三重県名張市のかつての中心地、旧名張町界隈とその周辺をめぐる雑多なアーカイブ。
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行ってきた。やなせ宿のオープンセレモニーに行ってきた。
陽光うららかな土曜の朝、名張のまちにはいつものとおり人影がなく、新町通りに入ってもなお閑散としている。やなせ宿に着き、無駄に立派な公衆便所のまえを通過して、裏に、つまり名張川のほうにまわってみると、そこに人だかりがあって、セレモニーの会場がしつらえられていた。
午前10時、テープカット。このあいだ聞きおよんだところでは、テープカットは名張市の名物のひとつとなっているらしい。そんなものが名物になるはずはないのだが、市民および市職員のごく一部のあいだでは、そういうことになっているという。意味不明。ともあれ、テープカッターはつぎのみなさんであった。
・名張市副市長
・名張市議会議長
・名張まちなか再生委員会委員長
名張市長は公務のためご欠席とのことであった。
つづいて、つぎのおふたかたによる挨拶。
・名張市副市長
・名張まちなか再生委員会委員長
そのあと、事業の経過報告、感謝状の贈呈。それから来賓祝辞があって、つぎのみなさんが壇上に。
・名張市議会議長
・三重県議会議員
・三重県議会議員
きょうもまた、三重県議会議員の先生おふたかたによるツートップ編成である。ほかにも七人、来賓のかたがいらっしゃったのだが、祝辞は上記おさんかたのみ。ついで祝電が披露され、こちらは衆議院議員おふたかた、参議院議員おひとかたの吉例そろい踏みであった。
会場はこんなあんばいである。名張川のほうから撮影した。右手前に案内板がみえている。
案内板をアップにしてみた。
江戸川乱歩生誕地碑広場のそれよりはややましなできだが、それにしてもこんなのが四基で八百万かよ、とか思いながらながめていると、あッ、こんなところにも「shuku」の字がッ。
きのうのエントリに「要するに、ドメイン取得時にうっかり『shuku』とやらかしてしまったため、それが尾を引いて『やなせ宿』は『やなせしゅく』であるという連濁無視の読みを強要しなければならなくなった、ということなのであろうか。なーにやってんだか」と記した次第であるが、ドメインの取得より案内板の発注のほうが時期が早かったのではないかと推測される。だとすれば、「やなせしゅく」などという不自然な読みの元凶は、この案内板であったということになる。なーにやってんだか。
四十分あまりで、セレモニーはつつがなく終了した。名張音頭保存会と樽太鼓保存会によるステージの準備がはじまる。顔見知りの数人のかたとあれこれ立ち話をしたあと、そこらから石が飛んでこないうちにとっとと帰ることにして、無駄に立派な公衆便所を撮影。
いあわせた女性ブロガーらしいかたから、ブログに掲載する写真のモデルになってくれといわれ、便所のまえでポーズをとる。ただし、うしろ姿である。便所をのぞいている変質者、みたいな構図で公表されるのであろうか。モデルとしては一抹の不安を禁じえないが、ちょっとその便器にまたがってみてくださーい、といった注文がなかっただけましというものであろうか。
会場では、やなせ宿名物ワンデイシェフのチラシが配られていた。スキャン画像でごらんいただくことにする。なんとか判読できるであろう。あっというまに食堂と化してしまったというべきか、とにかくすでに6月いっぱい、なかなかのメニューが予定されているようである。ビールはないのかビールは、と大声で文句をつけたいところであるが、どちらさまもにぎにぎしくお運びをいただければ幸甚である。
ここでひとこと記しておくならば、このやなせ宿というのは、誰からも望まれることなく生まれてきた赤子なのである。まちがいなくそうなのである。しかし、赤子に罪はない。あってたまるものか。かわいそうなはこの子でござい。名張市民各位には、どうかこの子をひいきにしていただくよう、ここにお願いを申しあげておきたい。名張まちなか再生委員会の一員として、心からお願いを申しあげておきたい。だがそれにしても、ビールはないのかビールは。
陽光うららかな土曜の朝、名張のまちにはいつものとおり人影がなく、新町通りに入ってもなお閑散としている。やなせ宿に着き、無駄に立派な公衆便所のまえを通過して、裏に、つまり名張川のほうにまわってみると、そこに人だかりがあって、セレモニーの会場がしつらえられていた。
午前10時、テープカット。このあいだ聞きおよんだところでは、テープカットは名張市の名物のひとつとなっているらしい。そんなものが名物になるはずはないのだが、市民および市職員のごく一部のあいだでは、そういうことになっているという。意味不明。ともあれ、テープカッターはつぎのみなさんであった。
・名張市副市長
・名張市議会議長
・名張まちなか再生委員会委員長
