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三重県名張市のかつての中心地、旧名張町界隈とその周辺をめぐる雑多なアーカイブ。
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きのうのことである。ちょっとした用事があって、伊賀市四十九町にある三重県伊賀県民センターに足を運んだ。もとの伊賀県民局である。いまから四年前、三重県が天下に誇った官民合同事業「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」がロングランで開催されていた当時には足しげく通い、二〇〇四伊賀びと委員会のうすらばかをさんざっぱら叱り飛ばしてやった場所である。てめーこら知事を呼べ知事を、と天下の三重県職員に悪口雑言罵詈讒謗のかぎりをつくしてやった場所である。

なんだか懐かしす、とか思いながら、玄関に開設されていた島ヶ原の名物醤油はさめず即売コーナーなんかをぼんやりながめていたとき、旧知の伊賀市民のかたにばったりお会いした。少し時間があったので、ロビーのソファにすわってしばらく話したのだが、現在ただいま、伊賀市民の最大の関心事は、つぎの市長に誰が就任するのか、ということであるらしい。現職はすでに今月6日、6月定例会の所信表明において、今期かぎりで引退することを表明していらっしゃる。それより早く、今年11月の市長選挙に名乗りをあげた伊賀市職員OBもいらっしゃるし、ほかにも出馬濃厚とうわさされる人がいらっしゃると仄聞する。

で、知人によれば、どうもろくな候補者がいない、ということらしい。伊賀市内にはこれといった人材が見あたらないから、市外からひっぱってくるしかない、ついてはおまえ、伊賀市の市長になる気はないか、と水を向けられた。もとより当方、三重県伊賀地域を代表する知性と呼ばれてひさしい人間である。伊賀市の市長になったとしたら、伊賀市民はきわめて賢い選択をしたということになるはずである。とはいえ当方、いずれ名張市の市長にならねばならぬかもしれぬ人間でもある。むろん、そんなことはいやである。願いさげである。市長になんかなりたかねーや。

しかし、運命というやつがむこうから扉をノックしてきたら、こちらは扉を開けるしかないのではないか。いまこの時期に、というか、名張市長選挙は再来年春のことなのだが、名張市の財政がいよいよあぼーんするかもとささやかれている時期に市長になるなんて話は、少しでも計算のできる人間なら迷わずスルーしてしまうはずである。あえて貧乏くじを引くなどというのは、利口な人間のすることではない。しかし、運命のノックには、さからうことができぬのではないか。ばかじゃできない、利口じゃやらぬ、か。いやー、どうしたものかなあ、とか思い悩みつつ、きのうのところは笑ってごまかしておいた。むこうもべつに、本気で水を向けてくれたわけではなかったようだが。
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NHK津放送局の「ほっとイブニングみえ」といえば、毎週月曜から金曜の午後6時30分から7時まで放送されている帯番組であるが、きょう21日は津市のスタジオからではなく、「ほっとイブニング・キャラバン」として伊賀市のさるびの温泉から中継される。

NHK津放送局:ほっとイブニングみえ

番組には、名張市在住のナチュラリスト武田恵世さんによる伊賀のブナ林の紹介が、約六分間にわたって盛りこまれるという。ぜひ視聴したいと思う。まだ完全には酔っ払ってない時間だし。
『伊賀市史』の刊行がはじまる。全七巻が、平成27・2015年度までに上梓されるらしい。第一回配本は第四巻『資料編 古代・中世』。頒布価格5000円だが、刊行までに予約すれば4000円になるという。ソースはこちら。

ブックスアルデ:伊賀市史 全7巻 刊行開始です(4月10日)

と思っていたら、YOUでも報じられた。

伊賀タウン情報YOU:初の市史「古代・中世編」を6月発売 伊賀市(4月18日)

つづいて毎日新聞でも。

毎日新聞:伊賀市史:「第4巻」が完成 「古代・中世」史料1278点収録 /三重(4月19日)

伊賀市の公式サイトを検索してみると、たぶん平成18・2006年度にまとめられたものと思われるが、「市史編さん事業」の事務事業評価シートがひっかかってきた。

伊賀市公式サイト:伊賀市 事務事業評価シート(pdf)

