忍者ブログ
三重県名張市のかつての中心地、旧名張町界隈とその周辺をめぐる雑多なアーカイブ。
[188] [187] [186] [185] [184] [183] [182] [181] [180] [179] [178]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

当ブログ的には何かと話題の名張まちなか再生委員会であるが、実際のところはもうだめなのではないか。完全な機能停止にいたったとみていいのではないか。うんともすんとも反応がないのである。

確認しておく。名張まちなか再生委員会は、改修が終わったあとの細川邸の管理運営を担当する組織として、NPOなばりを発足させた。しかし、NPOなばりからは、まちなか再生委員会に対して、細川邸活用の具体的なプランが何も提示されてこない。現在ただいまの状況をおおざっぱに紹介すれば、以上のようなことになる。

そういうことなら、こういうのはどうよ。つまり、《NPO乱歩と名張》ってのをつくって、このNPOで細川邸を活用したいと申し出たら、再生委員会はどういう扱いをしてくれるのかな、と名張まちなか再生委員会の委員長にお訊きし、委員会の内部組織であるまちなか運営協議会で検討していただけることになったのは、11月12日のことであった。

以来、いまだに、うんともすんとも反応がないのである。毎度毎度おんなじことをつづっている感じだから、以下、11月21日付エントリ「細川邸乗っ取りステップ」から引用。

   
現況を確認しておくと、こんなぐあいである。
  • NPOなばり
  • NPO乱歩と名張
《NPO乱歩と名張》はまだ結成されていないのだが、とにかく名張まちなか再生委員会にたいして、こうした図式を示しているのである。細川邸を管理運営するための組織として結成されながら、いまだに活用策を提示できていないNPOなばりのかわりに、新しいNPOが細川邸の活用策を提言することは可能か。その点が、近く開かれるはずのまちなか運営協議会によって検討されることになっている。これが現況である。

しかし、名張まちなか再生委員会そのものが、じつはまったく信をおけない組織なのである。結成以来インチキにインチキを重ね、そのあげく膠着状態におちいって、いまやほとんど機能停止に立ちいたっている組織なのである。名張市考査委員会からも、なんのための組織なのかがあいまいである、位置づけを明確にしろとだめ出しされたような組織なのである。

だから、名張まちなか再生委員会をすっ飛ばしたとしたら、つぎのステップはこうなる。
  • 名張まちなか再生委員会
  • NPO乱歩と名張
この両者が肩を並べる。来年2月には改修が完工する細川邸にかんして、いまだに結論を出すことのできない委員会のかわりに、新しいNPOが細川邸の活用策を提言することは可能か。それを問うことになるはずなのであるが、まだそのステップには達していない、当面は、名張まちなか再生委員会の返事待ちということになる。

名張まちなか再生委員会は、いったいどうしているのであろうか。

といったところで、12月4日付エントリ「《乱歩と名張》設立趣意」のつづき。設立趣意書の補足説明を記しておきたい。

まず引用。一段落ずつ進めることにする。

   
■経緯
江戸川乱歩は 1894年、当時の名張町新町に生まれた。生後まもなく一家で転居したため、生涯のほとんどを名張と無縁に過ごしたが、晩年になって名張を訪れ、生家跡にも案内された。それが契機となり、市民の浄財によって生誕地碑が建立されたのは、名張市発足の翌年にあたる1955年のことである。乱歩は夫人とともに除幕式に臨み、その十年後に死去した。死去の四年後、1969年に講談社版江戸川乱歩全集の刊行が始まったのを機として、名張市に乱歩記念館の建設を目指す動きが起こった。市民有志が「乱歩記念館建設の会」を組織し、活動が進められたが、建設は実現しなかった。同年に開館された名張市立図書館が乱歩関連資料の収集を進めることで、記念館建設への望みがつながれることとなった。

これはまあ、ただこれだけのことである。ポイントは、江戸川乱歩という作家と名張のまちは、まったくといっていいほど無縁である、ということである。津の出身だった父親がごく短期間、名張の郡役所に勤務していて、そのとき乱歩が生まれた。ただそれだけのことである。名張は乱歩の生誕地であるが、生誕地でしかないのである。

名張に生まれ、そのあとずーっと無縁でありつづけ、晩年になっていわゆるふるさと発見がはたされて、生誕地碑が建立された。乱歩の生前における名張との関係は、以上のことに尽きている。