名張市長は公務のためご欠席とのことであった。
つづいて、つぎのおふたかたによる挨拶。
・名張市副市長
・名張まちなか再生委員会委員長
そのあと、事業の経過報告、感謝状の贈呈。それから来賓祝辞があって、つぎのみなさんが壇上に。
・名張市議会議長
・三重県議会議員
・三重県議会議員
きょうもまた、三重県議会議員の先生おふたかたによるツートップ編成である。ほかにも七人、来賓のかたがいらっしゃったのだが、祝辞は上記おさんかたのみ。ついで祝電が披露され、こちらは衆議院議員おふたかた、参議院議員おひとかたの吉例そろい踏みであった。
会場はこんなあんばいである。名張川のほうから撮影した。右手前に案内板がみえている。
案内板をアップにしてみた。
江戸川乱歩生誕地碑広場のそれよりはややましなできだが、それにしてもこんなのが四基で八百万かよ、とか思いながらながめていると、あッ、こんなところにも「shuku」の字がッ。
きのうのエントリに「要するに、ドメイン取得時にうっかり『shuku』とやらかしてしまったため、それが尾を引いて『やなせ宿』は『やなせしゅく』であるという連濁無視の読みを強要しなければならなくなった、ということなのであろうか。なーにやってんだか」と記した次第であるが、ドメインの取得より案内板の発注のほうが時期が早かったのではないかと推測される。だとすれば、「やなせしゅく」などという不自然な読みの元凶は、この案内板であったということになる。なーにやってんだか。
四十分あまりで、セレモニーはつつがなく終了した。名張音頭保存会と樽太鼓保存会によるステージの準備がはじまる。顔見知りの数人のかたとあれこれ立ち話をしたあと、そこらから石が飛んでこないうちにとっとと帰ることにして、無駄に立派な公衆便所を撮影。
いあわせた女性ブロガーらしいかたから、ブログに掲載する写真のモデルになってくれといわれ、便所のまえでポーズをとる。ただし、うしろ姿である。便所をのぞいている変質者、みたいな構図で公表されるのであろうか。モデルとしては一抹の不安を禁じえないが、ちょっとその便器にまたがってみてくださーい、といった注文がなかっただけましというものであろうか。
会場では、やなせ宿名物ワンデイシェフのチラシが配られていた。スキャン画像でごらんいただくことにする。なんとか判読できるであろう。あっというまに食堂と化してしまったというべきか、とにかくすでに6月いっぱい、なかなかのメニューが予定されているようである。ビールはないのかビールは、と大声で文句をつけたいところであるが、どちらさまもにぎにぎしくお運びをいただければ幸甚である。
ここでひとこと記しておくならば、このやなせ宿というのは、誰からも望まれることなく生まれてきた赤子なのである。まちがいなくそうなのである。しかし、赤子に罪はない。あってたまるものか。かわいそうなはこの子でござい。名張市民各位には、どうかこの子をひいきにしていただくよう、ここにお願いを申しあげておきたい。名張まちなか再生委員会の一員として、心からお願いを申しあげておきたい。だがそれにしても、ビールはないのかビールは。
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やなせ宿の今後と講座の見通しについてですが
●壱市民様
ご投稿ありがとうございます。
何がどうあっても「やなせしゅく」と読まねばならぬらしいやなせ宿のオープンセレモニーは、和気藹々としてじつにのどかなものでした。とはいうものの、これはむろん私の個人的な印象にすぎないのですが、参加者の胸中にはなんとも片づかないような気分があったのではないかとも推察されました。どこで発生したのかわからない大きな渦のようなものにまきこまれ、ふりまわされ、翻弄されたあげく、気がついたらここに立っていた、とでも表現するしかない気分の人たちが集まっているように見受けられた次第です。やなせ宿はげんにここにある、それは理解できる、しかし、このやなせ宿というのはいったいなんであるのか、なんのためにつくられたのか、それがもうひとつ、どうにも理解できない、といったぼんやりした認識の靄のようなものが、おおげさにいえばセレモニー全体を覆っていたように感じられました。
このやなせ宿の今後の運営は、いったいどうなるのか。今年は食堂化路線と切り貼りイベントでしのいだとしても、指定管理者制度を導入するという来年度以降はどうなるのか。いやだいたい、整備の目的すらあいまいな施設にそんな制度を導入することが可能なのかどうか。というか、再来年あたり、名張市の財政はかなり危ないことになっているはずなのだが、そんな状態ではたして……、と疑問はつきませんが、誰に尋ねても確たる返事は返ってこないことでしょう。とはいえ、市民の不審や疑念をやなせ宿に直接ぶつけることには、市民にとってもやなせ宿にとっても、少なからぬ意義があるものと判断されますので、よけいなお世話ではありましょうけれど、こんなブログのコメント欄でぶつぶつおっしゃってなんかいないで、やなせ宿へ電凸なりメル凸を試みられることをお勧めいたします。きのう配付されていたリーフレットによれば、やなせ宿の電話ならびにファクス番号とメールアドレスはつぎのとおりです。
