三重県名張市のかつての中心地、旧名張町界隈とその周辺をめぐる雑多なアーカイブ。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
名張市公式サイト「市長への手紙」へ寄せた質問に、名張市長から回答を頂戴した。
質問はこれであった。
きのうメールで送られてきた回答は、こうであった。
いよいよいけないようである。これはもうだめかもわからん。むろん、もともといけなかった。だめであった。「市長への手紙」を利用したこれまでのやりとりを一覧すれば、そんなことは一目瞭然であろう。
8月21日:人間豹蟻地獄合戦 中
言を左右にし、うそにうそを重ね、保身のためのいいわけ、いいのがれ、いいつくろいを並べたてる。そんなことばかりである。これではいけない。だめである。
しかし、今回の回答は、いよいよいけない。もうだめであろうな。なぜか。うそだけではごまかせなくなって、市民を悪者あつかいしはじめたからである。やなせ宿に江戸川乱歩の関連資料が展示されていないのはなぜか、との質問にたいして、やなせ宿のオープンにあたってちゃんと展示はしたのだが、
「展示方法に関して一部関係者の合意が得られず、現時点では展示を差し控えております」
とのことなのである。一部関係者が合意しないから、乱歩関連資料が展示できない、ということなのである。悪いのは行政に協力しようとしない一部関係者である、ということなのである。自分はどこも悪くない、すべては人のせいである、ということなのである。みずからの保身のためなら、市民を悪者あつかいすることなんて屁でもない、ということなのである。こんな手前勝手なことばっか口走ってた日にゃ、心ある人は残らずすーっと去ってしまうことであろう。引き潮のようにさーっと引いてしまって、二度と戻ってくることなどないであろう。
それにだいたい、一部関係者が合意しないだけで、やなせ宿に乱歩関連資料がただの一点も展示されない、なんてのは笑い話でしかあるまい。乱歩関連資料なら、名張市立図書館の乱歩コーナーにだってあるのである。一部関係者の協力などなくたって、乱歩関連資料をやなせ宿に展示することはいくらだって可能なはずなのである。昨年6月定例会のすったもんだはなんだったというのか。
昨年の第325回(6月)定例会一般質問における質疑応答は、3月16日付エントリにおいて、名張市公式サイトで公開されている議事録から引用しておいた。
3月16日:市議会の乱歩 2007
念のために、市長発言を引いておく。
「モニュメント的な整備」などというあほなプランは、さいわいなことに、名張まちなか再生委員会の内部でひねりつぶしてやることができた。それはいいとして、「推理小説等数千冊、あるいは乱歩の関連資料などの活用」の話はどうなったのかな。
「ミステリー本」を世に出したり、「乱歩のゆかりのもの」を展示したり、そのあたりの話はどうなったのかな。
だから「きちっと展示をさせていただかなければならない」という話はどうなったのか。
ここまでのすったもんだがあったにもかかわらず、結局のところ、
「江戸川乱歩の関連資料も展示いたしましたが、展示方法に関して一部関係者の合意が得られず、現時点では展示を差し控えております」
ということなのか。一部関係者の協力を得られないというだけの理由で、名張まちなか再生プランに「江戸時代の名張城下絵図や江戸川乱歩など名張地区に関係の深い資料を常設展示する」と明記されていた構想が、あるいは、昨年6月定例会において「ミステリー文庫であったり、あるいはまた乱歩ゆかりの品も一緒に、その近くといいましょうか、街道沿いといいましょうか、そういう部分に展示する場所が必要である」と明言されていた構想が、あっさり雲散霧消してしまったというのか。
笑わせてはいけない。やなせ宿に乱歩関連資料がなにひとつ展示されていないという問題、やなせ宿が歴史資料館を主用途として整備されたというのが事実であれば施設の根幹にかかわるはずの問題を、一部関係者の非協力などという些末な問題にすり替えてしまってはいけない。いけないいけない。もういけない。ほんとにいよいよいけないみたいね。
質問はこれであった。
ご回答ありがとうございました。重ねてお尋ねいたします。次の点にお答えいただければと存じます。