乱歩の没後に眼を転じると、名張市内に乱歩記念館の建設をめざす動きもみられたものの、すぐに頓挫してしまった。わずかに名張市立図書館が、乱歩関連資料の収集をつづけることで、乱歩と名張との関係がほそぼそとではあるが維持されてきた。まあそういったことである。
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
どうもよく理解できません
 ご投稿ありがとうございます。
 しかしながら、どうもよくわかりません。ご投稿のなかに、まことに失礼なことを申しあげますが、どうにも理解できない点があります。端的にいえば、「税金で建て始めている細川邸をストップさせる事ができないのであれば」という前提が、どうして「独立採算していただく事があたりまえ」という結論につながってしまうのか。どうしても腑に落ちません。
 「税金で建て始めている細川邸をストップさせる事ができないのであれば」
 との仰せは、これは事実です。細川邸の改修工事は税金をつかって進められていて、強硬な手段を採用するなら話はべつでしょうが、ふつうに考えれば止めることはできません。また、改修を終えた細川邸を、誰が、あるいはどこが運営するのか、いまの時点では決定されていません。NPOなばりが管理運営を手がけることになっていたのですが、この話も白紙に戻ってしまったようです。しかし、それがどうして、
 「どなたが運営されようと、公金,交付金を使う事なく、すべて自費私費自主民営でやっていただき、独立採算していただく事があたりまえ」
 という結論に短絡してしまうのか。どこがいったい「あたりまえ」なのか。どんな論理的脈絡をたどれば、税金をつかって整備された施設は独立採算があたりまえ、ということになってしまうのか。もう少し詳しく、と申しますか、論理の筋道をたどれるようにご説明いただければと思います。
 独立採算ということで申しますと、名張まちなか再生プランに記された細川邸の活用策は、まさしく独立採算を求めるものでした。細川邸は歴史資料館として整備し、「管理運営は民間が担う公設民営方式とします」と明記されていました。つまり、細川邸を改修して整備することまでは税金で面倒をみる、あとの管理運営はいっさい民間にまかせてしまう、ということです。
 こんなばかな話はありません。商店経営が成り立たなくてシャッターストリート化が深刻化している名張のまちで、「公設民営」などという虫のいい話がすんなり実現できるわけがありません。名張まちなか再生委員会の細川邸にかんする検討がいっこうに前進しなかったのも、結局は「公設民営」が足かせになっていたからだと判断するしかないわけですが、この決定の背後には、深い考えがあったようにも、明確な根拠があったようにも思えません。「公設民営」はあたりまえ、といったような思考なき短絡しかなかったのではないでしょうか。
 「そう言った意味で」
 とおっしゃるのがどういった意味なのか、これもよくわからないのですが、
 「再生委員会やNPOなばりなど行政となれあいの組織より、資金も自主運営してくれるであろう「乱歩と名張」に頑張ってもらいたいです」
 どうもありがとうございます。しかし実際には、新しいNPOをつくって細川邸の活用に名乗りをあげ、実現にまでこぎつけるのはなかなか大変なことです。名張市から細川邸にかんする検討をゆだねられた名張まちなか再生委員会は、機能不全に陥りながらもいまだ存続しているわけですから、やはり仁義を通しておく必要はあるでしょう。だからこちらから委員会に対して申し出を行ったのですが、委員会からはうんともすんともいってこず……
 閑話休題。ご投稿の話題に戻ります。
 「お金のない街ですから、知恵とお金は自分達で」
 新しいNPOの資金面にかんしては、私はこれまでにひとことも記していないのですが、ご心配いただいてありがとうございます。先回りしてそこまで気づかってくださる方は、ほかにはほとんど存在しないであろうと思われます。もしかしたらよほど、名張まちなか再生プランに記された「公設民営」という四文字熟語のせいで苦労をなさった方なのでしょうか。それはどうも、本当にご苦労さまでした。いやいや、そんなふうに決めつけてはいけませんけど、しかしそれにいたしましても、なんといえばいいのでしょうか、いやまったく、金がかたきの世の中ですなあ。わーっはっはっは。わーっはっはっは。わーっはっはっは。
 今後ともよろしくお願いいたします。
中 相作 URL 2007/12/08(Sat)09:54:55 編集
無題
税金で建て始めている細川邸をストップさせる事ができないのであれば、どなたが運営されようと、公金,交付金を使う事なく、すべて自費私費自主民営でやっていただき、独立採算していただく事があたりまえ。そう言った意味で再生委員会やNPOなばりなど行政となれあいの組織より、資金も自主運営してくれるであろう「乱歩と名張」に頑張ってもらいたいです。お金のない街ですから、知恵とお金は自分達で。
匿名 2007/12/07(Fri)12:22:30 編集
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:

Copyright NAKA Shosaku 2007-2012