三重県名張市のかつての中心地、旧名張町界隈とその周辺をめぐる雑多なアーカイブ。
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やなせ宿ではきょうもまた、きのうにつづいてオープンセレモニーが花盛りのはずである。おひまな向きは、お運びあれ。
名張市旧細川邸『やなせ宿』:http://www.yanase-shuku.com/
きのうは珍しく、というか、このブログを開設して以来はじめてのことであったのだが、一日で三件ものコメントを頂戴した。そのレスを綴っているだけで、あっというまに時間がなくなってしまった。ではまたあした。
名張市旧細川邸『やなせ宿』:http://www.yanase-shuku.com/
きのうは珍しく、というか、このブログを開設して以来はじめてのことであったのだが、一日で三件ものコメントを頂戴した。そのレスを綴っているだけで、あっというまに時間がなくなってしまった。ではまたあした。
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名張市
産経新聞:7、8日にササユリの観察会 名張・青蓮寺の「花見つけ自然教室」
毎日新聞:三輪そうめん・再包装販売:名張の業者が再出荷、賞味期限を延長 県が是正指示 /三重
毎日新聞:コミュニティーバス:ほっとバス錦のある風景テーマ 錦生公民館が写真募集 /三重
読売新聞:不審者情報が増加 県警、HP活用呼びかけ
読売新聞:返品そうめんを再出荷、賞味期限を付け直し…奈良(社会)
中日新聞:そうめん賞味期限改ざん 奈良のメーカーが再販売(社会)
日経ネット関西版:そうめん賞味期限改ざん──農水省、奈良の会社に改善命令
伊賀市
朝日新聞:伊賀・つつじ祭写真コンテスト
朝日新聞:改めて建設要求
朝日新聞:今岡・伊賀市長が不出馬を正式表明
産経新聞:今岡・伊賀市長、今期限りで引退を表明 「残りの任期、全力投球」
産経新聞:「整備計画早期策定を」 野呂知事、流域委に不快感 川上ダム建設問題
毎日新聞:卓球:子ども大会 小学生335人熱戦--伊賀 /三重
毎日新聞:知事と語ろう本音でトーク:今年も 人口減などテーマ--8月2日から /三重
毎日新聞:選挙:伊賀市長選 今岡氏、不出馬を表明 不祥事との関係、否定 /三重
毎日新聞:伊賀市議会:6月議会開会、8議案を提案--24日まで /三重
中日新聞:“昭和”の台所復元 柘植歴史民俗資料館
伊勢新聞:伊賀市 今岡市長が引退表明 「残り任期、全力投球」
伊勢新聞:縫い針混入事件 服装替え別店舗に?
伊賀地域
毎日新聞:特定健診:自己負担、半分以下に 受診率アップへ1000円--名張・伊賀市 /三重
中日新聞:「指さし会話集」全市町で導入へ 通訳頼らず外国人住民対応
産経新聞:7、8日にササユリの観察会 名張・青蓮寺の「花見つけ自然教室」
毎日新聞:三輪そうめん・再包装販売:名張の業者が再出荷、賞味期限を延長 県が是正指示 /三重
毎日新聞:コミュニティーバス:ほっとバス錦のある風景テーマ 錦生公民館が写真募集 /三重
読売新聞:不審者情報が増加 県警、HP活用呼びかけ
読売新聞:返品そうめんを再出荷、賞味期限を付け直し…奈良(社会)
中日新聞:そうめん賞味期限改ざん 奈良のメーカーが再販売(社会)
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伊賀市
朝日新聞:伊賀・つつじ祭写真コンテスト
朝日新聞:改めて建設要求
朝日新聞:今岡・伊賀市長が不出馬を正式表明
産経新聞:今岡・伊賀市長、今期限りで引退を表明 「残りの任期、全力投球」
産経新聞:「整備計画早期策定を」 野呂知事、流域委に不快感 川上ダム建設問題
毎日新聞:卓球:子ども大会 小学生335人熱戦--伊賀 /三重
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伊勢新聞:伊賀市 今岡市長が引退表明 「残り任期、全力投球」
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伊賀地域
毎日新聞:特定健診:自己負担、半分以下に 受診率アップへ1000円--名張・伊賀市 /三重
中日新聞:「指さし会話集」全市町で導入へ 通訳頼らず外国人住民対応
行ってきた。やなせ宿のオープンセレモニーに行ってきた。
陽光うららかな土曜の朝、名張のまちにはいつものとおり人影がなく、新町通りに入ってもなお閑散としている。やなせ宿に着き、無駄に立派な公衆便所のまえを通過して、裏に、つまり名張川のほうにまわってみると、そこに人だかりがあって、セレモニーの会場がしつらえられていた。
午前10時、テープカット。このあいだ聞きおよんだところでは、テープカットは名張市の名物のひとつとなっているらしい。そんなものが名物になるはずはないのだが、市民および市職員のごく一部のあいだでは、そういうことになっているという。意味不明。ともあれ、テープカッターはつぎのみなさんであった。
・名張市副市長
・名張市議会議長
・名張まちなか再生委員会委員長
名張市長は公務のためご欠席とのことであった。
つづいて、つぎのおふたかたによる挨拶。
・名張市副市長
・名張まちなか再生委員会委員長
そのあと、事業の経過報告、感謝状の贈呈。それから来賓祝辞があって、つぎのみなさんが壇上に。
・名張市議会議長
・三重県議会議員
・三重県議会議員
きょうもまた、三重県議会議員の先生おふたかたによるツートップ編成である。ほかにも七人、来賓のかたがいらっしゃったのだが、祝辞は上記おさんかたのみ。ついで祝電が披露され、こちらは衆議院議員おふたかた、参議院議員おひとかたの吉例そろい踏みであった。
会場はこんなあんばいである。名張川のほうから撮影した。右手前に案内板がみえている。
案内板をアップにしてみた。
江戸川乱歩生誕地碑広場のそれよりはややましなできだが、それにしてもこんなのが四基で八百万かよ、とか思いながらながめていると、あッ、こんなところにも「shuku」の字がッ。
きのうのエントリに「要するに、ドメイン取得時にうっかり『shuku』とやらかしてしまったため、それが尾を引いて『やなせ宿』は『やなせしゅく』であるという連濁無視の読みを強要しなければならなくなった、ということなのであろうか。なーにやってんだか」と記した次第であるが、ドメインの取得より案内板の発注のほうが時期が早かったのではないかと推測される。だとすれば、「やなせしゅく」などという不自然な読みの元凶は、この案内板であったということになる。なーにやってんだか。
四十分あまりで、セレモニーはつつがなく終了した。名張音頭保存会と樽太鼓保存会によるステージの準備がはじまる。顔見知りの数人のかたとあれこれ立ち話をしたあと、そこらから石が飛んでこないうちにとっとと帰ることにして、無駄に立派な公衆便所を撮影。
いあわせた女性ブロガーらしいかたから、ブログに掲載する写真のモデルになってくれといわれ、便所のまえでポーズをとる。ただし、うしろ姿である。便所をのぞいている変質者、みたいな構図で公表されるのであろうか。モデルとしては一抹の不安を禁じえないが、ちょっとその便器にまたがってみてくださーい、といった注文がなかっただけましというものであろうか。
会場では、やなせ宿名物ワンデイシェフのチラシが配られていた。スキャン画像でごらんいただくことにする。なんとか判読できるであろう。あっというまに食堂と化してしまったというべきか、とにかくすでに6月いっぱい、なかなかのメニューが予定されているようである。ビールはないのかビールは、と大声で文句をつけたいところであるが、どちらさまもにぎにぎしくお運びをいただければ幸甚である。
