三重県名張市のかつての中心地、旧名張町界隈とその周辺をめぐる雑多なアーカイブ。
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Googleのあとは、Wikipediaで比較してみる。
Wikipedia:観阿弥
伊賀市、上野市といった地名はみえるが、名張市の名は発見できない。この項目にかぎっていえば、観阿弥と名張はまったくの無関係ということになる。
Wikipedia:江戸川乱歩
ここにはもちろん、名張の名前をみることができる。Wikipediaのみならず、一般的な百科事典のたぐいであれば、乱歩の出身地として名張が出てくるのは当然のことであろう。
たとえば、こんなぐあい。
Japan Knowledge:日本大百科全書
Wikipediaの乱歩の項目には、参考文献のリストが掲載されている。これがいかにもWikipediaらしく、わずか二点があげられただけのおそまつさなのだが、そのうちの一点が名張市立図書館の『江戸川乱歩著書目録』である。この項目を読めば、乱歩の出身地である名張市の図書館が乱歩の著書を収集して目録を発行したのだなということが、よほどのまぬけでないかぎり理解できるはずであろう。さらに、関連項目として三重FCランポーレも紹介されていて、名張市のサッカークラブが乱歩にちなんだ名前で活動しているのだなということが、やはりかなりのばかでないかぎり理解できるはずなのである。
要するに、Wikipediaの項目だけからでも、名張市が乱歩の生誕地であるという歴史的事実のみならず、乱歩と名張の現在における関係性も、ある程度は察しをつけることができるのである。つまりは、観阿弥よりは乱歩のほうが、名張市にゆかりが深いということである。むろん乱歩だって、たまたま生まれたというだけで、名張との関係性はごく稀薄である。しかしそれにしても、また、ポピュラリティの問題はべつにしても、観阿弥よりも乱歩が名張市の看板にふさわしいということは、確実にいえるはずなのである。
ついでだから、こんなGoogle検索も試みておく。
Google:観阿弥 名張
Google:江戸川乱歩 名張
さてそれで、能楽振興と乱歩顕彰の問題である。名張市がこのふたつをどう考えているのか、具体的なところはよくわからない。むろん実際には、何も考えていないとみるべきであろう。せいぜいが、たんに目先のこと、うわっつらのことだけでお茶をにごしている。それが現状であろう。
で、これをみてみる。
名張市公式サイト:名張市事務事業評価報告書(pdf)
昨年10月に発表された報告書から、観阿弥と乱歩に関連のある事務事業をピックアップしてみる。
まず、観阿弥ゆかりの能楽振興関連。
つづいて、乱歩顕彰関連。
要するにまあ、評価そのものが目先だけ、うわっつらだけのものになっているわけであるが、肝心の事務事業が目先ばかりを追い、うわっつらをかいなでするだけのものなのであるから、これもいたしかたのないところか。いまさらことごとしく論評を加える気にもなれない。
Wikipedia:観阿弥
伊賀市、上野市といった地名はみえるが、名張市の名は発見できない。この項目にかぎっていえば、観阿弥と名張はまったくの無関係ということになる。
Wikipedia:江戸川乱歩
ここにはもちろん、名張の名前をみることができる。Wikipediaのみならず、一般的な百科事典のたぐいであれば、乱歩の出身地として名張が出てくるのは当然のことであろう。
たとえば、こんなぐあい。
Japan Knowledge:日本大百科全書
江戸川乱歩
えどがわらんぽ [1894—1965] 推理作家。本名平井太郎。明治27年10月21日、三重県名張市に生まれる。 |
Wikipediaの乱歩の項目には、参考文献のリストが掲載されている。これがいかにもWikipediaらしく、わずか二点があげられただけのおそまつさなのだが、そのうちの一点が名張市立図書館の『江戸川乱歩著書目録』である。この項目を読めば、乱歩の出身地である名張市の図書館が乱歩の著書を収集して目録を発行したのだなということが、よほどのまぬけでないかぎり理解できるはずであろう。さらに、関連項目として三重FCランポーレも紹介されていて、名張市のサッカークラブが乱歩にちなんだ名前で活動しているのだなということが、やはりかなりのばかでないかぎり理解できるはずなのである。
要するに、Wikipediaの項目だけからでも、名張市が乱歩の生誕地であるという歴史的事実のみならず、乱歩と名張の現在における関係性も、ある程度は察しをつけることができるのである。つまりは、観阿弥よりは乱歩のほうが、名張市にゆかりが深いということである。むろん乱歩だって、たまたま生まれたというだけで、名張との関係性はごく稀薄である。しかしそれにしても、また、ポピュラリティの問題はべつにしても、観阿弥よりも乱歩が名張市の看板にふさわしいということは、確実にいえるはずなのである。
ついでだから、こんなGoogle検索も試みておく。
Google:観阿弥 名張
Google:江戸川乱歩 名張
さてそれで、能楽振興と乱歩顕彰の問題である。名張市がこのふたつをどう考えているのか、具体的なところはよくわからない。むろん実際には、何も考えていないとみるべきであろう。せいぜいが、たんに目先のこと、うわっつらのことだけでお茶をにごしている。それが現状であろう。
で、これをみてみる。
名張市公式サイト:名張市事務事業評価報告書(pdf)
昨年10月に発表された報告書から、観阿弥と乱歩に関連のある事務事業をピックアップしてみる。
まず、観阿弥ゆかりの能楽振興関連。
シートNO.
1104 事務事業名 ふるさと能文化振興事業 総合評価 継続(事務改善) 主な意見 ・文化財保護、顕彰の立場か、投資戦略かが明確でない。「能楽のまち名張」を作り上げる戦略を明確にする必要がある。 ・いかに経費を抑えるかを考え、教育委員会だけでなく、観光協会、商工会議所、その他民間団体との共催や協賛金収入等を検討すべきである。 ・市民にばかりPRしているが、市主導で市外にもPRすることで、観光誘致、宿泊等にも繋げられる。市民と市外で料金を変えてもよい。 ・他の能の町とのネットワークや担い手を育て、将来的に民間に実施してもらえるよう投資が必要である。 |
つづいて、乱歩顕彰関連。
シートNO.
1007 事務事業名 なぞがたりなばり講演会 総合評価 事業継続(拡大) 主な意見 ・全面的に市で実施することが望ましい。現在の経費の範囲内で、全国PR等も必要。 ・乱歩を起爆剤として観光集客の基盤を作るべき。 |
要するにまあ、評価そのものが目先だけ、うわっつらだけのものになっているわけであるが、肝心の事務事業が目先ばかりを追い、うわっつらをかいなでするだけのものなのであるから、これもいたしかたのないところか。いまさらことごとしく論評を加える気にもなれない。
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