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三重県名張市のかつての中心地、旧名張町界隈とその周辺をめぐる雑多なアーカイブ。
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 第五回理事会の日程が、ようやく決まった。きょう、名張まちなか再生委員会の事務局から、通知のはがきが届いた。こんなんである。
 
   
第5回名張まちなか再生委員会理事会の開催について
 
 下記のとおり標記理事会を開催させていただきますので、ご出席賜りますようお願い申し上げます。
 
 
【日時】
平成21年8月7日(金)19:30〜
 
【場所】
名張市役所 2階 庁議室
 
【議題】
1.再生委員会の今後の方向とアンケートの検討について
2.その他
 
 理事会まだぁ〜? と首を長くして待っていた甲斐あって、6月5日の第四回理事会からえんえん二か月にわたるインターバルのあと、第五回理事会が開かれることになった。一時は永遠に開かれることがないのではないかとも思われたのだが、理事会まだぁ〜? という問いかけが天に通じたということであろう。というよりは、理事会の開催要望書が効いた、ということか。
 
 名張まちなか再生委員会の規約には、理事会にかんしてこんなことが定められている。
 
   
(開催)
第25条 理事会は、次の各号の一に該当する場合に開催する。
(1)委員長が必要と認めるとき。
(2)理事総数の2分の1以上から会議の目的である事項を記載した書面をもって招集の請求があったとき。
(3)第9条第4項第3号の規定により、監事から招集の要請があったとき。
 
 つまり、理事の半数以上が請求すれば、どうしたって理事会を開かなければならない、ということである。だったら、そうしよう、という動きが理事のあいだに生じたらしい。理事の数は十七人だから、九人集まれば理事会の招集を請求できる。求められたので、おれも賛同し、委員長に提出するという名簿に署名捺印した。その後の動向は不明だったのだが、おとといの夜、理事九人の署名を添えて提出された「理事会開催要望書」の写しを入手した。こんなんである。
 
   
理事会開催要望書
 
 前回第4回理事会が6月5日に開催されましたが、時間の制約により複数の議案が協議されないまま持ち越されました。本来であれば即時日程を調整し理事会を開催すべきであったにもかかわらず、すでに40日が経過し、前回の議案の協議及び総会に懸かるべき議案の協議がなされていません。これは異常なことであり、このまま放置しておくべきではないと考えます。
 
 ついては、まちなか再生委員会規約第25条2項に基づき理事9名の署名をもって即時開催を求めます。
 
平成21年7月16日
 
 ま、これが効いたということであろうな。効いたといったって、要望書を提出して二十日ほどたってから開催されるわけだから、8月に総会を開きまーす、といってるわりには動きがとろい。しかも、8月7日に開かれる第五回理事会は、どうやら総会の準備を進めるための会議ではないみたいなのである。なにしろ、議題がこれだというのだからな。
 
 ──再生委員会の今後の方向とアンケートの検討について
 
 なんでやねん、といったところであろう。総会に提出する議案の協議もおこなわず、アンケートなどという悠長なことを検討するというのだから、どないなっとんねん、というしかないであろう。とはいえ、実際のところは、けっして悠長な話なんかではなくて、アンケートはむしろ必死の工作だとみるべきかもしれない。とにかく名張市と名張地区まちづくり推進協議会との極悪コンビ、インチキがばれ、不正行為が露見したものだから、すべてをうやむやにしてもみ消してしまうべく、名張まちなか再生委員会をいますぐにでも解散に追い込みたくってしかたがないらしいのである。だからこのアンケートとやらも、委員会のメンバーを解散に誘導するための必死の工作とみるべきであろう。しかし、いくら姑息な小細工を試みたところで、総会で決議されなければ委員会は解散できないのだから、さっさと総会を開いたほうがいいと思うけどな。へたなことをすると、傷口がよけいにひろがってしまうかもしれんしな。しかしまあ、いったいどんなアンケートなのか、楽しみに待つこととしたい。
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 理事会まだぁ〜?
 
 まだである。しかし、この質問も、そろそろ意味をなさなくなってきたようである。理事会を開いてみたとてどうにもならぬ、というところまで来てしまったからである。8月中に総会を開くためには、いますぐ理事会を招集したとしても、日程はきわめてタイトなものになる。そのうえ、総会で審議すべき案件は、一度や二度の理事会で決着をつけられるものではない。くり返し述べてきたとおり、とっくの昔に王手なのである。王手をかけた人間がいってるんだから、こんなたしかなことはあるまい。
 
 どうすればいいのか。これも、すでに記したとおりである。総会を開会して、まちなか再生事業の最高責任者でいらっしゃる市長に、自分の考えを自分のことばで述べていただく。それがどうしたって必要である。まちなか再生事業にかんして、過去を検証し、現在を分析し、将来を展望しながら、腹蔵なく、虚心に、飾ったり背伸びしたりすることなく、市民に誠実に向き合って、自分の考えを自分のことばで述べていただく。そのうえで、委員会を解散させたいとおっしゃるのであれば、その理由や解散後の見通しを、正直にお伝えいただく。それさえやっていただけたら、それにつづいて、委員会解散の緊急動議くらい、おれがいくらでも提出してやる。すでに、総会の延期という異例の事態に立ちいたっているのである。招集された総会の議事進行が異例のものであっても、とりたてて驚くようなことではまったくない。
 
 緊急動議は、総会の出席委員と表決委任者との過半数をもって決する、と定められている。ついで、委員総数の四分の三以上の承諾があれば、委員会は解散ということになる。それが規約に定められたところである。委員長にも、むろん市長にも、解散権なんてないのである。委員会の解散を望むのであれば、ルールにしたがってものごとを進めるしかない。で、実際のところ、どうなるのか。市長のことばが真摯で誠実なものであれば、多くの委員は解散に賛成するはずである。そもそも、名張まちなか再生委員会の存在意義なんて、とっくの昔に消え去っている。げんに、おれが加わった去年の5月下旬からこちら、まともな事業なんてなにひとつ手がけていない。実質的には、解散しているも同然なのである。ほとんどの委員は、市長の言に諸手をあげて賛成することになるはずである。
 
 とにかく、王手である。にっちもさっちも行かない。進退ここにきわまった。理事会まだぁ〜? とかばかみたいなこといってられる段階は、すでにして過ぎてしまった。理事会も開けず、開いたところでどうにもならない。名張まちなか再生委員会には、もはやなにもできない。あとはただ、しゃにむにぱーっと総会を開会し、そのうえで、まちなか再生事業の最高責任者でいらっしゃる市長の英断にすべてを託すしかない。もう、そういうとこまで来てしまってるわけよ。そういうとこまで追い込んできた人間がいってるんだから、こんなたしかなことはあるまい。このまま素直に追い込まれてくれればそれでいいけれど、このうえまだわるあがきがつづくというのであれば、そのときはいったいどうなるのであろうな。それならそれで、また面白い展開になるとは思うけどな。とにかく、ぱーっと行こうぜぱーっと。
 理事会まだぁ〜?
 
 まだである。
 
 梅雨明けまだぁ〜?
 
 まだである。
 
 解散まだぁ〜?
 
 きょうである。きょうの午後、衆議院が解散される見通しである。総選挙の日程は、8月18日公示、30日投開票、ということになるらしい。するってえと、どうなるのか。名張まちなか再生委員会の総会はたぶん8月30日だろうと踏んでいたのだが、事務局職員が衆院選の投開票作業に駆り出される可能性を考慮に入れるならば、べつの日にしたほうがいいのではないか。8月中に開くというのだから、9月に先送りすることはできない。一週間くりあげるとしたら、23日の日曜に開催、ということになる。委員会の規約第十六条には、総会の開催について、 
 
 「3 総会を招集するときには、会議の日時、場所、目的及び審議事項を記載した書面(電子書面を含む)をもって、少なくとも開会日の7日前までに通知しなければならない」
 
 と定められているから、23日に総会を開くとしたら、その七日前の16日までに必要書類を添えて通知がなされなければならない。必要書類、つまり総会の審議事項を記載した書類を発送するためには、総会の議案書が完成していなければならない。議案書の作成には二週間くらいかかるとすれば、8月2日には議案書の作成がスタートしていなければならず、そのためにはそれまでに、というか、実質的には7月中に、理事会が開かれていなければならないはずである。しかし、
 
 理事会まだぁ〜?
 
