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三重県名張市のかつての中心地、旧名張町界隈とその周辺をめぐる雑多なアーカイブ。
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師走を迎えた。名張まちなか再生委員会からは、いまだにうんともすんともいってこない。だからきょうもこれである。

名張市公式サイト:平成19年度外部評価結果
名張市公式サイト:考査委員会事務事業評価報告書(pdf)
名張市公式サイト:市民意見一覧(pdf)

きのうは区長会運営経費の評価を確認した。区長会のついでにみておくべきなのは、やはり地域づくり委員会であろう。こちらは、名張市考査委員会の評価でもスルーされていない。

まず、考査委員会による評価。

   
シートNO.
3009

事務事業名
ゆめづくり地域交付金事業

総合評価
継続(事務改善)

主な意見
・交付金使途の検証について、実績報告だけでなく、客観性のため公開すべきである。
・検証により、会費制、受益者負担等の改善策を問いかけ、住民誘導することも必要である。
・地域づくり委員会については設置根拠の条例化と法人化が必要である。
・区長委託料との統合が必要である。
・地域づくり委員会の将来を考えると、常設型事務局が必要であり、交付金には事務局経費が含まれていることを啓発、指導していく必要がある。コミュニティビジネスの主体となり、交付金だけを当てにせず、自主的財源を拡大し、事務局が安定的に設置できるよう誘導していく必要がある。

市民の評価は、さらに具体的でシビアである。

   
シートNO.
3009

事務事業名
ゆめづくり地域交付金事業(交付金含む)

仕分け区分
継続(事務改善)

仕分け理由又は意見記入
毎年度、年間5,000万円の交付金が、14地区で「ゆめづくり」の目的事業に使用されているか、「まちの推進室」は、厳格にチェックされているでしょうか?
「交付金の交付対象は住民の合意により実施するまちづくり事業であれば良い」となっていますが、「ゆめづくり広場」を具体化する地域福祉活動よりも、一過性のイベント・飲食に使用することも、住民の合意で許されるとすれば、各地区の「自治会活動の資金」のための安易な「交付金ばらまき」となっているケースも少なくないのではないかと憶測されます。

考査委員会による評価で、地域づくり委員会の「設置根拠の条例化と法人化が必要である」とされ、地域交付金は「区長委託料との統合が必要である」とされていることからも知れるとおり、区長会と地域づくり委員会とのちがいが、どうもあいまいである。しかし両方とも、あちらこちらでよくみかける名前ではある。

たとえば、名張まちなか再生プランを策定した名張地区既成市街地再生計画策定委員会。

名張市公式サイト:名張まちなか再生プラン

上のページに名簿が掲載されている。GIF画像である。そのまま無断転載する。

20071201a.gif

きのう掲載した市民情報交流センター整備計画策定検討委員会の名簿と照合してみると、名張市区長会長がどちらの委員にも食いこむ健闘ぶりである。前者は平成17・2005年1月21日、後者は同年1月20日の時点の名簿である。区長会長におかれては、名張まちなか再生プランの策定が終わるやいなや、こんどは市民情報交流センター整備計画の策定にご尽力いただいたわけである。いやはや、お忙しいことである。

ちなみに指摘しておくならば、名張地区既成市街地再生計画策定委員会と市民情報交流センター整備計画策定検討委員会の双方に委員を送り込んでいる団体は、名張市区長会のほか、名張商工会議所、名張青年会議所、といったところである。さらにちなみに記しておけば、前者の計画、すなわち名張まちなか再生プランはみるも無残な失敗に終わり、後者もまた、きのう掲載した市民の評価によれば、ほぼ似たような結果にいたったようである。この三者がからむと、ろくなことはないということなのかな。

きのうの毎日新聞に、地域づくり委員会の記事が出ていた。

毎日新聞:よってだーこ:福祉と憩いの場 空き店舗利用、カフェや野菜販売--名張 /三重

引用。

   
よってだーこは、「名張地区まちづくり推進協議会」(多田昭太郎会長)などが03年、世代間交流と地域の活性化を目的に同市松崎町に1号店をオープンさせた。その後も、空き店舗や集会所の無償提供を受けて、東町や豊後町などに整備。それぞれボランティアが運営しており、月数回開設し、コミュニティーカフェや障害者との交流など特色ある活動を続けている。

7号店「結」では、▽市内の料理サークルメンバーによる料理販売「ワンデー・シェフ」(月1回)▽野菜の直売(毎週木曜)▽パソコン教室(不定期)--など、コミュニティービジネスを実践。8、9号店では囲碁や映画会などの交流、文化・伝統の発信をテーマにしたコンサートなどが開かれる予定だ。

ちゃんとやっておるようではないか。こういうことでいいと思う。この「よってだーこ」の試みがこの先どうなるのか、それはわからない。しかし方向性としては、こういうことでいいのではないか。以前からばかみたいに主張してきたことであるが、名張まちなかの再生とは、名張のまちを生活の場として再生することでなければならない。そうした意味の再生を、名張地区まちづくり推進協議会が地道に進めつつあるように、少なくともこの記事からは判断される。

