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三重県名張市のかつての中心地、旧名張町界隈とその周辺をめぐる雑多なアーカイブ。
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連休である。へろへろである。連休初日の夜であったか、あるいはその前夜であったか、しかとは思い出せぬほどへろへろなのであるが、とにかく人が訪ねてきていいだけ飲んだのを皮切りに、人の家へ行ったりまちに出たりまた人が訪ねてきたり、毎晩痛飲してへろへろになった。きのうようやく小康を得たのだが、ちくま文庫に入った高田渡の『バーボン・ストリート・ブルース』を読んでいたら、それだけで酔っぱらったみたいになってきた。なんだかあすにでも死ぬのではないかという気がしてきた。澁澤龍彦が死んだ齢まであと四年、なんて悠長なことはいってられないのかもしれない。高田渡が死んだ齢まであと一年なのである。これを中島らもが死んだ年齢に比較するならば、驚くべきことに指折りかぞえてマイナス三年。がーん。ま、そんなこといいながら、きょうもきょうとて大阪で大宴会なのであるが。

さるにても、連休である。連休の後半である。昨年度、ということは今年の3月31日までに整備が終了していたのだから、いくら遅れるにしたってせめて連休前にはオープンさせろよな、観光交流施設が観光シーズンに開店休業でどうする、という市民の声すら聞こえてくることのない細川邸改めやなせ宿であるが、まだなのである。名張市役所の回答がまだなのである。やなせ宿を利用したいんですけど、という質問にたいする返事がまだなのである。はじめてメールで問い合わせたのは4月22日のこと、29日に催促のメールを出し、そのあと30日から5月2日までは連休ではなかったというのに、あんな簡単な質問になぜ答えられぬ。やなせ宿同様、名張市役所も開店休業しておるのか。

4月12日付のYOUでは、名張市都市環境部長が「市民の皆さんには、やなせ宿を積極的に活用していただきたい」とコメントしていらっしゃったではないか。だから市民が、それもただの市民ではない、伊賀地域を代表する知性と称されている市民が、やなせ宿を積極的に活用するべくその申請手続きについて質問しているのである。いつから申請を受け付けるのかと尋ねているのである。どうして答えない。答えようとしない。都市環境部長のコメントはうそであったのか。あれもうそならこれもうそ、名張市のいってることはみんなうそ、みたいなことなのか実際。名張市民のひとりとしては、ひたぶるにただなさけない。

なさけないというより、こんなことばかりつづけてると名張市はほんとに市民から見放されてしまうぞ、と案じられてくる。見放してる市民も少なからず存在しておるのではないか。しかし、名張を発見してくれる人もまたかならず存在しているのであって、これはなんというのか、やなせ宿がはじめて観光スポットとして脚光をあびたということになるのかもしれないが、名張をご紹介いただいたブログ記事。

永遠のJガール:名張の奥へとふみこむ

やなせ宿の写真まで掲載されている。ありがたいことである。名張まちなか再生委員会は、やなせ宿訪問客第一号として公認し、オープニングセレモニーで感謝状の一枚もお贈りするべきであろう。
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リスペクトはありませんが公衆便所があります
 ●永遠のJガール様
 ご投稿ありがとうございます。
 名張はいいまちではあるのですが、しかしどうもいけません。ばかが多くていけません。いやいや、ばかは可愛いものですし、名張のみならず日本全国そこらじゅうにごろごろ転がっているものでもあるのですが、ここ名張市におきましては、ばかが要所を占めている、といった観があります。これがいけません。
 江戸川乱歩のことにしたって、そもそも名張は乱歩の生誕地であるというにすぎず、また高松や函館とくらべてもごく規模の小さい自治体ではあるのですが、それでもそれなりに、身のたけや身のほどに応じて乱歩にリスペクトを捧げることはいくらだって可能で、それが意義のあることであれば全国の乱歩ファンにも、それどころか天国の乱歩にも喜んでもらえるはずなのですが、ばかのみなさんにはそうした道理が理解できないみたいです。まさしくもったいない話なのですが、もうどうしようもないでしょう。
 乱歩不在の名張のまちですが、またおいでいただければ幸甚です。6月7日にはついに、名張市における失政のシンボルとして細川邸改めやなせ宿が堂々のオープンを迎えます。いまは神秘のヴェールにおおわれている無駄に立派な公衆便所もいよいよ堂々の公開となりますので、おおいにご利用いただければと思います。便所しか売りがないというのが、いかにも失政のシンボルにふさわしい赤っ恥なわけなのですが。
 今後ともよろしくお願いいたします。
中 相作 URL 2008/05/07(Wed)08:42:44 編集
菊池寛と石川啄木と
またもや弊ブログを取り上げてくださり恐縮致しております。名張は本当に良いまちで、ひとびとの親切度が大阪の2割増しだと思いました。田中徳三監督ご夫妻が名張を気に入られた理由がわかったような気が致します。        その後、仕事で高松と函館に行きまして、合間の時間に文学散歩とやらを挙行しました。高松といえば菊池寛、函館といえば石川啄木。どちらも両市が誇る文豪として大切にリスペクトされていて、特に菊池寛は生家跡の前が「菊池寛通り」と正式地名として名付けられていて、パリみたいでかっこよかったです。名張市にも市民にとって誇らしい全国区の江戸川乱歩というビッグネームがあるのに、チョット扱いがもったいない気がしました。
永遠のJガール 2008/05/06(Tue)17:20:04 編集
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