ここでひとこと記しておくならば、このやなせ宿というのは、誰からも望まれることなく生まれてきた赤子なのである。まちがいなくそうなのである。しかし、赤子に罪はない。あってたまるものか。かわいそうなはこの子でござい。名張市民各位には、どうかこの子をひいきにしていただくよう、ここにお願いを申しあげておきたい。名張まちなか再生委員会の一員として、心からお願いを申しあげておきたい。だがそれにしても、ビールはないのかビールは。
陽光うららかな土曜の朝、名張のまちにはいつものとおり人影がなく、新町通りに入ってもなお閑散としている。やなせ宿に着き、無駄に立派な公衆便所のまえを通過して、裏に、つまり名張川のほうにまわってみると、そこに人だかりがあって、セレモニーの会場がしつらえられていた。
午前10時、テープカット。このあいだ聞きおよんだところでは、テープカットは名張市の名物のひとつとなっているらしい。そんなものが名物になるはずはないのだが、市民および市職員のごく一部のあいだでは、そういうことになっているという。意味不明。ともあれ、テープカッターはつぎのみなさんであった。
・名張市副市長
・名張市議会議長
・名張まちなか再生委員会委員長
名張市長は公務のためご欠席とのことであった。
つづいて、つぎのおふたかたによる挨拶。
・名張市副市長
・名張まちなか再生委員会委員長
そのあと、事業の経過報告、感謝状の贈呈。それから来賓祝辞があって、つぎのみなさんが壇上に。
・名張市議会議長
・三重県議会議員
・三重県議会議員
きょうもまた、三重県議会議員の先生おふたかたによるツートップ編成である。ほかにも七人、来賓のかたがいらっしゃったのだが、祝辞は上記おさんかたのみ。ついで祝電が披露され、こちらは衆議院議員おふたかた、参議院議員おひとかたの吉例そろい踏みであった。
会場はこんなあんばいである。名張川のほうから撮影した。右手前に案内板がみえている。
案内板をアップにしてみた。
江戸川乱歩生誕地碑広場のそれよりはややましなできだが、それにしてもこんなのが四基で八百万かよ、とか思いながらながめていると、あッ、こんなところにも「shuku」の字がッ。
きのうのエントリに「要するに、ドメイン取得時にうっかり『shuku』とやらかしてしまったため、それが尾を引いて『やなせ宿』は『やなせしゅく』であるという連濁無視の読みを強要しなければならなくなった、ということなのであろうか。なーにやってんだか」と記した次第であるが、ドメインの取得より案内板の発注のほうが時期が早かったのではないかと推測される。だとすれば、「やなせしゅく」などという不自然な読みの元凶は、この案内板であったということになる。なーにやってんだか。
四十分あまりで、セレモニーはつつがなく終了した。名張音頭保存会と樽太鼓保存会によるステージの準備がはじまる。顔見知りの数人のかたとあれこれ立ち話をしたあと、そこらから石が飛んでこないうちにとっとと帰ることにして、無駄に立派な公衆便所を撮影。
いあわせた女性ブロガーらしいかたから、ブログに掲載する写真のモデルになってくれといわれ、便所のまえでポーズをとる。ただし、うしろ姿である。便所をのぞいている変質者、みたいな構図で公表されるのであろうか。モデルとしては一抹の不安を禁じえないが、ちょっとその便器にまたがってみてくださーい、といった注文がなかっただけましというものであろうか。
会場では、やなせ宿名物ワンデイシェフのチラシが配られていた。スキャン画像でごらんいただくことにする。なんとか判読できるであろう。あっというまに食堂と化してしまったというべきか、とにかくすでに6月いっぱい、なかなかのメニューが予定されているようである。ビールはないのかビールは、と大声で文句をつけたいところであるが、どちらさまもにぎにぎしくお運びをいただければ幸甚である。
ここでひとこと記しておくならば、このやなせ宿というのは、誰からも望まれることなく生まれてきた赤子なのである。まちがいなくそうなのである。しかし、赤子に罪はない。あってたまるものか。かわいそうなはこの子でござい。名張市民各位には、どうかこの子をひいきにしていただくよう、ここにお願いを申しあげておきたい。名張まちなか再生委員会の一員として、心からお願いを申しあげておきたい。だがそれにしても、ビールはないのかビールは。
6月1日、名張市役所一階大会議室、名張まちなか再生委員会総会、議案第三号「平成20年度事業計画(案)について」のつづき。
総会の場で、新年度の事業計画案が粛々と、とはとてもいえない、なんだか騒然と審議される。しかし実際のところ、審議されているのはまともな事業計画ではまったくない。なんというのか、そこらの小学校ふうに表現するならば、今年の目当て、といったことにでもなるだろう。とりあえず、当方が所属しているプロジェクトと委員会、双方の今年の目当てを引き写してみる。
まず、歴史拠点整備プロジェクト。
歴史拠点整備事業
・観光・交流に資する歴史・文化拠点の整備と活用状況の調査と研究歴史街道散策事業
・歴史散策ポイント調査及びルートの作成
□ 町家調査事業
・町家の保存に向けた調査研究
□ 江戸川乱歩顕彰事業
・乱歩の生まれたまち「名張」からの情報発信
・乱歩生誕地碑広場整備事業
□ まちなか語り部調査事業
・まちなか各町の原景を知る長老からの情報収集
意味不明なところも散見されるが、そんなことはまあいいとして、ここにあらかじめ断言しておく。これらの目当ては結局のところ、何ひとつ達成されることがないであろう。
つぎ、乱歩関連事業検討委員会。
情報発信事業
・電磁的ミステリー情報ライブラリの創設の検討・討議
乱歩生誕地碑広場整備事業
・桝田医院第2病棟跡地整備
乱歩関連資料展示事業
・名張市立図書館所蔵品、リファレンスブック全3巻他の展示の検討・討議
乱歩情報館整備事業
・乱歩生誕地碑を訪れる人に提供するため、乱歩情報を集約した施設の整備の検討・討議
いくら検討や討議を重ねてみたところで、そんなものにはなんの意味もない。たとえば「電磁的ミステリー情報ライブラリの創設」などといってみたって、それを実現するには予算が必要である。それをどこから捻出するのか、その一点において、どんな検討や討議もあえなく座礁してしまう。そんなことよりまず必要なのは、例によって例のごとく、名張市の主体的な判断である。乱歩という素材を名張市はどう活用したいと考えているのか、それを確認することである。ばーか、丸投げばっかかましてんじゃねーぞこの脳死自治体、と名張市に迫ることである。
むろん、名張市は何も考えておらんはずである。考えてはおらんのであろうが、それならそれで、ちゃんと考えさせるべきなのである。庁舎の内部で、市民からそのために雇われた市職員が、むろん地域住民の声を集め、いわゆる有識者や専門家の意見にも耳を傾けながら、みたいなことはきのうも記したか。とにかく名張市には、もう少ししっかりしてもらわないと困るのである。脳髄はものを考えるところにあらず、なんて「ドグラ・マグラ」みたいなことほざいてんじゃねーぞこのちゃかぽこ自治体。
ちなみに、きょうオープンするやなせ宿の運営を担当するまちなか運営協議会は、乱歩関連事業検討委員会とおなじく専門部会として位置づけられているのだが、総会資料の「平成20年度事業計画(案)について」には名が見えない。どうしてこんなことになっているのか、どうにも理解できない。さらにちなみに記しておけば、この日の総会には、まちなか運営協議会の会長の姿もみえなかったと記憶する。つまりご欠席であった。そんなこんなだから、総会の議事にやなせ宿がとりあげられることはいっさいなかった。なんかもう、どこがどうと指摘できないほど、とにかく無茶苦茶なのである。
