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三重県名張市のかつての中心地、旧名張町界隈とその周辺をめぐる雑多なアーカイブ。
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ここ名張市では、去年の夏あたりから住民監査請求が流行しているのかもしれない。あれ以降、少し前に一件、そしておとといまた一件。今回の請求は、厳密にいえば伊賀南部環境衛生組合の監査委員に提出されたものなのだが、それにしてもたてつづけ、といった印象である。

きのうの毎日新聞の記事。

毎日新聞:伊賀の新清掃工場建設:住民監査請求「用地、再鑑定を」--伊賀広域 /三重

この記事だけでは詳細がよくわからないが、要するに、清掃工場の用地を取得したときの値段がおかしいんじゃね? 一般的な評価額より高い値段で買ってるんじゃね? ということらしい。およそ品格というものが感じられない請求ではあるが、もちろん住民監査請求には品格など必要ない。かましたい人間はどんどんかませばいいのである。

このところの名張市はどうもおかしく、きのうも記したどM自治体の相貌がいよいよくっきりとしてきて、名張市が何かすればどこかから異議が申し立てられる、反撥が出る、批判罵倒が飛んでくる、つまり怒り出す人がいるわけで、要するに名張市が好んで人を怒らせているようにしか見えないのである。叱られることが大好きだとしか思えぬのである。

一週間前、2月13日にも、やはり怒っている人たちのこんな記事が。

毎日新聞:名張市の民間保育所新設:幼稚園経営の3学校法人、市長に反対意見書を提出 /三重

この件は昨日、名張市議会の重要施策調査特別委員会でとりあげられ、議員からかなりの反撥があったと伝えられる。

YOU:民間保育園新設に「議会報告遅い」 議員から問題指摘が続出 名張市議会特委

なーにやってんだか。

ともあれ、監査請求だの意見書だの、そんなものを提出するのは面倒な話なのではあるけれど、そうしなければいられないほど怒っている人がいるということであろう。しかしまあ、いくら怒ってみてもどうにもならんぞ、とは思う。住民監査請求の経験者としてそう思う。何をいったところで蛙のつらに小便なのである。人を怒らせて喜んでいるとしか思えぬのである。だとすれば、MではなくてSか。人に不合理や理不尽を平気で押しつけ、それで喜んでいるというのであれば完全なSではないか。名張市はSかよ。どSかよ。だからいいだけ他者の主体性というやつを踏みにじりやがるのか。

くっそー低能どもめが、と怒ってみたとてどうにもならぬ。けっ、好きにしやがれ、というしかない。しかし、好きにしやがれといってやったところで好きにするだけの知恵もないままオープンしてしまう細川邸改めやなせ宿は、いったいどうなってしまうのかな。ちなみに名張まちなか再生委員会からの正式な連絡は、まーだありゃせんのよねこれが。
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12月1日付エントリにコメントを投稿した。そちらをお読みいただきたい。

12月1日:外部評価パーソナル版 3
一日お休みして、またこれである。

名張市公式サイト:平成19年度外部評価結果
名張市公式サイト:考査委員会事務事業評価報告書(pdf)
名張市公式サイト:市民意見一覧(pdf)

本日のお題は、なぞがたりなばり講演会。

考査委員会による評価。

   
シートNO.
1007

事務事業名
なぞがたりなばり講演会事業

総合評価
継続(拡大)

主な意見
・全面的に市で実施することが望ましい。現在の経費の範囲内で、全国PR等も必要。
・乱歩を起爆剤として観光集客の基盤を作るべき。

市民による評価。

   
シートNO.
1007

事務事業名
なぞがたりなばり講演会事業

仕分け区分
継続(現行)

仕分け理由又は意見記入
「市民公益活動実践事業」として、民間実施を継続するべき

どちらの評価も「継続」という点では一致しているが、考査委員会は「拡大」、市民は「現行」。さらに、前者は従来どおり名張市が実施することを求めているのに対し、後者が民間団体による市民公益活動実践事業として実施することを提言している点にも、ちがいがみられる。

考査委員会の評価には「全国PR等も必要」とあるが、PRをしていないわけではないだろう。今年度のなぞがたりなばり講演会は11月24日、北森鴻さんを講師に開催されたが、終了後、会場から名張駅までのシャトルバスに乗って、聞くともなしに聞いていると、うしろの座席にすわっていた二人組の男性は、かなり熱烈な北森さんのファンらしく、わざわざ東京から足を運んでくれたようであった。名張市がどういったPRをおこなっているのかはよく知らないが、PRのささやかな成果であるといっていいだろう。