 と尋ねても音沙汰がない状態であり、かりにきょう、第五回理事会の案内はがきが届いたとしても、開会は一週間後の7月28日ごろ、ということになるだろう。たとえその日に理事会が開会できたとしても、わずか二時間程度の協議では、総会の審議事項をすべてまとめあげるのは不可能ではないか。だいたい、新年度の事業計画なんて、われわれ歴史拠点整備プロジェクトチームはまったくのノータッチである。しかし、この点の心配は無用のようで、各プロジェクトチームの事業計画は事務局がでっちあげてくれるらしい。第四回理事会でも、そんな話題が出ておった。
 
 
 こんなあんばいである。
 
   
(事務局)
・事業計画(案)は、各PTで提案して頂き、それを理事会であわせて資料とするものです。
 
(C理事)
・これまでは、市から提案があり、それで確認して終わっていました。
 
(J理事)
・事業計画(案)は、PTで作っても変わっていたのが、事実です。
 
(A理事)
・早く終わりましょう。
 
 ちなみに、「A理事」とあるのはおれのことであって、ほんと、理事会であれ総会であれ、あるいは名張まちなか再生委員会という組織そのものであれ、早く終わろうぜ、というのがおれの本音であるのだが、そんなことはまあいいとして、事業計画は総会当日、事務局がつくってくれたものを承認すればそれでいい、というのが通例であったようだから、今年も例年どおり事務局任せでOKだろうなとのんきに構えておったところ、どうしたわけかここへ来て、事務局は名張地区まちづくり推進協議会の提灯持ちに余念がない状態になってやんの、みたいなことになってきているらしいゆえ、事業計画をでっちあげることすらおぼつかないのではないか。

 むろん、事業計画のほかにも、役員改選をどうするのか、委員長とおれの除名処分をどうするのか、などなど、総会を開くために理事会で協議しておくべき案件は少なくない。まちなか運営協議会については、あんなものは設置しないことにいたしました、と総会で決定すればそれで済む話なのであるが、むろんこれは、あくまでもおれの考えでしかない。第五回理事会で、やはり設置すべきである、ということになったら、まちなか運営協議会を設置するための準備も、総会までに終えていなければならないのである。なんか、大変だよなあ。
 
 理事会まだぁ〜?
 理事会まだぁ〜?
 
07月17日:もも引きは夏には暑いの巻 > 再生委員会の今後について
 
 第九段落。
 
   
 市では今、都市内分権と称して地域ごとのまちづくりの推進に支援していく方向を打ち出しており、まさに名張地区でもその受け皿となるまちづくり推進協議会が引き続き、まちづくり推進の母体となってくれることを期待するものです。
 
 だからね、都市内分権とか、まちづくりとか、そんなことはべつにいいから、いつまでも名張地区まちづくり推進協議会の提灯持ちやってんじゃないよほんとに、という話なのである。名張まちなか再生委員会のことはどうしたのかな。8月に総会を開くっていうんだから、新年度の事業計画をまとめたりなんやかんや、いろいろやんなきゃならないことがあるはずである。役員改選もあれば、委員長とおれの除名処分の件もある。むろん、いまだ正式に発足していないまちなか運営協議会の問題もある。よその提灯持ちなんかしてる暇があるんだったら、てめーんとこの問題をひとつひとつクリアしていこうな。
 
 まちなか運営協議会にかんしては、先日も議事録を引用したけれど、第四回理事会において、A副委員長から、
 
 「運営協議会については、役員会の議事録に載っていて、定期総会で報告されていないということは、問題だと思います」
 
 との意見が表明され、事務局が、
 
 「役員会において充分に協議されていて、定期総会に臨んでいます」
 
 と反論しても、A副委員長は、
 
 「ところが、定期総会の議事に載っていないのが問題です」
 
 と譲らず、事務局が、
 
 「議事に載せないという議論がなされていると思います」
 
 と食いさがっても、A副委員長から、
 
 「載せないのなら、平成19年に設立しようとした部分との矛盾が生じてしまいます」
 
 G理事からも、
 
 「そこが問題だと思います」
 
 と畳みかけられて、事務局はそれ以上、なにもいえなんだわけなのである。四の五のいいわけ並べたってだーめ、指摘された問題をどうやったら解決できるのか、それを委員会として真摯に考えるしかないぞ、ということになったのである。にもかかわらず、そのあたりの問題にはいっさいふれず、なーに名張地区まちづくり推進協議会の提灯持ちやってんだよばーか。
 
 むろん、王手である。以前からいってるとおり、もう王手なのである。インチキはばれ、不正行為は露見したのである。それはわかってるよな。わかってるからこそ、その場のがれの一時しのぎ、なりふりかまわず総会を延期したのはいいけれど、そのあとはどうしようもなくなって、残る手といえば将棋盤をひっくり返すことしかないわけだよな。しかし、いくら名張市長の号令一下とはいえ、そんなみっともない真似を本気でやるつもりか? 名張市名物の幼児性を丸出しにして、あとさきのことはなにも考えず、いきなりど派手にちゃぶ台をひっくり返してしまう。そんな星一徹みたいな時代遅れな真似が、ほんとにできると思ってるのか? わっかんねーよなーそのへん。
 
 第十段落。
 
   
 本提案はあくまでも、事務局試案ですので理事会への提案については別途ご検討願います。
 
 これもわかんね。7月2日には、名張まちなか再生委員会の正副委員長会議が開かれたとのことである。だとすれば、この「再生委員会の今後について」とかいう文書は、事務局が正副委員長に提示したものだということか。事務局がわざわざ文書を作成して、名張まちなか再生委員会は解散するしかないんだぞ、と脅しをかけながら引導を渡し、あとは名張地区まちづくり推進協議会がよろしくやるから、と後顧の憂いなきことを約束してくれてたってわけなのか。なーにやってんだ事務局、とかいってみたって、意味はないか。事務局なんざしょせんパシリのメッセンジャーボーイでしかないのであって、この文書にはまぎれもなく、ほかならぬ名張市長の意志が表明されている、と判断するべきなのであろうな。
 
 面白い。上等である。ようやくにして、
 
 ──ケータイで市長を呼び出せ。
 
 と吠えまくる必要がなくなった、というわけだよな。
 
 ──とにかく市長を呼んでこい。
 
 とか、
 
 ──市長呼んでこいよこら。
 
 とか、
 
 ──首に縄をつけてでも、市長をここに引きずり出せ。
 
 とか、いちいち大声でわめきたてなくてもよくなった、ということなんだよな。上等じゃねーか。おいでいただこう。名張まちなか再生委員会の総会においでいただいて、市長のお考えをとっくりお聞かせいただこう。個人的には、それで充分だ、と思う。つまり、総会の場で、まちなか再生事業の最高責任者たる市長に、幕引きを宣言していただければ、それで充分である。矛を収めるにやぶさかではない。
 
 名張まちなか再生委員会を解散させる、という市長にお考えに、おれは賛意を表するものである。というか、あんな委員会ぶっ壊してしまえ、といちばん最初に声をあげたのはおれなのである。ぶっ壊してやるために、委員会に加わりもしたのである。以来、苦節一年二か月ちかく、ようやくにして市長みずから委員会の解体に乗り出していただけたことは、おれにとってはまさに欣快のいたりなのである。だから、8月の総会で、市長がみずからの問題として、まちなか再生事業について説明し、みずからの権限と責任のもと、現時点における判断を表明してさえいただければ、おれはたぶん、それに異を唱えることはしないと思う。市長のお考えに、喜んで賛意を表するはずである。
 
 だいたいがもう、まちなか再生事業なんて、無茶苦茶なのである。無茶苦茶になってしまっているのである。この期におよんで、すべてがまるく収まる幕引きを図る、などということは、魔法でもつかわないかぎり不可能なのである。だから、打開策だの収拾策だの、そんなものを期待しているわけではない。市長が、名張まちなか再生委員会は解散し、名張地区まちづくり推進協議会に後事を託す、とおっしゃるのであれば、それはそれでいい。おれはそう思う。ただし、それならば、いちどでいいから、そうしたお考えについて、市長の口からご説明をいただきたい。難しいことではないはずである。自分の考えを自分のことばで人に伝え、そうすることによって人の心を動かしてゆく。それが政治家ってものなんだから、まちなか再生事業にかんして、政治家本来の能力を発揮していただきたい。それだけで、おれは矛を収めもしようし、賛意を表しもするだろう。
 
 簡単なことだと思うぞ。名張まちなか再生委員会の総会において、まちなか再生事業の最高責任者たる市長の口から、熟慮のすえの真摯な判断をお聞きしたい。おれはそういってるだけである。それは市長の責務である。そういってるだけである。現実を直視し、現状を把握し、多くの人の意見に耳を傾けたうえで、自分自身の考えを練りあげてゆく。練りあげた考えは、自分のことばでわかりやすく人に伝え、それによって人の心をつかみ、揺さぶり、動かしてゆく。それが政治家ってものなのである。政治家は、そうした地点で誕生し、そこから出発し、つねにそこへ立ち戻ってゆくべきものなのである。まちなか再生事業の幕引きを図るうえでも、自分の考えを自分のことばで人に伝えるということが、市長に要求されるのは当然のことなのであり、その当然のことさえやっていただければ、それだけでおれは市長の言を尊重し、おそらく賛意を表することにもなると思うぞ。おれはそんなことをいってるわけなのである。しかし、しかしなあ、もしも、かりに、当然なされるべきことがなぜかなされなかった、みたいなことになった場合は、そうなるとなあ、なんつーのか、やっぱわっかんなくなってくるよなーそのへんは。ほんと、もうわけわかんね。
 
 理事会まだぁ〜?
 理事会まだぁ〜?
 
