三重県名張市のかつての中心地、旧名張町界隈とその周辺をめぐる雑多なアーカイブ。
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いよいよ最後の年である。名張市議会の昨年の会議録から、「乱歩」という語のみえる段落を引用する。
名張市公式サイト:名張市議会会議録
平成19・2007年第324回(3月)定例会。
第325回(6月)定例会。
以上である。たまんねーなーまったく。
名張市公式サイト:名張市議会会議録
平成19・2007年第324回(3月)定例会。
P.4 ◎ 市長(亀井利克)
□名張まちなか再生事業につきましては、市民、行政、大学の3者が連携を行い、細川邸を改修し、まちなかの交流拠点として活用を図るとともに、江戸川乱歩生誕地碑のある桝田医院元第2病棟跡地利用に向けた取り組みや名張地区の名所を紹介する案内板設置の取り組みを進めます。 |
P.127 ◎ 市長(亀井利克)
□その中で、ランポーレFCのことにお触れになったわけでございますが、江戸川乱歩の生誕の地にちなんでランポーレと、こう命名されておりまして、名張の文化、歴史、そして元気をゲームを通じて発信をしていただいておるわけでございます。多くのサポーターで支えていくという、そういう仕組みがなっていったらなというふうにも思っているところでございますが、教育委員会の方からご答弁を申し上げたいと存じます。 |
第325回(6月)定例会。
P.20 ◆ 議員(柳生大輔)
□それから、去る6月2日に名張まちなか再生委員会総会が開催されました。市長も来賓で出席なされておりましたが、退席してからのことでございますが、市の方にご寄贈いただきました枡田医院第2病棟の今後の整備計画について活発な議論がなされました。明くる日の新聞にも掲載されておりますように、現在のところ当局としては、(仮称)江戸川乱歩文学館の建設を断念するような説明がありましたが、説明自体の歯切れが悪く、大変わかりにくかったのであります。反面、担当部局としては精いっぱいの説明であったのかなと、そう感じていたわけでありますが、市長も後日、総会の報告も聞いておられることと思いますが、新聞に掲載されていたようなことでございます。 □いずれにいたしましても、乱歩関連施設整備事業検討委員長の発言にもありましたように、乱歩はまちなか再生の目玉と称されております。私も、乱歩は全国的にも知れ渡るメジャーの地域資源であると考えます。せっかくご寄贈いただいたのでございますので、これを生かさない手はないと考えます。総会の中でも、市長の考え方を聞くべきだというような強い声もあったところでございます。 |
P.25 ◎ 市長(亀井利克)
□次に、乱歩生誕地碑でございますが、枡田医院第2病棟の跡地整備につきましては、平成18年度名張まちなか再生委員会総会におきまして、生家の復元をイメージした乱歩関連施設の整備に向け、施設計画及び維持管理運営方針などを検討していくことといたしました。その後、住環境面への配慮や維持管理運営のあり方など、市として施設整備計画を見直し、広場として乱歩生誕地碑と生誕のあかしがわかるモニュメント的な整備にとどめ、乱歩顕彰の場として整備する方向で、本年度まちなか再生委員会の役員会や検討委員会と引き続き協議を進めていきたいと考えております。 □なお、寄附を受けております推理小説等数千冊、あるいは乱歩の関連資料などの活用につきましても、あわせて検討を進めてまいりたいと思っております。 |
P.42 ◆ 議員(森脇和徳)
□大変な難産ではありましたが、市長初め関係各位の格別のご理解、ご尽力によってようやく細川邸が新たにやなせ宿として生まれ変わることが、先日まちなか再生委員会総会において発表をされました。旧市街地出身議員としてうれしい限りであると考えております。しかし、その総会の中で、乱歩館の整備に関して紛糾いたしましたことは周知の事実でありますし、大きく報道もされたわけであります。当然市長のマニフェストにも、乱歩館の整備はしていくと書かれておりますし、桝田医院跡もそのために寄贈を受けたのでしょうし、まして昨年の総会で整備を推進していくことが申し合わされたわけで、それというのも市長みずから生家の復元やミステリー文庫などをつくりたいという構想から発展した話であったとも記憶をしております。