三重県名張市のかつての中心地、旧名張町界隈とその周辺をめぐる雑多なアーカイブ。
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理事会まだぁ〜?
まだなのであろうな。しかし、ずるずるずるずる先送りしてみたところで、なにがどうなるというわけでもあるまい。インチキがばれた。わるだくみが露見した。不正行為が白日のもとにさらされた。そういった認識は、名張まちなか再生委員会の関係各位にもおありのはずではないか。だからこそ、総会をいきなり8月に延期するような暴挙にも出たのであろうが、もう王手なのである。これ以上じたばたしてどうする。わるあがきを重ねてどうする。往生際がわるすぎんじゃね? 一日も早く第五回理事会を開き、総会の議案をさくさくまとめて、総会日程を決定するべきなのである。むろん、総会当日の市長のスケジュールも、がっちり押さえておく必要がある。というか、市長スケジュールの空きを選んで、総会を開くべきであろうな。とにかく、ぼーっとしてないで、さっさと理事会を開こうぜ。
しかたないから、きのうのつづきである。亡父がどうして伊賀市から名張市に、というか、旧上野市から旧名張町にやってきたのか、という問題であるが、じつのところはよくわからない。しかし、これまでに人から聞かされたところを総合して、ひとつの仮説にはたどりついている。4月26日、伊賀市上野寺町の大超寺で講演したときには、その仮説を披露しておいた。以下に述べる。
亡父の実家は、旧地名でいえば名賀郡依那古村大字沖、現在の伊賀市沖にあった。伊賀鉄道の依那古駅があるあたりである。太平洋戦争がはじまり、亡父はなにかしらの理由で東京から実家に戻って、まだ存命だった父親、つまりおれの祖父といっしょに暮らしていた。祖母はすでに他界していたはずである。この祖父というのがまた結構な遊び人だったそうで、先祖伝来の田地田畑、祖父の代にあらかた売り払われてしまったと聞きおよぶ。
戦争が終わって、いわゆる戦後のことである。依那古の家はすっかり老朽化していたので、建て替えるか、という話になったらしい。ならば、名張で材木を調達してこよう、ということになった。名張は古来、森林資源の供給地で、というか、森林資源をいいだけ東大寺に収奪されていたわけなのであるが、最初は名張川から木津川につづく水運を利用して、近代に入ってからは鉄道輸送によって、周辺の材木を集散していた。大正11・1922年、田中善助の手で上野から名張まで伊賀鉄道が延長されるや、終点の名張駅、といってもこれは現在の名張駅ではなく、名張産業振興センターのあたりにあった駅なのであるが、その名張駅の周囲には製材工場が多く立地して、一帯が木屋町という町になったのは大正13・1924年のことであった。したがって、古い家をリフォームするにあたって、名張で建築用材を調達してくるというのは、自然な流れではあったのである。
そこで亡父、いくらかまとまったものを懐に入れて、依那古の家をあとにした。名張のまちに着いた。材木を調達しなければならない。しかし、きょうのところはいいだろう、と思ったらしい。今夜は名張のまちで酒を飲むことにしよう、と考えたらしい。売春防止法などという野暮な法律が存在していなかったころの話であるから、夜はそこらのおねえさんと布団のなかであんなことやこんなことをし、材木調達はあしたのことにすればいいではないか、とも考えたらしい。で、翌日。あわてる話でもないではないか、と亡父は考えたようである。たしかに依那古の家は古いが、倒壊の危機に直面しているわけでもない、材木の調達が少しくらい遅れたって、どうということもないではないか、とみずからにいいきかせ、その日もまた飲めや歌えの大騒ぎ、宴が果てればおねえさん、といったあんばいで、その日以降もそんな明け暮れがえんえんとつづいたという。要するに、いつづけである。漢字で書けば、流連、である。そしてある日、ふと気がついてみたら、材木調達のため懐に入れてあった金銭は見事にすっからかんのからっけつ、材木どころか爪楊枝一本買う金さえ残されてはいなかった。依那古の家には帰るに帰れず、しかたないから名張に住み着いてしまったというのが、亡父の名張転居にかんするもっとも有力な仮説となっている。にわかには信じがたいような話であるが、あの男ならばやりかねんな、と人に思わせるだけのなにかが、亡父にはあったような気がする。
といったようなことを4月26日、頭脳流出とやらの真実の姿として、大超寺本堂にお集まりいただいたみなさんに縷々説明した次第なのであったが、どうしてこんな身内の恥を、あらためて自分のブログで発表しなければならんのか。こんな不幸に見舞われるのも、もとはといえば名張まちなか再生委員会がわるいのである。なりふりかまわず、みさかいもなく、いきなり総会を8月に延期してしまうような愚挙に出るからいけないのである。まったくなにを考えておるのか。とにかく、ほんと、理事会まだぁ〜?
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