適当に引用。

   
事業の目的
対象等(何を、誰を)
ふるさと学習や郷土史研究をはじめとする伊賀市の歴史に興味をもつ市民全般(児童から大人まで)並びに市内外の研究機関・事業所・寺社等です。
成果(どうなるのか)
古代から、日本の歴史そのものを構築する重要な一部分を占める本市の、歴史的な発展の歩みを史資料をもとに明らかにし、郷土に対する関心と正しい理解を深め、愛情と誇りを一層高めるとともに、本市の一体性の醸成に役立てます。また、編さんの過程で収集した貴重な史資料の散逸を防ぎ、将来に設置を検討している郷土史料館で公開出来るよう、それらを整理し保管します。

事業開始時からの状況変化及び事業の改善点等
伊賀地域の自治体史は、旧上野市を除く旧町村史が昭和54年から58年にかけて作られました。旧上野市史は昭和36年に作られましたが、内容に乏しい概略版となっていた事と、今となっては陳腐化が進んだため、上野市制50周年記念事業として平成3年から新たな上野市史の編さんに着手しました。平成13年度から16年度にかけて上野市史民俗編・芭蕉編・文化財編・自然編・考古編が刊行されて、今回の市町村合併を迎えました。上野市史に残された歴史編を、合併を機に伊賀市史と名前を変え市域を拡大して編さんを継続しています。市民の協力により新たな史料が発見されると、史料の調査・整理・写真撮影・目録作成・翻刻・カード化・解説執筆と多くの作業が発生します。伊賀市史では、伊賀市歴史研究会に編さんの業務委託をお願いし同研究会と連携しながら事業を推進していますが、同研究会も人手不足である事と正規職員が2名しかいないので、事務事業の主たる目標である市史の発刊を刊行計画どおりに進める為には、日本史知識をもつ正規職員を増員する事が必要となります。差し当たり臨時職員を雇用し係の庶務に当らせ、正規職員2名を編さん業務に専念させる事で改善を図ります。

評価
伊賀という地域は古代日本の歴史にも登場する重要な地域であって、現在でも文献や文化的な遺産にその発展の経緯を見る事ができます。市史の編さん事業は非常に地味な事業で効率性に改善の余地が残りますが、完成の暁には伊賀市の歴史のバイブルとなって、市民のふるさと学習や郷土史研究、市内外の研究者に必ず役立つものとなり、将来の伊賀市政発展の羅針盤となる事が期待できるものといえます。市史刊行計画に沿った発刊を引き続き推進します。

総合評価
A

名張市にも、むろん市史発行の計画はある。財政難のせいで、刊行がのびのびになっているだけである。そんなことがいつか、新聞で報じられていた。ウェブサイト名張人外境を調べてみたら、平成18・2006年2月11日付毎日新聞の記事をひろってあった。

名張人外境:人外境主人伝言 2006年2月中旬

転載しておく。

   
名張市:最新の成果など報告 「名張市史だより」発行--編さん室 /三重

名張市市史編さん室は、市史編さんの進ちょく状況や研究成果を知らせる「名張市史だより」第1号(A4判、6ページ)を発行した。市史(全11巻)は当初、今年度から順次発刊する予定だったが、財政難のため延期し08年度からになっている。市民からは「いつになるのか」といった問い合わせもあるため、まずは市史だよりで知らせることにした。

市は97年に市史編さん室を、02年には有識者らで「編さん委員会」を組織し、本格的に史料収集を始めた。だが財政難で、十分な職員配置も、発刊する予算もなく、先延ばしされている。現在の予定は「08~11年度に毎年1巻ずつ発刊し、残り7巻は未定」という。

毎日新聞 MSN-Mainichi INTERACTIVE 2006/02/11

この記事によれば、今年度から四年がかりで、全十一巻のうちの四巻が刊行されるらしい。もっとも、二年前の予定がいまも生きているのかどうか、それはわからない。

さて、お立ち会い。名張市における市史刊行の惨状をみるにつけても、納得が行かぬのは細川邸整備事業である。みたいなことを書きつけようと思っていたのだが、上の毎日の記事を引いたあとに似たようなことが書いてあった。それを転載しておく。

   
2月12日(日)

