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三重県名張市のかつての中心地、旧名張町界隈とその周辺をめぐる雑多なアーカイブ。
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5月8日金曜、名張市役所四階にある市街地整備室に足を運んで、まちなか運営協議会がいつ発足したのか、それを尋ねてみた。わからなかった。どうしてわからんのか。わからんわけがないだろうと思うのだが、これが皆目わからんのである。だから、去年の5月27日、つまり、まちなか運営協議会の規約が制定された日が、すなわち協議会の発足した日なのである、と判断するのが合理的ではないのか、と質問すると、そういうことになるだろう、との返答が返ってきた。それにしても、えらい手抜かりであったなあ、と水を向けたところ、これといった反応はなかった。

(1)平成19・2007年6月2日、名張まちなか再生委員会の定期総会で、まちなか運営協議会を設置することが決まった。

(2)平成20・2008年5月27日、まちなか運営協議会の規約が制定された。

(3)平成20・2008年6月1日、名張まちなか再生委員会の定期総会が開かれた。

以上が、実際にあったことである。昨年5月27日には、まちなか運営協議会の設立総会が開かれた、ということなのかもしれない。その席で規約が制定された、と考えるのがもっとも自然であろう。つまり、それ以前には、まちなか運営協議会は存在していなかった。なんらかの組織が存在していたとしても、それは発足のための準備組織でしかない。いまだ規約も制定されていない組織を、正式な組織と認めることはできない。

正式に発足したあと、まちなか運営協議会はなにをなすべきであったのか。まず必要だったのは、これである。

(4)平成20・2008年6月1日、名張まちなか再生委員会の定期総会で、まちなか運営協議会の発足を報告する。

上記(1)の総会で、まちなか運営協議会の設置案が承認された。それを受けて(2)の規約制定がおこなわれ、協議会が正式に発足した。だからその五日後の(3)において、(4)の報告がなされなければならなかったのだが、実際にはなにもなかった。手抜かりであろうな。しかも、(4)以降にも、なすべきことは存在していたのである。

(5)平成20・2008年6月1日、名張まちなか再生委員会の定期総会で、まちなか運営協議会の発足にともなう委員会規約の改正を協議する。

まちなか運営協議会の規約には、こう定められていた。

   
(目的及び設置)
第1条 まちなか運営協議会(以下「協議会」は、次のことを目的として設置する。
(1)名張まちなか再生委員会の中心的立場にて事業の推進を図り、それぞれの専門プロジェクトを見守る中で、事業実施に対しての支援と提案と監査の役割を果たす。
(2)名張市旧細川邸やなせ宿(以下「やなせ宿」という。)の管理運営を行う。

第一条には、協議会と委員会との関係性が規定されている。ただし、協議会が一方的に規約を定めても、それだけで第一条が発効することはありえない。委員会側の規約が問題になる。委員会の規約に、協議会にかんする条項が加えられなければならない。両者の規約が照応し合ってはじめて、協議会の規約は有効になるのである。平成20・2008年6月1日、名張まちなか再生委員会の定期総会において、まちなか運営協議会の発足が報告され、それにともなう委員会規約の改正が審議の末に決定される、というプロセスを経なければ、まちなか運営協議会は規約第一条に定められた「立場」を獲得することができない。しかし、そんなことはいっさいなかった。だから、どうなるのか。名張まちなか再生委員会には、いまにいたってもなお、まちなか運営協議会などという内部組織は存在していない、ということになる。そう判断せざるをえない。

だからまあ、手抜かりだったよなあ、というしかないのであるが、これはむろん、名張まちなか再生委員会の問題である。委員会内部の問題である。したがって、いつになるのかはわからないが、このつぎの理事会で、この件を問題にすることになる。まちなか運営協議会なんて組織が正式に存在しているのかどうか、やなせ宿を運営しているまちなか運営協議会は、存立の根拠がきわめてあいまいな幽霊組織でしかないのではないか、と理事会の席で質問し、合理的な説明を求めることになる。合理的な説明なんてできっこないのであるが、もしもできないということになれば、問題は名張市に飛び火する。そんな幽霊組織にやなせ宿の運営を委託していいものかどうか、名張市にそれを質すことになる。どう質すのか。やっぱ住民監査請求をかますのが手っ取り早いかもしれんなあ。