だからこんなことを記してみても意味はないのであるが、笑い話としてもう少しつづける。くわしい経緯は省くけれど、発言の許可を得て、名張まちなか再生プランにおける歴史資料館構想について述べる仕儀となった。経緯の説明である。この構想の経緯については総会出席者の誰よりもくわしいはずだから、説明を買って出た次第である。なにしろ日付も暗記していて、この委員会が発足したのは三年前、2005年6月26日のことでした、みたいなところからスタートし、一か月後の7月29日、歴史拠点整備プロジェクトの第二回会合で、細川邸は歴史資料館ではなく仮称初瀬街道からくり館として整備すると変更された。しかし、議事録には変更の理由は記されておらず、むろん市民には変更のことなど何も知らされなかった。こうした変更は合理的なものではないと事務局を叱り飛ばしたところ、その指摘を受け、翌年の総会で時点更新というインチキが制度化された。つまり、これである。
名張市公式サイト:名張まちなか再生プランの時点更新(再生プロジェクト更新調書)について(pdf)
引用、ではなくて、全文を転載する。
じつに意味の汲みにくい文章であるが、要するに、名張市と名張まちなか再生委員会との協議によって、名張まちなか再生プランに好きなように変更を加えることにした、ということである。それによって、歴史資料館構想を水に流してしまったことを正当化しようというじつに幼稚な悪だくみである。要するにばかなのである。市議会のチェックや市民のパブリックコメントというハードルをクリアして決められた構想を、てめーら勝手にひっくり返していいと思ってんのかこのすっとこどっこい、というのが当方の主張なのであったが、肝心のポイントをころっと無視しているのだからあきれ返る。ということは、どういうことか。名張市と名張まちなか再生委員会とによって、市民はばかにされているのである、議会はばかにされているのである、と指摘したそのときであった。
当方が陣取っていたのは、六人の参与のかたの席にちかいテーブルであった。つまり、参与のかたの動きや声を察知しやすい場であった。議会はばかにされているのである、と話した瞬間、参与席から、議会、とか、ばか、とか、そういったつぶやきが聞こえてきた。横目を走らせると、参与のおひとりである市議会議員の先生が、議会、とか、ばか、とかつぶやいていらっしゃった。前方に向き直りながら、ほらみろ名張まちなか再生委員会、市議会議員の先生もこうしてお怒りではないか、とわが意を得たような思いでさらに話をつづけたのだが、どうも様子がおかしい。雲行きが変である。しばらく参与席の気配をうかがっていて、ようやく事実が判明した。
どうやら、その先生の怒りの矛先は、市議会を無視した名張まちなか再生委員会ではなく、その事実を指摘した当方に向けられているらしいのである。先生のとなりにおすわりだったやはり市議会議員の先生が、先生の事実誤認を訂すべく、小声で何やら説明してくださっているのだが、先生の怒りはなかなか収束しないようである。発言を終えて着席したあともなお、議会、ばか、という先生のつぶやきは終わらない。するうち、先生とちらっと眼が合ってしまったので、おはなしは総会のあとでいくらでも承ります、とアイコンタクトで伝えた。だから総会が終わるやいなや、大会議室をあとにして市役所の玄関で待ち伏せし、いやいや、待ち伏せではないけれど、煙草を吸いながら念のために先生のことをお待ちしていたのであるが、先生の姿はお見かけできなかったと記憶する。
いや、ちょっとちがうか。総会が終わったあと、すぐに大会議室から出たわけではなかった。なんだよ議案「その他」はなかったのかよ、爆弾が投下できなかったじゃねーかよ、とほぞを噛みながら椅子から立ちあがると、旧知の委員のかたが近づいてきて、ある伝言を伝えてくれたのである。きのう、永遠のJガールさんとちょっとおはなしをしまして、とのことである。あ、金谷で? いえ、そのまえに。ああ、町家で。はい、それで、わざわざ赤岩尾神社へ祈願に行ってくださったそうで。はあ? といったやりとりがつづいた。なんとも不得要領な話ではあったのだが、つまりはこういうことであった。
永遠のJガール:名張の奥へ奥へとふみこむ(チョットだけ)
残念ながら、赤岩尾神社から神風は吹かなかった。せっかく武運長久を祈願していただいたというのに、武運つたなく委員長にはなれず、用意していった爆弾三発も投下できないていたらくであった。われながらばかである。どのようなご批判も謹んでお受けする所存である。
しかしそれはそれとして、名張まちなか再生委員会の総会は、偽装と瞞着にみちたものであった。なにしろ無茶苦茶なのである。まともな総会とはとても呼べない。名張まちなか再生委員会そのものが、まともな組織ではまったくないのである。規約が不備だらけだということは委員会がみずから認めているところであり、ちかく規約の見直しが進められることにもなっているらしいのだが、問題は規約のレベルにはとどまらない。こんな組織がなぜ必要なのか、その根拠、その目的がじつにあいまいである。こんないいかげんな委員会が三年ものあいだ、よくぞ存続できたものである。なんというのか……
といったあたりにとどめておいて、さ、やなせ宿のオープンセレモニーをのぞいてこようっと。
総会の場で、新年度の事業計画案が粛々と、とはとてもいえない、なんだか騒然と審議される。しかし実際のところ、審議されているのはまともな事業計画ではまったくない。なんというのか、そこらの小学校ふうに表現するならば、今年の目当て、といったことにでもなるだろう。とりあえず、当方が所属しているプロジェクトと委員会、双方の今年の目当てを引き写してみる。
まず、歴史拠点整備プロジェクト。
歴史拠点整備事業
・観光・交流に資する歴史・文化拠点の整備と活用状況の調査と研究歴史街道散策事業
・歴史散策ポイント調査及びルートの作成
□ 町家調査事業
・町家の保存に向けた調査研究
□ 江戸川乱歩顕彰事業
・乱歩の生まれたまち「名張」からの情報発信
・乱歩生誕地碑広場整備事業
□ まちなか語り部調査事業
・まちなか各町の原景を知る長老からの情報収集
意味不明なところも散見されるが、そんなことはまあいいとして、ここにあらかじめ断言しておく。これらの目当ては結局のところ、何ひとつ達成されることがないであろう。
つぎ、乱歩関連事業検討委員会。
情報発信事業
・電磁的ミステリー情報ライブラリの創設の検討・討議
乱歩生誕地碑広場整備事業
・桝田医院第2病棟跡地整備
乱歩関連資料展示事業
・名張市立図書館所蔵品、リファレンスブック全3巻他の展示の検討・討議
乱歩情報館整備事業
・乱歩生誕地碑を訪れる人に提供するため、乱歩情報を集約した施設の整備の検討・討議
いくら検討や討議を重ねてみたところで、そんなものにはなんの意味もない。たとえば「電磁的ミステリー情報ライブラリの創設」などといってみたって、それを実現するには予算が必要である。それをどこから捻出するのか、その一点において、どんな検討や討議もあえなく座礁してしまう。そんなことよりまず必要なのは、例によって例のごとく、名張市の主体的な判断である。乱歩という素材を名張市はどう活用したいと考えているのか、それを確認することである。ばーか、丸投げばっかかましてんじゃねーぞこの脳死自治体、と名張市に迫ることである。
むろん、名張市は何も考えておらんはずである。考えてはおらんのであろうが、それならそれで、ちゃんと考えさせるべきなのである。庁舎の内部で、市民からそのために雇われた市職員が、むろん地域住民の声を集め、いわゆる有識者や専門家の意見にも耳を傾けながら、みたいなことはきのうも記したか。とにかく名張市には、もう少ししっかりしてもらわないと困るのである。脳髄はものを考えるところにあらず、なんて「ドグラ・マグラ」みたいなことほざいてんじゃねーぞこのちゃかぽこ自治体。