いやどうもお恥ずかしい。以前からお伝えしておりますとおり名張市には全然お金がなく、

──名張市にはお金がありませんので乱歩の著作や関連文献などのデータをネット上で公開することができません。

といったなさけないありさまなのですが、市史の刊行が先送りになっていたとは知りませんでした。財政難のせいで職員も満足に配置できず、発刊する予算も捻出できない。こんな状態ですからネット上の幻影城たる「江戸川乱歩アーカイブ」の実現など夢のまた夢というしかありません。しかし、それはいい。それはいいんです。市史のことにしても、

──名張市にはお金がありませんので全十一巻の市史を刊行することができません。

というのであれば、それじたいは致し方のないところでしょう。

しかし、

しかーし、

しかーしそうであるならば、

リフォーム詐欺にすぎぬ歴史資料館の整備にだってびた一文も出せる道理はないであろう。

むろん名張市役所の内部には名物のいいわけがいくらでも転がっていることでしょうけれど、はたしてそんなものが市民に通用するのかな。市民の眼にいまや明らかに映じているのは、1997年以来準備を重ねてきた市史全十一巻が刊行されるにいたらず、いっぽうではただの思いつきでプランニングされた歴史資料館が整備されるというにわかには信じがたい事実である。同じく歴史を扱いながら、必要な事業には金を出さず、不必要な事業に予算をつけようとする。予算の出どころがどうの担当セクションがこうのというのはお役所の内部でしか通用しないいいわけであって、市民の眼には名張市の歴史関連事業におけるバランス感覚の決定的な欠如がくっきりと映じているはずです。

市史も出せない自治体がインチキ歴史資料館を整備する。こんな世迷い言を飽きもせずに並べ立てておっては、名張市はほんとに嗤われてしまうことでしょう。悪いこたいわない。整備構想を白紙に戻してしまいましょう。それがいちばん。

これはおととしの2月に記したものだが、そのときにはまだ細川邸を歴史資料館として整備する話が生きていた。名張まちなか再生委員会という名の密室のなかでは完全に死んでいたのだが、市民には何も知らされていなかった。細川邸を「(仮称)初瀬ものがたり交流館」として整備するというサプライズが公表されたのは、この年7月に発行された「広報なばり」の紙上においてである。したがって、この年2月の時点では、細川邸を歴史資料館として整備するという気のふれたような構想に、かくのごとくお茶目なツッコミを入れていた次第である。

伊賀市の事務事業評価には、「編さんの過程で収集した貴重な史資料の散逸を防ぎ、将来に設置を検討している郷土史料館で公開出来るよう、それらを整理し保管します」とある。まっとうな話である。資料の収集を地道に重ね、ある時点でそれを管理公開するための資料館をつくるというのは、ごく自然な流れというものである。だが、わが名張市の歴史資料館構想と来た日には、そこらの駅弁大学の御用学者の先生、それも工学部の先生をトップにいただき、その下に歴史のれの字もご存じないような区長会とかまちづくり推進協議会とか商工会議所とか青年会議所とか老人クラブ連合会とかPTA連合会とかいった団体から選抜されたみなさんがくつわを並べた名張地区既成市街地再生計画策定委員会の手によって、何も調べず何も考えずひたすら適当にでっちあげられたものでしかなかった。

名張まちなか再生プランにおける歴史資料館構想は、名張市史編纂事業と手を携えたものではまったくない。たぶんそのはずである。名張市教育委員会との連携すらなかった。たぶんそのはずである。「市民に何ども足を運んでもらえる歴史資料館とするために、江戸時代の名張城下絵図や江戸川乱歩など名張地区に関係の深い資料を常設展示する」などとほざきながら、実際にどんな歴史資料が存在しているのかということさえ確認しようとせず、乱歩コーナーが開設されている市立図書館に足を運ぶことすらしないまま、うすらばかがごく適当に無根拠なうわごとを口走るようにしてでっちあげたプランでしかないのである。