こんなぐあいに、身のたけや身のほどに合ったことを、まじめにこつこつやっていけばいいのである。地に足をつければいいのである。なにしろ、ご町内感覚だけでやっていけることである。というか、ご町内感覚をめいっぱい発揮すべきシーンである。しっかりやってくれ、名張地区まちづくり推進協議会。ただし、無理なことには手を出さないのが賢明であろう。

それでまあ、名張まちなか再生委員会は、いまごろ何をしているのかな。
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とりいそぎ調べてみました
 名張市役所で調べてきました。名張地区まちづくり推進協議会の台所事情が市役所でどの程度わかるものか、かなり疑問ではあったのですが、やはり「よってだーこ」の運営費といったような細かい費目を確認することはできませんでした。しかし、市役所担当セクションのスタッフの見解もふくめて考えてみた結果、地域交付金でまかなわれていると判断してまちがいはなさそうです。協議会の「ふれあい交流部会」という部会の予算として扱われているようです。金額は、おそらく微々たるものでしょう。
 それで「税金の流用」の問題ですが、きのうも記しましたとおり、協議会の裁量によって決定された使途ですから、税金の流用といえばいえると思いますけれど、制度上の問題はないと思われます。名張市考査委員会の事務事業評価では「交付金使途の検証について、実績報告だけでなく、客観性のため公開すべきである」と指摘され、市民の評価では「一過性のイベント・飲食に使用することも、住民の合意で許されるとすれば、各地区の『自治会活動の資金』のための安易な『交付金ばらまき』となっているケースも少なくないのではないか」との疑義も呈されていて、地域交付金にまつわる問題は少なくないような感じなのですが、交付金という制度がげんに存在している以上、その使途がかりに一過性のイベントや飲食であったとしても、それは地区それぞれの問題であるというしかないのではないでしょうか。
 つづいて、これはご質問には直接関係のないことですが、個人的にはむしろこちらが本命であった「隠街道市」の件。まず、名張地区まちづくり推進協議会の今年度の地域交付金は447万3000円です。隠街道市の費用は特別会計で処理されており、今年度特別会計の総予算額は260万4000円。うち50万円が、隠街道市の費用として見込まれていました。あくまでも予算の話ですから、ことしの隠街道市に実際どれだけの費用がかかったのか、現時点では不明です。協議会の内部ではすでに収支が算出されているのかもしれませんが、名張市に今年度の決算が報告されるのは来年のことになります。
 ちなみに、今年度の特別会計260万円あまりの内訳をみてみると、昨年度からのくり越し金のほか、昨年度予算から「まちなか再生プラン事業基金」として積み立てられた予算が100万円ありました。このあたりに、名張まちなか再生委員会と名張地区まちづくり推進協議会がなかば無自覚のうちに、いわば第二の体質のようなものとして、離れがたく癒着していることがみてとれるように思います。これらふたつの委員会と協議会が、名張まちなかの再生という重要なテーマを、ありきたりなコミュニティイベントのレベルにとどめてしまっているという寸法でしょう。
 上記二点については、名張地区まちづくり推進協議会の会長さんにお訊きすれば、さらにくわしいことが判明するはずなのですが、名張地区住民ではない一市民に協議会の内情を問いただす権限があるのかどうか。それから、なんですか私はいまの会長さんからえらく嫌われているようで、たまに名張公民館あたりでお会いしても、会長さんはすぐに眼をおそらしになったり、顔をおそむけになったりしておしまいになられますので、そうした不愉快を会長さんに押しつけるのはいかがなものか。みたいなことをあれこれと勘案して、直接お訊きするのは現時点では差し控えておこうと考えております。
 とりいそぎ、以上のようなことです。今後ともよろしくお願いいたします。
中 相作 URL 2007/12/05(Wed)09:15:27 編集
調べてみないとわかりませんが
 ご投稿ありがとうございます。
 名張地区まちづくり推進協議会が開設している「よってだーこ」の運営資金や固定費などにかんするご質問であると判断いたします。
 常識的には、地域交付金でまかなわれていると考えるべきではないでしょうか。その場合、それが「税金の流用」ということになるのかどうか。むろんそのように表現することも可能でしょうが、名張市がさだめた交付金制度にのっとって、市から地区にお金がわたり、地区の協議会がそのお金の使途を決定したわけですから、協議会の裁量によってお金の一部が「よってだーこ」の運営費にあてられても、なんら不当なことではないと思われます。とはいえ、「よってだーこ」の運営については、実態を調べてみないことにはたしかなことは申しあげられません。
 名張地区まちづくり推進協議会にかんしては、同協議会の主催で先月開催された「隠街道市」の予算について、これもおおまかにいってしまえば「税金の流用」ということになってしまうのでしょうが、くわしいことを知りたいなと漠然と考えておりましたので、「よってだーこ」と「隠街道市」の二本立て、名張市役所でちょっと調べてみることにいたします。しばらくお待ちいただければと思います。
中 相作 URL 2007/12/04(Tue)09:51:26 編集
無題
運営等の資金、固定費などはどこからでているのでしょう。自主管理、運営でしょうか。地区交付金と言う名の税金の流用ではないでしょうか
匿名 2007/12/03(Mon)11:26:21 編集
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