・名張まちなか再生プランには、旧細川邸を歴史資料館として整備し、「江戸時代の名張城下絵図や江戸川乱歩など名張地区に関係の深い資料を常設展示する」と明記されている。歴史資料館を主たる用途として整備されたというやなせ宿では、現在、名張城下絵図の複写版は展示されているとの由であるが、江戸川乱歩の関連資料は展示されていない。乱歩関連資料を展示しない理由は何か。 ご多用中恐縮ですが、よろしくご回答たまわりますようお願いいたします。 2008/08/27 |
きのうメールで送られてきた回答は、こうであった。
中 相作 さま
このたびは「市長への手紙」をお寄せいただき、ありがとうございました。 □施設改修後のオープンに当たっては、往時の代表的な町家のイメージを残す歴史的な建物の観覧だけでなく、来館者にできるだけ興味や、魅力を感じてもらえるよう歴史的な資料を展示しており、江戸川乱歩の関連資料も展示いたしましたが、展示方法に関して一部関係者の合意が得られず、現時点では展示を差し控えております。 しかしながら本施設の活用にとって乱歩関連資料は欠くことができないものと考えられ、今後、展示ができるよう関係者の皆様のご協力ご支援を頂き、本施設がまちなか再生に寄与できるよう努めてまいりたいと考えます。 今後とも、貴重なご意見・ご提案をお寄せいただきますようお願いします。 平成20年 9月 2日 □名張市長 亀井利克 |
いよいよいけないようである。これはもうだめかもわからん。むろん、もともといけなかった。だめであった。「市長への手紙」を利用したこれまでのやりとりを一覧すれば、そんなことは一目瞭然であろう。
8月21日:人間豹蟻地獄合戦 中
言を左右にし、うそにうそを重ね、保身のためのいいわけ、いいのがれ、いいつくろいを並べたてる。そんなことばかりである。これではいけない。だめである。
しかし、今回の回答は、いよいよいけない。もうだめであろうな。なぜか。うそだけではごまかせなくなって、市民を悪者あつかいしはじめたからである。やなせ宿に江戸川乱歩の関連資料が展示されていないのはなぜか、との質問にたいして、やなせ宿のオープンにあたってちゃんと展示はしたのだが、
「展示方法に関して一部関係者の合意が得られず、現時点では展示を差し控えております」
とのことなのである。一部関係者が合意しないから、乱歩関連資料が展示できない、ということなのである。悪いのは行政に協力しようとしない一部関係者である、ということなのである。自分はどこも悪くない、すべては人のせいである、ということなのである。みずからの保身のためなら、市民を悪者あつかいすることなんて屁でもない、ということなのである。こんな手前勝手なことばっか口走ってた日にゃ、心ある人は残らずすーっと去ってしまうことであろう。引き潮のようにさーっと引いてしまって、二度と戻ってくることなどないであろう。
それにだいたい、一部関係者が合意しないだけで、やなせ宿に乱歩関連資料がただの一点も展示されない、なんてのは笑い話でしかあるまい。乱歩関連資料なら、名張市立図書館の乱歩コーナーにだってあるのである。一部関係者の協力などなくたって、乱歩関連資料をやなせ宿に展示することはいくらだって可能なはずなのである。昨年6月定例会のすったもんだはなんだったというのか。
昨年の第325回(6月)定例会一般質問における質疑応答は、3月16日付エントリにおいて、名張市公式サイトで公開されている議事録から引用しておいた。
3月16日:市議会の乱歩 2007
念のために、市長発言を引いておく。
P.25 ◎ 市長(亀井利克)
□次に、乱歩生誕地碑でございますが、枡田医院第2病棟の跡地整備につきましては、平成18年度名張まちなか再生委員会総会におきまして、生家の復元をイメージした乱歩関連施設の整備に向け、施設計画及び維持管理運営方針などを検討していくことといたしました。その後、住環境面への配慮や維持管理運営のあり方など、市として施設整備計画を見直し、広場として乱歩生誕地碑と生誕のあかしがわかるモニュメント的な整備にとどめ、乱歩顕彰の場として整備する方向で、本年度まちなか再生委員会の役員会や検討委員会と引き続き協議を進めていきたいと考えております。 □なお、寄附を受けております推理小説等数千冊、あるいは乱歩の関連資料などの活用につきましても、あわせて検討を進めてまいりたいと思っております。 |
