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三重県名張市のかつての中心地、旧名張町界隈とその周辺をめぐる雑多なアーカイブ。
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中日新聞系のフリーペーパー「ROOS」3月号が昨19日、発行された。名古屋市全域を中心に、三重県では桑名市、いなべ市などで中日新聞に折り込まれる「熟年世代のニュースペーパー」。タブロイド判で十二ページ。

タウン誌ネットワークUnyo!:ROOS(ろ~ず)

3月号の特集は「文豪の里を行く〜江戸川乱歩ゆかりの地を訪ねて〜」。フロントページのコンテンツ欄には、「三重県が生んだ“日本の探偵小説の父”江戸川乱歩。その偉大な足跡をたどろうと、本紙記者が三重・愛知両県のゆかりの地を訪ねました。名張市をはじめ、各地に点在するお薦めスポットを紹介します」とある。

特集のなかの名張市のパート、権利関係でいろいろ問題があるとは知りつつも、画像でこっそり掲載する。本文もなんとか判読できると思う。

20080320a.jpg

以前にも記したとおり、名張の名がメディアで喧伝される機会の多くはこれこのとおり、江戸川乱歩の生誕地であることによっている。

先日閲覧した名張市議会の会議録には、「乱歩関連施設整備事業検討委員長の発言にもありましたように、乱歩はまちなか再生の目玉と称されております。私も、乱歩は全国的にも知れ渡るメジャーの地域資源であると考えます」との発言があった。このブログのリンク欄にあげた「まちBBS:名張市について書き込んでみましょう」をクリックすると、最初に出てくるのは「江戸川乱歩生誕の地名張」という文章である。名張市を本拠とするサッカーのクラブチームは、乱歩にちなんで「三重FCランポーレ」と名づけられている。

すなわち、名張市にとって乱歩がかけがえのない「目玉」であり「地域資源」であるという認識は、市民のあいだにある程度浸透しているといっていいはずである。ところが名張市は、そのせっかくの素材を、いっこうに活用しようとしない。その気がないわけではないのだが、いわゆる実行がともなわない。なぜか。ものを考える能力に欠けているからである。よその猿真似をする程度のおつむしかないからである。名張市の地域性や独自性をよく知り、乱歩作品や乱歩その人をよく理解して、そのうえで名張市が、みずからの身のたけ身のほどというものをよくわきまえて、さて何をなすべきなのかと考える。そんな芸当などとてもできない相談だからである。

そしていまや、乱歩にかんする名張市の無策無能は、名張まちなか再生プラン関連の細川邸ならびに桝田医院第二病棟の整備事業によって、すみからすみまで白日のもとにさらされてしまった。およばずながらこのブログも、名張市の無策無能ぶりを喧伝することに明け暮れてきた。喧伝することで名張市に、それこそ再生の道を示すことができるかと期待をかけていたのだが、その期待も夢とついえた。何をどうしたところで、もはや甲斐はないのである。終わっとる終わっとる。少なくとも乱歩にかんしていうならば、名張市はもう完全に終わっておる。そろそろ投了ということにすべきだろう。蛍の光が聞こえぬか。
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