 まだである。まだに決まっておる。まだでなくてどうする。死んでもまだである。あまりにもまだだから、あまりにも暇である。だから、きのうのつづきをかましておく。名張市長の号令一下、名張まちなか再生委員会解体作戦が粛々と進行しつつあるのかと思いきや、なかなかうまいこと行かしませんねさなッ、みたいな状態になってるような気もするきのうきょう、委員会の事務局が7月2日に発表したらしい「再生委員会の今後の方向について」なる怪文書もどきを一寸刻み五分試し、ぎったんぎたんのめっためたにして、名張市役所名物のうそ八百を粉砕しておく。おらおらおらおら。
 
07月17日:もも引きは夏には暑いの巻 > 再生委員会の今後について
 
 第六段落。
 
   
 一方、もうひとつの方向であるまちづくり推進協議会がまちづくりを荷うという方向については、平成15年6月より名実共に名張地区のまちづくりを推進していく団体であることからも形態としては最も本来的であると思われます。
 
 だからね、この手のうそはもういいかげんにしようね、っていってるわけなのね。なにが「もうひとつの方向」だよ。だれがそんなこといったんだよ。理事会の議事録よく読んでみろっつってんだろーが。脳内妄想たらたらたらたら垂れ流してんじゃねーぞすっとこどっこい。それにしても、おかしいよな。事務局職員のみなさんは、6月5日に開かれた第四回理事会のやりとりを、その場でまのあたりにしていらっしゃるはずではないか。
 
 
 名張まちなか再生委員会の理事会では、委員会は解散なんかいたしません、ということが確認されておるわけである。第四回理事会の議事録には、
 
 「前の理事会で決まったとおり、再生委員会は存続することを前提にしています」
 
 という副委員長の発言も記録されている。つまり、おれたちは、委員会を解体するべきかどうか、そのあたりのこともきっちり検討しながら理事会を進めてきたのである。そのうえで、解散しないということを確認しているのである。だというのに、なんなんだよ事務局、たかが事務局の分際で、なーに大うそこいてんだよ。なーに偉そうなことほざいてんだよ。もしかしたらあれか、なんというのか、公務員として来る日も来る日も主体性をば放棄し、責任をば回避する明け暮れを長く長く重ねてきたそのゆえに、アイデンティティってやつがいまやいいだけぼやけまくって、名張まちなか再生委員会の事務局職員なんだか、名張地区まちづくり推進協議会の事務局職員なんだか、自分でもようわからんようになってきておるのではないか。気をつけなさいね。
 
 しかしほんと、気をつけなければいかんぞ。息をするようにうそをつく、みたいな日々を送っていると、しまいにゃうそとほんとの区別もつかなくなってしまうらしいからな。たとえば、「もうひとつの方向」なんていうのが大うそであるということすら、事務局職員のみなさんにはもはや認識できておらんのではないか。しかし、大うそである。こんなのは大うそである。二者択一の問題かよ。そんなことはあるまい。あれかこれか、つまり、名張まちなか再生委員会か名張地区まちづくり推進協議会か、という二者択一の問題なんかでは、これはまったくないのだぞ。名張まちなか再生委員会が存続しつづけるかぎり、二者択一の余地なんてどこにもない。だというのにどうして、方向はふたつある、みたいな大うそを平然とかましてるわけなの?
 
 つまりね、名張まちなか再生委員会と名張地区まちづくり推進協議会とは、ど、ち、ら、に、し、よ、う、か、な、みたいな感じで並列に並んでるのではなくて、一番手が委員会、二番手が協議会、ってなぐあいに直列なわけよ。一番手が消えてなくならないかぎり、二番手は永遠のナンバーツーにとどまりつづけるしかないのである。それをまあ事務局ったら、ご丁寧に、あたかも二者択一の問題であるかのごとくにすり替えてくれてんだから、それが大うそだっつってんだよ便所下駄。わかるな。わかるであろうな。わかっておるであろうな。わかっておるからこそ、たかが事務局の分際で、
 
 「再生委員会解体という方向にならざるを得ない」
 
 とかほざいてるわけだよな。委員会を解体して、ナンバーツーをナンバーワンにくりあげるために、「再生委員会そのものを問う議論や目的に言及する意見」が多いから、とか、「いままでの執行部批判や市事務局への批判に終始」してるから、とか、「理事会に対して厭世気分が蔓延」してるから、とか、「再生委員会発足当初からの役員の中からは離脱する意向なども聞かれ」るから、とか、「理事会そのものが、開けなくなる可能性も」あるから、とか、「再生委員会の構成母体を失うことにもなりかねない」から、とか、理屈にもならぬ屁理屈をあれこれと並べたて、委員会はどうあっても解体しなければなりません、などと気のふれたようなこと口走ってるわけなんだよな。大丈夫か。大丈夫かこら。委員会の規約を改正するためには、過去の運営を検証することが不可欠である。そのうえで、ものごとを決定するための透明で開かれたルールを確立することが、規約改正の主眼である。だというのにさ、どうやら事務局職員のみなさんの眼には、理事会の現状が妙に歪んで映ってるらしいじゃねーか。あんまり大丈夫じゃないみたいだから、まちの保健室で眼の検査してもらってきたらどうよ。
 
 でもって、そのあとである。名張まちなか再生委員会における規約改正の努力を頭ごなしに否定し、「再生委員会解体という方向にならざるを得ない」などとほざいた事務局が、名張地区まちづくり推進協議会の提灯持ちを務めているのである。やってらんねーよばーか。ほんと、いったいどっちの団体の事務局なんだよ。なんかもう、密偵とか、回し者とか、スパイとか、やってることがそのへんのレベルのものになってきてるぞ。それが証拠に、名張地区まちづくり推進協議会が「平成15年6月より名実共に名張地区のまちづくりを推進していく団体であることからも形態としては最も本来的であると思われます」なんてこといってるけど、大丈夫かほんとに。そんなこといまごろ口走るんだったら、平成17・2005年6月に名張まちなか再生委員会を発足させる必要なんてまったくなかった、ってことになるじゃねーか。名張市は名張地区まちづくり推進協議会とよろしくつるんでればよかった、ってわけじゃねーか。あっちこっちで自家撞着しまくって、自分で自分の首しめてんじゃねーぞうすらとんかち。
 
 第七段落。
 
   
 発足以来6年間の活動実績を持ち、その規約の目的でも名張地区を魅力あるまちとするためまちづくり事業を推進するとあり、目的のため、まちづくりに取り組んでいる他の機関、団体、個人との連携・協調に取り組む者とする。
 
 なんか、文章のつながりがようわからん。
 
 第八段落。
 
   
 となっている。また組織についても地区住民だけでなく、協議会の趣旨に賛同し、協議会が必要と認めたものをもって組織するとなっていることや、区長さんを中心として組織されていることなど「なばりの顔づくり」を進めていくうえでは欠くことのできない組織基盤と思われます。
 
 だから、文章のつながりがようわからんといっておるではないか。しかしまあ、なにしろ事務局には酒をおごってもらったこともあるのだから、多少のことには眼をつむってやることにする。でもって、どうしたっていうの? 名張地区まちづくり推進協議会の規約をコピー&ペーストして、それでいったいなにがいいたいっていうの? ていうか、どうせコピー&ペーストするのなら、ちゃんと引用しておいたほうがいいと思うぞ。へたに地の文にまぎれこませると、文章のつながりがようわからん、ということになりかねんからな。だから、おれが、名張地区まちづくり推進協議会の規約を引用しておいてやる。
 
   
(目的)
第2条 協議会は、名張地区を魅力ある明るく住みよいまちとするため、さまざまなまちづくり事業の推進及び市から受託の公民館管理運営業務を行うことを目的とする。
2 協議会は、前項の目的達成のため、まちづくりに取り組んでいる他の機関・団体・個人との連携・協調にも積極的に取り組むものとする。
 
 で、いったいどうだっていうのかな? 協議会の規約をコピー&ペーストして、それでなにかが説明できたというのかな? なにかを証明できたというのかな? 残念ながら、ただの能書きをいくら並べてみたところで、説得力はゼロだと思うぞ。能書き合戦かますっていうのなら、名張まちなか再生委員会の規約にだって、ちゃんとこんなことが書いてあるんだぞ。
 
   
(目的)
第2条 この委員会は、「名張まちなか再生プラン」を指針として取り組む、市民・事業者・行政などの多様な主体協働の各事業を継続的かつ円滑に運営するための総合的執行管理に対し、意見具申又は答申を行い、支援することをもって名張地区既成市街地の再生を図ることを目的とする。なお、「名張まちなか再生プラン」とは、名張市が、名張市総合計画に位置づけられた「まちの顔づくりプラン」の実現に向け、平成17年3月に市民・事業者・行政の共通共有の計画として、策定したものである。
 
 規約のことをいうのであれば、「『なばりの顔づくり』を進めていくうえでは欠くことのできない組織基盤と思われます」のは、まさしく名張まちなか再生委員会なのであって、勝ち抜き能書き合戦は委員会の勝ち、ということになる。残念であったな。しかしまあ、心配するな。残念なことはこれからもっといろいろ出てくると思うぞ。しっかし、こんなことで幕引きなんてできるのかよ。おらおらおらおら。
 
 理事会まだぁ〜?
 理事会まだぁ〜?
 
