三重県名張市のかつての中心地、旧名張町界隈とその周辺をめぐる雑多なアーカイブ。
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ようやく動きがあった。きのう、名張まちなか再生委員会の事務局から文書が届いた。これである。
早いもので、理事会ももう四回目である。第一回は2月25日、第二回は4月1日、第三回は4月17日、そして第四回が6月5日となる。名張市公式サイトには理事会関係のページも設けられている。
名張市公式サイト:名張まちなか再生委員会(理事会関係)
設けられてはいるものの、掲載されているのは第一回理事会の議事録と事項書だけである。どうしたどうした。二回目以降は公開せんのか。なにか都合のわるい発言でもあったのか。どうしたどうした。ただの思いつきで第一回だけ掲載し、あとはもう知らん顔ということか。それではまるでまちなか再生事業そのものではないか。というよりは、思いつきと知らん顔、これこそが名張市政の本質なのであって、それは市政のどんな細部とも緊密に照応し合っている、ということなのであろうな。市政の本質が思いつきと知らん顔なのだから、たとえばまちなか再生事業ぶちかましまーす、とかなんとかいってみたって、結局は思いつきと知らん顔。その事業に関係する組織の記録を公開することも、やっぱり思いつきと知らん顔。首尾はみごとに一貫している。立派なものだなインチキ自治体。
さて、ようやく動きがあった、と冒頭に記したが、これはあくまでも表立った動きのことであって、このブログが「壊れる前に発足しろよの巻」というエントリを最後に不気味な沈黙を守っていたあいだ、いや、それ以前からも、いわゆる水面下においては、こそこそこそこそ動きがあったと伝え聞く。うろたえとるのか? あわてふためいとるのか? そのあたりのことはどうもようわからんのであるけれど、水面下の動きってのがどんなものであったのかというと、やなせ宿を名張地区まちづくり推進協議会が実質的に私物化してしまうための動きであったらしい。むろん、そんな不正行為を名張地区まちづくり推進協議会が単独で実行できるわけがない。名張市役所の関係セクションが打って一丸となり、やなせ宿の私物化を後押ししていると伝えられる。
そんなばかなことが、とお思いの向きもあろうが、当節の名張市においては、こんなのは日常的な光景だというべきであろう。たとえば6月13日、希央台に市民情報交流センターとやらがオープンする。これを、利権がらみの黒いうわさにまみれてオープンする、と表現しても、一部の市民や少なからぬ市職員には深くうなずかれるところがあるのではないか。いささかおおげさにいってしまえば、いまや名張市政は、情実と結託、この二点を基軸として展開されている。行政と市民とのあいだに構築されているべき信頼関係なんてものはまったく存在せず、そのかわりムラ社会さながらの互酬関係が幅を利かせている。それが名張市政の実態なのである。市民情報交流センターをもちだすまでもなく、やなせ宿の川蔵にどうしてFMなばりのサテライトスタジオが入っているのか、根拠はきわめてあいまいである。市民を納得させる説明など、名張市にはとてもできないはずである。
さて、第四回理事会である。名張市役所が総力をあげてやなせ宿の私物化に荷担してくれるのはいいのだが、そうやすやすとは問屋が卸してくれんのではないか。なにしろ、名張市から委託を受けてやなせ宿を運営しているまちなか運営協議会が、じつはいまだ存在しておらんのである。したがって、6月5日の理事会では、「(2)規約の再改正の意見について」にからんで、そのあたりにツッコミを入れてやるつもりなのであるが、まちなか運営協議会が正式に発足しなければ、やなせ宿の私物化なんてとてもできない相談なのである。この問題をクリアするにはどうすればいいのか、名張地区まちづくり推進協議会ならびに名張市役所の関係セクションは総力を結集してわるだくみしておく必要があるであろう。しかしまあ、なんつったって名張市である。なんでもありの名張市である。なんでもありといったって、論理だの道理だの合理だの、そういったものはまったくない。ないからこそ、驚くほどのなんでもありが実現されているわけなのであるが、存在してもいない組織と運営委託の契約を、それも二年にわたって結んでいるというなんでもありぶりには、さすがに市民を納得させるだけの説明が必要であろう。ま、おきばりやす。
