三重県名張市のかつての中心地、旧名張町界隈とその周辺をめぐる雑多なアーカイブ。
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名張まちなか再生委員会の役員会はたしかにきのう開かれたそうで、出席者のおひとりから電話で概略の報告をいただいた。委員会の事務局から公式な連絡ももたらされることになっているらしいが、そちらはまだである。待っているところである。
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名張市
毎日新聞:名張市:「健康」HPに新設 禁煙やガン予防などアドバイス /三重
毎日新聞:家庭ごみ収集有料化:23日から説明会 名張市が全14地区で順次 /三重
伊賀市
産経新聞:自販機型募金箱、伊賀「上野ふれあいプラザ」にお目見え
毎日新聞:大山田芸術文化祭:個性豊かな作品そろう--伊賀 /三重
毎日新聞:降雪:名阪国道で大渋滞 上り最大33キロ--伊賀 /三重
毎日新聞:忍者列車:存続へ 車両塗装費用にめど--伊賀鉄道伊賀線 /三重
毎日新聞:川上ダム:淀川流域委員長ら、利水代替案を説明 大阪市長、返答保留 /三重
三重県
朝日新聞:理念先行 課題先送り
朝日新聞:県中部や伊賀で雪景色
伊勢新聞:県内積雪 津で7センチ 交通事故160件
建設業界ニュース中部版:【三重】三重県08年当初予算案一般会計7233億
毎日新聞:名張市:「健康」HPに新設 禁煙やガン予防などアドバイス /三重
毎日新聞:家庭ごみ収集有料化:23日から説明会 名張市が全14地区で順次 /三重
伊賀市
産経新聞:自販機型募金箱、伊賀「上野ふれあいプラザ」にお目見え
毎日新聞:大山田芸術文化祭:個性豊かな作品そろう--伊賀 /三重
毎日新聞:降雪:名阪国道で大渋滞 上り最大33キロ--伊賀 /三重
毎日新聞:忍者列車:存続へ 車両塗装費用にめど--伊賀鉄道伊賀線 /三重
毎日新聞:川上ダム:淀川流域委員長ら、利水代替案を説明 大阪市長、返答保留 /三重
三重県
朝日新聞:理念先行 課題先送り
朝日新聞:県中部や伊賀で雪景色
伊勢新聞:県内積雪 津で7センチ 交通事故160件
建設業界ニュース中部版:【三重】三重県08年当初予算案一般会計7233億
たしかきょうのことであったと思うが、名張まちなか再生委員会の役員会が開催されると伝え聞いた。ことしに入って、たぶん二回目の役員会である。月一回のペースである。となると3月にも一回か。
毎日新聞の2月6日付記事によれば、江戸川乱歩関連施設として検討されていた川蔵の利用法は、遅くとも3月に決められるとのことであった。だとすれば、残された時間はあとごくわずか。これまでさんざん時間をかけても何も決められなかったのだから、いまさら何がどう決まるというものでもないであろうとは想像されるが、それにしてもどうなってしまうのか。川蔵のみならず、誰からも望まれることなく生まれてくる赤子のごとき「やなせ宿」そのものは、これからどのような宿命を生きてゆかねばならぬのか。
まあこちらとしては、きょうの役員会の結果待ち、といったところである。
毎日新聞の2月6日付記事によれば、江戸川乱歩関連施設として検討されていた川蔵の利用法は、遅くとも3月に決められるとのことであった。だとすれば、残された時間はあとごくわずか。これまでさんざん時間をかけても何も決められなかったのだから、いまさら何がどう決まるというものでもないであろうとは想像されるが、それにしてもどうなってしまうのか。川蔵のみならず、誰からも望まれることなく生まれてくる赤子のごとき「やなせ宿」そのものは、これからどのような宿命を生きてゆかねばならぬのか。
まあこちらとしては、きょうの役員会の結果待ち、といったところである。
名張市
朝日新聞:来年のお水取りへ 伝統の「松明調整」
毎日新聞:松明づくり:来年の春へ準備 東大寺二月堂のお水取りで使用--名張 /三重
毎日新聞:名張市の民間保育所新設:幼稚園経営の3学校法人、市長に反対意見書を提出 /三重
中日新聞:「お水取り」のたいまつ作り 奈良・東大寺へ来月寄進
伊賀市
朝日新聞:炎に熱き祈り 伊賀・正月堂
毎日新聞:子育てUDマップ:伊賀市HPに 保育園や幼稚園、70カ所を一目で /三重
毎日新聞:正月堂修正会:春の足音 60人練り歩き--伊賀 /三重
中日新聞:達陀行法、荒々しく 伊賀・正月堂で伝統行事「修正会」