それにだいたい、教育委員会も教育委員会ではないか。プラン策定の過程においては、手前どもは縦割り行政を死守しておりますので、とばかりにわれ関せずを貫いていたとしても、あの名張まちなか再生プランの素案が発表された時点では、いくらなんでもこれはまずいと気がついたであろう。細川邸を歴史資料館として整備するなんて構想が正式に決定してしまったら、あとあととんでもないことになるぞと気がついたであろう。気がついたのなら市長部局にいってやれよ、と思うのが一般的な感覚というものなのであるが、名張市教育委員会は、というかお役所のみなさんはそんなこと、絶対にいってやろうとしないのである。知らん顔してほっかむりなのである。どーしよーもねーなー腐れ公務員ども。越えることのできない縦割りの壁の前にたたずんで、しみじみ立ち小便でも垂れてなさい。

ま、いいであろう。名張市教育委員会にかんしては、桝田医院第二病棟跡地に建てられた案内板の件で、名張市と並び叩いてやる所存である。きょうはこの程度にしておこう。

ついでだから、名張市考査委員会による事務事業評価報告書もみておく。昨年10月に公表されたものである。

名張市公式サイト:名張市事務事業評価報告書(pdf)

「市史編さん事業」から引用。

   
総合評価
継続(事務改善)

主な意見
・安易な期間延長はすべきではない。
・財源確保のため、協賛金等の工夫が必要である。
・販売収入を得るためのマーケティング戦略が必要である。

なんかもう、なさけなくて絶句してしまうではないか。事業の進捗状況もひどいものだが、この評価もまたひどい。市史を刊行するために協賛金を集めるのかよ。マーケティング戦略が必要かよ。こんなところにまで市場原理をのさばらせる気なのかよ。伊賀市の事務事業評価シートを読んでみろ。

「市史の編さん事業は非常に地味な事業で効率性に改善の余地が残りますが、完成の暁には伊賀市の歴史のバイブルとなって、市民のふるさと学習や郷土史研究、市内外の研究者に必ず役立つものとなり、将来の伊賀市政発展の羅針盤となる事が期待できるものといえます」

市史を刊行することの意義や必要性が、あるいは、歴史認識や歴史意識というものの意味や重要性が、名張市にはかけらほども理解できておらぬのではないか。というか、理解できておらぬからこそ、細川邸を歴史資料館にいたします、と軽佻浮薄を絵に描いたわけである。で、細川邸は無駄に立派な公衆便所つきの名張地区第二公民館にいたしました、と朝令暮改を絵に描いてしまったわけである。いいだけ涙目になっておるがよかろう。
きのう、仮想世界をテーマにしたポータルサイト「THE SECOND TIMES」で、こんなニュースが報じられた。

THE SECOND TIMES:2/7(木)にセカンドライフに”忍者SIM”が登場

引用。

   
社団法人伊賀上野観光協会が、2月7日正午よりセカンドライフ内に「Ninja Iga」SIMをオープンする。ギミック満載の忍者屋敷もあるとのことで、参加はもちろん見るだけでも楽しめるSIMになりそうだ。

「Ninja Iga」SIMは、WEB2.0時代における観光協会の新たな取り組みとして、セカンドライフを活用した観光振興やまちづくりを推進しようとする実験的官民共同プロジェクト。
伊賀流忍者発祥の地である三重県伊賀市に因み、チュートリアルや忍者屋敷を備えた忍者一色のSIMを構築し、さらにコミュニティー広場やSNSも用意して訪問者を忍者が“おもてなし”する。

SIMだのSNSだの、さっぱりわけがわからんが、去年の暮れあたり、2ちゃんねるのニュース速報+板において、すでに終わったとされていたのがセカンドライフではなかったか。とか思って調べてみたところ、J-CASTニュースにこんな記事があった。

J-CASTニュース:街並みは立派だが人がいない セカンドライフ「過疎化」進む

引用。

   
日本企業のインターネット上の「仮想空間」サービス参入が相次いでいる。しかし、国内でも大きな注目を浴びた米リンデン・ラボ社が運営する3次元仮想空間「セカンドライフ(Second Life)」では、今仮想空間内にユーザーが見当たらない「過疎状態」が目立ってきている。これから「仮想空間サービス」はどうなってしまうのか?