ちなみに、きょうオープンするやなせ宿の運営を担当するまちなか運営協議会は、乱歩関連事業検討委員会とおなじく専門部会として位置づけられているのだが、総会資料の「平成20年度事業計画(案)について」には名が見えない。どうしてこんなことになっているのか、どうにも理解できない。さらにちなみに記しておけば、この日の総会には、まちなか運営協議会の会長の姿もみえなかったと記憶する。つまりご欠席であった。そんなこんなだから、総会の議事にやなせ宿がとりあげられることはいっさいなかった。なんかもう、どこがどうと指摘できないほど、とにかく無茶苦茶なのである。
だからこんなことを記してみても意味はないのであるが、笑い話としてもう少しつづける。くわしい経緯は省くけれど、発言の許可を得て、名張まちなか再生プランにおける歴史資料館構想について述べる仕儀となった。経緯の説明である。この構想の経緯については総会出席者の誰よりもくわしいはずだから、説明を買って出た次第である。なにしろ日付も暗記していて、この委員会が発足したのは三年前、2005年6月26日のことでした、みたいなところからスタートし、一か月後の7月29日、歴史拠点整備プロジェクトの第二回会合で、細川邸は歴史資料館ではなく仮称初瀬街道からくり館として整備すると変更された。しかし、議事録には変更の理由は記されておらず、むろん市民には変更のことなど何も知らされなかった。こうした変更は合理的なものではないと事務局を叱り飛ばしたところ、その指摘を受け、翌年の総会で時点更新というインチキが制度化された。つまり、これである。
名張市公式サイト:名張まちなか再生プランの時点更新(再生プロジェクト更新調書)について(pdf)
引用、ではなくて、全文を転載する。
□名張まちなか再生プランの時点更新(再生プロジェクト更新調書)について
「名張まちなか再生プラン(以下「プラン」という。)」は、名張地区既成市街地(以降「名張地区」という。)のまちづくりを進めるうえで、市民、事業者、各種団体、市など、多様な主体の共通するまちづくり指針として重要な役割を担っており、さまざまな主体の参加と協働によってはじめて成果が得られます。 このような中、名張地区の再生を多様な主体の協働により推進していくことを目的として名張まちなか再生委員会(以下「委員会」という。)を設置し、早期実現可能なものから検討、具体化に努め、実現化に向けた課題が大きいものに関しては、ある程度長期的な視点にたって、必要な調査、調整を行い着実に実現に向けた取り組みを進めています。 委員会は、プランの実現を目指し、役員会を設置し、プラン全体の執行管理に関すること、再生整備プロジェクト全体の事業調整及び推進を図るともに、再生整備プロジェクトを設置し、プランに掲げたプロジェクト事業の企画、計画の立案、実施、運営管理、合意形成を行っています。 これにより、プラン実現のためのより実効性のある事業を現在も展開しているところですが、プランは、市民と行政が共に尊重し、共に育む計画として位置づけているため、名張市としては、委員会が担う機能により育まれるプランの内容を対象として、1つの単位を1年と定め(委員会総会の単位)、育まれたプランや組織の内容を“再生プロジェクト更新調書”として補完し、より市民にわかりやすい状態で管理する必要があると考えているところです。 ※再生プロジェクト更新調書=あくまでもプラン策定にご参画いただいた市民の皆さまの思いや、まちづくりに取り組む姿勢等を大切にするため、プラン策定委員会から提案いただいた表現を尊重し策定したプランの内容には変更を加えず、委員会運営の中で、より実効性のある事業内容として展開がなされ、表現や内容が育まれた部分のみを抽出し、とりまとめたもの。 |
じつに意味の汲みにくい文章であるが、要するに、名張市と名張まちなか再生委員会との協議によって、名張まちなか再生プランに好きなように変更を加えることにした、ということである。それによって、歴史資料館構想を水に流してしまったことを正当化しようというじつに幼稚な悪だくみである。要するにばかなのである。市議会のチェックや市民のパブリックコメントというハードルをクリアして決められた構想を、てめーら勝手にひっくり返していいと思ってんのかこのすっとこどっこい、というのが当方の主張なのであったが、肝心のポイントをころっと無視しているのだからあきれ返る。ということは、どういうことか。名張市と名張まちなか再生委員会とによって、市民はばかにされているのである、議会はばかにされているのである、と指摘したそのときであった。
当方が陣取っていたのは、六人の参与のかたの席にちかいテーブルであった。つまり、参与のかたの動きや声を察知しやすい場であった。議会はばかにされているのである、と話した瞬間、参与席から、議会、とか、ばか、とか、そういったつぶやきが聞こえてきた。横目を走らせると、参与のおひとりである市議会議員の先生が、議会、とか、ばか、とかつぶやいていらっしゃった。前方に向き直りながら、ほらみろ名張まちなか再生委員会、市議会議員の先生もこうしてお怒りではないか、とわが意を得たような思いでさらに話をつづけたのだが、どうも様子がおかしい。雲行きが変である。しばらく参与席の気配をうかがっていて、ようやく事実が判明した。
どうやら、その先生の怒りの矛先は、市議会を無視した名張まちなか再生委員会ではなく、その事実を指摘した当方に向けられているらしいのである。先生のとなりにおすわりだったやはり市議会議員の先生が、先生の事実誤認を訂すべく、小声で何やら説明してくださっているのだが、先生の怒りはなかなか収束しないようである。発言を終えて着席したあともなお、議会、ばか、という先生のつぶやきは終わらない。するうち、先生とちらっと眼が合ってしまったので、おはなしは総会のあとでいくらでも承ります、とアイコンタクトで伝えた。だから総会が終わるやいなや、大会議室をあとにして市役所の玄関で待ち伏せし、いやいや、待ち伏せではないけれど、煙草を吸いながら念のために先生のことをお待ちしていたのであるが、先生の姿はお見かけできなかったと記憶する。
いや、ちょっとちがうか。総会が終わったあと、すぐに大会議室から出たわけではなかった。なんだよ議案「その他」はなかったのかよ、爆弾が投下できなかったじゃねーかよ、とほぞを噛みながら椅子から立ちあがると、旧知の委員のかたが近づいてきて、ある伝言を伝えてくれたのである。きのう、永遠のJガールさんとちょっとおはなしをしまして、とのことである。あ、金谷で? いえ、そのまえに。ああ、町家で。はい、それで、わざわざ赤岩尾神社へ祈願に行ってくださったそうで。はあ? といったやりとりがつづいた。なんとも不得要領な話ではあったのだが、つまりはこういうことであった。
永遠のJガール:名張の奥へ奥へとふみこむ(チョットだけ)
残念ながら、赤岩尾神社から神風は吹かなかった。せっかく武運長久を祈願していただいたというのに、武運つたなく委員長にはなれず、用意していった爆弾三発も投下できないていたらくであった。われながらばかである。どのようなご批判も謹んでお受けする所存である。
しかしそれはそれとして、名張まちなか再生委員会の総会は、偽装と瞞着にみちたものであった。なにしろ無茶苦茶なのである。まともな総会とはとても呼べない。名張まちなか再生委員会そのものが、まともな組織ではまったくないのである。規約が不備だらけだということは委員会がみずから認めているところであり、ちかく規約の見直しが進められることにもなっているらしいのだが、問題は規約のレベルにはとどまらない。こんな組織がなぜ必要なのか、その根拠、その目的がじつにあいまいである。こんないいかげんな委員会が三年ものあいだ、よくぞ存続できたものである。なんというのか……