伊勢新聞:火天と水天、激しく乱舞 修正会で達陀行法 伊賀の正月堂
日本経済新聞:淀川水系流域委、大戸川ダムなど「建設不同意」へ(地域経済)
朝日新聞:来年のお水取りへ 伝統の「松明調整」
毎日新聞:松明づくり:来年の春へ準備 東大寺二月堂のお水取りで使用--名張 /三重
毎日新聞:名張市の民間保育所新設:幼稚園経営の3学校法人、市長に反対意見書を提出 /三重
中日新聞:「お水取り」のたいまつ作り 奈良・東大寺へ来月寄進
伊賀市
朝日新聞:炎に熱き祈り 伊賀・正月堂
毎日新聞:子育てUDマップ:伊賀市HPに 保育園や幼稚園、70カ所を一目で /三重
毎日新聞:正月堂修正会:春の足音 60人練り歩き--伊賀 /三重
中日新聞:達陀行法、荒々しく 伊賀・正月堂で伝統行事「修正会」
伊勢新聞:火天と水天、激しく乱舞 修正会で達陀行法 伊賀の正月堂
日本経済新聞:淀川水系流域委、大戸川ダムなど「建設不同意」へ(地域経済)
きのうのエントリ「田中徳三監督とのお別れ会」のつづき、というかフォロー。「湯布院映画祭公式ブログ」に、2月2日の会の報告が掲載されている。
湯布院映画祭公式ブログ:田中徳三監督とのお別れ会 その1
湯布院映画祭公式ブログ:田中徳三監督とのお別れ会 その2
三回連載とのことだが、まだ完結していない。
湯布院映画祭公式ブログ:田中徳三監督とのお別れ会 その1
湯布院映画祭公式ブログ:田中徳三監督とのお別れ会 その2
三回連載とのことだが、まだ完結していない。
きのうが新聞休刊日だったため、きょうは記事がない。ただし、朝日新聞のサイトには掲載されていた。といっても新しいものではなく、9日の積雪のニュースである。
三重県
朝日新聞:北中勢、軒並み積雪
ところで、粘着さんはどうなさったのであろうか。2月1日からこちらの粘着さんの足跡は、1日2日3日がお休みで4日にご登場、5日6日7日がお休みで8日にご登場、すなわち三休一勤のペースであった。だから9日10日11日と休んできょう12日にはコメントをお寄せいただけるかとかすかに期待していたのであるが、どうやら期待はずれに終わったらしい。粘着さん粘着さん。粘着さんよいまいずこ。
三重県
朝日新聞:北中勢、軒並み積雪
ところで、粘着さんはどうなさったのであろうか。2月1日からこちらの粘着さんの足跡は、1日2日3日がお休みで4日にご登場、5日6日7日がお休みで8日にご登場、すなわち三休一勤のペースであった。だから9日10日11日と休んできょう12日にはコメントをお寄せいただけるかとかすかに期待していたのであるが、どうやら期待はずれに終わったらしい。粘着さん粘着さん。粘着さんよいまいずこ。
朝日新聞2月9日付文化面の、といってもこれは統合版が配達されている名張市での話であって、朝夕刊がセットで販売されているところならたぶん前日8日の夕刊に出た記事だと思われるが、「惜別」というコーナーに田中徳三さんがとりあげられた。長谷川千尋記者の署名入り記事である。
引用。
添えられた写真は、「悪名」のポスターを背にして語る田中さん。平成15・2003年8月27日、名張市の自宅で撮影されたとある。
記事では、昨年11月に公開された最後の監督作品「田中徳三監督 少年河内音頭取り物語」が紹介され、つづく段落。
2月2日の土曜日、関西学院大学の関西学院会館というホールで、「田中徳三監督とのお別れ会」が開かれた。顔を出してきたのだが、田中さんの人柄がそのまま反映されたような、おだやかでゆったりとした心地のよい会だった。
ちなみに、名張市内では2月16日の土曜日、名張産業振興センターアスピアで「田中徳三監督を名張で送る会」が催される。
引用。
映画監督 田中徳三さん
黄金期駆け抜けた「職人」 □「老いて華やぐ」が晩年の口癖だった。06年春、3週間にわたって大阪で開かれた田中徳三作品特集の上映会場でも、穏やかな口調でそう語った。期間中、 三重県名張市の自宅から大阪に何度も出向いて、観客と一緒に自作を見た後、ファンの求めに応じてサインをしていた姿が忘れられない。 |
添えられた写真は、「悪名」のポスターを背にして語る田中さん。平成15・2003年8月27日、名張市の自宅で撮影されたとある。
記事では、昨年11月に公開された最後の監督作品「田中徳三監督 少年河内音頭取り物語」が紹介され、つづく段落。
□この遺作は、監督の出身校、関西学院大学で行われた「お別れ会」でも上映された。参列者からは、日本映画の黄金期を駆け抜けた職人監督の華やいだ晩年に拍手がわいた。