委員や役員からも、市長が最終的にどのように考えているのかお尋ねすべきだという意見に決着をいたしましたが、市長は乱歩館の整備に関しましてはどのようにお考えなのかをお伺いいたします。このことについては、先ほどの柳生議員のご質問に対しましてもご答弁いただきましたが、不十分なところがあろうかと思います。どうぞご答弁を下さい。 □そして、以前の私の一般質問の中で市長は、9億円から3億円にまちなか再生予算が減額されたと私が指摘した際に、意味がわかりませんとの発言をされました。そして、住民自治の熟度を見ながら、1期と2期に分けて分配していく。そして、私なりの考えがあり、榊町であったり、東町であったりといった整備計画も視野に入れてとのご答弁でありました。すなわち市長のおっしゃる住民自治の高まりとは、地域住民のコンセンサスが十分に調い、計画が練り上がった時点のことを指されるのであろうと思います。であるならば、乱歩館は総会でも承認されて、乱歩関係施設の整備は要望もあるわけです。しかし、予算は大幅に減額されて、整備予算もままならないとの先日の説明でありました。これでは計画は進行しませんし、当然無視されたも同様でございます。やはり私の指摘どおり、まちなか再生予算は減額した形になりつつあるのではないですか。それとも、2期目に当初の約束どおり6億円用意して、おくれても乱歩館は整備していけるのでしょうか。 |
P.46 ◎ 市長(亀井利克)
□それから、2点目のまちなか再生でございますけれども、これは先刻柳生議員にお答え申し上げたとおりでございまして、乱歩につきましては、ミステリー文庫も含めまして、この整備をしていかなければならないということにいたしております。それを5年で切ってるわけでございますけれども、さてそれをどの時点でということにつきましてはまだ定かではございませんけれども、いただいてあるミステリー本をやっぱり世に出していかないと、こちらも申しわけないという思いであるわけでございますので、これは世に出していきたい。また、乱歩のゆかりのものにつきましても、同時にそういう展示する場所が必要であるというふうにも思わせていただいてるところでございます。 |
P.50 ◆ 議員(森脇和徳)
□市長の答弁どおり、先ほどのご答弁の中で乱歩館の整備は難しいんだというふうなお話もあったわけなんですけども、これはやっぱり関連の関係の方々も説明を聞いてなかったわけでありますし、これは訂正をしていただかなければならないんじゃないかなというふうに思っております。私は、まちなかの整備に関しましては、市長は市長なりの考えがあってと申されて、そしてまた東町であったり、榊町であったりといったことを整備していくというふうなことも申されたわけですけども、私は現実にはほど遠いなというふうに思っております。まちなかの整備の皆さん方、まちなか再生委員会の方々というのは、本当にご苦労して、難産をしてやったわけなんですから、そしてまたそのこと自体をまとめ上げていくというのは大変な困難であるというふうに思っております。私は今まちなか再生委員会の参与という立場ではありますけども、みずから率先して、我々は同志もたくさんいるわけですから、本当に真の名張の顔づくりというものを私は努めてまいりたいなというふうに旧町出身議員として、あるいはまた旧市街地に住む住人の一人として思っているわけであります。これからもまた、情のある十分な予算措置を市長にはお願いしておきたいなというふうに思っております。 □そしてまた、広場に乱歩のモニュメントもつくってというふうなことでございますけども、これはそのように乱歩館というものはもう建てないんだと、建設は難しいんだと。コスト等も考えたときに大変難しいんだというふうなことでありましたけども、やはり去年の総会で通った段階であるのに、その関連の関係者の方々は理解をしていない、説明を受けていない。まさに、きょうの午前中の市長の答弁は寝耳に水というふうな形になっていたんじゃないんですか。市長みずからがご説明なさった、あるいは無理なんだというふうなことを都市環境部長はその方々に言ったんでしょうか。恐らく言ってないんじゃないかなというふうに思っております。また、市長がどのように指示をされておったのかというふうなこともお聞きしておきたいなというふうに思います。 |