住民監査請求の件はまあいいとして、手抜かりの問題をさらに追及しておく。まちなか運営協議会の、というか、名張まちなか再生委員会の手抜かりは、じつは、たくらまれたものであった。わるだくみであった。わるだくみなんてのは、頭の切れる人間がねちねちねちねちと練りあげなければ、面白くもなんともないものである。それがまあどうよ。今回のわるだくみときた日には、わるだくみがそのまま手抜かりになってしまっているというおそまつさなのである。もう笑ってやるしかないのであるが、市街地整備室で確認したところ、名張まちなか再生委員会の昨年度総会では、委員会からまちなか運営協議会を「抜けさせる」作業が進められた、とのことであった。だから、昨年度総会の資料において、まちなか運営協議会は平成19・2007年度の事業報告はおこなったものの、平成20・2008年度の事業計画は発表しなかった。単なる報告資料として、協議会が「[平成20年度]/施設管理、企画運営を受託し、名張市旧細川邸『やなせ宿』の管理運営を行う」と記した紙きれ一枚、総会資料に付されていただけだったのである。これだけのことで、「抜けさせる」作業が完了したのである、という。

あきれてものもいえない。抜けさせるなら抜けさせるで、それなりの手続きというものが必要なのである。まちなか運営協議会の設置は、名張まちなか再生委員会の総会に議案として提出され、総会の議決によって決定されたものである。それが委員会を抜けるというのであれば、おなじく委員会の総会において、議案として審議されることが要求される。勝手に抜けることなんかできるわけがない。そんなこともわからんのか。それが実際にはどうだ。総会ではいっさいなにも報告せず、総会資料に小細工を弄して、たったそれだけのことで抜けさせたことにしてしまう。そんなインチキが通用すると思うておるのか。しかし、通用してしまうんだよなあ。あの名張まちなか再生委員会というインチキ委員会では、というか、この名張市とかいうインチキ自治体では、いくらだって通用してしまうんだよなあ。あきれてものもいえない。