 まだなのよなこれが。名張まちなか再生委員会の第五回理事会の案内が、まーだ届かんのよな。やっぱもう、開く気ないんじゃね? とか思っていたら、きのう、こんなコメントを頂戴した。
 
07月17日:もも引きは夏には暑いの巻 > 再生委員会の今後について
 
 このコメントに転載されている文章は、いったいなんなんだろうね。7月2日に、名張まちなか再生委員会の事務局が発表した文書、ということらしいんだけど、なにを目的にしたものなのか、だれに向けたものなのか、なんとも不得要領である。なんとも不得要領ではあるけれど、これがほんとに事務局の手によって記されたものならば、事務局は明らかな越権行為に手を染めている、というしかない。つまり、事務局ってのは、あくまでも委員会の事務をつかさどるのが職掌なんだけど、この文書においては、行政サイドの判断や提案、あるいは意志といったものが表明されているわけさ。なんか、けったいなことだよな。なぜかというと、少なくともおれの知るかぎり、これまでの総会や理事会において、行政サイドの意志なんてものが明確に表明されたことは、ただのいちどもなかったんだもんな。だからこそ、おれは会議があるたんび、
 
 ──ケータイで市長を呼び出せ。
 
 と吠えまくってたわけなのである。ただの事務局になにを質問したところで、行政サイドの意志を確認することはできない。どだい不可能である。だからこそ、自然な流れとして、
 
 ──とにかく市長を呼んでこい。
 
 とか、
 
 ──市長呼んでこいよこら。
 
 とか、そういう話になるしかなかったわけなのだが、この「事務局試案」とかいう文書では、行政サイドの判断や提案、あるいは意志といったものが、なぜか明らかにされているのである。どうした事務局、わるいものでも食ったのか? とよけいなことまで心配しつつ、せっかくの表明である。一寸刻み五分試し、とっくり拝見させてもらうぜ。
 
 まず、最初の段落。
 
   
 再生委員会の今後の方向としては、再生委員会を更生していく方向と、もうひとつは、まちづくり推進協議会で今後のまちづくりを荷ってもらう方向の2つが上げられると思います。
 
 これかよ。いきなりこれかよ。最初から大うそかよ。どうしてこんなとこに、なんの前ぶれもなく、間のわるい幽霊みたいにぬーっと名張地区まちづくり推進協議会の名前が出てくんだよ。「2つが上げられると思います」とか、そんなこと勝手に思ってんじゃねーよまったく。
 
 第二段落。
 
   
 再生委員会更生案としては、本年(H21)1月25日の規約改正臨時総会以後4回の理事会で議論してきた方向が概ねこの方向だったと思います。
 
 また大うそじゃねーか。大丈夫かほんとに。世間の一部には、名張市役所のみなさんは息をするようにうそをつく、という風説がないでもないのだが、あれはどうやらほんとだったみたいだな。それでも日本人かよ。赤き清き直き心を尊ぶ日本人の魂は、いったいどこへ行っちまったっていうんだよ。なにが「概ねこの方向」だよ。どんな方向だよ。四回にわたって開催された理事会の議事録を読んでみろ。たとえば第四回の理事会で、こんな方向とやらが出てきたっていうのか? うそばっかかましてんじゃねーよほんとに。
 
 
 それはたしかに、こんなやりとりはあったぞ。
 
   
(A理事)
・プランに記述されているように、10年で計画を進めていくのですね?
 
(B副委員長)
・そうです。
 
(A理事)
・そうすると、再生委員会が解散の場合は、代替の新たな協働の組織ができるのでしょうか?
 
(B副委員長)
・もし、解散になれば、その方向は考えていかないといけません。
 
(A理事)
・解散の場合は、新たな同種の代替組織が発足するということでいいのですね。
 
(B副委員長)
・再生委員会が解散されたとすれば、まち協などの既存の組織や新たな組織を作って進めていくことも考えていかないといけません。
・あくまでも、解散になった場合のお話ですが。
 
(C理事)
・そのような筋書きが出来ているのでしょうか?
 
(B副委員長)
・筋書きなどございません。
 
 ちょっとわかりにくいかもしれないけど、この「B副委員長」というのは市職員のかたである。したがって、行政サイドの考えを表明する役割を担当していらっしゃる、ということになってはいるのだが、議事録を一読すればすぐに知れるとおり、そんなことはとてもとても、というのが実態である。だからこそ、
 
 ──ケータイで市長を呼び出せ。
 
 とか、
 
 ──とにかく市長を呼んでこい。
 
 とか、
 
 ──市長呼んでこいよこら。
 
 とか、吠えまくるしかなくなってくる道理なのであるが、それはそれとして、議事録にみえる「A理事」というのがおれのことなのであって、名張市役所のみなさんや、おれの誘導尋問には気をつけたほうがいいと思うぞ、みたいなこともまあそれはそれとして、とにかく7月2日付文書にある「まちづくり推進協議会で今後のまちづくりを荷ってもらう方向」なんてのは大うそであって、これまでの理事会でそんなことが話し合われたことはまったくない。せいぜいが「まち協などの既存の組織」といった程度のことでしかなかったということは、これもまた議事録を一読すればすぐに知れるところの事実である。
 
 第三段落。
 
   
 4回重ねた理事会は、再生委員会そのものを問う議論や目的に言及する意見が多く、この委員会の更生議論には変わりないものの、いままでの執行部批判や市事務局への批判に終始する中で、理事会に対して厭世気分が蔓延し、再生委員会発足当初からの役員の中からは離脱する意向なども聞かれ、このままでは理事会そのものが、開けなくなる可能性もあり、再生委員会の構成母体を失うことにもなりかねない状態となっています。
 
 こんな幼稚なミスリードにひっかかるばかは、ざらに転がってはいないと思う。しかし、皆無ではあるまい。だから、一寸刻み五分試し、この段落のうそを暴いておくことにして、まず「4回重ねた理事会」はなんのためのものだったのかな。それ以前の臨時総会も含め、最大のテーマは規約の改正なわけなのね。さらにさかのぼれば去年6月の定期総会で、抜本的な規約改正を進めます、という方針が委員長から明らかにされたわけである。なぜ、改正が必要だったのか。規約に不備があったからである。その不備が、委員会の活動に直接的な支障を生じさせていたからである。だから、規約を改正するうえで、「再生委員会そのものを問う議論や目的に言及する意見」や「いままでの執行部批判や市事務局への批判」が出されるのは、ごくあたりまえのことなのである。
 
 わかるか。わかるよな。おれのいってることは理解できるよな。つまり、名張まちなか再生委員会はこれまで、結構な無茶苦茶をやってきたのである。それゆえ、委員会の内部から、規約を改正して組織の立て直しを図ろう、という動きが出てきたのである。おれが委員会に加わる以前のことだから、細かいことまでは承知しておらんのだが、規約改正の背景には委員会が無茶苦茶だったという事実が存在しているはずなのである。そして、無茶苦茶だったからこそ、委員会のメンバーもずいぶん離れていった。去っていった。おれが加わるずっと以前から、「厭世」ということばをこんなふうに使用するのは明らかに誤用なのであるが、原文を尊重してあえてそのまま引用すると、委員会には「厭世気分が蔓延」していたのだし、「再生委員会発足当初からの役員の中からは離脱する意向」どころか、とっくの昔に離脱してしまった人たちだって、すでに少なからず存在していたのである。それはもう事務局のみなさんや、みなさんが人事異動で事務局担当になるずっと以前から、委員会に嫌気が差して辞めてしまった人なんてのはそこらにごろごろしておったのである。事務局職員たるもの、もう少し委員会の歴史をお勉強したほうがいいと思うぞ。
 