乱歩を起爆剤として観光集客の基盤をつくれという指摘は、あきらかにおかどちがいである。お役所の縦割り構造のなかでは、なぞがたりなばりの担当セクションに観光関係の話をもっていっても、なんの意味もない。ただしこの評価からは、生活環境部まちづくり推進室であれ、産業部商工観光室であれ、それらを水平に横切る部局横断的な体制をととのえて、江戸川乱歩という作家を名張市のために活用しろという含意を読みとるべきかもしれない。委員会による「拡大」や、「全面的に市で実施することが望ましい」ということばに、講演会のみにとどまらず、もっとトータルな乱歩関連事業を展開するべきであるというサジェスチョンをみることも可能だろう。

話が横道にそれるが、乱歩と観光集客ということでは、名張市観光協会の依頼をうけて、名張市議会議員が大阪でPR活動を展開したことがあった。おととしの夏のことである。

ウェブサイト名張人外境に引用した平成17・2005年7月16日付読売新聞の記事を、さらに引用。

   
大阪ミナミに集団二十面相、乱歩故郷・名張から出現

大阪・ミナミの道頓堀に15日、「怪人二十面相」20人が現れ、生みの親のミステリー作家、江戸川乱歩の故郷、三重県名張市への来訪を呼びかけた。

その実体は、女性5人を含む同市の市議全員。赤目四十八滝や武家屋敷で知られる市だが、近年は観光客数の落ち込みが目立つことから、客の呼び込み策として、変装作戦を考案した。

このPR活動は、残念ながら起爆剤にはならなかった。どれだけの効果があったのかも不明だが、そもそも一度で終わってしまったのでは、効果と呼べるほどのものはとても見込めまい。もっと積極的なチャレンジが望まれるのではないか。なにしろ名張市には、もとより市民の税金であつらえたのであろうけれど、怪人二十面相の衣装が最低でも二十着は存在しているのである。おおいに活用すればよろしい。市議会議員の先生方には、たとえば政務調査の視察先で二十面相に扮して名張市をPRするくらいのチャレンジ精神が望まれるのではないか。

そういえば、考査委員会も市民も、政務調査費にはかなり厳しい眼をむけているようである。

まず考査委員会。

   
シートNO.
3001

事務事業名
政務調査費補助金

総合評価
継続(事務改善)

主な意見
・支出が不明確等として市民の疑惑や誤解を生み、全国的にも訴訟が多数起こされている案件であることから、領収書、支出基準、目的外支出等防止のためのガイドラインを作成する必要がある。

市民はもっと厳しい。

   
シートNO.
3001

事務事業名
政策調査費補助金

仕分け区分
継続(事務改善)

仕分け理由又は意見記入
いわゆる議員の「政務調査費」は、全国地方自治体でも、不正な使途、何故か遠くへ視察研修旅行をする。旅費が大半を占めているが、その明細は公表されない(私的な飲食がされているかどうかも不明)、また、その報告書の内容レベルも極めて低く、高校生レベルと言ってもいいほどで、政策に反映されている内容はほとんどない。公私の区別のつかない「携帯電話料金」「ガソリン代」まで支払いがされている。
H16年度支出実績額:8,867,370円 内調査旅費:5,304,335円(59.8%)
H17年度支出実績額:8,814,316円 内調査旅費:4,073,341円(46.2%)
H18年度支出実績額:8,877,448円 内調査旅費:3,286,246円(37.0%)
議員は、やっと、視察研修旅行の無駄遣いに気配りし始めたようです。それでも、全ての支出項目の領収書の公表がされた事はないので、使途不明もあると憶測されます。議会事務局は、チェック機能を強化するべきであると思います。

マントだのシルクハットだの、怪人二十面相の衣装を携行するのがたいへんだというのであれば、視察先のホテルに事前に送っておけばいいのである。政務調査費の明細をきちんと報告しさえすれば、衣装を送った宅配便の費用など、市民は笑って認めてくれるだろう。

