大笑いした。

ミステリー文庫のことも訊いていた。2005年12月7日、朝日新聞大阪本社版のコラム「青鉛筆」に、こんなふうにとりあげられていたあれである。

   
▽推理小説の生みの親、江戸川乱歩の生誕地である三重県名張市は5日、古今東西の推理小説を一堂に集めた「ミステリー文庫」を設置する方針を明らかにした。
▽同市は、乱歩に関する街おこし事業が盛ん。08年までに完成させる予定で、市立図書館の乱歩関係の蔵書約千冊を移し、寄贈も受け付けるという。
▽「全国の推理小説ファンの集まる場に」と同市。しかし、具体的な運営方法や設置場所は未定だ。行政側の思惑通りにいくか、それもまた「ミステリー」。

ここまで大風呂敷をひろげたのだから、細川邸のどこかにミステリー文庫を開設することになるのであろう、とのことであったが、あと五か月たらずでオープンというこの時期にいたってなお、具体的なことは何も決まっていないという。ただまあ、容易に推測されるのは、乱歩作品やミステリーはおろか、ろくに本を読む習慣もないような連中が、ミステリー文庫の管理運営を担当することになるのであろうなということである。そんなばかな話はない。そんな程度の悪い連中に、名張市立図書館が全国のミステリーファンからご寄贈いただいた貴重な蔵書をゆだねることはできない。できるわけがない。あたりまえではないか。事務局スタッフにはそのように伝えてきた。そんなことしたら名張市の見識が疑われてしまうではないか。しかし、疑われる疑われない以前に、名張市には見識なんてないのだからなあ。

ついでだから、名張市考査委員会の担当セクションにも行ってきた。あれは何室ということになるのか、市政一新がどうのこうのという看板のかかった部屋に入って尋ねると、そこが担当セクションであった。10月30日付エントリ「隠街道市無政府状態」へのコメントで、市街地整備関連事業の評価について教えてくださった方があるのだが、その確認というか、裏を取るというか、今月17日に考査委員会から提出された「名張市事務事業評価報告書」の関連箇所を見せてもらってきた。内容はコメントでお知らせいただいたところとおなじであるが、報告書から引用しておく。

   
シートNO.
4022

事務事業名
中心市街地活性化事業

総合評価
継続(事務改善)

主な意見
・「まちなか再生委員会」の位置づけが不明確であり、責任主体の明確化が必要である。
・指定管理者の導入は公募を前提とすべきであり、NPO法人への特命は望ましくない。
・計画が楽観論過ぎるので、組織、権利関係を明確にするため、条例の担保が必要である。
・ワークショップとしての位置づけを明確にし、事業決定権は市長にあることを明らかにする必要がある。

この報告書の内容は、11月中旬、名張市公式サイトで公開されるそうである。
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