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三重県名張市のかつての中心地、旧名張町界隈とその周辺をめぐる雑多なアーカイブ。
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ひきつづき、6月5日に開かれた名張まちなか再生委員会第四回理事会の話題である。なにしろまあてんやわんやのちゃんわちょんわ、すこぶるつきの荒れ模様であったため、議事も錯綜しておった。それゆえ、ちゃんと発言したつもりではいるものの、ほかの出席者の声にまぎれてきっちり伝わっていないのではないかと、いささか心もとない件がふたつある。ひとつは、事務局職員の措置請求。もうひとつは、委員の除名処分である。とはいえ、職員措置請求のほうは、委員会には直接は関係がない。おれ個人が、名張市の監査委員に対しておこなうことである。いやいや、まだおこなうと決まったわけではない。それに、事務局職員ではなく、名張市長を対象におこなうことになるかもしれん。理事会ではいちおう、措置請求をかますことになるかもしれんぞ、と職員諸君に予告はしておいたのだが、そんなあほらしいことに労力を費やすのはやだ、やだやだ、という気持ちのほうが強いから、あまり心配していただく必要はないと思う。ただし、これ以上おれを怒らせるようなことがあれば、そのときのことはおれにもわからん。

もうひとつの除名処分については、すでにこのブログに記したことである。

5月11日:手抜かりとわるだくみの巻

ちょっと引いておく。冒頭に出てくる「住民監査請求の件」というのは、要するに職員措置請求のことであり、先述のとおりいまは関係ない。

   
住民監査請求の件はまあいいとして、手抜かりの問題をさらに追及しておく。まちなか運営協議会の、というか、名張まちなか再生委員会の手抜かりは、じつは、たくらまれたものであった。わるだくみであった。わるだくみなんてのは、頭の切れる人間がねちねちねちねちと練りあげなければ、面白くもなんともないものである。それがまあどうよ。今回のわるだくみときた日には、わるだくみがそのまま手抜かりになってしまっているというおそまつさなのである。もう笑ってやるしかないのであるが、市街地整備室で確認したところ、名張まちなか再生委員会の昨年度総会では、委員会からまちなか運営協議会を「抜けさせる」作業が進められた、とのことであった。だから、昨年度総会の資料において、まちなか運営協議会は平成19・2007年度の事業報告はおこなったものの、平成20・2008年度の事業計画は発表しなかった。単なる報告資料として、協議会が「[平成20年度]/施設管理、企画運営を受託し、名張市旧細川邸『やなせ宿』の管理運営を行う」と記した紙きれ一枚、総会資料に付されていただけだったのである。これだけのことで、「抜けさせる」作業が完了したのである、という。

あきれてものもいえない。抜けさせるなら抜けさせるで、それなりの手続きというものが必要なのである。まちなか運営協議会の設置は、名張まちなか再生委員会の総会に議案として提出され、総会の議決によって決定されたものである。それが委員会を抜けるというのであれば、おなじく委員会の総会において、議案として審議されることが要求される。勝手に抜けることなんかできるわけがない。そんなこともわからんのか。それが実際にはどうだ。総会ではいっさいなにも報告せず、総会資料に小細工を弄して、たったそれだけのことで抜けさせたことにしてしまう。そんなインチキが通用すると思うておるのか。しかし、通用してしまうんだよなあ。あの名張まちなか再生委員会というインチキ委員会では、というか、この名張市とかいうインチキ自治体では、いくらだって通用してしまうんだよなあ。あきれてものもいえない。

しかし、インチキが通用したと思い込んで枕を高くしてお眠りのところ、まことにすまんなとは思うけれど、話を蒸し返さないわけにはまいらぬ。名張まちなか再生委員会のこのつぎの理事会では、まちなか運営協議会が正式に存在しているのかどうかを確認するとともに、昨年度総会における意図的な不備についても質問する。不備というのは、まちなか運営協議会にかんして、当然なされるべきであった報告や審議がいっさいなされなかった、ということである。わるだくみにして手抜かり、という思わず笑ってしまうような意図的な不備を、いったいだれがたくらんだのかな。それを追及する。犯人探しである。昨年度総会のペテン師はだれなのか。総会資料からまちなか運営協議会を煙のごとく消滅させてしまった詐欺師はだれなのか。一連のインチキの絵図を引いたのはだれなのか。そのあたりのことを追及して、かりに犯人が明確にならなかったのであれば、当時の役員会のメンバー全員が犯人であるとみなし、その全員の除名処分を検討するべく、理事会に対して厳に要請することになると思う。どうだ。なかなか面白いだろう。

このエントリに記したとおり、6月5日の理事会では、「まちなか運営協議会が正式に存在しているのかどうかを確認する」ことを試みた。つまり、まちなか運営協議会はいまだ存在していないということを論理的に説明した。とくに反論も出なかったから、まちなか運営協議会は存在していない、というのが理事会の認識であったということになる。つぎにある「昨年度総会における意図的な不備についても質問する」ということになると、これはこちらから質問するまでもなく、昨年度総会の直前の役員会で話し合われたことが総会に反映されなかったり、あるいは、役員会での発言が議事録から削除され、なかったものにされていたり、そんな事実があったらしいことが、複数の理事の証言で判明した。だから、やはり除名処分が必要だろうな、ということになる。