といったあたりにとどめておいて、さ、やなせ宿のオープンセレモニーをのぞいてこようっと。
名張市
産経新聞:「やなせ宿」が7日に開業 名張市「旧町」再生の拠点施設
産経新聞:名張のごみ有料化 減量化に向け好発進 排出量が前年比4分の3
毎日新聞:合同コンサート:4合唱団、「愛」「夢」「未来」がテーマ--8日、名張で /三重
毎日新聞:寄贈:喫茶訓練に冷蔵庫 美術作家協会、青蓮寺オーラックに贈る--名張 /三重
伊賀市
産経新聞:橋下知事「ダムいらない」 淀川水系の4ダム建設で、4府県知事が意見聴取(政治)
毎日新聞:タグラグビー:ホンダヒート選手ら授業--伊賀・日生学園付属中 /三重
毎日新聞:針混入:伊賀のスーパーでパンなどに針 防犯ビデオ、逮捕の決め手 /三重
毎日新聞:レジ袋有料化:伊賀市と大手スーパー4社の9店舗が調印 来月1日から /三重
毎日新聞:企業の森:伊賀の山林を整備、INAXが参加 /三重
読売新聞:別の2店のカメラにも 針混入容疑者似の男(中部発)
中日新聞:安全スポーツ「タグラグビー」 伊賀の中学生楽しむ
伊勢新聞:伊賀の針混入容疑 被害系列店で万引き 摘発が動機か
伊賀地域
毎日新聞:母と子のよい歯のコンクール:藤原さん母子に最優秀 県審査会に出場--伊賀 /三重
産経新聞:「やなせ宿」が7日に開業 名張市「旧町」再生の拠点施設
産経新聞:名張のごみ有料化 減量化に向け好発進 排出量が前年比4分の3
毎日新聞:合同コンサート:4合唱団、「愛」「夢」「未来」がテーマ--8日、名張で /三重
毎日新聞:寄贈:喫茶訓練に冷蔵庫 美術作家協会、青蓮寺オーラックに贈る--名張 /三重
伊賀市
産経新聞:橋下知事「ダムいらない」 淀川水系の4ダム建設で、4府県知事が意見聴取(政治)
毎日新聞:タグラグビー:ホンダヒート選手ら授業--伊賀・日生学園付属中 /三重
毎日新聞:針混入:伊賀のスーパーでパンなどに針 防犯ビデオ、逮捕の決め手 /三重
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伊賀地域
毎日新聞:母と子のよい歯のコンクール:藤原さん母子に最優秀 県審査会に出場--伊賀 /三重
いよいよあしたである。明朝である。あす午前10時、やなせ宿がオープンする。名張まちなか再生における拠点施設の誕生である。よッ、待ってましたッ、無駄に立派な公衆便所つきの名張地区第二公民館ッ。
やなせ宿公式サイトで、あすあさってのイベント内容が告知されている。
名張市旧細川邸『やなせ宿』:http://www.yanase-shuku.com/
公式サイトのURLは上記のとおりである。ごらんのごとく「yanase-shuku」とある。ちなみに、「やなせ宿」は「やなせしゅく」と読ませることになっている。要するに、ドメイン取得時にうっかり「shuku」とやらかしてしまったため、それが尾を引いて「やなせ宿」は「やなせしゅく」であるという連濁無視の読みを強要しなければならなくなった、ということなのであろうか。なーにやってんだか。
そんなことはさておき、とまれかくまれ、いよいよオープンなのである。やなせ宿の船出なのである。前途の風雨はいかにも強かろうが、艱難なんじを玉にす、というではないか。われに七難八苦を与えたまえと月に祈るような気概をもって、関係各位はやなせ宿の航海に臨まれたい。さーあ、吹けよ風、呼べよ嵐。どんどんどんどんやってこい。関係各位はさぞや不安なことであろうが、なーに、案ずるな案ずるな。案じてみたってしかたがない。それにあれだぞ。何かのときにはガメラが助けにきてくれるかもしれんぞ。どーんと行けどーんと。
やなせ宿公式サイトで、あすあさってのイベント内容が告知されている。
名張市旧細川邸『やなせ宿』:http://www.yanase-shuku.com/
公式サイトのURLは上記のとおりである。ごらんのごとく「yanase-shuku」とある。ちなみに、「やなせ宿」は「やなせしゅく」と読ませることになっている。要するに、ドメイン取得時にうっかり「shuku」とやらかしてしまったため、それが尾を引いて「やなせ宿」は「やなせしゅく」であるという連濁無視の読みを強要しなければならなくなった、ということなのであろうか。なーにやってんだか。
そんなことはさておき、とまれかくまれ、いよいよオープンなのである。やなせ宿の船出なのである。前途の風雨はいかにも強かろうが、艱難なんじを玉にす、というではないか。われに七難八苦を与えたまえと月に祈るような気概をもって、関係各位はやなせ宿の航海に臨まれたい。さーあ、吹けよ風、呼べよ嵐。どんどんどんどんやってこい。関係各位はさぞや不安なことであろうが、なーに、案ずるな案ずるな。案じてみたってしかたがない。それにあれだぞ。何かのときにはガメラが助けにきてくれるかもしれんぞ。どーんと行けどーんと。
6月1日、名張市役所一階大会議室、名張まちなか再生委員会総会、議案第三号「平成20年度事業計画(案)について」。
これである。
なんかもうどうだっていいような気もしてきたけれど、このページにある「平成20年度市事業予算」を引き写す。今年度、名張まちなか再生委員会はどんな名目でどれだけの税金をつかうのか。
・城下川沿い道路整備………………………………2180万0000円
・太鼓門散策道整備…………………………………0640万0000円
・桝田医院第2病棟跡地乱歩生誕地碑広場整備…1430万0000円
・まちづくり活動推進事業…………………………0450万0000円
全部でいくらか。
・合計…………………………………………………4700万0000円
昨年の半分に満たぬ予算額である。
で、どうもおかしい。このページには、「名張まちなか再生委員会討議概要」と「平成20年度市事業予算」が掲載されていて、後者の事業はいま転載したとおり。これらはもちろん、前者の欄にもあげられている。それぞれの事業を手がけるプロジェクト、あるいは委員会の項目として、よっつのうちみっつの事業名が記されているのである。
・水辺整備プロジェクト
□……城下川沿い道路整備事業
・歩行者空間整備プロジェクト
□……太鼓門散策道整備事業
・乱歩関連事業検討委員会
□……乱歩生誕地碑広場整備事業
・(不明)
□……まちづくり活動推進事業
総会で手をあげて質問し、確認したところでは、これら四件の事業予算は、名張市の3月定例会で可決された一般会計当初予算に盛りこまれている。つまり、名張まちなか再生委員会が総会でこの議案を承認してもしなくても、そんなことはまったくおかまいなしに、城下川沿い道路、太鼓門散策道、乱歩生誕地碑広場、これらの整備事業は名張市の手でとっとことっとこ進められてしまうのである。討議もくそも関係あるまい。
話の流れがおかしいのである。名張まちなか再生委員会による討議というのであれば、それは昨年度までに終了していてしかるべきである。その討議の結果を受けて、名張市が今年度予算にたとえば城下川沿い道路の整備費を盛りこんだというのであれば、少なくとも流れとしては問題あるまい。しかし実際には、そんな流れになってはおらぬ。すでに予算が可決されてしまった事業についていくら討議したところで、討議の結果はどこにも反映されぬはずである。
ほかのことはよく知らぬけれど、乱歩生誕地碑広場の整備にかんしては、いささかの知見がある。5月27日付エントリ「再生委員会乱入を希望す」に記したところを引く。前日、名張市役所で開かれた乱歩関連事業検討委員会の報告の一節である。