横道にそれすぎた。とにかく乱歩関連事業では、名張市にはあまり期待できない。というか、まったく期待できない、それはたしかなことである。だったらどうすればいいのか。NPOをつくるしかないか、と思って、NPOを発足させる準備のために市民組織《乱歩と名張》を結成したのが、ちょうど一か月前の11月3日であった。

この《乱歩と名張》については、またあすにでも、あらためてつづることにしたい。
師走を迎えた。名張まちなか再生委員会からは、いまだにうんともすんともいってこない。だからきょうもこれである。

名張市公式サイト:平成19年度外部評価結果
名張市公式サイト:考査委員会事務事業評価報告書(pdf)
名張市公式サイト:市民意見一覧(pdf)

きのうは区長会運営経費の評価を確認した。区長会のついでにみておくべきなのは、やはり地域づくり委員会であろう。こちらは、名張市考査委員会の評価でもスルーされていない。

まず、考査委員会による評価。

   
シートNO.
3009

事務事業名
ゆめづくり地域交付金事業

総合評価
継続(事務改善)

主な意見
・交付金使途の検証について、実績報告だけでなく、客観性のため公開すべきである。
・検証により、会費制、受益者負担等の改善策を問いかけ、住民誘導することも必要である。
・地域づくり委員会については設置根拠の条例化と法人化が必要である。
・区長委託料との統合が必要である。
・地域づくり委員会の将来を考えると、常設型事務局が必要であり、交付金には事務局経費が含まれていることを啓発、指導していく必要がある。コミュニティビジネスの主体となり、交付金だけを当てにせず、自主的財源を拡大し、事務局が安定的に設置できるよう誘導していく必要がある。

市民の評価は、さらに具体的でシビアである。

   
シートNO.
3009

事務事業名
ゆめづくり地域交付金事業(交付金含む)

仕分け区分
継続(事務改善)

仕分け理由又は意見記入
毎年度、年間5,000万円の交付金が、14地区で「ゆめづくり」の目的事業に使用されているか、「まちの推進室」は、厳格にチェックされているでしょうか?
「交付金の交付対象は住民の合意により実施するまちづくり事業であれば良い」となっていますが、「ゆめづくり広場」を具体化する地域福祉活動よりも、一過性のイベント・飲食に使用することも、住民の合意で許されるとすれば、各地区の「自治会活動の資金」のための安易な「交付金ばらまき」となっているケースも少なくないのではないかと憶測されます。

考査委員会による評価で、地域づくり委員会の「設置根拠の条例化と法人化が必要である」とされ、地域交付金は「区長委託料との統合が必要である」とされていることからも知れるとおり、区長会と地域づくり委員会とのちがいが、どうもあいまいである。しかし両方とも、あちらこちらでよくみかける名前ではある。

たとえば、名張まちなか再生プランを策定した名張地区既成市街地再生計画策定委員会。

名張市公式サイト:名張まちなか再生プラン

上のページに名簿が掲載されている。GIF画像である。そのまま無断転載する。

20071201a.gif

きのう掲載した市民情報交流センター整備計画策定検討委員会の名簿と照合してみると、名張市区長会長がどちらの委員にも食いこむ健闘ぶりである。前者は平成17・2005年1月21日、後者は同年1月20日の時点の名簿である。区長会長におかれては、名張まちなか再生プランの策定が終わるやいなや、こんどは市民情報交流センター整備計画の策定にご尽力いただいたわけである。いやはや、お忙しいことである。

ちなみに指摘しておくならば、名張地区既成市街地再生計画策定委員会と市民情報交流センター整備計画策定検討委員会の双方に委員を送り込んでいる団体は、名張市区長会のほか、名張商工会議所、名張青年会議所、といったところである。さらにちなみに記しておけば、前者の計画、すなわち名張まちなか再生プランはみるも無残な失敗に終わり、後者もまた、きのう掲載した市民の評価によれば、ほぼ似たような結果にいたったようである。この三者がからむと、ろくなことはないということなのかな。

きのうの毎日新聞に、地域づくり委員会の記事が出ていた。

毎日新聞:よってだーこ:福祉と憩いの場 空き店舗利用、カフェや野菜販売--名張 /三重

引用。

   
よってだーこは、「名張地区まちづくり推進協議会」(多田昭太郎会長)などが03年、世代間交流と地域の活性化を目的に同市松崎町に1号店をオープンさせた。その後も、空き店舗や集会所の無償提供を受けて、東町や豊後町などに整備。それぞれボランティアが運営しており、月数回開設し、コミュニティーカフェや障害者との交流など特色ある活動を続けている。