しかし、インチキが通用したと思い込んで枕を高くしてお眠りのところ、まことにすまんなとは思うけれど、話を蒸し返さないわけにはまいらぬ。名張まちなか再生委員会のこのつぎの理事会では、まちなか運営協議会が正式に存在しているのかどうかを確認するとともに、昨年度総会における意図的な不備についても質問する。不備というのは、まちなか運営協議会にかんして、当然なされるべきであった報告や審議がいっさいなされなかった、ということである。わるだくみにして手抜かり、という思わず笑ってしまうような意図的な不備を、いったいだれがたくらんだのかな。それを追及する。犯人探しである。昨年度総会のペテン師はだれなのか。総会資料からまちなか運営協議会を煙のごとく消滅させてしまった詐欺師はだれなのか。一連のインチキの絵図を引いたのはだれなのか。そのあたりのことを追及して、かりに犯人が明確にならなかったのであれば、当時の役員会のメンバー全員が犯人であるとみなし、その全員の除名処分を検討するべく、理事会に対して厳に要請することになると思う。どうだ。なかなか面白いだろう。
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あんな協議会は存在してないんだよという件について
 ●人間猫様
 ご投稿ありがとうございます。
 名張まちなか再生委員会の役員会の議事録は、名張市の公式サイトには掲載されていないようです。ちなみに理事会の議事録も、2月25日の第一回が掲載されているだけで、4月2日の第二回と4月17日の第三回は、ともにみあたりません。第一回の議事録を公開したのなら、それ以降の議事録も当然公開すべきなのですが、名張市のやってることはあいかわらず、どうもよくわかりません。都合のわるいことは公にしたくない、という魂胆はよくわかるのですが、それならば最初から、議事録を公開するのは総会のみ、理事会の議事録は掲載しない、という方針を打ち出しておけばいいものを、その場その場の思いつきで、第一回は掲載いたしましたが、第二回以降は掲載いたしません、などと首尾の一貫しないことをやってるから、名張市ってのはほんとに信用できないな、ということになってしまいます。
 さて、役員会の議事録には、「まちなか運営協議会がまちなか再生委員会からはずれることを役員会に諮り、承認されたという部分」が存在しないとの由。委員長発言はほんとかな、と思っていたのですが、ほんとではなかったとのご確認をいただいて、胸のつかえがおりたような気分です。お礼を申しあげます。ただし、だからといって、1月25日の臨時総会で「虚偽の答弁によって承認された決議」があったと断定できるのかどうか、そのあたりはかなり微妙でしょう。意図的な虚偽であったのか、意図せざる記憶の錯誤のようなものであったのか、その点を明確にするのはかなり困難である、と主張できないわけでもありません。かりに明確にできたとしても、決議というのは総合的な判断にもとづくものですから、ただ一点の虚偽を根拠として決議全体を覆すというのは、やはり相当の難事であろうと考えます。
 「定時総会前の第22回役員会」というのは、昨年6月1日の定期総会の前に開かれた役員会のことでしょうか。たぶんそのあたりの時期に、まちなか運営協議会を名張まちなか再生委員会から「抜けさせる」ための画策がおこなわれていたはずなのですが、画策は役員会の場でなくても進められますから、役員会におけるやりとりではなく、役員会の内外における一連の画策の結果が、そのあとに開かれた昨年度定期総会にどんなふうに反映されていたのか、その点を追及するほうが合理的で効果的だと思います。つまり、昨年度の総会には、まちなか運営協議会にかんして、当然なされるべきであった報告や審議がいっさいなされなかった、という致命的な不備があったわけで、そうした経緯を念頭に置いて判断するならば、まちなか運営協議会はいまだ正式に発足していない、という結論にいたるしかありません。それが、論理的な帰結というものです。
 この点を追及してゆけば、ご指摘の「何の手続きも経ず行政が一部の市民を使ってでっち上げたまちなか運営協議会に業務委託している」という問題にもメスを入れることができるでしょう。ちかく開かれるはずの理事会で筋道をつけ、6月に予定されている定期総会で協議検討できるように話をもってゆきたいと考えているのですが、協議会はいまだ発足していない、という事実を委員会側が素直に認めてくれるのかどうか、あまり期待はできないようにも思われます。やなせ宿にかんしてはもうひとつ、アドバンスコープの問題も存在していて、いわゆる川蔵がFMなばりのサテライトスタジオになっているのですが、手続きや根拠はちゃんとしているのか、いないのか、そのへんのことがまったく不透明で謎に包まれておりますので、いっちょツッコミを入れてやんなくちゃな、とは思っているのですが、そこまで手がまわりそうにありませんから困ったものです。やれやれ。
 今後ともよろしくお願いいたします。
人間豹 URL 2009/05/13(Wed)08:43:16 編集
総会決議は有効なのか?
 委員長の発言「役員会に諮ったところ、皆さんのご承認をいただいて」という部分について役員会の議事録及び議事記録を調べましたが、まちなか運営協議会がまちなか再生委員会からはずれることを役員会に諮り、承認されたという部分を見つけることは出来ませんでした。
 確かに定時総会前の第22回役員会の中でまちなか運営協議会の存在について意見が出たことがありました。
その内容は、市からの委託団体の中にオブザーバーとして市の職員が入っているとまずいので委員からはずしてもらいたいと行政側副委員長から提案された時です。
 それを受けて、それならば市と協働で行われているまちなか再生委員会の中でまちなか運営協議会について検討するのもどうなのかということにならないか、との疑問が副委員長から出されたというものでした。