日本人ユーザーの人気スポット「NAGAYA」もさびれる

はてなは2007年12月13日、「はてなワールド」β版を100人の会員限定で公開した。3次元仮想空間で自分のアバター(ネット上の分身)をつかって他人とコミュニケーションできるというものだ。また、伊藤忠商事、フジテレビ、産経新聞、イオンなどは仮想空間「meet-me」を展開するココアに出資し、07年12月中旬頃に「meet-me」α版が公開される見通しだ。国内企業の仮想空間サービス参入は過熱ぎみだ。

しかしその一方で、日本国内でも多くの企業が出店するなどして大きな注目を浴びた「セカンドライフ」の「過疎化」が目立っている。J-CASTニュース記者が「セカンドライフ」のなかで有名企業の「仮想店舗」「仮想社屋」を訪れたところ、建物は現存しているものの他のアバターが全くいないという現象が相次いでいる。

かつては日本人ユーザーの人気スポットとされた「NAGAYA」。かつては、京都に模した日本的な街並みのなかに、様々な格好をしたアバターが盛んにチャットで会話を楽しむ姿があったが、だれもいない。さらに、07年4月に出店したソフトバンクモバイル、07年7月に出店した三越などにも他のアバターはおらず、12月3日に開設したばかりの神奈川新聞社の「SIM(島)」にも残念ながら記者以外だれ一人いなかった・・・

SIMというのは島のことで、要するにやくざのいうシマ、つまり縄張りのことらしい。セカンドライフというインターネット上の仮想空間に、そこらの企業やなんかがシマをつくり、意気揚々と時代の流れに棹さしてみたところ、いまではそのシマに人影がないというのである。これはしたり。

記事には、野村総合研究所の山崎秀夫さんによるコメントも掲載されていて、いわく、「即効性という点から言えばセカンドライフはダメだったということになるが、長期的に見ればこれからにかかっている」。あちゃーッ。

しかし、えーっとまあ、伊賀上野観光協会もその、べつに気を落とす必要はないであろう。長期的にみればまだまだこれから、とのことではないか。五十年先、百年先を見通して、当面は仮想空間に草としてひそんでおればいいのである。それもまた、忍びの生きる道である。

あるいは、仮想空間内を動きまわるアバターというのは、分身という意味だそうであるから、伊賀流忍法分身の術ッ、とか叫んでアバターをたくさん出現させればいいのである。そうすれば、過疎も一挙に解決し、関係者一同みな笑顔になるであろう。あばたもえくぼとはこのことか。全然ちがうか。ご無礼つかまつった。
伊賀市前総務部長のGJが、やや遅ればせながら週刊誌に飛び火した。きのう発売された週刊ポストである。

週刊ポスト公式サイト:12/14号

公式サイトから引用。

   
<全国民必読リポート>
誰も知らなかった「最大タブー」が発覚
在日韓国人・朝鮮人「住民税 極秘半減」の免税密約を撃つ!

三重県伊賀市幹部の詐欺事件で分かった、
民団・総連と行政との「闇」を全国自治体で追う

市民に知らせることなく、法にも定めず、極秘裏に行なわれてきた三重県伊賀市ほかの在日韓国・朝鮮人に対する《住民税半減措置》。行政が作り出した闇は、市幹部が私腹を肥やす「装置」として利用されていた。時を同じくして、永田町で、在日韓国・朝鮮人をはじめとする永住外国人への参政権付与を巡る論議が再び活発化している中、民団・総連と行政との不可解な関係は「清算」を迫られている。

近所のコンビニで、一冊だけ残っていた週刊ポストを買ってきた。グラビアのあとのトップ記事で、四ページ。伊賀市にかんしては、これといって目新しい情報はない。すでに中日新聞などで報じられたものばかりである。「民団・総連と行政との「闇」を全国自治体で追う」といったって、全国十七の政令指定都市から取材して、うちはそんな減免措置はいっさいやっていない、ということを確認しただけの話である。

むしろ気になるのは、前総務部長のGJによってかすかながら光をあてられた闇が、「在日韓国・朝鮮人をはじめとする永住外国人への参政権付与を巡る論議」にリンクさせて語られている点である。