名張まちなか再生委員会の現在の規約では、ということは、今回の規約改正によって訂正が加えられるかもしれないわけであるが、とりあえず現在のところは、こんなふうに定められている。

   
(除名)
第6条 委員が次の各号の一に該当する場合は、総会の議決により、当該委員を除名することができる。ただし、当該委員に対し、議決の前に弁明する機会を与えなければならない。
(1)この委員会の規約に違反したとき。
(2)この委員会の名誉を傷つけ、又はこの委員会の目的に反する行為をしたとき。

で、結論としては、委員長の除名処分を求める、ということにした。昨年度総会における不正行為は、いうまでもなく「この委員会の目的に反する行為」であり、委員長がその責めを問われるのはあたりまえのことである。よって、6月28日の総会において委員長の除名処分が検討されるべく、ちかく開かれる第五回理事会でその旨の要請をおこなう、ということである。もっとも、5月11日付エントリに記した「昨年度総会のペテン師はだれなのか。総会資料からまちなか運営協議会を煙のごとく消滅させてしまった詐欺師はだれなのか。一連のインチキの絵図を引いたのはだれなのか」という問題に、明確な答えが出たわけではない。しかし、昨年度総会で不正行為があったことはすでに明らかであり、委員長がその不正にかかわっていたにせよ、かかわっていなかったにせよ、責任を問われるポジションに立っていることはまちがいがない。詰め腹を切らされても文句のいえない立場である、ということである。

むろん、こっちだってただでは済まぬであろう。というか、ただで済ませる気はさらさらない。名張まちなか再生委員会という組織の一員が、組織のトップである委員長の除名処分を提案するのである。トップを刺すような真似をするのだから、こちらだけが安全な場に身を置きつづけているわけにはいかんだろう。だから、総会でおれの除名処分も検討してくれるよう、第五回理事会で提案する。除名の理由は、いくらだってみつけられることであろう。とはいえ、おれだって、辞めたいわけではない。いきなり、さっ、と手をあげて、わし辞める、などと軽々しく口にしているわけではない。名張まちなか再生委員会をこの両手で完膚なきまでにぶっ壊してやるその日まで、なにがあっても委員会を去りたくはないのだが、そんな虫のいいことはいっておられんわけなのである。

ところで、いうまでもないことをあえて記しておくならば、なにも除名処分だけが唯一の道だというわけではない。委員会の規約にもとづいて不正行為の落とし前をつけるということになるのなら、それはもう除名処分という極端な方途しか選ぶところがなくなってしまうのであるけれど、そうした処分がおこなわれる前に、委員長がみずからの判断で委員会から身を引くことも可能である。いや、なにも委員会を辞めなくたって、委員長というポストから身を引くだけで責任をとったことになる、という考えかたもあるだろう。それも、いますぐ辞任するのではなく、委員長みずからが陣頭指揮に立ち、名張まちなか再生委員会の内部組織としてまちなか運営協議会をちゃんと発足させてから、そのあと不正行為の責任をとって辞任すべきである、という考えかたもあるはずである。いずれにせよ、そうした判断はあくまでも委員長自身がなすべきものであり、もしもなんの判断も示されなかった場合には、僭越ながらおれのほうから除名処分を求めてゆく、というだけの話である。しかしそうなると、委員長とおれがふたりそろって委員会からおっぽり出されてしまう可能性もあるわけで、もしかしたらそれが委員会にとって望ましいことなのかもしれんな、とか、そんなことになったら地域社会の笑いものになってしまうではないか、とか、いやはや、いろんなこと考えだしたら夜も眠れなくなってもう大変なんだぞまったく。

大変なんだぞといえば、ほんとにしみじみ大変だよなあ。なんかもう、えらいことになってきているんだもんなあ。当然といえば当然の結果であるとはいえ、委員長の除名騒ぎにまで発展するなんて、去年の総会前に官民合同の選抜メンバーがこそこそこそこそわるだくみを進めていた時点では、だれひとり予想もしておらんかったのであろうなあ。いやほんと、じつに大変でとてもえらいことだから、もしも思案にあまったら、

──だから四の五のいってないで市長呼んでこいっつってんだろーが。

でおなじみの名張市長に相談してみるのもいいかもしれんなあ。しかし、ことここにいたってしまっては、実のある話にはならんかもしれんしなあ。それどころか、話し合ってるうちに仲間割れに発展する可能性だってあるからなあ。むろん、そんなことではだめである。仲間割れなんかしてはいけない。仲よくしなければだめである。芭蕉の句にもあるではないか。

──協働はみんなで仲よくわるだくみ

そんな句ねーよばーか、とかいってる場合ではなくて、ほんと、大変だよなあ。えらいことだよなあ。これからいったい、どうなってしまうのであろうなあ。もしかしたら、もう、どうしようもないのかもしれんなあ。

王手。
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