 これについては委員長が検討するということで終わっています。どうやって検討するのかという質問には、それも含めて検討するという答えでした。
 その後の役員会で検討結果が報告・審議されることはありませんでした。
 これはとても困ったことになりました。虚偽の答弁によって承認された決議ははたして有効なのかということです。1月の臨時総会は不成立ということにはならないのでしょうか?
 もっと問題なのは何の手続きも経ず行政が一部の市民を使ってでっち上げたまちなか運営協議会に業務委託していることでは無いでしょうか?
 ウソつきはどろぼうのはじまりってね。
人間猫 2009/05/12(Tue)10:37:25 編集
役員会の全員を除名処分にしてさしあげる件について
 ●質問者様
 ご投稿ありがとうございます。
 1月25日の名張まちなか再生委員会臨時総会には私も出席していたのですが、ご指摘のようなやりとりがあったことはきれいに失念しておりました。私にはどうも、人の話はすべて聞き流してしまう傾向があるみたいで、こんなことではいかんかな、と思っております。
 結論から申しあげますと、この委員長発言、かなりまずいものです。まず、なにをおっしゃってるんだかよくわからない。これがまずい点なのですが、ほんとかよ? と思われるところが少なからずあって、それもまたまずい点です。しかし、いちばんまずいのは、総会で決定されたことを役員会でひっくり返してそれでOK、としていらっしゃることでしょう。総会における決定は、総会の場でなければ覆せない、という基本的な認識すらないわけですから、「役員会に諮ったところ、皆さんのご承認をいただいて」などとばかなことやってくださった役員会のみなさんは、全員が除名処分に相当するはずです。
 しかし、「役員会に諮ったところ、皆さんのご承認をいただいて」というのはほんとなのかな、という気もいたします。市街地整備室の説明によれば、昨年6月の定期総会で、まちなか運営協議会は名張まちなか再生委員会から抜けてしまった、ということになっているわけですから、今年1月の臨時総会の前に、「新しい規約案のなかにおいて、まちなか運営協議会自体が、その全体をやるという議論も踏まえてですね、ひとつ、やなせ宿の問題に関して、役目が終わったのではないかと」みたいな話し合いが役員会でおこなわれたのかどうか、おおいに疑問であると思われます。それにそもそも、どういう理由や根拠にもとづいて、「役目が終わった」などということがいえるのか。わけのわからんことだらけなのですが、これでつぎの理事会がいよいよ楽しみになってきた、ということはいえると思います。
 それにしても、ものごとはちゃんと決めよう、決めたことはちゃんと守ろう、守れなくなったときはちゃんと決め直そう、といったような小学生にもできることが、名張まちなか再生委員会には、あるいは、この名張市というインチキ自治体には、といってもいいように思いますが、まったくできないのですから困ったものです。
 今後ともよろしくお願いいたします。
人間豹 URL 2009/05/12(Tue)08:55:42 編集
まちなか運営協議会の謎
まちなか運営協議会について本年1月25日に行われたまちなか再生委員会臨時総会議事録において質問された部分があります。
以下抜粋
(辻委員)
■乱歩関連事業検討委員会の辻と申します。よろしくお願いいたします。新しい規約を出していただきまして、新しいといっても、やはり以前からの継続があってのことかと思いますけれども、平成19 年の総会におきまして、まちなか運営協議会の設置というのが総会で承認されていると思うのですが、それが、いま規約のプロジェクトチームが6つありますが、この中には入っていないと。
■設置の理由として、目的は、まちなか運営協議会というのは、まちなか再生委員会の中心的立場にて事業の推進を図り、それぞれの専門プロジェクトを見守る中で、事業実施に対しての支援と提案と監査の役割を果たすものとする、という非常に大事な役割を持たせて成立させたはずなのですが、今この場で全くどこにも触れられていないというのはどうしてかお聞きしたいと思います。
(議長:勝林委員)
ただいま、辻さんから、そういうご質問がございましたが、いかがでしょうか。
(田畑委員長)
■その議論も、当然ありました。まちなか運営協議会が、なぜ規約改正案のプロジェクトチームに入っていないかに関しましては、まちなか運営協議会は、平成19 年度には、辻さんがおっしゃった、そういう目的のために、総会で承認されたと思うのですが、新しい規約案のなかにおいて、まちなか運営協議会自体が、その全体をやるという議論も踏まえてですね、ひとつ、やなせ宿の問題に関して、役目が終わったのではないかと。
■その中で、また、まちなか運営協議会自身が、いま辻さんが言われたみたいに、全体を見るという役割を担わなくてもいいのではないかと。そのためにもプロジェクトとしてはですね、その中に入れなくても良いのではないかと役員会に諮ったところ、皆さんのご承認をいただいて、今回の案に関しては、まちなか運営協議会という部分のプロジェクトといいますか、全部をプロジェクトにしましたので、乱歩関連も6つ目のプロジェクトに入っているように、そのように整理をさせていただき、このような提案をさせていただきました。
 
以上議事録より抜粋

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http://www.city.nabari.lg.jp/ct/other000004900/099004110-rinjisoukaigijiroku.pdf
        


質問者 2009/05/11(Mon)18:53:14 編集
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