記事から引用。

   
在日社会と日本人の間に深い溝があったことは事実。だが、時は過ぎ、状況は確実に変化しつつある。
永住外国人に地方参政権を与える法案については、過去9年間で廃案4回、継続審議が22回とたなざらしが続いてきたが、ここにきて再び公明党が働きかけを強め、福田首相の判断次第では、来年の通常国会で成立する流れが加速する可能性が出てきている。
闇を晴らし「清算」を行なう時期は迫っている。

このあたりがおかしい。あきらかにおかしい。在日韓国朝鮮人に対する税金の減免措置と、永住外国人の地方参政権とは、本来なんの関係もない問題である。同日に談ずるべきことではまったくない。税金の清算が終わったから参政権の付与について考えよう、などというのは論理的に破綻した話であって、そんなの関係ねーのである。
人の世のうつろいは、2ちゃんねるにこそはかなけれ。伊賀市関連の新スレは、きのう午前0時台の「 【国内】 伊賀市:「戦争補償」と住民税減免 在日韓国・朝鮮人の一部 昨年度末に廃止 /三重★3 [11/13]」を最後に、一本もなし。盛者必衰のことわりである。

さるにても、伊賀市の前総務部長はGJにつぐGJであった。でかした。みごとじゃ。ようやらはりました。いわゆるほとぼりってやつがさめたら、慰労会でも開いてさしあげねばならんのではないか。
きのうのつづき。休み明けのきのうは、伊賀市役所あたりにも電凸があったらしい。新聞休刊日をはさんで、けさの中日新聞に続報が出たので、伊賀市はきょうもなかなかの人気である。

2007/11/13 00:15:33 【社会】 在日韓国・朝鮮人対象の住民税減額措置を悪用…三重県伊賀市の前総務部長、1800万円着服か★9

2007/11/13 04:39:35 【在日】三重・伊賀市、昨年度までの「在日」の減免認める 市県民税を半額に〜他の自治体でも判明、総務省は「初耳」[11/13]

2007/11/13 11:09:46 【社会】“不公平・法的根拠があいまいな”在日韓国・朝鮮人の住民税減額、桑名市でも約250人に 来年度から是正…三重

2007/11/13 11:20:26 【三重】伊賀・桑名市で法的根拠があいまいなまま在日市民の住民税減額する特例措置〜廃止・是正へ[11/13]

2007/11/13 12:51:09 【在日】三重・伊賀市、「在日」の減免認める 市県民税を半額に〜他の自治体でも判明、総務省は「初耳」★2[11/13]

2007/11/13 17:50:22 【国内】 伊賀市:「戦争補償」と住民税減免 在日韓国・朝鮮人の一部 昨年度末に廃止 /三重 [11/13]

2007/11/13 18:02:51
【在日】三重・伊賀市、「在日」の減免認める 市県民税を半額に〜他の自治体でも判明、総務省は「初耳」★3[11/13]

2007/11/13 20:01:35 【社会】在日韓国・朝鮮人対象の住民税減額措置を悪用 “忍者姿で議会出席”の前総務部長が1800万円着服か…三重県伊賀市★10

2007/11/13 20:16:11 【在日】三重・伊賀市、「在日」の減免認める 市県民税を半額に〜他の自治体でも判明、総務省は「初耳」★4[11/13]

2007/11/13 20:31:22 【社会】在日韓国・朝鮮人対象の市県民税減額措置、「納付しない人多く、半額でも徴収したいので始めた」…伊賀市

2007/11/13 21:26:40 【国内】 伊賀市:「戦争補償」と住民税減免 在日韓国・朝鮮人の一部 昨年度末に廃止 /三重★2 [11/13]

2007/11/13 23:47:05 【社会】在日韓国・朝鮮人対象の市県民税減額措置、「納付しない人多く、半額でも徴収したいので始めた」…伊賀市★2

それにしても、名張市は大丈夫なのか。
きのうからきょうにかけて、2ちゃんねるに立てられた伊賀市関連のスレッドは、2ちゃんねるヘッドラインによればつぎのとおり。

2007/11/11 07:44:59 【在日】前市部長、1800万円着服か〜三重・伊賀市の詐取、「減額措置」を隠れみのに[11/11]

2007/11/11 11:28:21 【三重】在日韓国・朝鮮人対象の住民税減額措置を利用し、伊賀市の前総務部長が1800万円着服か[11/11]