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2月2日の土曜日、関西学院大学の関西学院会館というホールで、「田中徳三監督とのお別れ会」が開かれた。顔を出してきたのだが、田中さんの人柄がそのまま反映されたような、おだやかでゆったりとした心地のよい会だった。
ちなみに、名張市内では2月16日の土曜日、名張産業振興センターアスピアで「田中徳三監督を名張で送る会」が催される。
名張市
中日新聞:軽トラに「思い出」描く 名張で卒園記念に動物や似顔絵
毎日新聞:平和コンサート:演奏に込めた平和への願い--名張で「ワールドピースナウ」 /三重
毎日新聞:名張・つつじが丘幼稚園:軽トラもキャンバスに 園児の作品展開催 /三重
伊賀市
産経新聞:修正会前に「エットォー」 千本ぎねで大餅作り 三重・伊賀市危険個所記した防災マップ作製 三重・伊賀市
毎日新聞:事件・事故24時:酒気帯び・無免許運転容疑で逮捕 /三重
中日新聞:シカの足跡みつけた! 伊賀の公園で自然観察会
中日新聞:元永さんの絵本見つかる 名古屋・天白区の高川さんが所蔵(愛知)
伊勢新聞:「修正会」へ大餅準備 雪の伊勢路、待ち遠しい春
三重県
毎日新聞:積雪:桑名で11センチ、東名阪道など通行止めに きょうは晴れ /三重
中日新聞:3連休、雪の幕開け 桑名付近で11センチ
伊勢新聞:県内すっぽり雪 桑名11センチ、事故多発230件超
中日新聞:軽トラに「思い出」描く 名張で卒園記念に動物や似顔絵
毎日新聞:平和コンサート:演奏に込めた平和への願い--名張で「ワールドピースナウ」 /三重
毎日新聞:名張・つつじが丘幼稚園:軽トラもキャンバスに 園児の作品展開催 /三重
伊賀市
産経新聞:修正会前に「エットォー」 千本ぎねで大餅作り 三重・伊賀市危険個所記した防災マップ作製 三重・伊賀市
毎日新聞:事件・事故24時:酒気帯び・無免許運転容疑で逮捕 /三重
中日新聞:シカの足跡みつけた! 伊賀の公園で自然観察会
中日新聞:元永さんの絵本見つかる 名古屋・天白区の高川さんが所蔵(愛知)
伊勢新聞:「修正会」へ大餅準備 雪の伊勢路、待ち遠しい春
三重県
毎日新聞:積雪:桑名で11センチ、東名阪道など通行止めに きょうは晴れ /三重
中日新聞:3連休、雪の幕開け 桑名付近で11センチ
伊勢新聞:県内すっぽり雪 桑名11センチ、事故多発230件超
そんなこんなの状況なのである。ひとことでいってしまえば、とても不謹慎なことをいうようであるけれど、細川邸を整備して開設される「やなせ宿」なる施設は、誰からも望まれることなく生まれてくる赤子のようなものなのである。改修工事がまだ終わってもいない段階で、名張まちなか再生委員会も名張市も、やなせ宿という子供をもてあまして困惑している、というのが正直なところであろうと推測される。
毎日新聞の2月6日付記事にあったごとく、名張市はやなせ宿に「観光情報の発信や交流スペースを設置するとしている」としているらしい。なさけないことに、この期におよんでまだこんなことしかいえないのである。もともとが、観光交流施設を整備する名目で国土交通省のまちづくり交付金をぶんどってくるという話である。観光情報の発信だの交流スペースの設置だの、それくらいのことは誰にだっていえるだろう。しかし具体的なことは、おそらく何ひとつ決まっていないのではないか。
それに観光情報の発信ということでいえば、たとえば名張市観光協会がすでに手がけているではないか。似たようなことをあと追いしてもたいして意味はあるまい。むろん、これまでになかった視点や発想や手法にもとづいて、斬新で有効な情報発信とやらを進めることは可能だろう。だが、名張まちなか再生委員会に、あるいはまちなか運営協議会でもいいけれど、あの委員会や協議会にそんな気のきいたことができるのかどうか。これまでの経過をみるかぎり、外部からもたらされた意見や提言をいっさい受信しようとせず、細川邸にかんして自分たちが有している情報を外部にいっさい発信しようとしなかったのが、あの名張まちなか再生委員会なのである。情報がどうの受発信がこうのといえる立場か。ちゃんちゃらおかしい。ちゃらいこと口走ってんじゃねーぞ唐変木。