7号店「結」では、▽市内の料理サークルメンバーによる料理販売「ワンデー・シェフ」(月1回)▽野菜の直売(毎週木曜)▽パソコン教室(不定期)--など、コミュニティービジネスを実践。8、9号店では囲碁や映画会などの交流、文化・伝統の発信をテーマにしたコンサートなどが開かれる予定だ。

ちゃんとやっておるようではないか。こういうことでいいと思う。この「よってだーこ」の試みがこの先どうなるのか、それはわからない。しかし方向性としては、こういうことでいいのではないか。以前からばかみたいに主張してきたことであるが、名張まちなかの再生とは、名張のまちを生活の場として再生することでなければならない。そうした意味の再生を、名張地区まちづくり推進協議会が地道に進めつつあるように、少なくともこの記事からは判断される。

こんなぐあいに、身のたけや身のほどに合ったことを、まじめにこつこつやっていけばいいのである。地に足をつければいいのである。なにしろ、ご町内感覚だけでやっていけることである。というか、ご町内感覚をめいっぱい発揮すべきシーンである。しっかりやってくれ、名張地区まちづくり推進協議会。ただし、無理なことには手を出さないのが賢明であろう。

それでまあ、名張まちなか再生委員会は、いまごろ何をしているのかな。
きょうもこれ。

名張市公式サイト:平成19年度外部評価結果
名張市公式サイト:考査委員会事務事業評価報告書(pdf)
名張市公式サイト:市民意見一覧(pdf)

名張市考査委員会の評価ではスルーされているが、公募に応じた市民の評価でこっぴどく槍玉にあげられている事業もある。

一例。市民による評価を引用。機種依存文字は同義の文字で代用。

   
シートNO.
4023

事務事業名
(仮称)市民情報交流センター整備事業

仕分け区分
休止

仕分け理由又は意見記入
広報「なばり」平成16年12月5日付(12-1号)によれば、市民に公表された「(仮称)市民情報交流センター」整備事業の目的・機能は、
(1)街を形成する上でのシンボルとしての役割 (名張の顔づくり)
(2)名張駅東口周辺の賑わいを演出する役割
(3)ITを生かした市民交流施設といった役割を持たせ複合コミュニティ施設 でした。
そして、市民にアイデア募集までしながら、「整備計画策定検討委員会」は、第1回~5回の会議で結論をまとめることが出来ず、「委員会」は分裂状況、コンサル料900万円もの血税を使って、結果は委員長の面子と事務局案を優先して、250平方メートルの狭い床面積には市民活動の多目的ホールもない、「市民情報交流」とは名ばかりで、事務局は個人情報保護が優先されるべき「二つの行政機関」を狭い床に共有し、市民の利便性を強調する。(2)名張駅東口周辺の賑わいを演出する役割を商業施設に依存し、市民活動団体には期待はずれの「市民活動の拠点」となってしまっている。市民を騙して、形だけつくって「市民情報交流センター」という行政の思考を、市民が新聞記事で改めて知った「市民情報交流センター」って何?相談業務を主務・機能とする行政機関が、何故駅前に「拠点」を必要とするのか?250平方メートルの狭い床面積の利用のあり方を市民活動団体が主になって、再検討するべきであると思います。

これはもう、たんなる市民の評価というよりは、市民情報交流センター整備計画策定委員会とやらの内情によく通じた、というか、実際になんらかのかたちで委員会にかかわった市民が、断腸の思いでつづったある種の内部告発とみるべきであろう。もとよりその市民の主観に立った評価だから、鵜呑みにすることはできない。かといって、事実無根なでたらめが記されているとも思えない。

だとすれば、よく似た話があったものである。名張まちなか再生委員会とおんなじじゃねーか。とにかく委員会たらいうものがつくられるわけである。ところがこの委員会、結論を出すことができない。あげく、分裂してしまう。ばかなのである。ばかならばかでしかたないのであるが、ばかが意地になってしゃっちょこばってるあいだに、コンサルタントと称するあやしげな業者が市民の目のとどかないところで税金をふんだくってゆく。