 でもって、「理事会そのものが、開けなくなる可能性もあり」ってのは、いったいどんな根拠にもとづいた判断なのかな。可能性がどうのこうのとわけのわかんないこといってる暇があるのなら、人が毎日、理事会まだぁ〜? と首を長くして待っているのである。開けるか開けないか、実際に理事会を招集すればいいではないか。それで済む話ではないか。だというのに、可能性がどうの構成母体がこうの、意味不明なことぶつぶつぶーたれてんじゃねーよ。
 
 第四段落。
 
   
 もし、まち協や商議所等の組織母体が再生委員会から離脱していった場合、市として再生委員会に対してどう対応するかの問題が生じます。 
 
 やっぱり、こういうことをほざくわけだよな。ほざくだろうと思ってたぜ。だから、7月10日付のエントリにも記しておいた。
 
 
 な。お役所のみなさんのことである。「考えることといったら、あいもかわらぬ責任回避、名張商工会議所がどうの、名張地区まちづくり推進協議会がこうの、そんな名前をもちだして主体性をすっかり放棄してしまい、恥知らずなまでに責任を回避してしまう、みたいなことになるのは火をみるよりも明らかであろう」と記しておいた。名張市の主体性ってやつはどうなのかな。名張市の責任ってやつはどうなのかな。それを明確に示さなきゃまずいだろうがよ。だというのに、「まち協や商議所等の組織母体が再生委員会から離脱していった場合」とかよそさまに話を振ってしまうのは、どうにもいただけない手口だな。手口といえば、仮定の話で人を脅しにかかろうっていう安物のやくざみたいな手口も、おれはほんとに気に入らない。それにだいたい、そんなことしてみたって、この段落なんてもう、名張市の名物は丸投げでございます、といってるようにしかみえねーじゃねーか。しっかりしろよ唐変木。それにしても、「どう対応するかの問題が生じます」とはよくいってくれたよな。こら名張市、いままで名張まちなか再生委員会にどんな対応をしてきたのか、胸に手をあててじっくり考えてみたほうがいいんじゃねーか。
 
 第五段落。
 
   
 たぶん、市としては再生委員会解体という方向にならざるを得ないのではないかと思われます。
 
 ようやく本音が出てきた。しかし、事務局がこんな判断を示すのは、先述のとおり明らかな越権行為である。たかが事務局ではないか。分際ってものをわきまえろよな。名張まちなか再生委員会の事務を職掌とする事務局が、なにをどう勘違いしまくったら「市としては再生委員会解体という方向にならざるを得ない」などとほざけるというのか。ほざけるわけなどないのであるが、ここはひとつ、少しは事務局の肩をもってやることにして、というのも、おれはなにしろ事務局に酒をおごってもらったことがあるのだから、多少の肩なら喜んでもってやるつもりでいるわけである。で、ここで、「市としては」という文言に注意してみることにする。つまり、ここにおいては、事務局ではなく、名張市という自治体そのものの意志が明確に表明されている、と判断してやるわけなのである。要するに、事務局は丁稚のようなもので、事務局の意志を表明したわけではない。ただのパシリに過ぎない。パシリといってわるければ、メッセンジャーボーイなのである。ま、ボーイって柄でもないけどさ。きゃはは。
 
 さて、こうなるとあれだな、ひとつ事務局のみなさんに確認しておかなきゃならんことが出てくる。だから質問するわけだけど、回答のほうはおれがまた事務局へ遊びに行ったとき頂戴できればいいからね。では、質問である。「再生委員会解体」という判断は、いうまでもなく、名張市長の判断なんだよな? そう思って、間違いないんだよな? それはまあ、そう考えるしかないわけであるが、いちおう念のために、お訊きしてみたわけである。さーて、ことここにいたったいまとなっては、名張市長がどんな幕引きをみせてくれるのか、興味はそこにしぼられてくる。楽しみだよなほんと。きゃはは。
 
 理事会まだぁ〜?
 理事会まだぁ〜?
 
 しかし、暑いな。理事会のことなんかどうでもよくなってくるくらい、とにかく暑いな。天気予報によればきょうは少しはましらしいのだが、ここんとこずいぶんと暑かったよな。人間も暑いが、犬も暑い。むしろ、犬のほうが暑い。うちの犬っころなんか、こんな顔してばててるもんな。
 
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 あんまりばててるようにもみえないけれど、じつは、ばてばてである。これ以上ばてると、なんだか目つきがあやしくなってくるから恐ろしい。でもって、いうまでもなく、まだなのである。名張まちなか再生委員会の第五回理事会は、まーだ招集されないのである。もしかしたら、永遠にまだなのかもしれんな。名張市と名張地区まちづくり推進協議会とで結成された極悪コンビにとってみれば、理事会などは開かず、いきなり総会を招集して、その冒頭で委員会の解散を決議してしまうのが、もっとも都合のいい幕引きではあるのだから、理事会なし、という可能性だってないわけではない。しかし、そうやすやすとは問屋も卸してくれんと思うぞ。だから、とっとと理事会を開こうな。
 
 かりに理事会が開会されないとなると、ちょっと困るのが住民監査請求のタイミングである。いまのところ、第五回理事会の内容もしっかと踏んまえたうえで、ぱっかーんと住民監査請求をかましてやるつもりでいるのであるが、理事会はもう開きません、ということなのであれば、いつの時点で請求をかませばいいのか、ちょいと判断に苦しむことになる。いやいや、必ず住民監査請求をぶちかます、と決めたわけではまだないのだが、6月5日の第四回理事会で、いちおうの予告はしておいた。
 
第4回名張まちなか再生委員会理事会議事録
p.25
 
 引用しておく。
 
   
・また、今の運営協議会に名張市がやなせ宿を委託しているのは、市に問題があり、違法な契約に予算を使ってはいけませんので、住民監査請求で、市長に早期返却を求めるか或いは職員が行っていることは、かなり悪質なことですので、職員の皆様3名の頭割りで、百何十万の損害賠償を措置請求することになるかもしれませんが、とにかく悪質です。
 
 「違法な契約」というのは、ちょっといいすぎであった。すまなんだな。不当な契約、というのが妥当なところだろう。「百何十万」というのは、平成20・2008年度のやなせ宿管理運営委託料のことで、正確には1,195,320円。昨年度、名張市はまちなか運営協議会を自称する団体にやなせ宿の管理運営を委託したのだが、その契約はどう考えても不当なものであり、そんな契約に市民の税金つかわれちゃたまんないから、この百二十万円ほどは耳をそろえて名張市に返還されるべきである、というのが請求の趣旨であって、この場合、やなせ宿の運営内容はまったく関係がない。どんなすばらしい運営がなされていたとしても、運営を手がける団体が正式な組織と認められない以上、そんな組織との契約そのものが不当であり、無効とみなさざるをえない、ということである。
 
 で、だれが百二十万円を差し出すのか。契約を結んだのは名張市長なのだから、市長が負担する、という考えかたもありなのだが、悪質なインチキに携わった事務局職員にも責任はある。事務局職員三人を対象に職員措置請求をおこない、百二十万円を三人で負担していただく、という考えかたもありなのである。ちょっと計算してみたところ、ちょうど割り切れる数字だし。
 
1,195,320円÷3=398,440円
 
 なんというのか、そろそろ、こういう認識が一般的になるべきだと思う。つまり、個々の行政職員にもそれぞれの責任ってものがある、という認識のことである。それはまあ、お役所というのはひとつの巨大な責任回避システムなのであって、だれもなんにも責任を負わなくていい、みたいなしくみが完備している。それはもう感心するくらいみごとなシステムであるのだが、感心ばかりもしてらんないわけよ。だから、世の中には責任ということばがあるんだよ、ということを職員諸君の肝に銘じていただくために、あえて職員措置請求をぶちかますべきなのではないか、と考える次第である。
 
 では、どんな責任があるのか。やはり第四回理事会の議事録から引用することにして、ただし、出席者名をわざわざ匿名にして議事録を公開した事務局の涙ぐましい意を汲んで、名張市公式サイトのPDF版から引いておく。
 
 
   
(A副委員長)
・事業報告を行う資料と、既に動いている運営協議会の件は、遡り承認という形にするなど、気がついた時点できちっとしておく必要があります。
・運営協議会については、役員会の議事録に載っていて、定期総会で報告されていないということは、問題だと思います。
 
(事務局)
・当時の役員会には、A理事、C理事以外は現在のメンバーであり、役員会において充分に協議されていて、定期総会に臨んでいます。
 
(A副委員長)
・ところが、定期総会の議事に載っていないのが問題です。
 
(事務局)
・議事に載せないという議論がなされていると思います。
 
(A副委員長)
・載せないのなら、平成19年に設立しようとした部分との矛盾が生じてしまいます。
 
(G理事)
・そこが問題だと思います。
 
(A理事)
・完全なルール違反です。私物化だと思います。
・定期総会までに理事会を開催するという確認だけはして頂きたい。
・また、定期総会の議事の進め方については、一度、福廣副委員長の方で検討して頂きたい。
 