「モニュメント的な整備」などというあほなプランは、さいわいなことに、名張まちなか再生委員会の内部でひねりつぶしてやることができた。それはいいとして、「推理小説等数千冊、あるいは乱歩の関連資料などの活用」の話はどうなったのかな。
P.46 ◎ 市長(亀井利克)
□それから、2点目のまちなか再生でございますけれども、これは先刻柳生議員にお答え申し上げたとおりでございまして、乱歩につきましては、ミステリー文庫も含めまして、この整備をしていかなければならないということにいたしております。それを5年で切ってるわけでございますけれども、さてそれをどの時点でということにつきましてはまだ定かではございませんけれども、いただいてあるミステリー本をやっぱり世に出していかないと、こちらも申しわけないという思いであるわけでございますので、これは世に出していきたい。また、乱歩のゆかりのものにつきましても、同時にそういう展示する場所が必要であるというふうにも思わせていただいてるところでございます。 |
「ミステリー本」を世に出したり、「乱歩のゆかりのもの」を展示したり、そのあたりの話はどうなったのかな。
P.54 ◎ 市長(亀井利克)
□それから、乱歩館の問題につきましては、担当部長の方から詳しくお話を申し上げますけれども、あの場所に建物というか、そのものを建てていくのは余りふさわしいことではないかなというふうに判断をいたしているわけでございます。ただ、整備はしていかなければならないということも、柳生議員のご質問の中でも申し上げたところでございまして、この乱歩のゆかりの品であったり、あるいはまた、たくさんいただいてる本であったり、そんなものをきちっと展示をさせていただかなければならないと、こんなふうに思っております。 |
だから「きちっと展示をさせていただかなければならない」という話はどうなったのか。
P.133 ◎ 市長(亀井利克)
□それから、まちなかの中で乱歩の関係のお尋ねがあったわけでございます。当方のこれについての考え方は今議会で申し上げたとおりでございまして、桝田病院第2病棟の部分というのは、地域の方々にとりましては生活の場でもあるわけでございます。そんな中で、さまざまなご意見もいただいてまいりました。よって、この場所は生誕の地であることを表現できる公園の整備をいたしていくのがいいのではないかというふうに思っております。 □ただでございますけれども、ミステリー文庫であったり、あるいはまた乱歩ゆかりの品も一緒に、その近くといいましょうか、街道沿いといいましょうか、そういう部分に展示する場所が必要であるということは、これもさきに申し上げたとおりでございますので、このことにつきましてこれから関係者とお出会いをさせていただくと、その日程も決めていただいてるところでございます。 |
ここまでのすったもんだがあったにもかかわらず、結局のところ、
「江戸川乱歩の関連資料も展示いたしましたが、展示方法に関して一部関係者の合意が得られず、現時点では展示を差し控えております」
ということなのか。一部関係者の協力を得られないというだけの理由で、名張まちなか再生プランに「江戸時代の名張城下絵図や江戸川乱歩など名張地区に関係の深い資料を常設展示する」と明記されていた構想が、あるいは、昨年6月定例会において「ミステリー文庫であったり、あるいはまた乱歩ゆかりの品も一緒に、その近くといいましょうか、街道沿いといいましょうか、そういう部分に展示する場所が必要である」と明言されていた構想が、あっさり雲散霧消してしまったというのか。
笑わせてはいけない。やなせ宿に乱歩関連資料がなにひとつ展示されていないという問題、やなせ宿が歴史資料館を主用途として整備されたというのが事実であれば施設の根幹にかかわるはずの問題を、一部関係者の非協力などという些末な問題にすり替えてしまってはいけない。いけないいけない。もういけない。ほんとにいよいよいけないみたいね。
PR
この記事にコメントする
踏みにじられたやなせ宿の可能性についてひとこと
●一部関係者様