もうひとつ、まちなか再生事業における今後の計画づくりの問題も、第四回理事会で問題にされなければならぬはずである。3月定例会で発表された名張市長の施政方針に、「まちなか再生事業については、本年度をもって、一旦事業を終えることから、名張まちなか再生委員会と共に、5ヵ年の事業内容を見据えた今後の計画づくりを進めてまいります」と記されていた問題である。名張市公式サイト「市長への手紙」を利用して質したところ、こんな回答が届いた。
ひとこと説明しておくならば、一問目の質問にある「市街地整備室を主担当として、総合企画政策室・健康福祉政策室・商工観光室・都市計画室・道路河川室・営繕住宅室・教育委員会事務局生涯学習室等によるプロジェクト」とかいうやつが、名張地区まちづくり推進協議会によるやなせ宿の私物化を打って一丸となって後押ししている市役所の関係セクションなのである、とみていいであろう。ま、おきばりやす。
で、二問目の回答には、名張まちなか再生委員会の総会で「決定」をおこなうと明記されている。総会は6月28日に開かれる予定である。総会で決定をおこなうためには、事前の理事会でそのための調整を進めておく必要がある。ところが、第四回理事会の会議事項をみるかぎり、そんな調整作業は予定されていない。ならば、6月28日の総会に一発提案の一発可決、ということになるのかな。一発といえばまさしく一発。なにしろ名張市から名張まちなか再生委員会に対し、今後の計画づくりのことはいまだなーんにも伝えられていないのであるからな。3月には施政方針で発表され、それよりさらに以前、コンサルタントとのあいだでは計画づくりを二百万円で発注する話もまとまっていたというのに、かんじんの名張まちなか再生委員会に対しては、いまだに梨のつぶてなのである。まちなか運営協議会の件だけでなく、この今後の計画づくりとやらをめぐっても、6月5日の理事会は荒れ模様になるかもしれんなあ。
ここで名張市にアドバイスしておくと、施政方針にあるとおり、名張まちなか再生委員会とともに今後の計画づくりを進めたいというのであれば、第四回理事会と総会とのあいだに、もういちど理事会を開いて計画づくりにかんする調整を進めなければならない。調整なし、総会で一発勝負、というのであればそれでもいいけれど、その場合には総会の場で名張市長が、これまで進めてきたまちなか再生事業を検証し、今後の計画づくりの必要性を説明したうえで、委員会に対して協力を要請するということになる。もうひとつ、委員会への申し出がここまで遅れてしまったことの説明も、ぜひともなされなければならない。あたりまえのことではあるが、あたりまえのことができないのが名張市なのである。どうなるのであろうな。ま、うそとインチキでかためた市民不在の市政ってのも、なかなか大変みたいだな。
第4回名張まちなか再生委員会理事会の開催について
〇下記のとおり標記理事会を開催させていただきますので、ご出席賜りますようお願い申し上げます。 記
開催日時:平成21年6月5日(金) 19時00分より 開催場所:名張市役所2階 庁議室 【会議事項】 (1)各プロジェクトチームの今後の在り方について (2)規約の再改正の意見について (3)定期総会への取り扱いについて (4)その他 |
早いもので、理事会ももう四回目である。第一回は2月25日、第二回は4月1日、第三回は4月17日、そして第四回が6月5日となる。名張市公式サイトには理事会関係のページも設けられている。
名張市公式サイト:名張まちなか再生委員会(理事会関係)
設けられてはいるものの、掲載されているのは第一回理事会の議事録と事項書だけである。どうしたどうした。二回目以降は公開せんのか。なにか都合のわるい発言でもあったのか。どうしたどうした。ただの思いつきで第一回だけ掲載し、あとはもう知らん顔ということか。それではまるでまちなか再生事業そのものではないか。というよりは、思いつきと知らん顔、これこそが名張市政の本質なのであって、それは市政のどんな細部とも緊密に照応し合っている、ということなのであろうな。市政の本質が思いつきと知らん顔なのだから、たとえばまちなか再生事業ぶちかましまーす、とかなんとかいってみたって、結局は思いつきと知らん顔。その事業に関係する組織の記録を公開することも、やっぱり思いつきと知らん顔。首尾はみごとに一貫している。立派なものだなインチキ自治体。