 引用した最後の発言、本来であれば「A副委員長」と表記されているべきところが実名で記されているが、これは事務局のイージーミスであろう。ちなみに、「A理事」とあるのはおれのことで、おれが「ルール違反」といったのは、一昨年の定期総会でまちなか運営協議会の設置案に承認が与えられたにもかかわらず、昨年の定期総会ではまちなか運営協議会にかんする報告がまったくなされなかった、といったあたりの事実を指している。なされるべき報告がなされず、「定期総会の議事に載っていないのが問題です」というような不可解な事態に立ちいたっていたというのに、あろうことか、事務局はそれをオーソライズして、「議事に載せないという議論がなされていると思います」との見解を表明している。つまり、事務局は、ルール違反を違反でないと認め、やなせ宿をめぐる不正行為を隠蔽して、名張地区まちづくり推進協議会のダミー団体であるまちなか運営協議会がやなせ宿を私物化してしまうというインチキ茶番劇を成立させるうえで、積極的な推進役を務めたというわけなのである。措置請求の対象となるのは、けだし当然のことであろう。
 
 しかし、しかしなあ、いくら夏のボーナスが出たあとだからって、ひとり四十万円ちかい金額を負担してもらうのは、ちょっと気の毒かもしれんなあ。いや、四十万だろうが四百万だろうが、支払われるべきものは支払われるべきなのであるが、おれは先日、事務局に酒をおごってもらったからなあ。先日といっても、あれはもう5月のことか。魚民名張西口駅前店で待ち合わせをしたのだが、予約してなかったものだから店には入れず、かくなるうえはと居酒屋中むら西口店に移動して、名張まちなか再生委員会の事務局を務める行政職員諸君と酒食をともにしたのである。こんなプライベートなことをブログで公表するのはいかがなものかとも思うけれど、事務局とおれとのきずなについてひとこと弁じておく必要があるのではないか、と愚考する次第なのであって、むろん、おれは、割り勘のつもりでいた。しかし、結局は、事務局職員のおごりということになってしまった。すまなんだな、と思う。で、おれはこういうの、ほんとに弱いのである。このあいだも記したように、ちょっと飲み食いさせてもらったら、すぐに転ぶのである。節操も信念もあったものではないのである。
 
 うそだと思ったら、ほんと、いちどでいいから、おれに酒をおごってみな。びっくりするくらい、すぐに転ぶから。値の張る店でなくたって、なんなら名張市希央台一番町の希央台食堂でもいいんだぞ。希央台食堂で、冷ややっことエビスビールをおごってくれるだけでもいいんだぞ。どうしてエビスビールかというと、希央台食堂ではエビスの缶ビールしか売っとらんのよ。あれは、商品構成的に、どうなんだろうね。大手スーパーが独自ブランドで一本百円ほどの缶ビールを売り出すようなご時世に、エビスしか置いておりません、というのは、ちょっと合点が行かない気がする。希央台食堂の謎、と呼ぶべきであろうな。謎といえば、あそこのハンバーグはどうよ。おれはまだ食べたことがないのだが、なんと四百二十円もするんだぞ。あれは、価格設定的に、どうなんだろうね。やはり、希央台食堂の謎、と呼ぶべきであろうな。それにしても、ハンバーグってのは、いまのお子供衆はどうなのか知らんけど、おれみたいな世代にとっては、子供のころのあこがれの食べものだったもんな。というか、いまだって、日常的に食しているのはマルシンのハンバーグなんだから、おれなんて、はっきりいって、希央台食堂のハンバーグにあこがれを感じてるわけなのさ。だから、希央台食堂で冷ややっことハンバーグとエビスビールをおごってみな。周囲に風が巻き起こるくらい、思いっきりしっぽを振ってやるから。
 
 だからまあ、たとえいちどでも、酒をおごってもらったという恩義があるわけだから、むろん、向こうにはおれを買収しようというつもりなど全然なかったわけなのだが、おれとしては、やっぱりなあ、名張まちなか再生委員会の事務局職員三人を槍玉にあげるというのは、人としてどうよ、というふうに考えてしまうわけなのであって、じつはこれがおれの弱点なのである。どうしても、最後の最後で、冷酷非情になりきれない。革命家には向かない性分、というわけなのさ。だから、もしも職員措置請求なんかかましたりしたら、太宰治生誕百年を記念していうならば、
 
 ──人間失格。
 
 なんてことになってしまうのではないかと、そんなことを案じてしまうおれなのさ。しかしまあ、人間失格の烙印を押されたからといって、よくよく考えてみたならば、そもそも合格したおぼえもないんだから、失格でもべつにかまわんわけではある。それにだいたい、おれはもう昔っから、人間性におおいに問題がある、ということでは定評があって、だから人望とかいうやつも、みごとなまでにゼロである。ゼロというよりは、マイナスかもしれんのだが、とにかく人間失格でも全然OKではあるのだが、そんなことはいっさいべつにしても、市職員三人だけを問題にしてそれで済むのか、ということは考えなければならないであろうな。いやいや、考えるまでもなく、やなせ宿整備事業の、というよりは、まちなか再生事業の最高責任者は名張市長でいらっしゃるのだから、住民監査請求という制度を利用して、市長責任を問わなくてどうするよ、という問題があるわけなのである。要するに、
 
 ──ケータイで市長を呼び出せ。
 
 とか、
 
 ──とにかく市長を呼んでこい。
 
 とか、
 
 ──市長呼んでこいよこら。
 
 とか、
 
 ──首に縄をつけてでも、市長をここに引きずり出せ。
 
 とか、これはそういった問題なのであって、だったらやっぱ、市長に百二十万ほどがとこ、耳をそろえて返還してもらうのがいいのかな。なんか、悩ましくっていやになるよな。それでなくても毎日暑くて、いいだけうんざりしてるっていうのにさ。ほんと、どうなってしまうんだろうね。
 
 理事会まだぁ〜?
 理事会まだぁ〜?
 
 すまんな。ほんと、すまん。毎日毎日、おんなじことばっかいってて、ほんとにすまんなと思う。それにしても、7月もすでに15日である。だというのに、まだなのである。名張まちなか再生委員会の第五回理事会は、いったいいつ開かれるのであろうか。なんかもう、理事会なんかやだ、やだやだ、やだったらやだもーん、とか幼児性を丸出しにしてだだをこねてる向きがあるのかもしれんが、しっかりしろよなムラ社会。きれいに幕引きするにしても、わるだくみてんこ盛りで幕引きしようとしながらずるッとずっこけて失敗してしまうにしても、とにかく総会は開かなければならんのだし、そのためにはたとえ一回でもいいから、ちゃんと理事会を開会することが要求される。いくらムラ社会でも、その程度の理屈はふつうに通用するはずだがな。
 
 おはなしかわって、こちら7月11日朝の名古屋テレビ、「ウドちゃんの旅してゴメン」という番組で、名張市が紹介された。おれは視聴しなかったのだが、愛知県にお住まいのかたからメールでお知らせをいただいた。
 
 
 このページによれば、番組内でフルーツショップはしもと、北村酒造、上田屋、赤目四十八滝、対泉閣が紹介されたのだが、残念なことに、名張市が誇る観光交流拠点やなせ宿はスルーであったらしい。せっかくのチャンスであったというのに、テレビでやなせ宿をPRしてもらうことができなかった。しかし、江戸川乱歩生誕地碑広場は画面に登場したらしく、番組のことをお知らせくださったかたによれば、つくりかけの神社のようにみえた、とのことであった。さようであろうな。あやしげな神社のような、淫祠邪教の聖地のような、あそこはそんなスポットになってしまった。解散総選挙を目前にして、公明党とか幸福実現党とか、そのあたりの関係各位が必勝祈願の集団参拝にどっと訪れてくれるようなことがあれば、名張のまちも少しはにぎわうはずなのだが。
 
 それにしても、せっかくウド鈴木さんが「三重名張出身作家の江戸川乱歩あやかり名乗ったウド川散歩行き先推理楽しけり」と歌まで詠んでくれたというのに、あの広場だけが紹介されたというのでは、いささか寂しい話である。いまさらこんなこといってもあれだけど、やなせ宿はやはり乱歩と関連づけておくべきであった。そしたら、生誕地碑広場と抱き合わせでやなせ宿も紹介されたはずなのであるが、ま、死児のよわいを数えてみてもどうにもなるまい。とはいうものの、結局は、やっぱ、名張市はやなせ宿をどうする気? という話になるわけなのであって、ほんと、どうする気?
 