ともあれ、不幸な星のもとに生を享けた赤ん坊に無慈悲なことをいうようではあるけれど、やなせ宿は名張地区の再生になんの効果も見込めない施設である。少なくとも現時点では、そのように判断せざるをえない。そして名張地区の疲弊衰退は、いよいよ深刻の度を深めている。かつての中心市街地が見る影もなくなっているのは全国に共通した傾向で、これといった特効薬などどこにもなく、いたしかたのないところだというしかないのかもしれないけれど、それでもなんとかならんものかという気はする。
昨年12月10日の月曜日、地域の名門、三重県立名張高等学校の教え子をひきつれて名張市役所を訪れ、校外学習をおこなった。名張まちなか再生プラン関係セクションのスタッフに事前にお願いし、市議会開会中だったというのに無理を聞いていただいて、名張まちなかの現状と展望、みたいなことを生徒たちに説明していただいたのである。そのときはじめて知ったのだが、名張市内十四地区のうち、名張地区すなわち名張まちなかは、高齢化率でいえば堂々第二位にランクインしているという。
衰微したとはいえ名張まちなかである。旧名張町である。名張町役場もあれば名張市役所もあった土地である。八日戎ともなれば近郷近在から善男善女がつめかけてきたまちである。それが高齢化率第二位なのである。ちなみに第一位は国津地区で、名張市南部の山間に位置する旧国津村の高齢化率が高いのはうなずける話だが、国津以外の旧村部をおさえ、名張まちなかの高齢化がそこまで進行しているとは気づかなかった。聞いていささかのショックを受けた。
いささかのショックを受けたそのあとで、そんなところにハコモノひとつおっ建てるだけで、そんなことで名張まちなかの再生とやらが進むと本気で考えていたのかと、いまさらながらあきれたり驚いたりされた次第であった。特効薬などどこにもないかつての中心市街地の再生を、それでも真剣に考えて何かしらの手を打つのは必要なことだろう。重要なことだろう。だがその再生は、これまでにもしつこく主張してきたことなれど、あくまでも生活の場として再生させるということであるべきで、観光だの交流だのといった文脈だけで語ることには無理があるのではないか。あるのではないか、というよりも、無理がありまくりなのである。
名張市役所の校外学習を終えて、名張高校にむかう帰り道でのことである。生徒たちの会話を聞くともなしに聞いていると、談たまたま細川邸のことにおよんだ。市役所では細川邸の整備についても説明を受けたのだが、あんなとこに何かつくっても、人が集まるわけないやん、とか、あんなん絶対、税金の無駄づかいやで、とか、そういったあたりが高校生の生の声、忌憚のない意見であった。むろんこちらから水をむけた話題ではなく、ましてふだんの授業中に名張まちなか再生事業批判を吹きこんでいるというわけでもない。細川邸の整備事業は結局のところ、高校生に一瞥で本質を見抜かれてしまうような、そんな程度のものでしかなかったということなのである。
だからまあ、名張地区既成市街地再生計画策定委員会とか、あるいは名張まちなか再生委員会とか、そういう組織を結成するにあたっては、いろいろと役職をおもちのみなさんだけを集めてこと足れりとするのではなく、ごくふつうの高校生にも加わってもらっておればよかったのではないかと愚考される次第である。関係当局には、ぜひとも今後の参考としていただきたいものである。
とはいえ、いままで述べたのはあくまでも現時点での話である。現時点では望まれることなく生まれてくる子というしかないやなせ宿であるが、毎日新聞の記事に記されていたとおり、「今後、市民らで作る委員会で協議を続ける」ことになっているのである。この子の未来は名張まちなか再生委員会の双肩にかかっているのである。関係各位には、いっそうの奮励努力を期待したいものである。無理か。無理かよ。無理であろうな。
粘着さんはきょうもお休みらしい。
毎日新聞の2月6日付記事にあったごとく、名張市はやなせ宿に「観光情報の発信や交流スペースを設置するとしている」としているらしい。なさけないことに、この期におよんでまだこんなことしかいえないのである。もともとが、観光交流施設を整備する名目で国土交通省のまちづくり交付金をぶんどってくるという話である。観光情報の発信だの交流スペースの設置だの、それくらいのことは誰にだっていえるだろう。しかし具体的なことは、おそらく何ひとつ決まっていないのではないか。