さて、ようやく動きがあった、と冒頭に記したが、これはあくまでも表立った動きのことであって、このブログが「壊れる前に発足しろよの巻」というエントリを最後に不気味な沈黙を守っていたあいだ、いや、それ以前からも、いわゆる水面下においては、こそこそこそこそ動きがあったと伝え聞く。うろたえとるのか? あわてふためいとるのか? そのあたりのことはどうもようわからんのであるけれど、水面下の動きってのがどんなものであったのかというと、やなせ宿を名張地区まちづくり推進協議会が実質的に私物化してしまうための動きであったらしい。むろん、そんな不正行為を名張地区まちづくり推進協議会が単独で実行できるわけがない。名張市役所の関係セクションが打って一丸となり、やなせ宿の私物化を後押ししていると伝えられる。
そんなばかなことが、とお思いの向きもあろうが、当節の名張市においては、こんなのは日常的な光景だというべきであろう。たとえば6月13日、希央台に市民情報交流センターとやらがオープンする。これを、利権がらみの黒いうわさにまみれてオープンする、と表現しても、一部の市民や少なからぬ市職員には深くうなずかれるところがあるのではないか。いささかおおげさにいってしまえば、いまや名張市政は、情実と結託、この二点を基軸として展開されている。行政と市民とのあいだに構築されているべき信頼関係なんてものはまったく存在せず、そのかわりムラ社会さながらの互酬関係が幅を利かせている。それが名張市政の実態なのである。市民情報交流センターをもちだすまでもなく、やなせ宿の川蔵にどうしてFMなばりのサテライトスタジオが入っているのか、根拠はきわめてあいまいである。市民を納得させる説明など、名張市にはとてもできないはずである。
さて、第四回理事会である。名張市役所が総力をあげてやなせ宿の私物化に荷担してくれるのはいいのだが、そうやすやすとは問屋が卸してくれんのではないか。なにしろ、名張市から委託を受けてやなせ宿を運営しているまちなか運営協議会が、じつはいまだ存在しておらんのである。したがって、6月5日の理事会では、「(2)規約の再改正の意見について」にからんで、そのあたりにツッコミを入れてやるつもりなのであるが、まちなか運営協議会が正式に発足しなければ、やなせ宿の私物化なんてとてもできない相談なのである。この問題をクリアするにはどうすればいいのか、名張地区まちづくり推進協議会ならびに名張市役所の関係セクションは総力を結集してわるだくみしておく必要があるであろう。しかしまあ、なんつったって名張市である。なんでもありの名張市である。なんでもありといったって、論理だの道理だの合理だの、そういったものはまったくない。ないからこそ、驚くほどのなんでもありが実現されているわけなのであるが、存在してもいない組織と運営委託の契約を、それも二年にわたって結んでいるというなんでもありぶりには、さすがに市民を納得させるだけの説明が必要であろう。ま、おきばりやす。
もうひとつ、まちなか再生事業における今後の計画づくりの問題も、第四回理事会で問題にされなければならぬはずである。3月定例会で発表された名張市長の施政方針に、「まちなか再生事業については、本年度をもって、一旦事業を終えることから、名張まちなか再生委員会と共に、5ヵ年の事業内容を見据えた今後の計画づくりを進めてまいります」と記されていた問題である。名張市公式サイト「市長への手紙」を利用して質したところ、こんな回答が届いた。
中 相作 様