 むろん、いまさらどうにもならない、というのが正直なところであろう。そんなことはわかっている。だが、とにかくちゃんと考えてみる、ということはやっておいたほうがいいと思うぞ。なにしろ、ちゃんと考えるということが、全然できておらんのである。だから、ひとつのモデルケースであると考えればよろしい。わが名張市においては、ちゃんと考えてみなければならないことが、結構ある。つまり、合理的な根拠のない施策、というやつが、そこここに転がっておる。げんに、先日頂戴したコメントにも、それが列記されておった。
 
07月08日:幕引きは市長のお仕事の巻 > 無題
 
 要するに、「無意味の広報、無駄の保健室、無節操なまちづくり金、等々上げればきりがありません」という寸法である。いずれをとっても、合理的な根拠がきわめて薄弱である、という気がする。これはまずいぞ。というのも、名張市役所のみなさんは、おそらく、ちかい将来、こういった無根拠な施策を見直し、市政を立て直す作業に着手しなければならなくなるのではないか。たとえば、「無意味の広報」である。毎週発行される新聞折り込みの広報紙は、いまのままでいいのか、みたいなことを、かなり根っこのところから考え直さなければならなくなるはずである。もしも名張市という自治体に、多少なりともまともなところが残っているのであれば、広報紙も、まちの保健室も、まちづくり交付金も、ひとしく見直しの対象とし、立て直しの方途を探らなければならなくなる。そのはずである。
 
 だったら、そのためのウォーミングアップとして、すでにぐだぐだになってしまっているやなせ宿、取り返しのつかないことはもうしかたがないけれど、今後の活用策その他、まだ間に合うことの範囲内で、しっかり考えてみるということを、いちどやっておく必要があると思うけどな。とはいえ、無理であろうな。名張市役所では、というか、お役所というところでは、そんなことはできない相談なのであろうな。そんなことやろうと思ったら、たちまち無力感に打ちのめされてしまうのであろうな。きのうの長谷川穂積選手のボクシングみたいに、左ストレートから右フックへの流れるような連携がくり出されて、職員諸君はきれいに打ちのめされてしまうのであろうな。たぶん、意欲のある職員諸君ほど、無力感に打ちのめされてしまうのであろうな。お役所のなかでなにをやろうとしても、結局のところ、太宰治生誕百年を記念していうならば、
 
 ──甲斐ない努力の美しさ。
 
 みたいなことにしかならぬのであろうな。しかし、小説家ならば「美しさ」を拠りどころにすることもできるだろうけど、公務員はそんなわけにいかんしな。「甲斐ない努力」に終わっては、そもそも市民に顔向けができんしな。なんかもう、やんなってくるよな。ほんというと、おれももう、いやなのである。やなせ宿のことなんか、もう知らんもんね、と思っている。しかし、いまのやなせ宿は、いわば市政の象徴であり、同時に試金石でもあるはずである。やなせ宿にかんして、ちゃんと考える、ちゃんと決める、みたいなプロセスを遅ればせながら踏んでゆくことで、名張市の未来にもちっとは明るい展望が開かれるのではないかと思っている。いやまあ、そんなのは、しょせん夢物語でしかないのであるが。やれやれ。いやはや。めでたしめでたし。
 
 理事会まだぁ〜?
 理事会まだぁ〜?
 
 なんかもうくそ暑くってへばってるっつーのに、理事会まだぁ〜? とか間の抜けたこといってんじゃないよほんとに、とお思いの向きも多かろうと拝察する次第ではあるが、まだなのである。名張まちなか再生委員会の第五回理事会は、いまだ招集されないのである。一日も早く幕引きに持ち込みたい、というのが名張市の悲願であるはずなのだが、いったいなにをやっとるのか。
 
 ほんと、どうするよ名張市。なんどもいってるけど、これはもう、名張まちなか再生委員会の問題ではない。名張市の問題である。われわれ名張まちなか再生委員会は、もうすっきりとしたもんよ。7月の朝の田舎の空のようにすっきりとしている。8月の総会で、まちなか運営協議会は設置いたしません、と決議すればいいだけだもんな。ひるがえって、名張市はどうよ、というと、まちなか運営協議会を自称する詐欺師みたいな組織を相手に、やなせ宿の運営にかんする契約を結んでおる。二年つづけて結んでおる。しかし、いくらなんでもすでにご理解をたまわっているはずではあるけれど、そんな契約には合理的な根拠なんかまるでないのである。全然ない。死ぬほどない。死んだってない。いったん死んでまた生き返ってきたとしても、やっぱりない。だから、どうするよ名張市、という話なのである。
 
 どうするよ、というのは、結局のところ、やなせ宿をどうするよ、ということなのである。まちなか再生事業の幕は引いたとしても、やなせ宿は残る。船は出てゆく煙は残る、残る煙がしゃくのたね、なんちゃってな。ほんと、しゃくのたねであろうな。で、どうするよ、ということになると、名張市がいま望んでいるのは、やなせ宿の運営を名張地区まちづくり推進協議会に丸投げしてしまうことだと思われる。まちなか運営協議会とか称している組織は、名張地区まちづくり推進協議会のダミー組織にほかならない。だから、ダミーなんかではなくて名張地区まちづくり推進協議会がやなせ宿を管理運営する、ということにしたほうが、よほどすっきりするのはたしかである。すっきりして、どうなるか。
 
 事業の実態がはっきりする。いいだけ大風呂敷をおっぴろげ、名張地区既成市街地再生計画策定委員会だの名張まちなか再生委員会だの名張市名物なんちゃって委員会をふたつもつくって大騒ぎしてみたけれど、とどのつまり、まちなか再生事業はやなせ宿整備事業に矮小化されてしまっておしまいである、という実態がはっきりする。要するに、名張市は名張地区に無駄に立派な公衆便所つきの第二公民館をつくってやったんだよな、ということになる、というか、ことにしかならない。すると、ちょっとまずいことになるかもしれんな。名張地区以外の地区から、こんどはうちの番だよな、という声が出てくるかもしれんからな。名張地区に一億円ばらまいて第二公民館つくってやったんだから、今度はうちが税金ばらまいてもらう番だよな、という地区が出てくるかもしれんというわけなのだが、それはやっぱ、ちょっとまずいことだと思う。
 
 最初っからいってるように、やなせ宿は無駄に立派な公衆便所つきの名張地区第二公民館である、なんてことではまずいのである。あの施設は、血税一億円を注ぎこんでつくった市民の共有財産なのである。しかし、そんなふうに思ってる市民なんて、たぶんひとりもいやしないぜ。それ以前に、当の名張地区にだって、やなせ宿は名張地区住民の共有財産だと認識してる住民がいるかどうかとなると、かなりあやしいものだと思う。ほんと、なんであんなもの、つくってしまったんだろうね。これも以前からいってることだけど、やなせ宿ってのはまさしく、だれからも望まれることなく生まれてきた赤子のような施設なのである。太宰治生誕百年を記念していうならば、
 
 ──生れて、すみません。
 
 みたいな施設なのである。わかるか。生まれてすみません、だぞ。生まれたこと自体に、引け目を感じてんだぞ。ふびんな話じゃねーか。おなじすみませんでも、そこら歩ってる犬っころが、あ、道ばたにうんちしちゃった、どもさーせん、とかいってるのとは、天と地とほどわけが違う。魂の叫びのようなすみませんなのであって、こんなことになったのもすべて、なーんにも考えることなくやなせ宿整備に乗り出した名張市がわるいのである。その名張市がいま、なにを考えてるのかっつーと、わるかったことをちっとも反省しようとせず、というか、名張市には反省能力とか学習能力とかいうやつが全然ないようにみうけられるのだが、誤謬だらけだったこれまでのプロセスをまったく無批判に追認し、なんとかこのまま波風立てずに幕を引きたい、ということなのである。これはもう、そうに決まっておるのである。
 
 しかしなあ、強引な幕引きなんて、結局は傷口をより大きくする結果しか招かないと思うぞ。ほんと、どうするよ名張市。ここはひとつ、まわらない頭で幕引きのわるだくみなんかしてないで、まずは潔く、市民に詫びのひとつも入れたらどうよ。
 
 ──あほで、すみません。
 
 とかいってな。きゃはは。
 
 理事会まだぁ〜?
 理事会まだぁ〜?
 