まったくひどい話である。「平成20年度事業計画(案)について」によれば、今年度、名張まちなか再生委員会の乱歩関連事業検討委員会が「乱歩生誕地碑広場整備事業」を討議することになっている。しかしそのいっぽう、名張市がやはり今年度、一千四百万円あまりを投じて「乱歩生誕地碑広場整備」を実施するという事実をも、この「平成20年度事業計画(案)について」は明らかにしているのである。なんとも面妖な話である。というか、正気なのか。しかも、そのうえ、あまつさえ、この名張市による整備は名張まちなか再生委員会とはまったく無縁な場、すなわち庁舎内部だけで検討され、決定された事業なのである。なんという茶番か。気はたしかか。もしかしたら瞳孔が開ききってんじゃねーの? パーポ呼んでやろうかパーポ。
このエントリの最初のほうに、「今年度、名張まちなか再生委員会はどんな名目でどれだけの税金をつかうのか」と記したが、これは正確な表現ではないかもしれない。実情に即して記すならば、「今年度、名張まちなか再生委員会は名張市によって、どんな名目でどれだけの税金をつかうことにされているのか」といったことになるであろう。すなわち、うえにあげた四件の事業に税金をつかうということにされてしまっているのであり、それ以外には一円の税金もつかえないということになっているのである。「名張まちなか再生委員会討議概要」として、プロジェクトあるいは委員会単位でさまざまな項目があげられているものの、くだんの四件以外には予算の裏づけが皆無だということなのである。したがってこれは、砂上の楼閣のごとき、いやいや、楼閣と呼べるものでは全然ないから換言することにして、砂上の掘っ建て小屋のごとき事業計画であるというしかない。
つまり、議案はたしかに「平成20年度事業計画(案)について」とされていたものの、6月1日の総会でおこなわれたのは事業計画の審議などではまったくなかった。事業計画など、いったいどこにあったというのか。今年はこんなことをやります、と事業として明確に示されたのはわずかに四件で、しかもそれらはすでに市議会で予算が認められたものである。名張市の事業として承認されているものである。名張まちなか再生委員会があろうがなかろうが、すでに敷かれてあるレールのうえを事業はすんなり進んでゆくのである。そしてそれ以外の項目はというと、なんなんだこれはいったい。今年はひとつこんなことを考えてみようかな? と思ってまーす、みたいなことばっかじゃねーかこの唐変木。
こういった総会においては、新年度の事業計画案と予算案とが不可分のものとして審議されるのが通常である。しかし、名張まちなか再生委員会の総会の議案「平成20年度事業計画(案)について」には、本来の意味の事業計画が存在せず、しかも信じがたいことに、「平成20年度予算(案)について」という議案そのものが存在していないのである。いったい何をやっておるのか。こんなものはもう、正式な総会と呼べるものではまったくないであろう。総会もどき、総会ごっこと呼ぶしかないものであろう。ほんと、いったい何をやっておるのか。
総会の前後、人づてに耳に入ってきたところでは、名張市が名張まちなか再生委員会に予算を渡さないのはおかしい、という声があるらしい。そうした声が、名張まちなか再生委員会の内部、というか、一部に存在しているという。それは要するに、いま述べたところに沿って表現するならば、総会において予算案が審議されることがないという組織としての異常さを指摘する声、ということになるだろう。で、そうした声によれば、こういった三段論法が成立することになるらしい。
・1)名張まちなか再生委員会には予算にかんする権限がない。
・2)ということは、名張まちなか再生委員会は独自の事業計画を策定することができないということである。
・3)したがって、名張市は名張まちなか再生委員会に一定の予算を与えるべきである。
しかし、これはおかしい。明らかに方向性をまちがえた話である。それにだいたい、名張まちなか再生委員会なんぞに独自の予算をもたせてみろ。そこらのまちづくりなんたら委員会どころの騒ぎではなくなることが眼にみえているではないか。だから、こういった三段論法が成立するべきなのではないか。
・1)名張まちなか再生委員会には予算にかんする権限がない。
・2)ということは、名張まちなか再生委員会なんてあってもなくてもどうでもよろしいということである。
・3)したがって、名張まちなか再生委員会は即刻解散すべきである。
どう考えたって、これが望ましい方向性というやつであると思われる。乱歩生誕地碑広場のみならず、城下川沿い道路とやらであれ、太鼓門散策道とやらであれ、名張市が必要だと認めたのであれば、名張市が主体的判断にもとづいてその事業化を進めればいいのである。名張まちなか再生委員会などというダミーをおっ立てる必要はまったくない。庁舎の内部で、市民からそのために雇われた市職員が、むろん地域住民の声を集め、いわゆる有識者や専門家の意見にも耳を傾けながら、もちろん名張市全体のグランドデザインとの照応のもと、必死に知恵をしぼってプランを提示すればいいのである。おかしなことではない。ごくあたりまえのことである。
名張市がそのあたりまえのことさえしていれば、名張まちなか再生委員会なんて最初からまったく必要がなかったのであり、現在ただいまの時点で考えるならば、すなわち即刻解散すべきだということになる。そうならなければおかしいのである。名張市長のお考えは、たぶん名張市公式サイトの「市長への手紙」でアプローチしても梨のつぶてであろうから、それは知るよしもないとしても、名張市役所の職員諸兄姉は、あるいは名張まちなか再生委員会の委員諸兄姉は、そして名張旧町地区の住民諸兄姉は、さらには名張市の市民諸兄姉は、いったいどのようにお考えなのであろうか。
議案第三号「平成20年度事業計画(案)について」、あすにつづく。つづいてばかりですまんなあ。
これである。
なんかもうどうだっていいような気もしてきたけれど、このページにある「平成20年度市事業予算」を引き写す。今年度、名張まちなか再生委員会はどんな名目でどれだけの税金をつかうのか。
・城下川沿い道路整備………………………………2180万0000円
・太鼓門散策道整備…………………………………0640万0000円
・桝田医院第2病棟跡地乱歩生誕地碑広場整備…1430万0000円
・まちづくり活動推進事業…………………………0450万0000円
全部でいくらか。
・合計…………………………………………………4700万0000円
昨年の半分に満たぬ予算額である。
で、どうもおかしい。このページには、「名張まちなか再生委員会討議概要」と「平成20年度市事業予算」が掲載されていて、後者の事業はいま転載したとおり。これらはもちろん、前者の欄にもあげられている。それぞれの事業を手がけるプロジェクト、あるいは委員会の項目として、よっつのうちみっつの事業名が記されているのである。
・水辺整備プロジェクト
□……城下川沿い道路整備事業
・歩行者空間整備プロジェクト
□……太鼓門散策道整備事業
・乱歩関連事業検討委員会
□……乱歩生誕地碑広場整備事業
・(不明)
□……まちづくり活動推進事業
総会で手をあげて質問し、確認したところでは、これら四件の事業予算は、名張市の3月定例会で可決された一般会計当初予算に盛りこまれている。つまり、名張まちなか再生委員会が総会でこの議案を承認してもしなくても、そんなことはまったくおかまいなしに、城下川沿い道路、太鼓門散策道、乱歩生誕地碑広場、これらの整備事業は名張市の手でとっとことっとこ進められてしまうのである。討議もくそも関係あるまい。