TEL:0595-62-7760
FAX:0595-62-7761
E-mail:info@yanase-shuku.com
今後ともよろしくお願いいたします。
●三重県よろずや様
ご投稿ありがとうございます。
昨日、やなせ宿のオープンセレモニーでお目にかかれるかとこっそり期待していたのですが、当方の企画が宙ぶらりんだったせいで延期なさいました由、なんとも心苦しく残念なことに思っております。その宙ぶらりん状態のお問い合わせの件、当初はこんな連続講座を予定しておりました。
破邪の一刀、受けてみよ!──やなせ宿開設記念いやがらせ連続講座
・第一週「名張の歴史をしっとるか」=6月14日を予定
・第二週「なにがやなせ宿だばーか」=6月21日を予定
・第三週「乱歩はどこへきえたのか」=6月28日を予定
・第四週「へたれ責任者でてこんか」=7月5日を予定
旗本退屈男の決めぜりふを援用しつつ、テーマには「か」の脚韻を織りこんで、オープンセレモニーの翌週から四回連続の講座をば、ともくろんでいたのですが、いやがらせはいやずら、みたいな話が出てきましたので、こんなぐあいに変更しました。
名張まちなかに陽が昇る──やなせ宿開設記念おめでとう連続講座
・第一週「名張の歴史を語る」=6月14日を予定
・第二週「やなせ宿を語る」=6月21日を予定
・第三週「江戸川乱歩を語る」=6月28日を予定
・第四週「まちなかのあすを語る」=7月5日を予定
これでどうかな、と思っておりましたところ、このブログで逐次報告しておりましたような思いもかけぬ急展開があって、名張まちなか再生委員会の委員になってしまい、歴史拠点整備プロジェクトに所属することになってしまいました。そこで、そのプロジェクトで連続講座を開催できぬかと話をもちかけてみましたところ、6月11日のプロジェクト会議でその件の検討がおこなわれることになりました。先日メールで送られてきた会議の事項書には、検討のための叩き台として講座の内容も記されておりますので、アウトラインを引き写してお知らせしておきます。
歴史・文化連続講座「やなせ塾」企画案
・第一週《名張の歴史を知る》専門講師による講演会(6月21日土曜)
・第二週《江戸川乱歩を知る》専門講師による講演会(6月28日土曜)
・第三週《「やなせ宿」の可能性を考える》歴史拠点プロジェクトによる「やなせ宿」の効果的な利用方法の提案、等(7月5日土曜)
・第四週《まちなかのあすを語る》まちなか再生に関わる重要な役職の方々を招いて座談会形式で名張まちなかの将来について議論していただく。(7月12日土曜)
日程その他、あくまでも案であり、ただの予定にすぎませんので、このとおり開催されるかどうかはわからないわけですが、これによれば私の出番は第一週と第二週。つづく第三週は体験講座、第四週は座談会となっていて、座談会にご出席いただく「まちなか再生に関わる重要な役職の方々」は、だいたいこんな感じだそうです。
名張まちなか再生委員会・正副委員長
まちなか運営協議会・会長
名張地区既成市街地再生計画策定委員会・委員長
名張市長
名張市環境部長
名張市議会・議長
名張市教育委員会・委員長
名張商工会議所・会頭
錚々たる面々がまちなかの未来を熱く語る、みたいな濃い内容になるはずですから、すべて録画してYouTubeあたりで全世界に発信することができれば、それこそ名張まちなかへの集客の一助にもなるのではないかと期待される次第なのですが、いったいどうなることでしょうか。ともあれ、これ以上のことは、6月11日のプロジェクト会議のあとでお知らせすることになるはずです。もう少しだけ、首を長くしていていただければ幸甚です。
今後ともよろしくお願いいたします。
ご投稿ありがとうございます。
何がどうあっても「やなせしゅく」と読まねばならぬらしいやなせ宿のオープンセレモニーは、和気藹々としてじつにのどかなものでした。とはいうものの、これはむろん私の個人的な印象にすぎないのですが、参加者の胸中にはなんとも片づかないような気分があったのではないかとも推察されました。どこで発生したのかわからない大きな渦のようなものにまきこまれ、ふりまわされ、翻弄されたあげく、気がついたらここに立っていた、とでも表現するしかない気分の人たちが集まっているように見受けられた次第です。やなせ宿はげんにここにある、それは理解できる、しかし、このやなせ宿というのはいったいなんであるのか、なんのためにつくられたのか、それがもうひとつ、どうにも理解できない、といったぼんやりした認識の靄のようなものが、おおげさにいえばセレモニー全体を覆っていたように感じられました。