P.54 ◎ 市長(亀井利克)
□それから、乱歩館の問題につきましては、担当部長の方から詳しくお話を申し上げますけれども、あの場所に建物というか、そのものを建てていくのは余りふさわしいことではないかなというふうに判断をいたしているわけでございます。ただ、整備はしていかなければならないということも、柳生議員のご質問の中でも申し上げたところでございまして、この乱歩のゆかりの品であったり、あるいはまた、たくさんいただいてる本であったり、そんなものをきちっと展示をさせていただかなければならないと、こんなふうに思っております。 |
P.58 ◎ 都市環境部長(堀永猛)
◎都市環境部長(堀永猛) それでは、乱歩整備に関する先ほどの質問についてお答えを申し上げます。 □議員お話しいただきましたように、平成18年度の名張まちなか再生委員会総会におきまして、生家復元をイメージしました乱歩関連施設の整備に向け、施設計画なり維持管理、運営方針などを検討する旨が承認されたわけでございます。そして、この中で乱歩関連施設整備事業検討委員会を設置するということで決めていただいたわけでございまして、その後、まず庁内でこの委員会に提出すべき整備方針、内容等について関係する部署が寄りまして、数回この内容について検討させていただきました。この内容につきまして、乱歩関連施設整備検討委員会にこういった市の考え方について説明をさせていただき、ご議論いただいたわけでございますが、結果として結論までは至ってないということでございます。 □そういった中で、現在のところ市の考え方としましては、先ほどからも市長の方からも申し上げておりますように、住環境への配慮とか維持管理、運営のあり方、そういったことを含めて施設整備計画を見直しまして、広場として乱歩生誕地域と生誕のあかしがわかるモニュメント的な整備にとどめ、乱歩の顕彰の場として整備する方向でこれからまちなか再生委員会の役員会なり検討委員会と引き続いて協議をさせていただくように考えております。 □また、あわせまして寄附を受けておりますミステリー図書や乱歩関連資料などの活用についても、こういったところでも協議をしていただくようにお願いをさせていただきながら進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 |
P.58 ◆ 議員(森脇和徳)
□それと、私は聞いてるんですよ、市長に。だから、広場に乱歩館の建設が困難でどうしてもできないんだ、今の名張市の状況考えてください。そうやって関係者の方々に、最初にお話しなさった方々に市長からご説明をなさったんですか。多分なさってないと思うんです。何も知らないうちにまた総会で承認されて、恐らく予算をつけてくれるであろうな、そのように思っていたのにつかなかった。恐らくそのことがやっぱり関係者にとってはショックじゃなかろうかな、というふうに私は思うわけであります。ですから、その辺のところ、やっぱり結果そういうふうになってしまったと言うならば、やはりその辺のところはしっかりと説明をしてあげて納得のいく形にしてあげていただかなきゃならんな、また納得がいかないというんであれば納得いくまで十分にお話し合いをさせていただかなきゃならんなって、このままの行政のあり方ではその方たちにとっては今本当に不誠実になってしまうし、行政不信にもつながってしまうんじゃないかなというふうに私は思ってしまうわけでございます。 □……………… □まちなか再生については、先ほど担当部長、都市環境部長、また本当に乱歩館のことに関しては十分な説明責任というのをしっかりと行政で果たしていかないと、やっぱりその関係者の方々というのは納得いかないというふうに思いますんで、どうぞ懇切丁寧な説明をしてあげてください。 |
P.91 ◆ 議員(吉住美智子)
□しかし、まちづくりといえば財源と人材の不足が上がってきます。名張市においても、江戸川乱歩の生誕地である本町の旧桝田医院第2病棟の活用について、財政難を理由に、当初検討していました乱歩文学館構想を断念して記念公園に変更するということを先日新聞で拝見しました。 |