じつによく似た話があったものである。近鉄大阪線をはさんで、名張駅の西口側と東口側の双方で、名張市はまるで鏡に写しでもしたように、おなじような失敗を重ねていたわけである。こんなことはもう、いいかげんにしておけ。協働だかなんだか知らんが、そこらの各種団体からうすらばか集めて委員会と称するものをつくり、結局はかげでこそこそコンサルタントに依存する。もうそんな陳腐愚劣な真似はやめておけというのだ。

ここで試みに、名張市公式サイトで市民情報交流センター整備計画策定検討委員会の会議録をみてみる。

名張市公式サイト:会議録

全五回の会議録が掲載されている。

名張市公式サイト:第5回(仮称)名張市市民情報交流センター整備計画策定検討委員会会議録
名張市公式サイト:第4回(仮称)名張市市民情報交流センター整備計画策定検討委員会会議録
名張市公式サイト:第3回(仮称)名張市市民情報交流センター整備計画策定検討委員会会議録
名張市公式サイト:第2回(仮称)名張市市民情報交流センター整備計画策定検討委員会会議録
名張市公式サイト:第1回(仮称)名張市市民情報交流センター整備計画策定検討委員会会議録

第1回会議録から関係各位のご芳名を転載。敬称略。

   
◆策定検討委員会委員
□□今井 正次  三重大学工学部建築学教室教授
□□沖中 義孝  中央西土地区画整理審議会委員
□□亀井喜久雄  名張商工会議所副会頭
□□菊山 賢二  名張青年会議所まちづくり委員
□□津田 達   皇學館大学社会福祉学部非常勤講師
□□中  孝   市民代表
□□森岡 國郎  中央西土地区画整理審議会委員
□□八木美由起  市民代表
□□山崎 雅章  名張市区長会長
□□堀永 猛   名張市都市環境部長
◆策定ワーキングチーム
□□橋本 裕徳  生活環境部市民活動支援室長
□□前川 肇   建設部建築営繕室長
◆設計業者
□□株式会社久米設計名古屋支社
◆事務局
□□木津 義明  都市環境部区画整理担当参事
□□向井 一雄  都市環境部中央西まちづくり推進室長
□□山下 光彦  都市環境部中央西まちづくり推進室

あちゃー、委員長はまたしても三重大学の先生だったのかよ。また工学部かよ。名張市はどうしてここまで、あの駅弁大学が好きなのであろうか。

ああそういえば、と思いついて、考査委員会の評価ではスルーされてるけど市民の評価でぼこぼこにされてる事業シリーズ、区長会の巻。

   
シートNO.
1006

事務事業名
区長会運営経費

仕分け区分
区分なし

仕分け理由又は意見記入
事業指標に「隣近所や地域の人との交流があると感じている市民の割合」とありますが、これもこの事業の指標としては不釣合いです。自分達でそのように努力している人も多いからです。区長会の運営経費ですので、「区長がその行政上の役割を果たしているのか」を第一義の指標とすべきです。

まだある。

   
シートNO.
1006

事務事業名
区長会運営経費

仕分け区分
区分なし

仕分け理由又は意見記入
地域と行政の運営は、これまでの区長制度を廃止し、名張市14地区にある地域づくり委員会の中に、その役割等すべてを包含させて、簡素合理化した機構とする。旧態のものを新しくしていき、住民と行政が出来るだけ近く一本化していく方がいいのではないか。
この事務事業評価結果を住民から意見を聞こうとする場合他のやり方はないものか、まずそのことから考えることが大切だ。住民がいくら意見を云おうにも、これではどうにもできないという感である。

まだある。

   
シートNO.
1006

事務事業名
区長会運営経費

仕分け区分
廃止

仕分け理由又は意見記入
区長会の運営費に5000万~6000万円を計上しているのは、業務の名目はどうであれ驚きです。使途不明の実質的な報酬ではないか?H19年度から廃止すべきです。また、これほどの運営経費を支払って業務の実態・実績も不透明で、運営経費の使途も市民に明らかにされていない。市長が金をばらまいて区長会を支持母体化して市政を進めているともいわれている悪しき慣習的な区長会が行政上で必要であるのか?各地区の区長(自治会長兼務)は、ボランティア的存在として活動し、自治会費からの必要な報酬のみで充分であり、必要なら自主的な各地区自治会の連絡協議会組織に変更するべきです。