ご投稿ありがとうございます。
内部事情の貴重なご証言をいただき、感謝いたします。かんなくずの親分にもこんな感じで、名張まちなか再生委員会歴史拠点整備プロジェクトにおけるこれまでの内部事情を証言していただけたらありがたいのですが、そもそも親分はお元気なのでしょうか。
そんなことはともかく、やなせ宿はもうどうにもならぬであろう、というのが私の結論です。おっしゃるとおり、あそこは「乱歩の資料展示に適した場所」であり、「乱歩情報が発信され」たり、「乱歩生誕地を訪れる人たちにもしっかり見てもらえ」たりする場になる可能性は秘めていたのですが、可能性はすべて、名張市によって踏みにじられてしまいました。その可能性が再生することは、もうないだろうと思います。むろんいまからでも、名張市長のいわゆる腹ひとつで、どうにだってできることではあるのですが、残念ながらそんな期待はまったくできません。
だいたいが名張市役所においては、筋道の立った話というのがまず成立しませんから、きっちり話をつける、といったことはとうてい不可能ではないかと思われるのですが、気が済むとか済まないとか、そのあたりのこともおありでしょうから、話をおつけになるのでしたら徹底的に、市長室にカチコミかけるくらいの気概でおやりになるべきかと愚考いたします。
今後ともよろしくお願いいたします。
ご投稿ありがとうございます。
内部事情の貴重なご証言をいただき、感謝いたします。かんなくずの親分にもこんな感じで、名張まちなか再生委員会歴史拠点整備プロジェクトにおけるこれまでの内部事情を証言していただけたらありがたいのですが、そもそも親分はお元気なのでしょうか。
そんなことはともかく、やなせ宿はもうどうにもならぬであろう、というのが私の結論です。おっしゃるとおり、あそこは「乱歩の資料展示に適した場所」であり、「乱歩情報が発信され」たり、「乱歩生誕地を訪れる人たちにもしっかり見てもらえ」たりする場になる可能性は秘めていたのですが、可能性はすべて、名張市によって踏みにじられてしまいました。その可能性が再生することは、もうないだろうと思います。むろんいまからでも、名張市長のいわゆる腹ひとつで、どうにだってできることではあるのですが、残念ながらそんな期待はまったくできません。
だいたいが名張市役所においては、筋道の立った話というのがまず成立しませんから、きっちり話をつける、といったことはとうてい不可能ではないかと思われるのですが、気が済むとか済まないとか、そのあたりのこともおありでしょうから、話をおつけになるのでしたら徹底的に、市長室にカチコミかけるくらいの気概でおやりになるべきかと愚考いたします。
今後ともよろしくお願いいたします。
はなしつけに行ってきます。
私、市長の言う一部関係者ですが、私自身新町の細川邸に乱歩と名張の関係を示す資料を展示することは是非必要だと思っています。乱歩生誕地のすぐそばにある細川邸以外に乱歩の資料展示に適した場所は無いと思っています。ですから6月のプレオープンに手紙のコピーを展示したいという申し出があった際には、心よく了承いたしました。乱歩先生が生まれた新町から乱歩情報が発信され、乱歩生誕地を訪れる人たちにもしっかり見てもらえる場所が出来るんだと楽しみにしておりました。ところが当日、愕然としました。乱歩関連資料というのは、祖父に宛てた乱歩先生の手紙のコピー1点のみだったのです。乱歩と名張の関係をほとんど示されることもなく手紙だけがぽつんとおかれていたのです。これではダメだと思いましたので、家族と相談の上、乱歩の扱いについて行政としてちゃんとした方針が出来るまで私どもが所有する品の展示を控えていただくようお願いした次第です。状況が改善されればいつでもOKする用意はありましたし、そのための協力ならいくらでもするつもりでした。ところがその後、何の相談もなく、あろう事か「細川邸は乱歩に関わらない」という方針を打ち出したようです。全く気の抜ける話です。そんなことでここまで来たわけですが本日、中さんのブログを拝見して思いました。
展示できんのはおれのせいてか!ふざけんなよ!
よーしわかった。きっちり話つけよやないか。
展示できんのはおれのせいてか!ふざけんなよ!
よーしわかった。きっちり話つけよやないか。