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三重県名張市のかつての中心地、旧名張町界隈とその周辺をめぐる雑多なアーカイブ。
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いよいよ最後の年である。名張市議会の昨年の会議録から、「細川邸」という語のみえる段落を引用する。

名張市公式サイト:名張市議会会議録

平成19・2007年第324回(3月)定例会。

   
P.4 ◎ 市長(亀井利克)

名張まちなか再生事業につきましては、市民、行政、大学の3者が連携を行い、細川邸を改修し、まちなかの交流拠点として活用を図るとともに、江戸川乱歩生誕地碑のある桝田医院元第2病棟跡地利用に向けた取り組みや名張地区の名所を紹介する案内板設置の取り組みを進めます。

第325回(6月)定例会。

   
P.25 ◎ 市長(亀井利克)

ご質問がございましたこれまでの取り組み、また今後のスケジュールにつきましてでございますけれども、前期の取り組み状況といたしましては、平成17年度には公共下水道の一部供用開始に合わせまして、名張駅西口公衆トイレの整備、また細川邸の老朽部分の解体を行い、平成18年度には細川邸の実施設計を行い、細川邸を含めたまちなか再生事業を早期に実施することを目的としたNPO名張実行委員会などの組織づくり、また地域、大学、行政が連携した皇學館大学まちなか研究室の開設など、地域の皆様との協働によるまちづくりを進めてまいりました。
次に、今後のスケジュールでございますが、本年度においては細川邸の改修工事、枡田医院第2病棟の解体除去工事、公共サインの整備工事などを行い、平成20年度には枡田医院第2病棟の跡地整備工事、城下川周辺環境整備工事や御殿外周道整備工事などに重点的に取り組み、前期分の事業費としては5カ年でおおむね2億5,000万円を見込んでおります。

   
P.32 ◆ 議員(柳生大輔)

さて、先ほどのご答弁のように、名張の原風景とも言える当時の面影を今もなお色濃く残す初瀬街道沿いの町並みを構成する一つである細川邸の整備につきましては、名張らしさを継承、創造する町屋改修の規範として、また単に保存する視点ではなく、町屋の持つ空間を活用しつつ、積極的な情報発信が可能な交流施設として、本年度の完成を予定してると聞いておるところでございます。完成後の管理運営をどのように考えてるのか、ご説明いただきたいと存じます。

   
P.34 ◎ 市長(亀井利克)

それから、続いて細川邸の管理、あるいはまた城下川の整備についてのお尋ねがございましたが、これは担当部長の方からご答弁を申し上げたいと存じます。

   
P.36 ◎ 都市環境部長(堀永猛)

細川邸の改修工事につきましては、本年度の完成を目指しまして進めてまいりたいと考えております。
この細川邸の施設名称につきましては、当該地区はアユ漁など名張川とのかかわりの中で、古くは簗瀬と称され、また江戸時代には参宮街道の宿場として栄えました。この地の風土に由来した旧称を生かすとともに、宿場のにぎわいを再生し、人々が集う場となることを目指しまして、整備後の名称はやなせ宿と、本年6月2日に開催されました名張まちなか再生委員会の総会で決まりました。

   
P.37 ◆ 議員(柳生大輔)

細川邸につきましては、完成後やなせ宿と命名されると聞いておりますが、その由来を考えても、それにふさわしいよい名前だと思っております。このことにかかわって市長にお聞きしたいと思いますが、完成後の管理運営につきましては、ご承知のように民間でやっていくということで、すなわち公設民営ということになりますが、委員会としてもその方針で進められております。既に管理運営にかかわるNPOの立ち上げも着々と準備されつつありますが、現実の問題として、果たして継続的に経営が成り立つかということが私の一番心配をするところであります。確かに公設公営であれば、指定管理者制度の導入になると考えますし、経営面ということでもそう心配はないと考えますが、長期的に考えますと、この種のものは民間で経営するということについては、なかなか難しいのではないかと考えるところでございます。案ずるより産むがやすしという言葉もございますように、今ごろから心配することもないかもわかりませんが、実際問題実施段階に入って、継続的に経営不振に陥ったときには、やっぱり市として何か解決策を講じていただかなければならないなと思っております。今から市長にお願いをしておきたいと思いますが、このことについて市長のお考えをお伺いさせていただきたいと存じます。

   
P.42 ◆ 議員(森脇和徳)

大変な難産ではありましたが、市長初め関係各位の格別のご理解、ご尽力によってようやく細川邸が新たにやなせ宿として生まれ変わることが、先日まちなか再生委員会総会において発表をされました。旧市街地出身議員としてうれしい限りであると考えております。しかし、その総会の中で、乱歩館の整備に関して紛糾いたしましたことは周知の事実でありますし、大きく報道もされたわけであります。当然市長のマニフェストにも、乱歩館の整備はしていくと書かれておりますし、桝田医院跡もそのために寄贈を受けたのでしょうし、まして昨年の総会で整備を推進していくことが申し合わされたわけで、それというのも市長みずから生家の復元やミステリー文庫などをつくりたいという構想から発展した話であったとも記憶をしております。委員や役員からも、市長が最終的にどのように考えているのかお尋ねすべきだという意見に決着をいたしましたが、市長は乱歩館の整備に関しましてはどのようにお考えなのかをお伺いいたします。このことについては、先ほどの柳生議員のご質問に対しましてもご答弁いただきましたが、不十分なところがあろうかと思います。どうぞご答弁を下さい。

   
P.126 ◆ 議員(梶田淑子)

このことについては、名張地区の選出の柳生議員、森脇議員から非常に細部にわたって手厳しい質問をなさっていただきました。それで、そのことを踏まえて、テレビ等をごらんいただいている市民の人から、特にまちなか再生で頑張っておられる人の中から、細川邸というのは、本当に8,500万円もの公費を使ってきちっと改築をしていいものをするということで、それが来年できてやなせ宿となると。じゃあ、このやなせ宿を民に丸投げしていいものだろうか。幾ら民間でやりなさいって言われても、それ非常に重荷ですね。どうなっていくかもわからない。これから一から進めていく、旧市街地を発端にして全市的にこのことを起爆剤にして名張市を活性化さそうという大きな事業ですね。その細川邸のじゃあ維持管理費、それすらも民の力で何とかというふうになれば、到底これは本当にどうしたらいいかという不安が募って当たり前です。
………………
だから、市長のお答えの中で、あの場所は建物を建てるのにふさわしくないって言われました。しかし、その文庫とかゆかりのあるものはきちっと展示をして世に出していかんならんって、それを聞いてて、私、公園にしてしまって、どこに展示するんでしょうかねって、単純な疑問持ったんです。だから、そのことをおっしゃるならば、将来的にはどういうふうにしていくと、これ、今はこうして公園という形の中にしておくけれども、じゃあここの公園がそれにふさわしくないなら、その理由を述べて、違った方向で細川邸を利用するのか、何をするのか、何かそういう違った方向づけのこともきちっと言っていただかないと、本当に事業を進めていくプロジェクトの方にすれば、何ということかなというふうに、非常に残念がっておられました。残念と怒りとを持っておられました。これについてお答えください。

   
P.140 ◎ 都市環境部長(堀永猛)

細川邸の管理運営につきましては、先般ご回答させていただきましたとおり、NPO名張実行委員会とまちなか運営協議会が協力、連携して利活用等の協議検討を行い、指定管理者制度の導入も視野に入れながら、民の組織体に管理運営をやっていただきたいと考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。

以上である。やってらんねーなーまったく。
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