区長制度なんて廃止してしまえ、という強硬な意見もある。賛意を表しておく。
名張まちなか再生委員会からうんともすんともいってこないので、暇つぶしに名張市の外部評価をつっついてみる。

名張市公式サイト:平成19年度外部評価結果

外部評価の詳細は上のリンク先でお読みいただきたい。暇つぶしの素材となるのは下のリンク先。

名張市公式サイト:考査委員会事務事業評価報告書(pdf)
名張市公式サイト:市民意見一覧(pdf)

目についたところから俎上に載せるとして、トップバッターはこれである。

   
シートNO.
1003

事務事業名
市史編さん事業

総合評価
継続(事務改善)

主な意見
・安易な期間延長はすべきではない。
・財源確保のため、協賛金等の工夫が必要である。
・販売収入を得るためのマーケティング戦略が必要である。

以上が考査委員会による評価。つづいては市民の評価。

   
シートNO.
1003

事務事業名
市史編さん事業

仕分け区分
継続(事務改善)

仕分け理由又は意見記入
伊賀市は、既に各種のすばらしい市史を発行完了している。名張市の編纂はあまりにもスピード感がなく、何がどのように進行しているか市民には実態が不明です。
苦しまぎれに、無駄な「名張市史だより」を年1回(咋年より、現在2号まで)発行し配布しているが、市HPでも公開している。年1回程度なら、広報「なばり」連載・紹介すれば済む内容である。ともかく、編纂のスピードアップして編纂事業を終了すべきで、進行状況不明のまま、H18年度:638万円、H19年度予算:376万6000円の使途を明確に公表すべきです。

名張市史の編纂が、というよりは、刊行がのびのびになっている、そのことへの批判である。ふたしかな記憶だけに頼って記すと、編纂はある程度進んでいて、原稿も集まっているにもかかわらず、出版のための予算がつかない、というのが現状かと思われる。

名張市の現状を象徴するような話である。名張市という自治体は、歴史に重きをおかない。歴史というものの意味を理解しようとしない。現在という一点に立って、未来を展望するためには、過去の歴史をよく知ることが不可欠であるというあたりまえの理屈が、名張市にはどうもよくわかっていないようである。

それを端的に物語るのが、名張まちなか再生プランである。プランを策定するにあたって、歴史認識にも歴史意識にもまるで無縁な名張市は何をやったか。おなじように歴史意識や歴史意識のかけらもない連中を集めて委員会をつくり、なにしろ歴史を知らない連中なんだから驚いたもので、細川邸を歴史資料館にしましょうなどとインチキなプランを平気で決めてしまう。まったく困ったものである。

細川邸の件は横におくとして、名張市史の話である。考査委員会の評価にはおかしな点があって、財源確保のために協賛金を集めろなどというのはけったいな指摘である。花火大会をやっているわけではない。名張市がちゃんと予算をつければそれですむことである。市民の意見によれば、この事業で昨年度638万円、今年度376万6000円の税金がつかわれたことになっていて、使途は想像もつかないが、とにかくどこかで無駄な出費を削れば、市史を編纂刊行する費用くらい捻出できるのではないか。要は、名張市が歴史に重きをおくかどうか、その一点の問題である。

それから、販売収入を得るためのマーケティング戦略などというのも、的をはずした指摘であろう。市史などというものは、そもそも売れない。売れないけれど必要だから、市民の税金で発行する、といったたぐいの出版物である。市民向けの簡略でわかりやすい歴史書なら売れもしようが、本格的な市史が飛ぶように売れるということはありえない。売るための努力はむろん必要だが、マーケティング戦略によって販売数がアップすることなど、あまり望めないものと推測される。

市民の意見にあるスピード感のなさ、進行状況の見えにくさは、じつは市史編纂にかぎった話ではない。名張まちなか再生プランがそうである。市民の目のとどかないところで、牛よりも遅いあゆみがほそぼそとつづけられているのである。しかもへたをすると、そのあゆみは前ではなく後方にむかっているような観もある。まったくやっておれんのである。
名張市公式サイトで公表された「平成19年度外部評価結果」については、11月24日付エントリ「まちなか再生市民評価」で、中心市街地活性化事業にかんする評価をお知らせした。ほかの事業の評価にも目を通してみたところ、すこぶる面白い。
 