話の流れがおかしいのである。名張まちなか再生委員会による討議というのであれば、それは昨年度までに終了していてしかるべきである。その討議の結果を受けて、名張市が今年度予算にたとえば城下川沿い道路の整備費を盛りこんだというのであれば、少なくとも流れとしては問題あるまい。しかし実際には、そんな流れになってはおらぬ。すでに予算が可決されてしまった事業についていくら討議したところで、討議の結果はどこにも反映されぬはずである。
ほかのことはよく知らぬけれど、乱歩生誕地碑広場の整備にかんしては、いささかの知見がある。5月27日付エントリ「再生委員会乱入を希望す」に記したところを引く。前日、名張市役所で開かれた乱歩関連事業検討委員会の報告の一節である。
たとえば、新年度の事業計画に「乱歩生誕地碑広場整備事業」があげられていた。幼稚園児の切り貼り遊びというしかない案内板が設置された、あの桝田医院第二病棟跡の問題なのであるが、こんなものは検討したところでほんとに意味がない。なぜかというと、生誕地碑広場の実施設計は昨年度に終了しているからである。これは名張市の独断で進められたことである。まがりなりにも名張まちなか再生委員会に乱歩関連施設整備事業検討委員会なるものが存在しているにもかかわらず、その検討委員会にはなんの相談をすることもなく、名張市が勝手に広場の実施設計を発注し、委員会にはこんな設計ができましたと報告してそれでおしまい、今年度はその設計にもとづいて広場の整備工事を実施します、というひどい話なのである。
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まったくひどい話である。「平成20年度事業計画(案)について」によれば、今年度、名張まちなか再生委員会の乱歩関連事業検討委員会が「乱歩生誕地碑広場整備事業」を討議することになっている。しかしそのいっぽう、名張市がやはり今年度、一千四百万円あまりを投じて「乱歩生誕地碑広場整備」を実施するという事実をも、この「平成20年度事業計画(案)について」は明らかにしているのである。なんとも面妖な話である。というか、正気なのか。しかも、そのうえ、あまつさえ、この名張市による整備は名張まちなか再生委員会とはまったく無縁な場、すなわち庁舎内部だけで検討され、決定された事業なのである。なんという茶番か。気はたしかか。もしかしたら瞳孔が開ききってんじゃねーの? パーポ呼んでやろうかパーポ。
このエントリの最初のほうに、「今年度、名張まちなか再生委員会はどんな名目でどれだけの税金をつかうのか」と記したが、これは正確な表現ではないかもしれない。実情に即して記すならば、「今年度、名張まちなか再生委員会は名張市によって、どんな名目でどれだけの税金をつかうことにされているのか」といったことになるであろう。すなわち、うえにあげた四件の事業に税金をつかうということにされてしまっているのであり、それ以外には一円の税金もつかえないということになっているのである。「名張まちなか再生委員会討議概要」として、プロジェクトあるいは委員会単位でさまざまな項目があげられているものの、くだんの四件以外には予算の裏づけが皆無だということなのである。したがってこれは、砂上の楼閣のごとき、いやいや、楼閣と呼べるものでは全然ないから換言することにして、砂上の掘っ建て小屋のごとき事業計画であるというしかない。
つまり、議案はたしかに「平成20年度事業計画(案)について」とされていたものの、6月1日の総会でおこなわれたのは事業計画の審議などではまったくなかった。事業計画など、いったいどこにあったというのか。今年はこんなことをやります、と事業として明確に示されたのはわずかに四件で、しかもそれらはすでに市議会で予算が認められたものである。名張市の事業として承認されているものである。名張まちなか再生委員会があろうがなかろうが、すでに敷かれてあるレールのうえを事業はすんなり進んでゆくのである。そしてそれ以外の項目はというと、なんなんだこれはいったい。今年はひとつこんなことを考えてみようかな? と思ってまーす、みたいなことばっかじゃねーかこの唐変木。
こういった総会においては、新年度の事業計画案と予算案とが不可分のものとして審議されるのが通常である。しかし、名張まちなか再生委員会の総会の議案「平成20年度事業計画(案)について」には、本来の意味の事業計画が存在せず、しかも信じがたいことに、「平成20年度予算(案)について」という議案そのものが存在していないのである。いったい何をやっておるのか。こんなものはもう、正式な総会と呼べるものではまったくないであろう。総会もどき、総会ごっこと呼ぶしかないものであろう。ほんと、いったい何をやっておるのか。
総会の前後、人づてに耳に入ってきたところでは、名張市が名張まちなか再生委員会に予算を渡さないのはおかしい、という声があるらしい。そうした声が、名張まちなか再生委員会の内部、というか、一部に存在しているという。それは要するに、いま述べたところに沿って表現するならば、総会において予算案が審議されることがないという組織としての異常さを指摘する声、ということになるだろう。で、そうした声によれば、こういった三段論法が成立することになるらしい。
・1)名張まちなか再生委員会には予算にかんする権限がない。
・2)ということは、名張まちなか再生委員会は独自の事業計画を策定することができないということである。
・3)したがって、名張市は名張まちなか再生委員会に一定の予算を与えるべきである。
しかし、これはおかしい。明らかに方向性をまちがえた話である。それにだいたい、名張まちなか再生委員会なんぞに独自の予算をもたせてみろ。そこらのまちづくりなんたら委員会どころの騒ぎではなくなることが眼にみえているではないか。だから、こういった三段論法が成立するべきなのではないか。
・1)名張まちなか再生委員会には予算にかんする権限がない。
・2)ということは、名張まちなか再生委員会なんてあってもなくてもどうでもよろしいということである。
・3)したがって、名張まちなか再生委員会は即刻解散すべきである。
どう考えたって、これが望ましい方向性というやつであると思われる。乱歩生誕地碑広場のみならず、城下川沿い道路とやらであれ、太鼓門散策道とやらであれ、名張市が必要だと認めたのであれば、名張市が主体的判断にもとづいてその事業化を進めればいいのである。名張まちなか再生委員会などというダミーをおっ立てる必要はまったくない。庁舎の内部で、市民からそのために雇われた市職員が、むろん地域住民の声を集め、いわゆる有識者や専門家の意見にも耳を傾けながら、もちろん名張市全体のグランドデザインとの照応のもと、必死に知恵をしぼってプランを提示すればいいのである。おかしなことではない。ごくあたりまえのことである。
名張市がそのあたりまえのことさえしていれば、名張まちなか再生委員会なんて最初からまったく必要がなかったのであり、現在ただいまの時点で考えるならば、すなわち即刻解散すべきだということになる。そうならなければおかしいのである。名張市長のお考えは、たぶん名張市公式サイトの「市長への手紙」でアプローチしても梨のつぶてであろうから、それは知るよしもないとしても、名張市役所の職員諸兄姉は、あるいは名張まちなか再生委員会の委員諸兄姉は、そして名張旧町地区の住民諸兄姉は、さらには名張市の市民諸兄姉は、いったいどのようにお考えなのであろうか。
議案第三号「平成20年度事業計画(案)について」、あすにつづく。つづいてばかりですまんなあ。