P.126 ◆ 議員(梶田淑子)
□それから、乱歩事業につきまして、これは桝田病院第2病棟跡、あそこは乱歩の生誕地ということで、市に寄贈していただきました。もちろん市長もそれをいただいた当初から、そこで乱歩の生誕地であるから乱歩の生家をつくるとか、またそれにかかわるミステリー文庫、いただいた文庫を世に出さなければならない、だからそういったものを展示する場所が欲しい。歴史館というか記念館というか、そういうのをつくりたいというような意向をいろんなところで市長、言ってこられたわけです。それを受けてまちなか再生のプロジェクトの長をしておられる方は、一生懸命にいろんなことを考えてきたのですが、しかしこれすら、先日からの質問に対しても、またその以前から、あのとこは公園にしてしまうんやと、モニュメント建てて、そういう公園というものにしていくというふうな言い方をされたがために、一体それは何を考えてるんかなあと、任された人が怒って当たり前ですよね。その方は、実はこの乱歩の事業を進めるについては、やはり図書館に今、乱歩のいろんなことを展示してございます、大事な資料を。その教育委員会として、この乱歩のことを継承していく大事な事業とも含めて、このプロジェクトの中に教育委員会が入っていないのがおかしいということで、まずその方を教育長と次長にお会いしていただき、るるお話し合いもしていただきました。その後、またまちなか再生の担当である部長と室長にも会っていただいて、これから前向きに教育委員会も取り組んでやっていきましょうという話になっていたのですが、何か聞いてますと、それこそ公園だけにしてしまうって、これはおかしいのと違いますか。例えば、予算的にそれがなかっても、その肝心、何をしようとしてたかという目的まで変えてしまうということはおかしいと思います。私はその方ともいろいろお話ししてた中で、今は予算がなかっても、将来こういったことをしようというひとつの市の本旨、まず市長みずからがそのミステリー文庫にしようというような文庫ももらってきたり、桝田病院第2病棟跡、それを受けたんでしょ、もらって。その人が、その市長が何をしようということを明快に出していただいてこそ、市長から言わせれば、市民の方が盛り上がってきたら、私の方はそれについてお金も出していくと、それが協働型やっておっしゃいますけれども、そうじゃないでしょ。それは事と次第によると思うんです。すべてそんなことでは、大きな物事は達成できないんじゃないかなというふうに考えます。 |
P.133 ◎ 市長(亀井利克)
□それから、まちなかの中で乱歩の関係のお尋ねがあったわけでございます。当方のこれについての考え方は今議会で申し上げたとおりでございまして、桝田病院第2病棟の部分というのは、地域の方々にとりましては生活の場でもあるわけでございます。そんな中で、さまざまなご意見もいただいてまいりました。よって、この場所は生誕の地であることを表現できる公園の整備をいたしていくのがいいのではないかというふうに思っております。 □ただでございますけれども、ミステリー文庫であったり、あるいはまた乱歩ゆかりの品も一緒に、その近くといいましょうか、街道沿いといいましょうか、そういう部分に展示する場所が必要であるということは、これもさきに申し上げたとおりでございますので、このことにつきましてこれから関係者とお出会いをさせていただくと、その日程も決めていただいてるところでございます。 |
P.145 ◆ 議員(梶田淑子)
□それから、このまちなかの再生のことにつきましては、いろんな問題点を残しておりますので、都市環境部長、しっかりとそこに携わる人たちと乱歩事業についても、ぐっと煮詰めていただきたいと思います。 |
P.227 ◆ 議員(森脇和徳)
□市長もですね、ある一定の方たちの住民の声を聞いて、乱歩館の建設を考え直されたのではなかったでしょうか。その部分においては、私の考え方と同じではなかったのかなというふうに思っております。まさに公約に触れる部分を修正されたわけであります。 |
以上である。たまんねーなーまったく。
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