このやなせ宿の今後の運営は、いったいどうなるのか。今年は食堂化路線と切り貼りイベントでしのいだとしても、指定管理者制度を導入するという来年度以降はどうなるのか。いやだいたい、整備の目的すらあいまいな施設にそんな制度を導入することが可能なのかどうか。というか、再来年あたり、名張市の財政はかなり危ないことになっているはずなのだが、そんな状態ではたして……、と疑問はつきませんが、誰に尋ねても確たる返事は返ってこないことでしょう。とはいえ、市民の不審や疑念をやなせ宿に直接ぶつけることには、市民にとってもやなせ宿にとっても、少なからぬ意義があるものと判断されますので、よけいなお世話ではありましょうけれど、こんなブログのコメント欄でぶつぶつおっしゃってなんかいないで、やなせ宿へ電凸なりメル凸を試みられることをお勧めいたします。きのう配付されていたリーフレットによれば、やなせ宿の電話ならびにファクス番号とメールアドレスはつぎのとおりです。
TEL:0595-62-7760
FAX:0595-62-7761
E-mail:info@yanase-shuku.com
今後ともよろしくお願いいたします。
●三重県よろずや様
ご投稿ありがとうございます。
昨日、やなせ宿のオープンセレモニーでお目にかかれるかとこっそり期待していたのですが、当方の企画が宙ぶらりんだったせいで延期なさいました由、なんとも心苦しく残念なことに思っております。その宙ぶらりん状態のお問い合わせの件、当初はこんな連続講座を予定しておりました。
破邪の一刀、受けてみよ!──やなせ宿開設記念いやがらせ連続講座
・第一週「名張の歴史をしっとるか」=6月14日を予定
・第二週「なにがやなせ宿だばーか」=6月21日を予定
・第三週「乱歩はどこへきえたのか」=6月28日を予定
・第四週「へたれ責任者でてこんか」=7月5日を予定
旗本退屈男の決めぜりふを援用しつつ、テーマには「か」の脚韻を織りこんで、オープンセレモニーの翌週から四回連続の講座をば、ともくろんでいたのですが、いやがらせはいやずら、みたいな話が出てきましたので、こんなぐあいに変更しました。
名張まちなかに陽が昇る──やなせ宿開設記念おめでとう連続講座
・第一週「名張の歴史を語る」=6月14日を予定
・第二週「やなせ宿を語る」=6月21日を予定
・第三週「江戸川乱歩を語る」=6月28日を予定
・第四週「まちなかのあすを語る」=7月5日を予定
これでどうかな、と思っておりましたところ、このブログで逐次報告しておりましたような思いもかけぬ急展開があって、名張まちなか再生委員会の委員になってしまい、歴史拠点整備プロジェクトに所属することになってしまいました。そこで、そのプロジェクトで連続講座を開催できぬかと話をもちかけてみましたところ、6月11日のプロジェクト会議でその件の検討がおこなわれることになりました。先日メールで送られてきた会議の事項書には、検討のための叩き台として講座の内容も記されておりますので、アウトラインを引き写してお知らせしておきます。
歴史・文化連続講座「やなせ塾」企画案
・第一週《名張の歴史を知る》専門講師による講演会(6月21日土曜)
・第二週《江戸川乱歩を知る》専門講師による講演会(6月28日土曜)
・第三週《「やなせ宿」の可能性を考える》歴史拠点プロジェクトによる「やなせ宿」の効果的な利用方法の提案、等(7月5日土曜)
・第四週《まちなかのあすを語る》まちなか再生に関わる重要な役職の方々を招いて座談会形式で名張まちなかの将来について議論していただく。(7月12日土曜)
日程その他、あくまでも案であり、ただの予定にすぎませんので、このとおり開催されるかどうかはわからないわけですが、これによれば私の出番は第一週と第二週。つづく第三週は体験講座、第四週は座談会となっていて、座談会にご出席いただく「まちなか再生に関わる重要な役職の方々」は、だいたいこんな感じだそうです。
名張まちなか再生委員会・正副委員長
まちなか運営協議会・会長
名張地区既成市街地再生計画策定委員会・委員長
名張市長
名張市環境部長
名張市議会・議長
名張市教育委員会・委員長
名張商工会議所・会頭
錚々たる面々がまちなかの未来を熱く語る、みたいな濃い内容になるはずですから、すべて録画してYouTubeあたりで全世界に発信することができれば、それこそ名張まちなかへの集客の一助にもなるのではないかと期待される次第なのですが、いったいどうなることでしょうか。ともあれ、これ以上のことは、6月11日のプロジェクト会議のあとでお知らせすることになるはずです。もう少しだけ、首を長くしていていただければ幸甚です。
今後ともよろしくお願いいたします。