このたびは「市長への手紙」をお寄せいただき、ありがとうございました。 ご質問に関しまして以下のとおり回答します。 【ご質問】 1)3月23日付回答に記されていた「市街地整備室を主担当として、総合企画政策室・健康福祉政策室・商工観光室・都市計画室・道路河川室・営繕住宅室・教育委員会事務局生涯学習室等によるプロジェクト」は、いつ設置されるのか。 【回答】 平成21年4月末までには設置したいと考えています。 【ご質問】 2)3月23日付回答には「今後の計画づくり」の「具体的な日程」を「名張まちなか再生委員会と共に決定」するとあるが、名張まちなか再生委員会との決定は、いつ、どのような場でなされるのか。 【回答】 平成21年6月での名張まちなか再生委員会総会での決定を想定しています。 【ご質問】 3)「今後の計画づくり」について名張まちなか再生委員会に知らせることなく、いきなり施政方針で発表したのは、委員会の自立性や主体性を無視した行為であり、明らかに不適切なことである。これを不適切ではないと主張するのであれば、名張市はみずから発足させた各種委員会の自立性や主体性をいっさい認めようとしない、と判断せざるをえない。このように判断して差し支えないか。 【回答】 市として、今後の計画づくりについて名張まちなか再生委員会と共に進めることを表明したことをもって、名張まちなか再生委員会の自立性や主体性を認めないものではないと考えております。 【ご質問】 4)「今後の計画づくり」によって新たな計画が策定されるのにともない、名張まちなか再生プランは無効化されるのか。 【回答】 「今後の計画づくり」は、過去5ヵ年の事業を踏まえたうえで、今後行なうべき事業、行なうことのできる事業について、十分議論したうえでの計画づくりを想定しています。名張まちなか再生プランをさらに有効にするための計画づくりに取り組みたいと考えておりますので、ご協力の程よろしくお願いいたします。 今後とも、貴重なご意見・ご提案をお寄せいただきますようお願いします。 平成21年 3月27日 〇名張市長 亀井利克 |
ひとこと説明しておくならば、一問目の質問にある「市街地整備室を主担当として、総合企画政策室・健康福祉政策室・商工観光室・都市計画室・道路河川室・営繕住宅室・教育委員会事務局生涯学習室等によるプロジェクト」とかいうやつが、名張地区まちづくり推進協議会によるやなせ宿の私物化を打って一丸となって後押ししている市役所の関係セクションなのである、とみていいであろう。ま、おきばりやす。
で、二問目の回答には、名張まちなか再生委員会の総会で「決定」をおこなうと明記されている。総会は6月28日に開かれる予定である。総会で決定をおこなうためには、事前の理事会でそのための調整を進めておく必要がある。ところが、第四回理事会の会議事項をみるかぎり、そんな調整作業は予定されていない。ならば、6月28日の総会に一発提案の一発可決、ということになるのかな。一発といえばまさしく一発。なにしろ名張市から名張まちなか再生委員会に対し、今後の計画づくりのことはいまだなーんにも伝えられていないのであるからな。3月には施政方針で発表され、それよりさらに以前、コンサルタントとのあいだでは計画づくりを二百万円で発注する話もまとまっていたというのに、かんじんの名張まちなか再生委員会に対しては、いまだに梨のつぶてなのである。まちなか運営協議会の件だけでなく、この今後の計画づくりとやらをめぐっても、6月5日の理事会は荒れ模様になるかもしれんなあ。
ここで名張市にアドバイスしておくと、施政方針にあるとおり、名張まちなか再生委員会とともに今後の計画づくりを進めたいというのであれば、第四回理事会と総会とのあいだに、もういちど理事会を開いて計画づくりにかんする調整を進めなければならない。調整なし、総会で一発勝負、というのであればそれでもいいけれど、その場合には総会の場で名張市長が、これまで進めてきたまちなか再生事業を検証し、今後の計画づくりの必要性を説明したうえで、委員会に対して協力を要請するということになる。もうひとつ、委員会への申し出がここまで遅れてしまったことの説明も、ぜひともなされなければならない。あたりまえのことではあるが、あたりまえのことができないのが名張市なのである。どうなるのであろうな。ま、うそとインチキでかためた市民不在の市政ってのも、なかなか大変みたいだな。
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