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三重県名張市のかつての中心地、旧名張町界隈とその周辺をめぐる雑多なアーカイブ。
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名張市議会の会議録で「乱歩」を検索していたら細川邸のことが出てきたので、今度は「細川」で検索を試みた。細川内閣、などという見当ちがいなものは省略して、「細川家」または「細川邸」への言及を引く。

名張市公式サイト:名張市議会会議録

平成16・2004年第310回(3月)定例会。

   
P.153 ◆ 議員(梶田淑子)

もう一点、基本計画に、名張地区既成市街地のまちづくりに、豊かな地域資源を持つ都市空間、初瀬街道、名張藤堂家邸、江戸川乱歩生誕地など、ネットワーク化を進め、文化の薫りを生かした集客・交流を目指しますと書かれていますが、疎水がめぐり、日やわいのあるまち、今も昔が残る江戸川乱歩生誕の地、新町の住民の皆さんが今よみがえらせ、後世に残したいと強く望まれていることと関連して、旧商家細川家が名張市に提供されると聞きましたが、このことについては、市長のお考えをお聞かせください。

   
P.157 ◎ 市長(亀井利克)

数点のお尋ねであったわけでございますが、私に対しては直接は、名張地区の既成市街地に市民活動の拠点をという中での細川邸の活用も含めてのお尋ねでございます。
新町の細川邸の活用につきまして、名張地区既成市街地は、名張の歴史、文化、資源が集積する地域であり、本市の個性や魅力を高め、オンリーワンのまちづくりを進めるためには、大変重要な地区であると言えます。しかしながら、近年人口減少や商業の衰退など、中心市街地の活力は著しく低下している状況はご承知のとおりでございます。こうしたことから、総合計画ではリーディングプランの一つとして、まちの顔づくりプランを位置づけ、初瀬街道のまち並みや簗瀬水路などの歴史、文化、資源を活用してまちづくりに取り組む方針を掲げております。
一方、こうした状況を踏まえて、昨年11月には名張地区まちづくり推進協議会と名張商工会議所から共同してオールドタウン構想として、名張地区のまちづくりについてご提案をいただいたところでございます。この構想の中で、乱歩生誕の地である新町の細川邸を活用して、歴史記念館等を整備することが提案されてございます。総合計画に掲げるリーディングプランを推進するため、平成16年度には幅広い住民の皆さんの参加をいただきながら、名張地区のまちづくりを進めるための計画策定を進めることにしております。これから計画づくりに着手する段階であり、確定的なことは申し上げられませんが、オールドタウン構想を踏まえ、細川邸の活用策も含めまして、できる限りこの計画に反映したいと考えております。

   
P.163 ◆ 議員(梶田淑子)

もう時間もないので。それでまず、旧市街地の活性の中で、市長は細川邸のことっていうか、そういうことも総合計画と絡めてやっていくということを非常に前向きにお答えをいただきました。私は、この商工会議所等から出されたオールドタウン構想、これは非常に大きな夢を語った構想なんですね。でも、これ全部網羅した形でお願いしても、なかなか先の遠い話になるので、まず一つ一つ取り組んでいただくということで、そういう江戸川乱歩、この事業を新町の人は一つの拠点にして町の活性につなげたいと。

結構なことである。市議会の場で夢や希望を語っていただくのはおおいに結構なことである。ただしまあ、そうした夢や希望がただの大言壮語や大ぼらや、へたすりゃ大うそってことになってしまうと、市民は市議会なんてまったく信用しなくなるであろう。というよりはもう、名張市そのものを信用しなくなるであろう。げんに細川邸の整備にかんしては、事前に議場でどのような夢や希望が語られていたにせよ、実際にはあのていたらくではないか。なんのための施設だかも不明なままに整備が進んで、名張市の無策無能ぶりを露呈しただけの話ではないか。名張市なんて、これっぽっちも信用できねーんじゃね?

つづいて、第313回(12月)定例会。

   
P.70 ◆ 議員(福田博行)

それからもう一つ、忘れてました。今もまち歩き観光でバスが来てるという話がありました。降りられた方はふれあいのトイレを利用してくれてると聞かせてもらいました。考えたらトイレ何もないんです。先ほど酒酌み交わしながら話ししてた旅行会社の友人も、観光で一番問題となるのは何やと言うたら、トイレと言いました。トイレ。今後まち歩き観光が発展して、いろんな乱歩のとか細川邸とかいろいろあるんですけども、そういうのがふえていってお客さんがふえてくると、当然トイレは足らんようになってくると思います。
今言うた細川邸も改修を考えていると私は聞かせてもろてるんですけども、その折には観光客なりが利用しやすいちょっと大き目のええトイレつくってもらいたいと思ってます。

いや知らなんだ。これは知らなんだ。まったく知らなんだ。細川邸は結局のところ無駄に立派な公衆便所つきの名張地区第二公民館として整備されたのであるけれど、平成16・2004年の12月定例会において、「観光客なりが利用しやすいちょっと大き目のええトイレ」をつくれとの要請が出されていたとは知らなんだ。無駄に立派な公衆便所というのは、市議会サイドから突きつけられた至上命令だったのである。どうせなら、ポチ用の便所もリクエストしとけばよかったんじゃね? ははは。
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