名張市公式サイト:考査委員会事務事業評価報告書(pdf)
名張市公式サイト:市民意見一覧(pdf)

面白いというか、まさに、大丈夫か名張市、という感じである。あすあたりから、ちょっとつっついてみることにしたい。
細川邸思い出のアルバム。撮影は、昨年4月。タイトルは、とくになし。

20071123a.jpg

かりにタイトルをつけるとすれば、かなりベタではあるが、「諸悪の根源」とでもいったところか。

名張まちなか再生委員会からは、まちなか運営協議会にかんする連絡が、まだこない。あの委員会もやはり、諸悪の根源と呼ばれるべきであろう。

名張市の手にかかると、古い民家であれ、住民による組織であれ、すべてが諸悪の根源と化してしまうのである。

おそるべし名張市。ていうか、大丈夫か名張市。
11月20日、名張市議会の重要施策調査特別委員会が開かれ、平成20・2008年度から三年間の中期財政見通しが明らかにされた。

きのうの日刊各紙地方版でいっせいに報じられたはずだが、ネット上では二紙の記事を読むことができる。

朝日新聞:2010年度12億円超不足 名張市財源
毎日新聞:名張市:財源不足6億5000万円 施設使用料値上げ検討--08~10年度 /三重

ちょっとややこしいが、朝日の見出しでとりあげられているのは、平成22・2010年度には単年度で12億円あまり足りなくなるという、財源不足の見込み額。毎日の見出しでは、基金の取り崩しなどで不足分を補ってもなお、三年間で6億5000万円が不足することになるという試算額が示されている。

いずれにしても、平成22・2010年度末には、ピーク時の平成7・1995年度末に35億円以上あった財政調整基金が、わずか35万円になってしまうらしい。35億が35万か。ほとんど感動的なまでの蕩尽ぶりである。

毎日の記事から引用。

   
市議会重要施策調査特別委員会で、黒岩良信・企画財政部長が明らかにした。市によると、国の「三位一体改革」などの影響で歳入が減少していること に加え、高齢化による扶助費の増大などが原因。歳入と歳出の差額は▽08年度が6億5000万円▽09年度が7億6000万円▽10年度が12億2300 万円--の不足で、退職手当債の発行や基金の取り崩しで対応しても、依然計6億5000万円が足りないという。これに伴い、ピーク時の95年度末に約35 億円あった財政調整基金は10年度末には約35万円にまで落ち込む見通し。

一方、財政健全化緊急対策の数値を具体化したことなどで、財源不足は大幅に改善。さらに今後、市有財産の売却や業務の民間委託を進め、10年度には各公民館や市総合体育館の施設使用料を約10~15%値上げすることなどを検討して財源不足を解消する考え。

「財源不足は大幅に改善」とあるのは、昨年度発表された中期財政見通しとの比較。一年前には、今年度から三年間で21億円の財源が不足するとされていた。それがことしは6億5000万円だというのだから、こうなると、たんなる数字のマジックではないかという気がしてこないでもない。

名張市議会の田合豪議員による委員会報告でも、そのあたりのことはどうもあいまいである。

「名張を本気で変える!!」田合たけしの活動日記:今日の会議の中で

「昨年、市民は21億の財政見通しに不安や危機感を感じたはず。きっちりと、広報で昨年との違いを示し、何故そうなったのかのかも説明責任を果たす」べきであるという田合さんの主張は、ごくまっとうなものであると思える。詳細は、上のリンク先記事で直接お読みいただきたい。

ともあれ、名張市の財政難はきわめて深刻なものである。にもかかわらず、なんのための施設なのかさえはっきりしないまま、細川邸の整備は着々と進行している。これはもう、金もないのに何つくってんの、というしかない事業なのである。異常な事態なのである。

ではここで、細川邸思い出のアルバム。

20071122a.jpg

撮影は、平成17・2005年7月。タイトルは、「発狂した夏」。細川邸のうらっかわ、名張川沿いの道路に面して、こんな看板が掲げられたこともあったのだが、かくも愚かなことしか考えつけない程度の悪い手合いにつけ込まれ、牛耳られ、ひっかきまわされたあげくにどうよ。すべては白紙に戻ってしまい、細川邸は意味もなく、ただ改修されているのである。

大丈夫か名張市。

Copyright NAKA Shosaku 2007-2012