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えらいもので、名張まちなか再生委員会の歴史拠点整備プロジェクトから連絡が入るようになった。きのう、6月11日に開かれる会議の事項書がメールで届けられた。協議事項はこうなっている。
・1)平成20年度事業計画について
・2)歴史・文化講座「やなせ塾」について
・3)その他
「歴史・文化講座『やなせ塾』について」というのが、当方の提案を受けて検討される議題である。きのうも記したとおり、総会が終わったあと、プロジェクトのチーフに、連続講座を主催してくれないかと依頼した。そのおり、「やなせしゅく」で「やなせじゅく」をやったら面白いぞ、との提案を添えておいたのだが、これがそのまま通って、講座の名称が「やなせ塾」となったようである。いや面白い面白い。面白いのだけれど時間がないゆえ、きょうはここまででご無礼つかまつる。
・1)平成20年度事業計画について
・2)歴史・文化講座「やなせ塾」について
・3)その他
「歴史・文化講座『やなせ塾』について」というのが、当方の提案を受けて検討される議題である。きのうも記したとおり、総会が終わったあと、プロジェクトのチーフに、連続講座を主催してくれないかと依頼した。そのおり、「やなせしゅく」で「やなせじゅく」をやったら面白いぞ、との提案を添えておいたのだが、これがそのまま通って、講座の名称が「やなせ塾」となったようである。いや面白い面白い。面白いのだけれど時間がないゆえ、きょうはここまででご無礼つかまつる。
6月1日、名張市役所一階大会議室、名張まちなか再生委員会総会、議案第二号「役員改選(案)について」。
当然のことだが、役員会で事前に案がまとめられていた。総会では、それを承認するだけのシャンシャン議案として扱われる。提出された役員改選案がこれ。
この案がシャンシャン承認されそうになったところで、発言の許可を求め、委員長に立候補はできないのか、と質問した。議長から、規約には立候補のことが明記されていない、との回答があった。その規約の条文を朗読していただきたい、と依頼した。委員長は委員の互選によって選ばれる、といった意味の条文が朗読された。委員の互選というのだから、委員の立候補を受けて投票で委員長が決められることになっても、なんら差し支えはあるまい。規約の条文をそのように解釈することは、牽強付会でも我田引水でもないはずである。いったいどうなるのか、と質した。
委員長から、それならばいまから前に出て、立候補にあたっての弁を述べてみてはどうか、との提案があった。おかしな話である。立候補にかんする明確なシステムが存在していない場で、立候補もどきの演説ごっこをかましてみても意味はない。だから断った。すると委員長から、委員会の規約にはたしかに不備が多く、総会が終わったら規約や組織の抜本的な見直しをおこなうことになっている、との説明があった。だからきょうのところは、この改選案をお認めいただけないか、との申し出があったので、この場ではこれ以上のことは求めない、とそれを了承した。
念のために記しておくと、というか、念押しをするまでもないことであるけれど、委員長になれるとは毛筋ほども思っていなかった。あたりまえである。逆立ちしたってなれるわけがない。かりに複数の委員が立候補し、無記名投票ということになったとしたら、それはそれであるいは面白い結果になったかも、と思われぬでもないのだが、ごり押しするつもりは毛頭なかった。なにしろこの時点では、ふっふっふ、議案「その他」で爆弾落としちゃるけのう、と孤独なテロリストのごとく心中に期していたのである。役員改選など、大事のまえの小事でしかなかった。
とはいえ、委員長になるぞと勇ましく公言していたのだから、あまりにこにこしているのもおかしいかもしれない。委員長になって名張まちなか再生委員会をぶっ壊すことがもっとも望ましい、という考えには一貫して変わりがなく、それがはたせなかったのは事実なのであるから、ああ、委員長になれなかったなあ、残念だなあ、といった落胆の気分を漂わせていたほうがいいのかな、とも思われたので、総会終了後に立ち寄った喫茶店で、店の女の子に、あかんかってん、委員長になれへんかってん、どうしようもないねん、としょんぼり打ち明けてみたところ、あッ、傷心なんですか、となんとも元気のいい返事が返ってきた。そうなのである、まさしく傷心なのである、と深く納得しているところへ、きゃははッ、という女の子の笑い声がおまけでついてきた。それはまあ、たしかにきゃははッ、てなものなのだが。
傷心のときは、やっぱ鶴田だよなあ。なぜかお嬢のおまけつきでどうぞ。
あすにつづく。あすは議案第三号「平成20年度事業計画(案)について」。
当然のことだが、役員会で事前に案がまとめられていた。総会では、それを承認するだけのシャンシャン議案として扱われる。提出された役員改選案がこれ。
この案がシャンシャン承認されそうになったところで、発言の許可を求め、委員長に立候補はできないのか、と質問した。議長から、規約には立候補のことが明記されていない、との回答があった。その規約の条文を朗読していただきたい、と依頼した。委員長は委員の互選によって選ばれる、といった意味の条文が朗読された。委員の互選というのだから、委員の立候補を受けて投票で委員長が決められることになっても、なんら差し支えはあるまい。規約の条文をそのように解釈することは、牽強付会でも我田引水でもないはずである。いったいどうなるのか、と質した。
委員長から、それならばいまから前に出て、立候補にあたっての弁を述べてみてはどうか、との提案があった。おかしな話である。立候補にかんする明確なシステムが存在していない場で、立候補もどきの演説ごっこをかましてみても意味はない。だから断った。すると委員長から、委員会の規約にはたしかに不備が多く、総会が終わったら規約や組織の抜本的な見直しをおこなうことになっている、との説明があった。だからきょうのところは、この改選案をお認めいただけないか、との申し出があったので、この場ではこれ以上のことは求めない、とそれを了承した。
念のために記しておくと、というか、念押しをするまでもないことであるけれど、委員長になれるとは毛筋ほども思っていなかった。あたりまえである。逆立ちしたってなれるわけがない。かりに複数の委員が立候補し、無記名投票ということになったとしたら、それはそれであるいは面白い結果になったかも、と思われぬでもないのだが、ごり押しするつもりは毛頭なかった。なにしろこの時点では、ふっふっふ、議案「その他」で爆弾落としちゃるけのう、と孤独なテロリストのごとく心中に期していたのである。役員改選など、大事のまえの小事でしかなかった。
とはいえ、委員長になるぞと勇ましく公言していたのだから、あまりにこにこしているのもおかしいかもしれない。委員長になって名張まちなか再生委員会をぶっ壊すことがもっとも望ましい、という考えには一貫して変わりがなく、それがはたせなかったのは事実なのであるから、ああ、委員長になれなかったなあ、残念だなあ、といった落胆の気分を漂わせていたほうがいいのかな、とも思われたので、総会終了後に立ち寄った喫茶店で、店の女の子に、あかんかってん、委員長になれへんかってん、どうしようもないねん、としょんぼり打ち明けてみたところ、あッ、傷心なんですか、となんとも元気のいい返事が返ってきた。そうなのである、まさしく傷心なのである、と深く納得しているところへ、きゃははッ、という女の子の笑い声がおまけでついてきた。それはまあ、たしかにきゃははッ、てなものなのだが。
傷心のときは、やっぱ鶴田だよなあ。なぜかお嬢のおまけつきでどうぞ。
あすにつづく。あすは議案第三号「平成20年度事業計画(案)について」。