 まだなのである。第五回理事会がいつになるのか、いまだに連絡がないのである。しかし、開かなければしかたあるまい。ここはもう、たったったっ、とテンポよく理事会を招集し、その余勢を駆って、たったったっ、とどさくさまぎれに総会を開会するのがいいのではないか。というか、それしか道がないのではないか。関係各位、早く済ませて楽になろうぜ。
 
 整理しておく。名張市が望んでいるのは、名張まちなか再生委員会の解散である。名張市はなんだかばかみたいに、まあ実際ばかではあるのだけれど、そこらのうすらばか寄せ集めて委員会だの協議会だのをいっぱいつくり、行政の手駒ないしは隠れみのとして利用してきた。面倒だからいちいち例をあげて論証することはせんけれども、それはもう間違いのない事実である。早い話、名張まちなか再生委員会がそうなのである。そういった委員会のひとつとして、四年前の6月に組織されたのである。ところが、ここへ来て、そうではなくなってしまった。変質してしまった。太宰治生誕百年を記念していうならば、
 
 ──彼は昔の彼ならず。
 
 ということになってしまった。行政の手駒や隠れみのではなくなって、それどころか、名張市のやってることってかなり変じゃね? みたいなことをいうようになった。はなはだしきにいたっては、
 
 ──市長呼んでこいよこら。
 
 みたいなことまでいいだすようになった。道を踏みはずしてしまったのである。不良である。ヤンキーである。DQNである。このままほっとくと、どんな悪事に走るかもしれんぞ。だれにどんな迷惑をかけるかもわからんぞ。早く夜回り先生に来てもらったほうがいいんじゃない? みたいなことはないとしても、名張まちなか再生委員会はもう解散させるしかないっちゃ、というのが、現時点における名張市の統一見解なのであろうと判断される。しっかし、おれら暴走族かよ。夜露死苦、みたいな感じかよ。
 
 ところが、因果なことに、なにしろ名張市なのである。なんつったって、名張市だもの。庁舎あげて統一見解を打ち出すことまではできたとしても、その先が難しい。統一見解にもとづいてなにをすればいいのか、なにをどうすれば名張まちなか再生委員会を解散に追い込めるのか、それがわからない。なんせ、頭をつかわなければならんのだからな。そんなこと、名張市にはできない相談なのである。ちょっとでも頭をつかおうとしたとたん、おつむがたちまちオーバーヒートして、ひゅーん、ひゅーん、とおつむのどっかから切なそうな音が聞こえてきたかと思うと、耳の穴からもくもくと黒い煙が出てくる。えらいもので、庁内会議でちょっとした難問にぶち当たり、出席者が無謀にもいっせいにものを考えはじめたりするやいなや、あっちこっちでひゅーん、ひゅーんと切なげな音がすると同時に、耳から出てきた黒い煙がたちまち室内に充満して、スプリンクラーが勢いよく散水をはじめてしまうってんだからたまらんよな。とにかく、庁舎一丸となってみたところで、ろくな知恵が浮かばんというのが現実なのである。
 
 だから、名張市役所のみなさんのために、6月17日付エントリにおいて、名張まちなか再生委員会を解散にもちこむ方法を教えて進ぜたはずである。
 
 
引用。
 
   
よろしい。そういうことなのであれば、官民双方のムラ社会どっぷり派諸兄姉のために、心からなるアドバイスをひとつ進呈しておこう。このままでは名張まちなか再生委員会、諸兄姉の望まないような組織になってしまいそうな流れではあるから、きれいにぶっ壊してしまうのが賢明であろう。そのほうが、諸兄姉も枕を高くして眠れるはずである。だから、とにかく、総会を開いてしまうのである。予定どおり6月28日に総会を招集し、しょっぱなの議案第一号で、委員会規約第三十九条にのっとって、委員会の解散を議決してしまえばいいのである。ただしそれには、委員総数の四分の三以上の承諾が必要となる。どうすればいいのか。知れたことよ。多数派工作である。委員ひとりひとり、しらみつぶしに懐柔して、解散に賛成させるよう工作を進めればいいのである。いかにもムラ社会的な画策だから、たぶん諸兄姉はお手のものであろう。むろんその場合にも、6月28日の総会にはちゃんとした総会資料を用意する必要がある。とはいえ、どうせ第一号議案で委員会の解散が議決されるわけなんだから、第二号以下の議案はダミーでよろしい。適当にでっちあげておけばよろしい。適当にでっちあげておくように、とコンサルタントに丸投げしておけばいいのである。どうだ。名案であろうが。いつまでもちまちまこそこそばかりしてないで、ちっとは腹をくくってこの程度のわるだくみに走ってみるのも一興であろう。みてるほうも、そっちのほうがずっと面白いし。
 
 6月28日に総会を開くのは無理だったけど、8月に予定されている総会へ向けて、とにかく多数派工作を進めることである。そのうえで、総会の議案第一号で委員会の解散を強引に決議してしまい、あと白波と散会してしまえばいいのである。それがベストの選択だと思うぞ。まわらない頭を無理にまわして打開策を検討してみたところで、まーたスプリンクラーのお世話になるだけの話であろう。四の五のいってないで、多数派工作に邁進すればいいのである。むろん、工作にはおれも乗らせてもらうぜ。自分でいうのもあれだけど、おれなんてすぐ転ぶもんね。以前から公言しているとおり、買収は年中無休で受付中である。うそだと思ったら買収してみてごらん。すぐに転ぶから。とはいえ、最近の名張市役所のみなさんは、買収の手口すらご存じないのかもしれんなあ。
 
 よろしい。そういうことなのであれば、懇切に手ほどきして進ぜよう。買収のいろは、というやつである。ごく簡単なことである。買収には古来、三原則というやつがある。どんな三原則か。飲ませる、抱かせる、握らせる。これである。これしかないのである。これだけでいいのである。このみっつさえしっかり押さえておけば、落ちない人間なんてひとりもいないといわれておる。だから、この三原則にのっとって、おれをきっちり買収してみなさい。そうすれば、出世の道が音を立てて開かれるはずである。ただし、いっといてやる。念のために、いっといてやる。いいか。飲ませるったってヤクルトミルミルじゃねーんだぞこら。抱かせるったってキティちゃん人形じゃねーんだぞこら。握らせるったってそこらの道ばたに落っこってる犬のうんち握らせたりなんかしやがったらうちの犬のおしっこ三年ほど溜めといてある日突然てめーの頭に盛大にぶっかけてやっから覚えとけよな。
 
 しかし、大丈夫かほんとに、とわれながら思う。思いながらつづけるけど、とにかくまあ、名張市役所のみなさんには、へたに頭をつかおうとしないほうがいいんじゃね? とアドバイスしておくのがいいであろうな。なにしろ、お役所の人である。考えることといったら、あいもかわらぬ責任回避、名張商工会議所がどうの、名張地区まちづくり推進協議会がこうの、そんな名前をもちだして主体性をすっかり放棄してしまい、恥知らずなまでに責任を回避してしまう、みたいなことになるのは火をみるよりも明らかであろう。とはいえ、なんのかんのご託を並べてみたところで、まちなか再生事業の最高責任者は、いうまでもなく名張市長なんだぞ。いまさらおれがいうまでもなく、平成19・2007年、つまりおととしの10月に名張市考査委員会が提出した「名張市事務事業評価報告書」にも、「中心市街地活性化事業」の項におなじことが記されている。
 
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 な。こんなふうに書いてあるだろ。
 
   
・「まちなか再生委員会」の位置付けが不明確であり、責任主体の明確化が必要である。
・指定管理者の導入は公募を前提とすべきであり、NPO法人への特命は望ましくない。
・計画が楽観論すぎるので、組織、権利関係を明確にするために、条例の担保が必要である。
・ワークショップとしての位置付けを明確にし、事業決定権は市長にあることを明らかにする必要がある。
 
 ついでにいっとくと、報告書のおなじページには、「まちの保健室整備事業」は「問題点が多い」との指摘もみられる。なんかもう、なにからなにまで無茶苦茶だぜ、って感じだぜ。したがって、まちの保健室にも幕を引くべきなのかもしれんのだが、その問題にはいまはふれないことにして、まちなか再生事業にかんしていえば、考査委員会から具体的な指摘があったというのに耳を貸そうとせず、責任主体をいいだけあいまいにして、さんざっぱらインチキにインチキを重ねたあげく、五年が経過してみたら、とどのつまりは大失敗、という結論が出ているわけなのである。もうほんと、いいかげん幕を引くべきだと思うぞ。幕を引くしかないと思うぞ。いったんきれいに幕を引いて、仕切り直しを図るべきだと心から思う。ただし、幕を引くってのは、インチキを糊塗し、不正行為を隠蔽するために、名張まちなか再生委員会を無理やり解散させてしまう、ということではまったくない。その点、勘違いしちゃだめだかんね。
 
 とにかく、いったん、幕を引くべきである。では、いったいだれが幕を引くのか、というと、これはもう、まちなか再生事業の最高責任者でいらっしゃる市長をおいてほかにない。当然のことである。名張市職員のみなさんも、まちなか再生事業の幕引きはぜひ市長にお願いしたいなと、心の底から望んでいらっしゃるのではないかしら。
 
 理事会まだぁ〜?

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