それに観光情報の発信ということでいえば、たとえば名張市観光協会がすでに手がけているではないか。似たようなことをあと追いしてもたいして意味はあるまい。むろん、これまでになかった視点や発想や手法にもとづいて、斬新で有効な情報発信とやらを進めることは可能だろう。だが、名張まちなか再生委員会に、あるいはまちなか運営協議会でもいいけれど、あの委員会や協議会にそんな気のきいたことができるのかどうか。これまでの経過をみるかぎり、外部からもたらされた意見や提言をいっさい受信しようとせず、細川邸にかんして自分たちが有している情報を外部にいっさい発信しようとしなかったのが、あの名張まちなか再生委員会なのである。情報がどうの受発信がこうのといえる立場か。ちゃんちゃらおかしい。ちゃらいこと口走ってんじゃねーぞ唐変木。
ともあれ、不幸な星のもとに生を享けた赤ん坊に無慈悲なことをいうようではあるけれど、やなせ宿は名張地区の再生になんの効果も見込めない施設である。少なくとも現時点では、そのように判断せざるをえない。そして名張地区の疲弊衰退は、いよいよ深刻の度を深めている。かつての中心市街地が見る影もなくなっているのは全国に共通した傾向で、これといった特効薬などどこにもなく、いたしかたのないところだというしかないのかもしれないけれど、それでもなんとかならんものかという気はする。
昨年12月10日の月曜日、地域の名門、三重県立名張高等学校の教え子をひきつれて名張市役所を訪れ、校外学習をおこなった。名張まちなか再生プラン関係セクションのスタッフに事前にお願いし、市議会開会中だったというのに無理を聞いていただいて、名張まちなかの現状と展望、みたいなことを生徒たちに説明していただいたのである。そのときはじめて知ったのだが、名張市内十四地区のうち、名張地区すなわち名張まちなかは、高齢化率でいえば堂々第二位にランクインしているという。
衰微したとはいえ名張まちなかである。旧名張町である。名張町役場もあれば名張市役所もあった土地である。八日戎ともなれば近郷近在から善男善女がつめかけてきたまちである。それが高齢化率第二位なのである。ちなみに第一位は国津地区で、名張市南部の山間に位置する旧国津村の高齢化率が高いのはうなずける話だが、国津以外の旧村部をおさえ、名張まちなかの高齢化がそこまで進行しているとは気づかなかった。聞いていささかのショックを受けた。
いささかのショックを受けたそのあとで、そんなところにハコモノひとつおっ建てるだけで、そんなことで名張まちなかの再生とやらが進むと本気で考えていたのかと、いまさらながらあきれたり驚いたりされた次第であった。特効薬などどこにもないかつての中心市街地の再生を、それでも真剣に考えて何かしらの手を打つのは必要なことだろう。重要なことだろう。だがその再生は、これまでにもしつこく主張してきたことなれど、あくまでも生活の場として再生させるということであるべきで、観光だの交流だのといった文脈だけで語ることには無理があるのではないか。あるのではないか、というよりも、無理がありまくりなのである。
名張市役所の校外学習を終えて、名張高校にむかう帰り道でのことである。生徒たちの会話を聞くともなしに聞いていると、談たまたま細川邸のことにおよんだ。市役所では細川邸の整備についても説明を受けたのだが、あんなとこに何かつくっても、人が集まるわけないやん、とか、あんなん絶対、税金の無駄づかいやで、とか、そういったあたりが高校生の生の声、忌憚のない意見であった。むろんこちらから水をむけた話題ではなく、ましてふだんの授業中に名張まちなか再生事業批判を吹きこんでいるというわけでもない。細川邸の整備事業は結局のところ、高校生に一瞥で本質を見抜かれてしまうような、そんな程度のものでしかなかったということなのである。
だからまあ、名張地区既成市街地再生計画策定委員会とか、あるいは名張まちなか再生委員会とか、そういう組織を結成するにあたっては、いろいろと役職をおもちのみなさんだけを集めてこと足れりとするのではなく、ごくふつうの高校生にも加わってもらっておればよかったのではないかと愚考される次第である。関係当局には、ぜひとも今後の参考としていただきたいものである。
とはいえ、いままで述べたのはあくまでも現時点での話である。現時点では望まれることなく生まれてくる子というしかないやなせ宿であるが、毎日新聞の記事に記されていたとおり、「今後、市民らで作る委員会で協議を続ける」ことになっているのである。この子の未来は名張まちなか再生委員会の双肩にかかっているのである。関係各位には、いっそうの奮励努力を期待したいものである。無理か。無理かよ。無理であろうな。
粘着さんはきょうもお休みらしい。