2007/11/11 11:47:16 【在日】伊賀市前総務部長が1800万円着服【特権】

2007/11/11 13:28:37 【在日】前市部長、1800万円着服か〜三重・伊賀市の詐取、「減額措置」を隠れみのに★2[11/11]

2007/11/11 13:38:00 【社会】在日韓国・朝鮮人対象の住民税減額措置を悪用 三重県伊賀市の前総務部長が1800万円着服か★2

2007/11/11 16:55:49 【社会】在日韓国・朝鮮人対象の住民税減額措置を悪用 三重県伊賀市の前総務部長が1800万円着服か★3

2007/11/11 17:16:31 【在日】前市部長、1800万円着服か〜三重・伊賀市の詐取、「減額措置」を隠れみのに★3[11/11]

2007/11/11 18:50:11 【三重】伊賀市前市部長、市内の元在日韓国人から1800万円着服か[11/11]

2007/11/11 19:17:48 【社会】在日韓国・朝鮮人対象の住民税減額措置を悪用 三重県伊賀市の前総務部長が1800万円着服か★4

2007/11/11 21:31:05 【社会】在日韓国・朝鮮人対象の住民税減額措置を悪用 三重県伊賀市の前総務部長が1800万円着服か★5

2007/11/12 00:16:49 【社会】在日韓国・朝鮮人対象の住民税減額措置を悪用 三重県伊賀市の前総務部長が1800万円着服か★6

2007/11/12 02:04:17 【忍者】伊賀市、忍者ブーム時代に生まれた「忍術音頭」の再興に乗り出す…近年は「忍ジャーズダンス」に押され、人気も下火

2007/11/12 10:40:01 【社会】 在日韓国・朝鮮人対象の住民税減額措置を悪用…三重県伊賀市の前総務部長、1800万円着服か★7

2007/11/12 17:03:43 【社会】 在日韓国・朝鮮人対象の住民税減額措置を悪用…三重県伊賀市の前総務部長、1800万円着服か★8

「忍術音頭」が効いている。
昨夜はじつにひさかたぶりに、伊賀市の金谷で夕食を馳走になる機会に恵まれた。伊賀肉の金谷である。すき焼きである。地元の諏訪産だという松茸も出た。店を出て、まだ9時前だというのにすっかりまっ暗な伊賀上野のまちを歩き、上野市駅から近鉄伊賀線あらため伊賀鉄道に乗って帰ってきた。

暗いのは、夜のまちだけではなかった。

被害者の名前を知った時点で、総務部長GJ、と快哉を叫んだ伊賀市民も少なくなかったらしい例の事件。その後の報道で、前総務部長がたちの悪い親族の借金返済に追われていたという背景も伝えられ、それやったらあのダーティ田中からあと五百万ぐらいいわしたれ、と思った伊賀市民もあったかと推測される次第であるが、なんともとんでもない事実が明るみに出てきた。前総務部長の犯行は、伊賀市、というよりは、かつての上野市行政の暗部につながっていた。

中日新聞:前市部長、1800万円着服か 三重・伊賀市の詐取

引用。

   
三重県伊賀市の前総務部長長谷川正俊被告(59)=現総務部付=が知人から約530万円をだまし取ったとして詐欺と有印公文書偽造・同行使の罪で逮捕、起訴された事件で、伊賀市が数十年前から在日韓国人や在日朝鮮人を対象に住民税を減額していた措置を長谷川被告が利用し、市内の元在日韓国人から約1800万円を着服していた疑いのあることが分かった。

関係者によると、減額措置は、昭和30年代から40年代にかけ、旧上野市(現伊賀市)と地元の在日本大韓民国民団(民団)や在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)との交渉で始まったとみられ、納付額を半減するなどしていた。市は条例などを制定しないまま、最近まで続けていた。

これは、はたして上野市だけの話か。名張市に居住する在日韓国朝鮮人が、上野市でこのような優遇措置が行われていることを知ったら、名張市に同様の措置を求めるのではないか。名張市は大丈夫なのか。

それにしても、かつての上野市の闇にかすかながら光をあてたのだから、前総務部長、やっぱりGJ。

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