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三重県名張市のかつての中心地、旧名張町界隈とその周辺をめぐる雑多なアーカイブ。
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11月24日、名張市武道交流館いきいきで、第17回なぞがたりなばり講演会が催された。講師は北森鴻さん。テーマは「旅とミステリー」。小説の取材である地方を訪れ、ふと思いついて足を踏み入れた山中で、風化しやすい砂岩質の崖に陰刻された五百羅漢を見つけたときの驚き、といった体験談が面白く、業界ネタでは、ある合作長篇の舞台裏の話がもっとも笑えた。ご本人は話がへただと謙遜しておられたが、というか、たしかにお上手ではなかったが、話術の巧拙はべつにして、楽しめた。

入場者は、やや少なめ。六十人あまり、といったところか。名張市民の顔もみえ、中さん、うちの娘、来年名張高校に入るねん、よろしく、と報告してくれた人もあったりしたのだが、わざわざ市外から訪れてくれた人が、半数ほどはいたのではないか。講演が終わり、サイン会が終わると、みんなそそくさと帰ってゆく。シャトルバスに乗って名張駅東口で降り、そのまま近鉄の切符を買って、名張をあとにする。もったいない話である。せっかく名張に、つまりは江戸川乱歩の生誕地に来ていただいたのである。せめて、名張に一泊してもらうことを、考えねばならんのではないか。

関西方面からの常連も、ことしは数が少なく、それでも大阪府から二人、愛媛県から一人。聞けば全員、乱歩生誕地碑や清風亭あたりを散策してきたとのことである。単発で講演会を催すだけでなく、名張のまちの散策やもてなしも楽しめる機会を、遠来の客人のために提供すればいいのではないかと愚考する次第であるが、どんなものであろうか。名張まちなか再生委員会のみなさんは、どのようにお考えなのであろうか。ああ。何も考えておらぬのか。そうであろうな。なにしろご町内感覚なのだものな。
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